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March 07, 201615:53 カテゴリ 銃を空手に置き換えて、銃社会を理解する試み 銃の話その2。 アメリカといえば、毎月のようにどこかで銃乱射事件があるのに銃規制が全然進まない話が定番ですが、日本人からするとほんと謎。なんで銃規制に反対しようと思うのかがわからない。 理解しようにもまず、銃規制に反対する人の意見を聞く機会が全くないんだよね。 自分の周りの米国人はみんな銃規制に賛成だし、ついでに言えばアメリカの医療は金がかかりすぎだと思ってるし、同性婚は支持するし、トランプ大統領なんてありえないと口をそろえて言う。この国のどこかに同じぐらいの数で真逆の意見の人々がいるはずなんだけど、一体どこにいけば行けばそんな人に会えるのか。地域による断絶なのか、階級による断絶なのか。 やつらの考えはおかしい、と言うのは簡単だけど、発展的な議論をするにはまず相手が何を思っているのか、どう感じてい
March 02, 201617:15 カテゴリ 前の住人の死亡証明書を受け取った話 2年ほど前。まだサンフランシスコ市内の比較的スラムっぽい地区 (なのに我々ソフトウェアエンジニア共が大量に流入したせいで家賃だけは馬鹿高くなって、色々バランスがおかしくなってる地区) の高層マンションに住んでた時の話。 引っ越して来てしばらくは、よく以前の住人宛てと思われる郵便が届いた。名前は一人ではなかったので、相当人の入れ替わりが激しかったようだ。 そういう時は、そんな人いません、とマジックで大書してポストに投函しなおすようにしてたけど、宛名を確かめずに開けてしまってから気づくことも多かった。数十ドルの電話代の踏み倒しとか、中途半端な金額の延滞請求が多かった気がする。そんな金額が払えずに夜逃げしたとも考えにくい。送り主の側も、転居先を調査する気もなく、ただ機械的に請求書を送り続けてるだけなんだろう。
February 16, 201608:05 カテゴリ ときどき、不老不死について考える 考えるといっても、最近の、「もしかしたら、自分が生きているうちに完全サイボーグ化がギリギリ実現するかも?」みたいな瀬戸際だと考えることも変に現実感がでてしまって、 「老後の蓄えとやらを丸々突っ込めばまかなえる値段なのか」 「年金払うよりそっちに賭けたほうがいいのか」 「老後の蓄えを全部突っ込んで、無一文ホームレスの不老不死サイボーグに生まれ変わったとしてそれからどうしたらいいのか」 「ああ、身体は健康なのだから一生働けばいいのか。…一生?」 のあたりでつらくなって考えるのをやめてしまいがちだ。 話は飛ぶけど、仕事柄、ときどきデーモンというかバックグラウンドジョブというか、「裏で常に動き続ける」プログラムを作ることがある。 で、そういうプロセスは何ヶ月とか何年のスパンで無メンテで動き続けるのが必須なんだ
December 25, 201509:29 カテゴリ 2015年は絵文字の年だった オックスフォード辞書が選ぶ「今年のワード2015」が絵文字だった。 絵文字先進国の日本にいたらたぶんピンとこないんじゃないかと思うんだけど、こちらでは、1年前と比べてemojiという言葉を聞く機会が驚くほど増えた。 身近なところでは、 絵文字にポリティカルコレクトネスが持ち込まれて肌の色が選べれるようになった タコスの絵文字が使えるようになった フェースブックが絵文字で反応を返せるようにすると発表 などが比較的大きな話題だったかな。特に最初の二つはアメリカならでは。 ツイッターにもハッシュタグに絵文字(?)を付加できる謎おまけ機能がある。これを担当してたチームがこの間のレイオフの影響をまともにくらってしまったせいで運用のお鉢が自分のチームにまわってきたのだけど、これがなんか需要あるらしくて、営業の人から朝
