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日本のSNSでは、定期的に「トランス女性は女子トイレを使っていいものなのか」というテーマで激論が繰り広げられています。性自認は女性だけれども男性器がある場合、「女子トイレを使ってほしくない」と考える女性も多いようなのです。 トイレの使用について「本人の性自認」が優先されるべきか。それとも「身体」が優先されるべきなのか。これはなかなか難しい問題です。今回は、海外の考え方にも触れながら「トランス女性のトイレ使用問題」について考えてみたいと思います。 この問題、ドイツでの議論 「身体が男性のトランス女性は、女子トイレを使うべきではない」――。そう考える女性はドイツにもいます。でも、全体では日本よりも「トランス女性が女子トイレを使うことに抵抗はない」と考える女性が多い印象です。理由については後述しますが、そもそもドイツでは「トランス女性が女子トイレや女子更衣室を使うことに断固反対する女性」というの
3月8日は国際女性デーです。国際婦人年の1975年3月8日に提唱され、1977年の国連総会で議決されました。この機会に日本の男女平等への道のりについて考えたいと思い、フェミニズムに詳しい社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子さんにインタビューしました。 ――私が社会人になった90年代前半に比べれば、女性が働き続けやすくなりました。その要因は何でしょう。 一番大きいのは、女性の高学歴化です。背景にあるのは少子化です。親が教育という投資において性差別をしなくなりました。大卒女子がこれだけ増えたら使わないわけにいかない。使ってみたら、使えることがわかった。男女の賃金格差が改善するなど日本は徐々によくなってはいます。しかし、他の社会に比べて変化があまりに遅く、世界から取り残されているのが現状です。 ――変化が遅いのは、なぜなのでしょうか。 おっさんたち既得権益集団が、現状を変えたくないからでしょう。彼
共働き世帯と専業主婦世帯の数が逆転したのは1990年代のことです。社会に出て働く女性が増えてきました。ただし、就業の「中身」についてはもっと検討が必要だという声を労働関係の専門家から聞くことがあります。どういうことでしょうか。 女性の働き方についてよく聞く言葉に「M字カーブ」があります。出産や育児を機に一度仕事をやめて、再び働き始める――。そんな女性の働き方を表す用語として広く知られています。20代に上昇した労働力率が出産・育児期にあたる30代に落ち込み、再び上がる様子が「M」の字に似ていることから、M字カーブと呼ばれてきました。長年、女性の継続就業を阻む壁の解消が課題とされてきましたが、働く女性の増加などでM字の谷が浅くなってきました。近年、M字カーブは徐々に解消されつつあります(図表参照)。 M字の谷が浅くなっている(令和4年版男女共同参画白書より) 新たに登場した「L字カーブ」とは?
暖かくなり、ベランダの掃除がしやすい季節になった。たまっていた汚れを落としたい。東京ガスでハウスクリーニングを担当する 田名網たなあみ 亜沙さんに掃除の仕方を教えてもらった。 東京ガス都市生活研究所の調査(2020年、首都圏在住既婚男女1854人対象)によると、嫌いな掃除場所として5人に1人がベランダ掃除を挙げたという。田名網さんは「天候に左右されたり、外に出ないといけなかったりで面倒に感じやすい。でも要領をつかめば、取り組みやすくなります」と助言する。 注意したいのが水の扱いだ。特にマンションの場合は、水を流すと下の階や隣の家に迷惑をかける恐れもある。管理組合の利用規約などを事前に確認しておきたい。 基本の手入れ、月1~2回…水に浸した新聞紙が重宝 まずは月1、2回程度行う基本の手入れから。ベランダの主な汚れは、ホコリ、砂、土、排ガスのスス、落ち葉だという。最初に、落ちている葉やホコリな
