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大そうじへの備え
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一水会顧問・鈴木邦男は、令和5年1月11日午前11時25分、療養先の病院にて79歳で逝去しました。葬儀は親族で執り行われ、訃報はご親族を通じ、1月26日にお知らせ頂きました。ここに生前のご厚誼に深謝申し上げます。ご親族への、ご香典、ご供花等は一切ご遠慮願います。問合せ先は、一水会03-3364-2015— 一水会 (@issuikai_jp) 2023年1月27日 『東京新聞』の記事; 鈴木邦男さん死去 79歳、「一水会」元代表 2023年1月28日 07時55分 民族派団体「一水会」の元代表で、イデオロギーの枠を超えた言論活動を展開した評論家の鈴木邦男(すずき・くにお)さん*1が十一日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。七十九歳。福島県出身。葬儀は近親者で行った。後日お別れの会を開く予定。 早稲田大在学中に民族主義運動に没頭し、新聞社に入社。作家三島由紀夫の自決に影響され一九七二年に一
「山本太郎と×××新選組の最大の問題点は、党が独裁制で運営されているために党に「集合知」が有効に作用せず、支持者の集団が「衆愚」と化してしまうところにある。」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2022/05/22/081543 曰く、 山本太郎*1と×××新選組の最大の問題点は、党が独裁制で運営されているために党に「集合知」が有効に作用せず、支持者の集団が「衆愚」と化してしまうところにある。独裁者である山本太郎が間違ってしまった時に、それを修正するチェック機能が党に備わっていないのだ。 他の政党を見ても、民主集中制の共産党や実質的に宗教団体に支配されている公明党はもちろん、寡頭制の維新、今世紀に入ってから党執行部の権力ばかりが肥大してしまった自民党や旧民主系諸政党など、「集合知」の効力を低下させる悪しき流れにどの政党も支配されているが、×××新選
承前*1 安田 聡子、坪池順「「同性カップルと異性カップルは同等と見られていない」国が新たに主張【同性婚訴訟】」https://www.huffingtonpost.jp/entry/same-sex-marriage-trial-tokyo1-9_jp_62021961e4b0725faace9c42 曰く、 東京地裁で2月9日に開かれた「結婚の自由をすべての人に」裁判の東京1次訴訟(池原桃子裁判長)の口頭弁論で、「同性カップルと異性カップルは同等と見られていない」という国の主張を、原告の弁護士が強く批判した。 この裁判では、30人を超える性的マイノリティの原告が、法律上の性別が同じ2人の結婚を認めるよう国に求めている。 通称「同性婚訴訟」として知られ、全国5つの地裁と高裁で裁判が進んでいる。また2021年3月には、札幌地裁で「同性間の結婚を認めない現在の法律は、憲法14条1項に反する」
ちょっとメモ。 上小田井という人、町山智浩氏に絡んで曰く、 町山さん、天皇制肯定するなら 金輪際差別について語らないでください。— 上小田井 (@s953Y4x7ukWEn9x) 2021年11月16日 一瞬昭和からタイムスリップしてきた教条左翼? と思ったけれど、ただのコロナ・ワクチン陰謀論者、萌え絵好きのキモオタであるようだ。 それに対して、町山氏*1;僕は天皇制を肯定します。同時に差別にも反対します。それには自分なりの理由があります。あなたがなんと言おうと何を語るかは私の自由です。人に「〇〇について金輪際語るな」と命じる人は自由について金輪際語らないでください。 https://t.co/fPe4pcwuwy— 町山智浩 (@TomoMachi) 2021年11月16日 鉢かづきさんという方の問いかけがあって、また町山氏;町山さんがおっしゃることは、まさにそのとおりなのですが、差別を
『朝日新聞』の記事; 「心霊スポット」侵入容疑 大学生ら12人書類送検など 6/16(水) 18:57配信 朝日新聞デジタル 立ち入り禁止の場所に侵入したとして、福岡県警は16日、福岡県や佐賀県の男女12人を軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)の疑いで福岡区検に書類送検するなどし、発表した。インターネット上で「心霊スポット」*1として紹介されていることを知り、「肝試し」の目的で土地に立ち入ったという。 東署によると、書類送検などされたのは福岡県飯塚市、田川市、佐賀県唐津市などに住む18~21歳の大学生や高校生ら12人。6月5日午前2時50分ごろ、福岡市の男性(57)が管理し、立ち入りを禁じた同市東区の土地に、肝試しをする目的で立ち入った疑いがある。巡回中の署員が近くでとまっている車を見つけ、現場にいた12人に職務質問して発覚した。 管理者側によると、この土地には1990年代から使われてい