April 24, 201516:03 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる 真空調理器を買った。肉料理の出来が革命的に変わった。 真空調理というか、低温調理。スーヴィ (suis vide) って単語、こっちではよく聞くんだけど、何度見てもスペルが覚えられんね。 炊飯器みたいな蓋つきのタイプと、手持ちの鍋に棒を突っ込むだけのお手軽タイプがあって、今回買ったのは後者の anova precision cooker ってやつ。鍋につっこんでスイッチを入れれば何時間でも水温をキープしてくれるというもの。 180ドルくらい。オンライン購入するときに電話番号を聞かれて、何かと思ったら SMSで iphone アプリのリンクが送られてきたのがスタートアップ企業っぽくて面白かった。 �iPhone と blue tooth で連携して、温度やタイマーの管理ができる。(むしろ本体ではボタンが省略されすぎて
December 24, 201416:45 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる アメリカに来ても土足禁止で畳と布団のある部屋を堅持するためのメモ 引っ越しの話が出たのでついでに。 海外に来ても,どうしても維持したい生活習慣というのはある。三泊四日の海外旅行にも日本茶をもっていかないと気が済まない人とかいるよね。 僕は食べ物に関しては郷に入っては郷に従えの方針だ(と思う)。ふだんは和食を食べるのさえ意図して避けてるぐらい。 だけど、家の中の習慣はなかなか譲れない。以下3つは特に。 室内は素足 畳の上で布団敷いて寝る ウォッシュレット完備 ウォッシュレットについては以前レポートしたので、それ以外の二点について。 その1. 前の住人が土足で使っていたカーペットを洗浄する カーペット入れ替え済みとかフローリングの物件だとラッキーなんだけど、今回の部屋は残念ながらカーペット敷きっぱなし物件だった。
December 01, 201411:24 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる イーストベイに引っ越して家賃が半額になった ちょっと前からサンフランシスコの対岸のオークランドに引っ越してきてます。 オークランドっていうよりイーストベイって言った方が格好良い気がするけど、それは豊洲っていうよりベイエリアって言った方が格好良さげなのと同じ感じ? ■ 引っ越しの理由の第一はもちろん、サンフランシスコ市内の家賃が高すぎるから。 前の部屋は、レントコントロール物件といって毎年の値上がり率が法律で制限されていた。とはいえ、元々の賃料が高い上、上限いっぱいに値上げしてきて今年から$2300/月を超えた。 いや、家賃が高くてもそれに見合った生活ならそれはそれでアリだ。確かに高層階からの見晴らしはよかったし、オフィスは道を挟んですぐ向かいなんだけど、階下に降りればそこは治安の悪さで有名なテンダーロイン地区
June 30, 201417:13 カテゴリネタちょっとアメリカ行ってくる ジャパニーズソフトウェアエンジニアのための、a と the の使い分け講座 a や the は日本人にはなじみにくい概念と言われてますけど、実はプログラミングで考えるとイメージしやすいんじゃないかと思うのです。 ただ、あくまでも例えなので厳密な対応付けをすると破綻してしまうし、特定の言語を持ち出すとその言語の実装や哲学がからんで話がややこしくなるので、雰囲気プログラミングでゆるふわに解説したいと思います。 その前にまず、「一つの場合はa、二つ以上は複数形」と覚えてる人、それ、いったん忘れましょう。 ×「一冊の本を読んだ場合は i read a book 二冊以上の本を読んだ場合は i read books」 ....うーん、これはなんか微妙に違う! ■ 新規インスタンスを生成するのが a プログラムでよくでてくる