この2年間ずっと、忘れられなかった人がいる。 2020年の春、最初の緊急事態宣言が出されたばかりのころ、私は無数の手続きのさなかにいた。その日は朝から区役所に行き、3時間近くかけてマイナンバーカードと健康保険証の再発行を済ませた直後だった。 本当なら今日じゅうに終わらせたい手続きがあと二つあるのに、と焦りながらATMの列に並ぶ。自分の番がきて、久しぶりに使うゆうちょ銀行のキャッシュカードを機械に差し込んだ瞬間、やばい、と思った。暗証番号がまったく思い出せない。普段よく使っているもの、別の銀行のもの、いちかばちかで自分の誕生日、を順番に入れると、エラーが出た。「窓口へお越しください」と音声に告げられ、うう、と暗い気持ちを抱えて郵便局に入る。 写真はイメージです 転入・転出のもっとも多い季節だから、どこに行っても混んでいるのは当然だった。郵便局の硬いソファの背にもたれ、受付番号の書かれた紙を握
イラン出身で、俳優として活躍するサヘル・ローズさん(36)が1月、書籍「言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て”」(講談社)を出版しました。差別や貧困などを経験してきたローズさんに、コロナ禍で不安や生きづらさを感じている人への思い、30代の同世代に届けたいメッセージを聞きました。 ――本を通して伝えたいことは? 「困難を経験してきた自分だからこそ、伝えられること、力になれることがあるのではないか」と思い、本を書きました。生い立ちに触れ、自分の経験や失敗談をつづりながら、母や、私を助けてくれた人たちの言葉を詰め込みました。 貧困、いじめ、困難を救ってくれたつながり ――これまでにどんな経験をされたのですか? イランの児童養護施設で暮らし、養子縁組した養母と8歳のときに、来日しました。外国人母子家庭で、差別も貧困もいじめも経験し、一時は絶望し、ギリギリ自死から逃れたこともあります。 日本語
読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、食事のマナーや作法、行儀にまつわるトピが多く寄せられます。これまでも、「刺身をパックのまま食卓に出していいか論争」「お茶碗に残ったごはん粒を巡る米騒動」「炊飯器の内釜で米を研ぐガサツな女問題」など、テレビの情報番組や家電メーカーも巻き込み激しい議論に。今回は、「パンをのせる皿代わりのティッシュを巡るパンティッシュ対立」。朝食のパンをティッシュにのせて子どもに出したら、夫から注意された――。 「子どもが変なことを覚えるといけない」 朝食にパンを出すとき、お皿の代わりにティッシュを使うというトピ主の「トカゲモドキ」さん。その様子を見た夫は、「子どもが変なことを覚えるといけないから、これからは皿にのせて」と指摘し、教育上問題があると妻をとがめました。 【マナー論争】シャープ公式もつぶやいた…内釜で米を研ぐガサツな女問題、その後 トピ主は発言小町に「確かに良
年の瀬が押し迫るなか、「いしだ壱成 貧困で離婚」という芸能ニュースが入ってきました。結婚し、子供をもうけ、現在は地方都市で暮らすいしだ壱成さん。妻がメディアの取材に「家にお金がなく、経済的な理由から離婚する」という内容を語ったことがワイドショーなどでも話題になりました。世間では妻に同情する声が多く、インターネットニュースのコメント欄は「妻が気の毒。稼がないいしだ壱成が問題だと思う」といった投稿であふれていました。これを見て、日本の「男女のあり方」について考えさせられました。今回は、海外とも比べながら「夫婦のあり方」や「ジェンダー」について考えてみたいと思います。 旦那が稼がないと妻がかわいそう? 1990年代に俳優として活躍したいしださんは、24歳年下の女優・飯村貴子さんと2018年に結婚。妻と子供と3人で生活していました。インタビュー記事によると、いしださんは定職に就こうとハローワークに