黒川創「「衛生学」の二面性」『毎日新聞』2021年4月11日 軍医/衛生学者としての森鷗外*1。 医家として鷗外の生涯を見るなら、最大の転機は、二三歳のとき、陸軍軍医として「衛生学」を修めるため、ドイツ留学に向かったことである。現地での四年間に、先覚者ペッテンコーフェルらに師事しながら、北里柴三郎らとともに細菌学者コッホにも学んだ。 日本社会においても、コレラなどの感染症が、繰り返し流行する時代だった。「衛生学」は、上下水道の整備や施設内での換気を促し、人間が集住を強める近代社会で、健康の回復を図ろうとするものだった。また、軍医という見地に立つなら、日清戦争を経て、日露戦争という近代総力戦に向かっていくなか、戦野での「衛星」の確立は切迫する課題だった。つまり、ここに現れてくるのは、父・静男までの牧歌的な医業とは異質な、「国家」を背に負う医学なのである。 にもかかわらず、のちに、感染症の猛威
だれのための仕事――労働vs余暇を超えて (講談社学術文庫) 作者:鷲田 清一発売日: 2011/12/13メディア: 文庫 鷲田清一*1『だれのための仕事』の中で「ぼんさんが屁をこいた」という遊びが言及されている。 (前略)オニが壁に顔をつけ、「いち、にい、さん、しい、ごお、ろく⋯⋯」と数えるかわりに、大声で「ぼ、ん、さ、ん、が、へ、を、こ、い、た」と言う。一〇メートルほど後ろで横一列に並んだ子どもたちがそのあいだにさっと動く。壁にタッチして行く子がいる。逆に早くも、壁の反対方向に逃げる子もいる。「ぼんさんが屁をこいた」と言い終えると、オニはすばやく振り返る。そのとき、動いたりふらついている姿を見つけられた子はアウト、オニのいる壁に繋がれる。オニは再び壁に向いて「ぼんさんが屁をこいた」と声を上げる。「においだらくさかった」と、さらに相手をつるように言葉を連ねるときもある。つられた子どもた
加藤勝信*1が「寄席」を「よせき」と念んだ件についてのメモ。 四家正紀氏のツィート; 久しぶりに激怒しました。 加藤勝信内閣官房長官。 はっきりと「よせき」と発音しております。https://t.co/gEddXdDyj9#落語 #加藤勝信 #ヨセキ— 四家正紀(shike) (@shike) 2021年4月29日 私は加藤祐子さん*2のツィートで知ったのだが、削除されてしまっている。 立川談四楼師匠*3曰く、テレ東の篠原・官邸キャップが落語好きの閣僚に寄席の無観客について訊ねた。小泉進次郎氏は続行に理解は示したものの「要請には従って欲しい」とたちまち政治家に戻り、加藤官房長官は、寄席をヨセキと言った段階でメッキが剥げた。でも2度目の要請にスパッと従った各席亭の引き際は見事だったねえ。— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) 2021年4月29日 このネタはTwitter圏に止まっており
テレビ朝日の報道; 900キロの長旅をロバで…男逮捕“動物虐待”批判も 2/18(木) 9:58配信 エジプトでロバに乗って約900キロの道のりを旅しようとした男が逮捕されました。ネット上では「動物虐待だ」と批判の声が巻き起こっていました。 男はエジプトの首都カイロから約900キロ離れた南部のアスワンまでロバの背中に乗って旅していましたが、その途中で警察に逮捕されました。 男の行動はインターネット上で取り上げられ、「動物虐待だ」と批判の声が巻き起こっていました。 エジプトの農村部では今も移動の手段としてロバが使われていますが、ここまでの長距離は異例だということです。 男は1カ月かけて旅する予定でした。 専門家の一人は「一日20キロが精一杯のロバを40キロも歩かせていた」と指摘しています。 警察は逮捕の容疑について、表向きには公道でロバに乗る免許証を持っていなかったからとしています。 男は旅
広坂朋信*1「入ってはいけない部屋」http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/sinrei-20.html 多木浩二の『生きられた家』*2からの引用があって、妙な懐かしさを覚えてしまった。 空洞化した部屋の壁や床や天井には無数の痕跡が見出される。壁や柱の上の落書き、原因がそれとわかるようなしみ、わからぬ汚れ、残していったカレンダー、はがされたピンナップのそこだけが妙に白い痕などが、謎めいたことばを語りはじめる。空虚なはずの家がことばで充満し、叫び声を押し殺しているように見える。天井や壁のしみを見ていると顔になり、雲になり、想像力のなかでさまざまに姿をかえていく知覚体験はだれでも持っているが、痕跡を見るときにもこのような知覚の類推は働いている。しかし、実際には知覚以上のことが起こる。痕跡を眼にしたとき、われわれはすばやくこれを読みはじめているのであ
ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年12月 (NHK100分de名著) 作者:岸 政彦発売日: 2020/11/25メディア: ムック 岸政彦『100分で名著 ブルデュー ディスタンクシオン 「私」の根拠を開示する』の放送が開始されたのだが、ブルデューと言えば「ハビトゥス」という用語。習慣(habitude)に関連する言葉なのだが*1、Wikipediaの仏蘭西語版や英語版を見ると、habitusは哲学用語として、アリストテレス以来の伝統を持った言葉であることがわかる*2。 ブルデューとの関連でいうと、マルセル・モースの「身体技法」論*3でのhabitusという語の用法が重要なのだろう。 社会学と人類学 2 作者:マルセル・モース,有地亨メディア: 単行本ところで、habitusに戻ると、昔から仏蘭西人はhabitusをどう発音するんだろうかと思っていた。ブルデューの講演も聞いたこ
Via neanderthal yabuki*1「「大阪の人は電車の中で、平気で子供に小便をさせる人種である」(谷崎潤一郎)」https://nean.hatenablog.com/entry/2015/04/20/212305 東京紅團「谷崎潤一郎の西宮・芦屋・神戸を歩く」http://www.tokyo-kurenaidan.com/tanizaki-kobe1.htm 谷崎潤一郎*2ってこんなこと書いていたんだ! 関東大震災の後、一時京都に滞在しますが、大正12年12月から昭和19年4月まで関西に住居をかまえます。谷崎潤一郎が大正14年の文藝春秋「阪神見聞録」で大阪の人について書いています。「大阪の人は電車の中で、平気で子供に小便をさせる人種である、――と、かう云つたらば東京人は驚くだらうが、此れは嘘でも何でもない。事實私はさう云ふ光景を二度も見てゐる。尤も市内電車ではなく、二度とも
承前*1 阿部恭子「「上級国民」大批判のウラで、池袋暴走事故の「加害者家族」に起きていたこと 家族は「逮捕してもらいたかった」と話す」https://news.livedoor.com/article/detail/19026987/ *2 池袋暴走事件の飯塚幸三被告の家族の話。家族は事件後直ぐNPO法人WorldOpenHeartに匿名で相談を寄せていたという。 被告人が逮捕されなかったのは、旧通産省の官僚だったからだという「上級国民」バッシングが始まった。ネット上では、「死刑にすべき」といった厳しい批判や被告人への罵詈雑言で溢れ、被告人の自宅には嫌がらせの電話や手紙が届くようになった。バッシングは被告人だけにとどまらず、「家族も同罪」「家族も死刑」といった書き込みもあった。また、一般論として; 加害者が高齢者で被害者が若年者であった場合は特に、世間の処罰感情は強く、加害者が厳罰を逃れる
最近では、大月隆寛という人名*1は忘却したも同然だった。なので、「ビスケット王」なるHNでネット活動をしているということも知らなかった*2。 『毎日新聞』の記事; 札幌国際大、大月隆寛教授を懲戒解雇 運営法人批判の会見に同席 毎日新聞2020年6月30日 09時59分(最終更新 6月30日 09時59分) 札幌国際大学(札幌市清田区)が、運営法人を批判する記者会見に同席し、内部情報を外部に漏らしたなどとして、人文学部の大月隆寛教授(61)を懲戒解雇にしたことが29日、分かった。 大月教授は、2019年度の留学生受け入れ時の日本語能力を巡り、運営法人の対応を批判した城後豊・前学長=20年3月末に退職=が20年3月に道庁で開いた記者会見に同席した。大月教授によると、解雇は29日付の文書で伝えられ、会見への同席のほか、内部情報をインターネット上に流出させたことなどを理由に挙げ、「本学の関係者全体
巖谷國士先生*1のツィート; デモクラシーの訳語は民主主義でよかったのか。民主はともあれ、イズムではないのに「主義」とされたためか、生活から離れたものになった嫌いはある。人権と生存権を蹂躙されて泣いたり死んだりするのではなく、権力に対して「怒る」ことがデモクラシーの出発点だろう。持続する。あきらめない。★ https://t.co/7LWfqqTuON— 巖谷國士 (@papi188920) 2020年5月12日 「主義」は-ismの訳。-cracyは支配や統治の意味。aristocracyやbureaucracyを貴族主義とか官僚主義とは普通訳さない。そもそもが具体的なシステムや制度の問題である筈なのに、「主義」と訳されることによって、心構えやイデオロギーの問題に還元されてしまうという感じは否めない。どのような歴史的経緯において、democracyが民主制や民主政ではなく「民主主義」に化