June 16, 201415:28 カテゴリサービス作りの話 A/Bテストで出来ること、出来ないこと A/Bテストに頼るべきでない判断に、次の二つがあると思う: 「正しさ」に基づく判断 長期的な判断 ■サービスの思想的に、設計的に、あるいは倫理や法律的に正しいかどうか、についてはカバーしてくれない。 例えばパスワードが簡単すぎたら警告を出す会員登録フォームと、文句言わずに受け付ける登録フォームとを比べたら、たぶん後者の方が登録率はよくなるわけですよ。あるいは、でかい広告と小さい広告を比べたら、クリック率は単純に面積に比例して大きくなる。 A/Bテストは、人間の本能的な、あるいはとても正直な反応をさらけだす仕組みだ。しかし人間の反射的な行動って、利己的だったり、後で大きな間違いにつながったりもしがち。人間が、深い考え無しに行動することで起こしがちな間違いは、そのままA/Bテストが起こしがち
December 23, 201316:29 カテゴリ 「競合を見るな、顧客を見ろ」というおしえ。(あるいは「ジャパゾン」の志の低さについて) > 「Amazonに対抗して「ジャパゾン」って本気ですか?」 企画自体の批評については、このリンク先の記事などで言い尽くされてるけど、まず第一に「ジャパゾン」って名称に致命的な問題がある気がした。 「ジャパゾン」のソースが朝日新聞しかないので、そう名付けたのが朝日なのかコンソーシアムなのかはよく分からないけど、発想というか志の点でジェフベゾス氏との違いが決定的。 ■ 今までいくつかの会社でCEOや社長の話を聞く機会があったけど、ジェフベゾス氏がひとつ飛び抜けていると思う点は、身内に話すときでも、競争相手の名前を挙げて「うちはこの点が優れてる」みたいな比較をしたり、競争相手を茶化すジョークを飛ばしたりということを一切しなかったこと。 たった一年在籍し
April 15, 201210:05 カテゴリCloudSearchで日本語検索 Amazon CloudSearch を日本語サイトで使う! (1) イントロダクション 「ライブドアという会社の話をしよう」シリーズの途中ですが、ここでいきなり番組を変更しまして、先日出て来たばかりの Amazon CloudSearch に実サイトのデータを入れて検索できるようにしてみる、という企画をやりたいと思います。 (AWS のメニューに CloudSearch が追加されてる↓) サイト内検索って、 サイトが大きくなってから後付けで必要になることが多い。 普通のWebアプリケーション構築とは少し違う専門知識が必要になる。 容量や処理能力が大きい専門のハードウェアが必要。 …というふうに人や機械のリソースを食うわりに、普段はあまりアクセスがない。 なので、地味に面倒なんですよね。検索
December 08, 201306:56 カテゴリ ウサギを狩って解体する記事を読んだ よく話題にのぼるブログのやつ。記事よりもコメント欄の荒れ具合が見頃だろうなと思ったらやはり。。 こういう記事は、動物を殺すのは残酷だよね、気が滅入るよね、ていうのは一通り踏まえた上でその先の議論をしているのに、周回遅れの人達が次々とやってきてはコメント欄がね。。僕は、ブログのコメント欄はオフにすべき派です。 ■ この記事を見てなぜか最初に頭に浮かんだのはこの写真だった。 「足を露出しすぎているために逮捕される女性。1922年」 生殖や生死に関わることはなるべくオブラートに包んだ方がいい気がする、という傾向は不変的にあって、しかし、一度隠してしまうとそれまでなんでもなかったことがたちまちタブー化する、という。その点で根が同じ気がする。 なんでもない人から見ると「そんなことで生死にまで議論広げれるなんて
November 06, 201318:08 カテゴリ 飛行機、ルンバ、食器洗い器、スパムフィルタ これらのテクノロジーを使う時に共通して、頭をよぎることがある。 ■ 飛行機は羽ばたかない。 大量の燃料を爆発させて、鉄の一枚板の翼を力ずくで持ち上げるというのは、鳥が空を飛ぶさまとはだいぶ違っている。そして思うのは、 まず一つは、自然の精巧な造作を真似るのはとてもむずかしいのだろうなということ。 一方で、鳥一羽、何グラムかの体を浮かせるのと、何百トンもの重量を時速千キロで運ぶのとではまるで違う物理の世界なので、これはこれで正解なんだよな、ということ。 つまり機械は、生物とはまったく違ったスケールの世界を得意分野としているということ。 ■ あるいはメールのスパムフィルタを見て思うこと。 文章を読んで内容を理解するというのは、本来、とても高度な処理だ。 でも実際のスパムフィルタは知的というには単