何年か前のこと。クリーニングから返ってきたスーツがそのまま床にでろんと広げられているのを見て、「しまっちゃったほうがいいんじゃない? シワになるから」と声をかけたことがある。当時のパートナーは、読んでいた本から顔を上げて「え」とつぶやいた。許可をもらってスーツからハンガーを外し、「このハンガー微妙だから、ほかのやつに替えたほうがいいと思う」とクローゼットから別のハンガーを探していると、「どうして……?」と深刻そうな顔で聞かれた。 「はさむ力が強すぎるハンガー使うと、その部分だけ布がへこんで跡になっちゃうことない?」。私がそう言うと、彼は心底びっくりしたという感じで、「あるなあ、たしかにある」と頷うなずく。聞けば、床に洋服を無造作に置いておいたり、締めつけが強い状態で収納をしつづけたりしているとシワができる、という発想そのものがなかったらしい。彼は、そんな話をしたあとちょっと悲しそうな声にな
東京のことを語るとき、いつもうっすら無理している 出身地を聞かれて東京と答えるとき、いつもなんだかはずかしい。うそなんかついていないのに、うっすらと相手をだましているような気分にさえなる。 東京の最北部である板橋区の、橋をわたれば10分で埼玉県に着く街で育った。なにがあるところなの? と聞かれると心底こまってしまう。荒川とイオン、あと……と言いかけてもう言葉に詰まるくらい、これといった見どころのない街なのだ。 『アド街』でかつてわが地元の特集が組まれたとき、名所ランキングの2位が「公園がいっぱい」、1位が「団地」だったといえば、その見どころのなさをわかってもらえるのではないかと思う。映すものがなさすぎたのか、小学生たちが道端でケイドロをしているシーンが1分近く放送され、あの“街に詳しい山田五郎”でさえ「住みやすいと聞いています……」とコメントしたきり黙ってしまっていた。『アド街』で寡黙にな
友人同士で話題の温泉へ足をのばしたり、仕事の後でマイカー通勤の同僚に駅まで送ってもらったり、さまざまなケースで誰かの車に乗せてもらう機会があるでしょう。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、「車に乗せてもらって『ありがとう』だけ?」「車に乗せたのにお礼がない」など、車を出したドライバーから不満の声が寄せられています。車に乗せてもらった時のお礼やマナーについて、車生活アドバイザーの鈴木珠美さんに聞きました。 【気になる1】千葉ナンバーに多い「1008」川口ナンバーに多い「1110」、なぜ? ガソリン代や高速代を払ったのに・・・ 北陸地方に住むトピ主の「ミミ」さんは、近所に住んでいて大雪で駐車場から車が出せなくなった会社の先輩を3日間、車に乗せて通勤しました。降り積もった雪のせいで、普段なら会社まで30分の道のりが2時間以上かかりました。先輩は、ガタガタ道で運転をして疲れ切った「ミミ」さんを
「有害な男らしさ」という言葉をよく目にするようになった。過剰な男らしさへのこだわりが、性差別につながるほか、男性自身を苦しめることになるというのだ。注目されている背景を探った。 「男らしさの終焉しゅうえん 」「さよなら、男社会」「ボーイズ 男の子はなぜ『男らしく』育つのか」――。相次いで出版されている本の題名だ。最近は、SNSや雑誌の特集でも「男らしさ」をよく見かける。その多くに共通しているのは、男らしさが「有害」または「有毒」になるという内容だ。 「男らしさ」を問う本や冊子の発行が相次いでいる 京都市男女共同参画推進協会と女性への暴力撲滅に取り組むホワイトリボンキャンペーン・ジャパンは昨年11月、「#ボクらは誰も傷つけたくない 『男らしさ』の謎を探る冒険」という小冊子を発行し、無料で配布した。 思春期の男子が苦しむ「男らしさの呪縛」について解説したものだ。同月に開かれた発行記念イベントに