熊代亨*1「在宅勤務でも昼間から酒を飲むのはやめたほうがいい」https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20200415/1586899800 新型コロナウィルス蔓延によるテレワーク(在宅勤務)の拡大に潜む陥穽。アルコール依存症になる危険。 シロクマ先生曰く、 花見で一杯、結婚式で乾杯といった非-日常のアルコールは、非-日常のイベントだから習慣になってしまうおそれがまだしも少ない。対して、日常的に昼間からアルコールを飲むようになると、それが当たり前の習慣になってしまい、歯止めをきかせるのが難しくなる。 一般に、勤め人は職場にシラフで出勤しなければならないから、出勤という習慣があれば昼間からアルコール漬けになるリスクは低くなる。アルコールの誘惑にちょっと弱い人でも、職場に真面目に通ってさえいれば無事平穏に社会人としてやっていけることは案外ある。 とこ
承前*1 新型コロナウィルス禍による巣籠り生活(自己ロックダウン)によるドメスティック・ヴァイオレンスの増加は世界的なトレンドであるらしい。 FNNの報道; 世界的にDV急増 国連が各国に対策要請 新型コロナ“外出禁止”で ワールド 2020年4月6日 月曜 午後2:15 新型コロナウイルスの感染拡大により外出禁止となっている影響で、女性に対するドメスティックバイオレンス・家庭内暴力が世界的に急増しているとして、国連は、各国に対策を講じるよう求めた。 グテーレス事務総長「わたしは、新型コロナウイルスの対策において、女性への暴力防止や救済を主要な項目とするよう各国に求めます」 国連のグテーレス事務総長は5日、外出禁止が続く各地で女性への家庭内暴力が増えていると、強い危機感を示した。 国連によると、外出禁止の影響で、フランスでは、1週間でドメスティックバイオレンスの件数が3割以上増えたほか、世
テレ朝の報道: 「コロナで収入減った」夫婦喧嘩で…妻殴られ死亡か[2020/04/06 20:00] 「コロナウイルスのせいで収入が減った」などと口論になっていました。 会社員の牧野和男容疑者(59)は5日午後11時すぎ、東京・江戸川区の自宅で妻の美紀さん(57)の頭を平手打ちするなどの暴行を加えた疑いが持たれています。美紀さんは意識不明で病院へ搬送され、その後、死亡しました。警視庁によりますと、牧野容疑者は美紀さんと5時間近く酒を飲んでいて、美紀さんから「コロナウイルスのせいで私の収入が減った」「あなたの稼ぎも少ないから生活できない」などと言われたことで口論になったということです。取り調べに対して「酔っていて妻にののしられた」などと容疑を認めています。 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000181084.html 新型コ
柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1) 作者:柄谷 行人,小嵐 九八郎出版社/メーカー: 図書新聞発売日: 2009/04メディア: 単行本 柄谷行人、小嵐九八郎『柄谷行人政治を語る』*1から。 柄谷氏の語り; 暴力革命についていっておくと、市民(ブルジョア)革命はすべて暴力革命でした。なぜなら、その前の体制が暴力的なものだからです。先進国はすべて暴力革命を経てきた。だから、いまも、暴力的な支配体制がある地域で、暴力革命があったとしても、それを非難するのはおこがましい。とはいえ、先進国の人間がそれにあこがれて真似をするのは、ばかばかしい。 僕はたとえば、デモで警官と衝突したり石を投げたりすることなどは、暴力的闘争だとは思いませんね。たんにシンボリックなものにすぎない。アメリカのでもでも、それはありますよ。たとえば、
共同通信の記事; 消毒薬「赤チン」、来年で姿消す 最後のメーカーが生産中止 2019年4月16日 20時44分 共同通信 傷口に塗ると赤色になることから「赤チン」の愛称で親しまれた消毒薬「マーキュロクロム液」*1の国内生産が2020年末で終わることが16日、分かった。日本で唯一のメーカーとみられる三栄製薬(東京)が生産をやめると明らかにした。昭和世代になじみ深い製品がまた姿を消す。 赤チンはかつて家庭や学校の常備薬の定番だった。しかし、水銀が原因の水俣病が公害に認定され、生産過程で水銀を含んだ廃液が発生することから、1973年に原料の国内生産が終了した。 三栄製薬などは海外から原料を輸入して生産を続けたが、71年に無色の消毒薬「マキロン」が登場し、売れ行きは落ち込む一方だった。 http://news.livedoor.com/article/detail/16326641/ 今まで生き残