August 27, 201314:57 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる アメリカの青い食べ物と、日本の緑のクリームソーダ かねてからの噂通り、アメリカには青い食べ物がたくさんある。カジュアルにある。特にスーパーで売ってる菓子やケーキにはたいてい青入ってるよね。 愛國クッキー 青い食べ物は食欲を減退させる (これとかこれとか)、という話はよく耳にするし自分でもそう信じてたんだけど、こちらの人はまるでそんな気配がない。自然界に存在しない色だから云々というもっともらしい説は、従って、正しいとは言えないようだ。 オフィスにもあった青い謎ドリンク。誰かが Twitter water と呼んでたけど、中身はココナッツ系のエナジードリンク この不自然な青い色に食欲を覚えるアメリカン感覚が全く理解できない!と思う日本人は多いと思う。 だけど、最近気づいたのですよ。日本にもクリームソーダという、超どぎ
August 15, 201316:04 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる 馬鹿が可視化される時代とどう向き合うか (アメリカ式) 日本では、あまりに暑いのでコンビニの冷凍庫に入っちゃいましたーって写真をアップしただけでえらいことになってるそうですな。 冷凍庫写真投稿の店再開断念、店員に賠償請求へ んーそんな騒ぎになっちゃってたのか。 冷蔵庫に入って写真をアップする人達を見て最初に思ったのは、日本は暑いんだなぁ、というただの感想でした。 こっちは寒いので羨ましいくらいだよ。てかカリフォルニアってサンシャイン降り注ぐパラダイスじゃなかったのかよ (勝手な誤解)。なんで8月にもなって暖房いれなきゃならんわけ? それはともかく、 これをきっかけに 「馬鹿が可視化される時代」とどう向き合うか、という問題提起があっていろいろ議論されてるけど、こう考えたらどうか。 「身近な馬鹿は迷惑極まりないけど、
March 14, 201315:12 カテゴリ組織とyouプログラミング 入力デバイスおたくの自分が、なぜ、エルゴノミックキーボードとトラックボールを捨てラップトップひとつでオフィス内をふらふら歩き回るようになったか 自分は昔からディスプレイとかの出力装置にはあまり気を使わない一方で、入力デバイスにはそこそここだわりがあって、 Kensingtonのトラックボールと Kinesisのキーボードは最低限のたしなみ。 (日本語入力はもちろん親指シフト!) ほかにも足でポインタ移動からスクロールまでできちゃうフットマウスとか グローブ式の遠隔操作マウスとか ...様々な入力機器が家に転がってます。 グローブ式マウスはディスプレイから離れて netflix 操作したりするのに便利。日本で売ってるこれも同じやつっぽい? 脳波ゲーム mindflex も持ってたな。捨てちゃったけど。PC機器じゃない
February 19, 201310:51 カテゴリ国民性の違いを県民性の違いみたいに話したい 日本語は本当に曖昧で回りくどいのか オフィスの壁にこんなプリントアウトが貼ってあった。 ○○人の言うことと、その本当の意味対応表 ○○人が言うこと本当の意味他国人の受け取り方 「けっこう良いですね」(ちょっと期待はずれだ) (けっこう良いらしい)「‥という案はどうでしょう」(この案にしろ) (この案も頭の片隅においておいて欲しいが、基本こちらで決めていいようだ)「あ、ところで / ちなみに‥」(ここからが本題)(ここからは重要な話ではない)「とても興味深い」(ナンセンスだな)(感銘をうけているようだ)「ほぼ同意です」(全然同意できない)(あと少しで合意にこぎ着ける)「一部細かい修正点を除けば‥」(全部書き直せ)(若干誤字があったようだ)「他の案も検討中です」(あなたの案はボツです)(まだ決めか
