「スマッシュ」は知名度という点で言えば、「ボールぺんてる」や「サインペン」ほど一般的という訳ではない。なのになぜ、数ある筆記具の中で1位をとったのだろうか。 ■「グラフ1000」の一般向けシャープペンとして企画された 1986年の発売ということだから、28年目。つまり、四半世紀のロングセラーということになる。 開発コンセプトは、先行して発売されていた製図用シャープペン「グラフ1000」のスペックのいいとこ取りをした一般向けシャープペンを作るというものだった。一般向けということで、ガシガシとタフに使えるということも開発テーマにあったという。 ちなみに1986年当時、シャープペンと言えばキャラクターものや、100円という低価格のものが続々と出てきた時代。そんな中で1,000円クラスの一般向けシャープペンというのは、かなり異色な存在だった。 もうひとつ、開発当時の裏話としてこんなこともあった。「