承前*1 四方田犬彦、中条省平「忘れ去られたひとびとの声を拾い上げる」『ちくま』(筑摩書房)569、pp.50-55、2018 四方田犬彦氏による小熊英二批判; 小熊英二は結局「1968年」は特異点的ななにかではなく、戦後の経済発展の中で、親世代と学生の間で生まれた意識の齟齬から生じた一エピソードに過ぎないと言うわけです。『1968』という大著の結論は、学生たちの運動は拙劣であった、彼らはただ自分探しをしたかったに過ぎないということなんですが、ここからはアメリカで起こったベトナム反戦運動や黒人解放運動のような社会的な動きがいっさい読み取れない。彼が物心もついていなかったはずの「1968年」を矮小化する手つきは明らかに権力に奉仕するものですね。不思議なことに、彼はその本を書くにあたって、まだ作家なりアーティストなりその時代を生きた当事者が生きているのに、誰にも話を聞いていない。何を材料にした
イマーゴ imago 1995年8月臨時増刊号 総特集=オウム真理教の深層 (中沢新一責任編集) 作者: 中沢新一出版社/メーカー: 青土社発売日: 1995メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る 中沢新一責任編集『イマーゴ』6-9(臨時増刊、総特集=「オウム真理教の深層」)*1。nesskoさんは「オウムについて知りたいならこれはマストでしょう」と言っている*2。たしかに。先ず注意しておかなければいけないのは、これが出たのは1995年8月であり、かなりの急ぎ仕事だということ。この中で最も「マスト」を3本挙げれば、 山本ひろ子*3「終末論と超人思想――躓いた宗教戦争」、pp.65-79 永沢哲「わが隣人麻原彰晃――霊的実践における技術とポイエーシス」、pp.211-243 中沢新一「「尊師」のニヒリズム」、pp.254-277 山本論文は、「オウム真理教」どころか「オウム神
『ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事; 2018年03月15日 10時10分 JST | 更新 15時間前 ノーベル化学賞の根岸英一氏、自動車事故か 根岸さん妻が車中で死亡 自動車は、ごみの埋め立て地で溝にはまっていたという。 ノーベル化学賞の根岸氏、米で自動車事故か 妻が死亡 米AP通信などによると13日、ノーベル化学賞受賞者の根岸英一・パデュー大特別教授(82)の妻すみれさん(80)が米中西部イリノイ州の車の中で死亡しているのが見つかった。自動車事故を起こしたと見られ、根岸さんも脱水症状などで病院に搬送され治療を受けているという。 地元保安官事務所の発表によると、13日午前5時ごろ、シカゴ・ロックフォード国際空港近くの道路を歩いている根岸さんを発見。近くのごみの埋め立て地で溝にはまっていた自動車からすみれさんが見つかった。検視の結果、事件性はないという。2人は約320キロ離れ
尾関章*1「清張×原武史=鉄道の妙という話」http://book.asahi.com/reviews/column/2013050700005.html *2 原武史編『松本清張傑作選 時刻表を殺意が走る 原武史オリジナルセレクション』という本の紹介なのだが、松本清張とは関係のない書き出しの部分; ずっと、ずっと昔のことだ。僕は「三等車」のなかで、初めての「まちで見かけた有名人」体験をした。ぱっちりとした目、きらびやかな衣装。まるでフランス人形のような、という言葉がぴったりの子役タレントと居合わせたのだ。 昭和30年代、東海道本線の鈍行だったと思う。大混雑していた。彼女がどこかの駅で乗り込んでくると、車内にどよめきが起こった。付き添いの人に守られて乗客をかきわけるように進み、僕の家族が座るあたりに近づいてきた。そして、席を詰めた僕の隣にちょこんと腰かけたように記憶している。三等車の硬い背