February 04, 201316:22 カテゴリサービス作りの話プログラミング hackweekで簡単なサービス作ったりしてたら1月が終わってた話 あけましておめでとうございます! ...と書こうと思ってたらいつの間にか2月になっていた件につきまして。旧暦かよ。 アメリカの会社は11月の終わり、感謝祭とそれに続くブラックフライデーのあたりからみんな気分がうわつきはじめ、徐々に業務が麻痺しだす。 クリスマスをピークに12月後半まるまるだらけた分、1月2日にはさらっと仕事再開するんだけど、うちではその直後に四半期に一度の hackweek があって、結局3週間ぐらい本来の仕事をほとんどやってなかった。 おかげで年末に使ってたコマンドさえ思い出せないという始末ですよ。 ハックウィークは、基本的にみんなふだんの業務とは関係のないことをする。人気投票にむけて宣伝ビラ貼り合戦があったりもして、だ
December 23, 201206:41 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる 歯医者イン・ザ・USA オフィスにお菓子コーナーがあって、その中に異常にべったりと歯につく食べ物があったのをうっかり油断して食べたら歯の被せ物がとれました。 (事故現場のお菓子コーナー) アメリカで歯医者にかかると十万円とか普通にかかるって噂は聞いていたし、そういう上級者向けイベントが渡米3ヶ月目でいきなり発生するのはちょっと勘弁してほしかったですねぇ。。 ■ 歯科にかかるときの保険は普通の医療保険とは別で、専門の歯科保険がある。 今の会社で提供されてる歯科保険のカバー率はこんなかんじ: 上から順に preventive / basic / major と三段階あるのと、左右に participating / non-participating と二種類あるのが要点。 participating / non-
December 17, 201212:18 カテゴリ みんなが投票することより、「分かってない人を黙らせる」ことの方が重要 最初に言っておくけど、僕はデモクラシーの信奉者ではない。 いや、現時点で可能な最良の選択かもしれないけど、最終ゴールではないと思っている。 自分の専門分野で考えてみて、素人が「一般常識」で考えつくことって、専門家からするとまるで的外れだったり逆効果だったりすることがしばしばあるよね?たとえばネットのことよく分かってない人に「ホームページ勝手に見られるのは家の中勝手に覗かれるのと同じだ。法律で罰すべき」とか言われたらいらっとするでしょ?マイナスイオンとか何なんだよ、て思うでしょ? 政治だって同じで、高度な知識を必要とする専門職のはずだ。 マスコミが作った、あるいはネットで見かけた、チープな感情論に流されて、良く知りもしない原発とか国防について賛成!とか反対!とか言い切
November 25, 201216:28 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる サンフランシスコ市内の家さがしメモ アメリカで家さがし...っていうノウハウまとめはもうあっちこっちにあるし(自分もさんざん調べてきたし) いまさらなんだけど、記憶のフレッシュなうちに自分の体験もまとめておこう。誰かの役にはたつかもしれないし。 最近のサンフランシスコは他の都市ともだいぶ事情が違ってるらしいので、仕事で単身サンフランシスコ市内に引っ越してくる人に特化した、大変ニッチなエントリです。 東京って世界で一番物価が高い都市だと思ってたけど (食品の高さなど、生活コスト全体で見ると実際そうらしいけど)、家賃に関してはサンフランシスコに追い抜かれつつあるようだ。 普通の studio(日本でいうワンルーム)でも$2000/月ぐらい平気でするし、市内にあって安い物件は値段相応に治安の悪い地区にあったり。贅沢