SNS上で「もはや鈍器」と話題になるほど分厚い本が、ベストセラーになっています。ブロガーの「読書猿」さんが著した「独学大全―― 絶対に『学ぶこと』をあきらめたくない人のための55の技法」(ダイヤモンド社、定価:2800円=税別)。総ページ数788ページ、厚さ約5センチにも及ぶ同書は、昨年9月の発売からわずか4か月で14万部を突破しました。分厚くて重たく、持ち運びに不便で、価格も決して安いとは言えません。活字離れやデジタル化が進む時代に、こうした本がヒットしているのには、コロナ禍やSNSの隆盛といった社会的背景も関係しているようです。 「勉強法の百科事典」14万部のベストセラーに 「だんだん人気が広がっていくだろうと思ってはいましたが、実際には、発売当初から爆発的に売れて、品切れする書店が相次いだんです。『読書好きな人に読んでもらえる、じわじわ売れる本になったらいいな』と考えて作ったので、本
いちばん好きなカレーを作っていいよ、と言われたら、チキンカレーを作る。いちばん好きな肉は?と聞かれたら「豚肉です」と答えるくせに、カレーにするならチキンがいい。調理方法を選ばないから、どんなふうに作ってもそれなりにおいしくなってしまう自由さを気に入っているのだ。 鶏肉はいつも丸鶏を買って自分で切り分け、部位ごとに気が向いた加熱方法で調理することにしている。けれど、常にスーパーで丸鶏が手に入るわけではない。だから、骨付きの鶏肉を使いたいと思ったら、手羽元のパックなんかを買ってくるのが楽だ。鍋に入れて水を注ぎ、いきなり強火にかける。 グツグツ煮立ってくると同時に白いアクも浮いてくるから、こいつを取り除く。それから、無造作に切った玉ねぎとトマトをぶち込んで、強めの中火にしてグツグツとやるんだ。塩も加えてね。 このカレーの特徴は、材料が極めてシンプルであること。「え? これだけしか使わないの!?」
栃木県・那須にある真言宗智山派の寺院・長楽寺ちょうらくじは、ミー子とその子供たち4匹の猫が暮らすお寺。猫たちは「てらねこ」としてツイッターのフォロワーが約17万人もいて、写真エッセー本まで出版されるほどの人気者です。特に、朝食をとる住職・鈴木祥蔵さんの周りに4匹が集まり、住職が“猫まみれ”になる姿が癒やされると、大変な話題になりました。そんな猫たちを訪ねました。 住職の奥さまが、住職と猫たちの日々の暮らしぶりやお寺の行事などに関することなどをツイッターで発信し始めたのですが、しばらくは無反応でした。それが、猫と住職の関係が和むと徐々に話題になり、爆発的にフォロワーが増えていきました。 やさしい笑顔の住職とミー子。10年ほど前に保護されてお寺で暮らすうち、ツイッターや書籍の効果もあって、遠く北海道からも参拝者を引き寄せる「てらねこ」となりました。 子供たちは母猫のミー子ほど、人慣れしていない
冬の防寒対策にコートやジャケットが欠かせませんが、よく袖の部分などに素材の表記のあるタグを付けたまま着ている人っていませんか? 読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に「コートの袖のタグは切るのが正解ですよね?」という投稿が寄せられました。わざわざ取る必要があるなら、いったい何のために付いているのでしょうか。調べてみました。 何アピールのために付けているの? トピ主の「樫宮山羊子」さんは、職場の上司が着てきたコートの袖に、「Cashmere100%」と刺しゅうされたタグが縫い付けられたままだったのを目撃しました。Cashmereは、カシミヤを指しています。 「あれは、買ったら取るものだと思っていました。 注意したら野暮だと思って、見て見ぬ振りをしていますが、電車の中でも、『WOOL(ウール)100%』などをよく見かけます。いったい、何アピールなんでしょうか」と発言小町で聞きました。 この投稿に
「彼氏のこと気持ち悪いと思ってしまった」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。同じ職場の年上の彼氏ができたトピ主さん。彼は「仕事ぶりはとても真面目でテキパキこなす」「連絡もマメだし思いやりもある」人物だと思っていたそうですが、交際が始まってから、好意を念押ししてきたり、漫画みたいなセリフを女性的な口調で言ってきたりと、急に「こじらせた中学生みたい」になり、トピ主さんは「キツい、気持ち悪い、重い」と思うようになったのだとか。この彼となんとか付き合っていく方法はありますか……と読者に問いかけています。 恋愛モードの相手が「気持ち悪い」と感じる理由は? 投稿には、「恋愛観の未熟さを除けば、真面目だし人を見下さない」「ご飯に詳しいしお金かけてくれるしでデートはすごく楽しい」等々、彼の魅力についても言及されています。人としてはすてきだと思うけれど、恋愛の表情や態度を見せられると引