自分ひとりの部屋 (平凡社ライブラリー) 作者: ヴァージニアウルフ,Virginia Woolf,片山亜紀出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2015/08/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る ヴァージニア・ウルフ*1『自分ひとりの部屋』第3章に曰く、 (前略)わたしはいまは亡き老紳士、たしか主教だったその方が、シェイクスピアと同じくらいの才能を女性が持つなんて、過去も現在もありえないと公言していたことを思い出しました。その方は新聞各紙でそう書いていました。さらにある女性がこの型に問い合わせたところ、猫は天国にはいきません、魂みたいなものはあるにはありますがね、と答えたそうです。こういう老紳士の方々は、本当に思索の労を省いてくださいます! これらの方々のおかげで、知らないことが本当に減っていきます! 猫は天国には行かず、女にはシェイクスピアのような劇が書けないそ
「聖徳太子」か「厩戸王」かという神奈川県対文部科学省の論戦*1の一方で、「聖徳太子」について全く別の関心を抱いている人たちがいる。それもかなり昔から。 kcookingk「恐すぎる聖徳太子の予言… 現代に関わる予言とは」https://matome.naver.jp/odai/2140376292081917801 「聖徳太子の不気味な終末予言。世界の破滅は2016年?それとも2036年?」http://soyokazesokuhou.com/syoutoku/ 「聖徳太子が残した予言によると東京は壊滅する!?」http://history.monovtube.com/entry42.html 「聖徳太子の予言 原文は存在している!?」http://historivia.com/cat3/prince_shotoku/3452/ 聖徳太子の予言書『未来記』は、常に存在しているらしいよと言わ
「教育困難校に勤務してるけど、もう無理」http://anond.hatelabo.jp/20170207224412 *1 そりゃ大変だと思う。胸に詰まったものを吐き出してデトックスする場として「はてな匿名ダイアリー」が機能するというのはいいことだと思う。しかし、と一方で思う。「教育困難校」或いは「底辺校」問題*2というのは最近始まったことではないだろう。1980年代でも、高校教師は夜中に警察から電話がかかってきて、警察に捕まった生徒の身柄引き取りに行かなければいけないということがあった。卒業式での〈お礼参り〉問題というのもあって、機動隊が出動しての戒厳令的体制の中で中学の卒業式が行われるということもあった。また、「教育困難校」問題は日本だけにあるわけでもないだろう。洋の東西を問わずというか、経済の発達の度合いを問わず、或いは体制の在り方の違いを超えて、こういう問題はグローバルに存在する
ジェンダーで学ぶ社会学 作者: 伊藤公雄,牟田和恵出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 1998/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る 西山哲郎「遊ぶ――スポーツがつくる「らしさ」」(in 伊藤公雄、牟田和恵編『ジェンダーで学ぶ社会学』*1、pp.160-175)から少しメモ。 [元々は]日々の務めをしばし忘れることであったスポーツは、ビクトリア時代、イギリスのパブリック・スクールの校庭で厳密なルールにしたがった競争に限定されていった。産業活動や植民地経営を通じて権力をにぎったブルジョア(新興市民勢力)は、以前の支配者であった怠惰な貴族から自分たちを区別し、優越するためにも、心身を鍛えなければならなかった。そのための場がパブリック・スクールやクラブであり、その手段がスポーツであった。こうしてスポーツは、かつて遊びそのものであった内容の多くを失い
承前*1 植松聖による障碍者虐殺事件を巡るArisan*2のエントリー; 「相模原の事件について」http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20160727/p1 「事件への思い・政権の意図」http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20160729/p1 前者に曰く、 つまり、この容疑者が語っているような思想は、まったく酷いものであることは確かだが、今の日本ではなんら特異なものではなく、むしろ支配的な言論だといえる。 その証拠に、首相をはじめ政治家たちは、容疑者が明言しているという差別主義的な犯行の理由に関して、明確に反対のメッセージを出そうとはしない。その理由は、そうすることが自分たちの進めている政策や、今後進めていきたいと思っている政治の方向性、および支持者である社会の大多数の人々の実感や欲望といったものを否定することにつながってしまうからだ。 この容
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