2009年の仕事に付け加えて、もうひとつ。 岩井主税監督のドキュメンタリー映画『KIKOE』を配給します。 これは、ミュージシャンである大友良英さんを追ったドキュメンタリー作品です。 しかし、単に通常の“ドキュメンタリー作品”であるとも言いたくないような気持ちがするのは、この作品が、大友良英というミュージシャンを基点として、音楽、音楽にとどまらない表現、そしてドキュメンタリー映画そのものを考察しようとするような映画であるからかもしれません。 映画は言います。 音楽家“Otomo Yoshihide”を定点とした、ある体系の観察記録 それは星と星とを線で結び 星座を形作り 名前を与えるような 身勝手で完璧な仕草である この作品には、多くのアーティストが登場します。 もちろん大友良英。 菊池成孔、DJ Spooky、宇波拓、ヤン・シュヴァンクマイエル、山本精一、杉本拓、ジム・オルーク、大谷能生