慣れ親しんでこだわりが強いものについては、つくづく文化の違いを痛感する。私の場合は、お風呂。我々がごくフツウと考える「みんなで全裸でゆっくり熱い湯に浸かる」風習は、ほとんど日本独特と呼んでよいだろう。海外暮らしではアパートメントの浅いバスタブになみなみ湯を張るのも難しく、毎日シャワーだけの生活に耐えている。 こんなに違う!世界の下着事情 透けて見えるのはダメ?平気? 旅先でもしょっちゅう戸惑う。そこそこの宿に泊まっても部屋にシャワーしかない国はざらで、もっといい宿に泊まればジムやプールに併設のスパがあったりするけれど、水温も心意気も、てんでヌルい。施設案内に書かれた営業開始時刻と同時に行ったら準備中で、「え、今使いたいの? まだ朝ですよ」と従業員に怪訝けげんな顔をされたことがある。だって、朝風呂、入りたいでしょ! いつでも気兼ねなく大浴場を楽しめるのは日本だけなんだなぁ、と恋しく思いつつ、
TBSの元アナウンサーで、コメンテーター、エッセイストとして活躍する小島慶子さん。テレビディレクターだった夫が仕事を辞め、2014年に夫と2人の息子とともに、オーストラリア・パースに移住しました。日本で働きながら、オーストラリアと行き来する生活を続けている小島さんに、子育てや夫婦関係について聞きました。 よく私と結婚しているね? ――オーストラリアでの移住生活が5年になりました。結婚や子育てを振り返って、どのように考えていますか。 夫婦ですから山あり谷ありです。ただ、夫とは子育てユニットとしては、いい関係だと思います。子どもを育てていると、お金のことや学校のことなど、夫婦で話し合わなければいけないことがたくさんあります。そういう話し合いがきちんとできる人だったというのは、本当に良かったです。 ――結婚の決め手はなんだったんでしょう。 結婚前に同居を3年続けていて、その状態に飽きちゃったんで
俳優の梅宮辰夫(うめみや・たつお、本名・辰雄)さんが12日、81歳で亡くなりました。料理上手で知られた梅宮さんは生前、大手小町の取材に貴重なレシピノートを公開してくれていました。 謎の料理「ウメミヤ」に反響 2012年2月、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に投稿された「ウメミヤを探して…」というトピが話題になりました。テレビ番組で梅宮さんが紹介していた「鶏ももと豚バラ(塊)のさっぱり煮」のレシピを探しているという内容です。料理名もあいまいだったため、「ウメミヤ」と呼んでいるのだとか。 この投稿に100件を超える反響がありました。実際に作ってみたという書き込みも多く寄せられました。 「無事完成したウメミヤ美味おいしかったです~酸味と辛味で温まりますね」 「ナンダコレナンダコレと言いながら夫婦2人で500g強の肉をペロリと一食で平らげてしまいました」 「こんなに美味しいものを世に知らしめてく
百貨店の大丸梅田店(大阪市北区)が女性従業員に着用を呼びかけた、「生理バッジ」の取り組みが物議をかもしました。11月22日に女性向け商品売り場「michi kake(ミチカケ)」がオープンするのに合わせ、10月中旬から始めました。女性が「ただいま生理中」と意思表示するこの取り組みについて考えてみたいと思います。 女性のプライバシーである生理をみんなで把握する「気持ち悪さ」 生理中の女性従業員が「生理バッジ」を付けるということを聞いたとき、「これ、何の罰ゲーム?」と衝撃でひっくり返りそうになりました。女性のプライバシーである生理について、「みんなで把握しておきましょう」という感覚にある種の「気持ち悪さ」を覚えました。 一部の発展途上国の農村では年頃の女の子が初潮を迎えると、その事実はすぐに、村中に知れ渡ります。「妊娠できるようになった」ということで、女の子の意思と関係なく、村人から花嫁候補と
