Soleil chaud, poisson des profondeurs(1976)Michel Jeury サンリオSF文庫の特徴のひとつとして、日本人にとって馴染みの薄いフランスのSFを数多く紹介してくれたことがあげられます(※1)。 『馬的思考』アルフレッド・ジャリ 『五月革命'86』ジャック・ステルンベール 『飛行する少年』ディディエ・マルタン 『不安定な時間』『熱い太陽、深海魚』ミシェル・ジュリ 『愛しき人類』フィリップ・キュルヴァル 『この狂乱するサーカス』ピエール・プロ 『着飾った捕食家たち』ピエール・クリスタン 以上の八冊がそれです(ロジェ・カイヨワの『妖精物語からSFへ』は小説でないため、含めない)。 ジャリを除いて「現代(当時)の純粋なSF」という点が大いに評価できます。 一方、サンリオ文庫廃刊後、他社から再刊された作品がひとつもないことから分かるとおり、人気は著しく