サウナブームのニッポン。サウナが舞台のテレビドラマやマンガが相次いで登場し、7月からは、サウナ好きの主人公が全国のサウナ施設を巡るドラマ「サ道」(テレビ東京系)が放送されて話題になっています。今回は、サウナにスポットを当てると同時に、サウナを通して見えてくるニッポンと海外の「裸」に関する感覚の違いを紹介したいと思います。 汗を滴らせるスッポンポンの男女 筆者の母国ドイツでも昔からサウナは人気です。健康ランドやプールには必ずといっていいほどサウナがあります。ニッポンと同じく、スポーツジムで汗を流した後にサウナを楽しむ人もいます。寒い季節が長いドイツでは、「サウナで汗をかく」ことを習慣にしている人が少なくありません。 このようにサウナ文化が根付いているドイツですが、日本人から「ドイツのサウナに行ってビックリ仰天した」という声をよく聞きます。数年前、ドイツに赴任した知人の日本人女性A子さんは、現
ある夜、旧知の2人が初めて会う男を連れてやってきた。夜といっても深夜12時を回るころである。もう3人ともずいぶん飲んでいたようだが、そこからワインのボトルを開け、2時過ぎまで飲んだ。 ふらりと現れて軽く握手を交わしたこの男は、パリで活躍するハットクリエイター。帽子部門で日本人初のM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を受た過去を持つ。僕が「パリだ、パリだ」と騒いでいたから引き合わせてくれたのだろうか。 こちらはこちらで賞とは無縁だが、カレークリエイターである(えへん!)。ハットクリエイターとカレークリエイターが語らう夜。大いに盛り上がった。 あの夜のことを思い出しながらキッチンに立つ僕は、ネパール式のチキンカレーを作ろうとしている。理由はおいおい明かしたい。ひとまず、5種類のスパイスを準備した。ターメリック、パプリカ、クミン、コリアンダー、ガラムマサラ。スパイスでカレーを作るならまずは揃
気温がぐんぐん上昇し、オフィス街でも軽やかな服装の女性を目にするようになりました。気になるのが、ブラウスから下着が透けて見えたり、ノースリーブからブラジャーの肩ひもがのぞいていたり、胸元からレースがチラリ。あえておしゃれな下着を見せるファッションもあるので、「ちょっとお嬢さん、下着が見えていますよ」と声をかけづらいもの。職場で気になる透ける下着問題について、波風の立たない解決法を探ります。 透け下着は「迷惑行為」 読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、毎年この時期、下着についての投稿があります。職場に季節を問わず黒の下着(上下)を透けさせている女性がいるというトピ主の「空」さんからの投稿がありました。 「この女性、お客様が来社する時には一段と派手に、ブラジャーの色・柄・形まで遠目からでも鮮明に分かる洋服で社外の人間に対応している気がします」と言います。 「空」さんは、この女性の服装がだら
新入社員の皆さん、お元気ですか? 先日、ある企業の新入社員150人の前で講演をしてきました。全国から集まった、期待と不安でいっぱいの新入社員の皆さんのなんと初々しいこと。 この日、お話ししたのは「自律的ライフキャリア」についてでした。新入社員の皆さんが社会人として生き抜くことになる「令和」の時代には、あらかじめ5年、10年ごとの目標を設定し、その目標に向かって上に登っていく「階段型キャリア」ではなく、「サーフィン型キャリア」が求められます。まるでサーフボードを波間で自在に操るように、次々に変化する状況を前向きに乗りこなすことです。なぜかといえば、このデジタルの時代、あまりに社会の変化が速いので、誰も未来を予測できないからです。 サーフィン型キャリアは「会社の言うなり」ではなく、自分の頭で考え、進んでいくことが重要。これを「自律的ライフキャリアデザイン」とも呼んでいます。この「自律的ライフキ
路地裏や雑居ビルにひっそりとたたずむ。そんなスナックが今、見直されているらしい。インターネット時代だからこそ、ちょっと懐かしいリアルな交流が人を引きつけ、進化しているという。扉の向こうをのぞいてみた。 ママが縁結び カウンターはマッチング席 東京・新橋のビル2階にあるスナック「aeru(アエル)」。10人も入ればいっぱいの店で、カウンターの2席に公務員の男性(33)と幼稚園教諭の女性(30)が並んで話していた。「クリスマスはどうする?」 2012年に開店したここは「婚活スナック」。ママの浦田みかさん(48)は「カウンターはマッチング席。結婚相手を探す方に、気になる人を紹介します」と話す。 通常営業もしているが、オプションで会費(1万800円)を払うと、会員登録ができる。個人名を明かさずに、趣味や出身地など会員の自己紹介を書いたファイルが店にあり、好みの人がいれば、先方の意向を確認して、浦田
休み明けの仕事のことを考えて、月曜が憂鬱ゆううつになる「ブルーマンデー」。そのブルーを解消するために、嫌な月曜を楽しくする試みが増えてきた。ストレスの軽減につながると好評だ。 仕事と休みのギャップが大きいほど憂鬱 Q&Aサイト「OKWAVE」を運営する「オウケイウェイヴ」(東京都渋谷区)は10月から毎週月曜の午前を休みにした。人事労務室長の山本卓也さんは「1か月の労働時間は約12時間減るが、社員のストレスが減り、業務の効率化も進めたため、生産性が上がった」と話す。午前分の給料は減額しない。 社員の滝村千佳子さん(39)は、「これまで、日曜の夜は『あすから仕事か……』という感じだったが、午前が休みだと肩の荷を下ろした感じで楽。子ども2人をゆっくりと保育所に連れて行けた」と笑顔を見せた。 産業医や保健師を企業に派遣している「ドクタートラスト」(東京都渋谷区)は、8月から原則第1月曜午前を休みに
ニッポンでは、化粧をすることが女性のマナーだという考え方が一部にあります。社会人の女性は「ビジネスの場」で化粧をしているのがマナーだと考える人もいますし、「恋愛の場」においても、例えば発言小町に「3回目のデートですっぴん」という投稿があるように、「デートの際に化粧をするのは当たり前」と考える男性もいるようです。こうした考えを受けてか、ニッポンには人前に出る時は化粧を欠かさないという女性が多い気がします。 今回はニッポンと海外を比べながら、世界の「お化粧事情」について書きます。 女性の化粧は義務!? 3回目のデートにすっぴんでやって来た20代半ばの彼女について、「失礼だと思いませんか」と発言小町で問いかけた男性に対し、化粧をしないという女性から「肌が弱く化粧をすると肌荒れする」というレスがありました。この場合、化粧をしないのは自然な流れなのですが、化粧をしない理由として、「敏感肌」だとか「肌
初雪をやり過ごした11月半ばの火曜日、久しぶりにお茶した女友達は、ハンガリー系アメリカ人で35歳。かつて同じ美術大学に通っていたクラスメイトだ。私が1年半かけて卒業した美術大学の同じプログラムを、4年ほどかけて今年ようやく修めたばかり。といっても、留年したりサボッたりしていたわけではない。もともと独学でグラフィックデザイナーになった彼女は、休学可能期間をフル活用して学業と職業とを両立させながら、こつこつ単位を取得して学歴を築いた社会人学生である。 1年分の近況報告をするなかで面白かったのは、彼女が一時的に医療機関で働いていたという話。来年以降はまたデザイン業界に復帰予定だが、卒業後すぐ元の暮らしに戻るのが嫌だったのだという。高給の安定した資格職は学費返済にも都合がいいし、精神科の重症患者と接しながら回復の手助けをするのは、得難い人生経験になったそうだ。 そして来年は、市内にあるヨガ道場のレ
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