November 17, 201221:22 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる アメリカのトイレにウォッシュレットをインストールする ハーイ、みんな。 ソフトウェアエンジニアの週末と言えばインストールと相場が決まっているけど、どうかな。最近はどんなクールなソフトウェアをインストールした? 一般的なソフトウェアエンジニアの約50%が、週末のほとんどをOSのインストールに充てていることが知られています。土曜日に最新OSのインストールと動作確認をして、日曜にアンインストールするんだって。知り合いのエンジニアから聞いた。 そんなわけで、今日インストールするのはTOTOのウォッシュレットE200です。 一つ前のエントリにも書いたように、アメリカはバスルームの設備にまるでやる気が感じられない。 バストイレセパレートとか、ウォッシュレットとか、自動お湯はり機とか、浴室暖房とか... そういうオプション
November 16, 201217:20 カテゴリちょっとアメリカ行ってくる 日本の家の豊かさは風呂とトイレに、アメリカの豊かさはキッチンに集約される こちらで家を探していて気がついたことがある。 アメリカ人ってキッチンの見た目にすごいこだわるのな。日本の場合、生活の豊かさが風呂やトイレに現れる傾向がある気がするんだけど、アメリカの住宅では、キッチンが豊かさの象徴になっているみたいだ。 当初、会社のお金で泊まってたレジデンスのキッチン。これでもシングルルーム。 家さがしのため、craigslist に出てる入居人募集の広告をチェックしてはアポイントメントをとり、オーナーに部屋を見せてもらうっていうことを10軒近く繰り返したのただけど、どの部屋でもオーブン、冷蔵庫、食器洗い機、ディスポーザーあたりが備え付けなのは当たり前。キッチンの全景写真を誇らしげに載せている物件もとても多い。 ただ、
November 14, 201218:29 カテゴリ Kindle store オープンで考えたこと (下) マスコミュニケーションと個人同士のつながりのマーブル さて、日本で Kindle direct publishing が始まったとたん、知り合いがKindleで本を出版したという話が舞い込んで来た。しかもこの一週間ほどで複数! みんな早いな。ずっとこの日のために準備してたのだろうか?それともKDPが始まってからの短い期間でさらっと作っちゃったの? ■ 知り合いの書いた本の一つは、作者をとりまくさまざまな日常のオールスター出演のような小説だった。序盤のうちはあちらこちらに気まぐれに配置されたかに見えたチェスの駒が、最後のチェックメイトの瞬間に一気に繋がってつじつまがあうような、そんな構造になっているようだった。作者のバックグラウンドをよく知っていると、それらの個別のディテールがビビ
November 14, 201218:25 カテゴリ Kindle store オープンで考えたこと (上) Amazonの目的は日本の出版業界の破壊なのか Kindle store が日本でも始まったので、もう、本のサイズを気にして買うのを躊躇したりしなくてよくなるのだな。 僕自身 Amazonで働きながら、いつになったら日本で Kindleで本が買えるようになるんだろうと思ってずっと待っていたのだけど、結局自分がいる間にはオープンしなかった。 日経が何度か Kindle いよいよ日本に上陸か!とスクープしては外してたけど、実はそれらのタイミングは、社内でそういった噂を耳にした時期や内容と一致していた。 ちなみにアマゾンは秘密主義で、社員でも他部署の情報はほとんど伝わってこない。でもやはり、あれはそれなりに情報をおさえた上でのスクープ記事だったんだろうな。ただ、Kindleストアのよう
November 09, 201217:30 カテゴリ 引っ越しのために本やCDを全部デジタル化して本体を捨てた ここ最近、僕が本を買う時にどんな情報を一番重視してたか分かるだろうか? 著者名?レビューやクチコミ? いやいや、そんなことよりまずここですよ。 本のサイズ。 例えば、ハードカバーは避ける。同じ内容で文庫本の数倍のスペースをとってしまうので。 ただでさえ月十何万円も家賃を払って小さなスペースを借りてるというのに、形ある物を所有するたびに、その限られたスペースがまた少しずつ占有されていく。引っ越しのたびに20kg以上もある段ボールを何個も梱包したり運び上げたり下ろしたりして、その挙げ句、次の引っ越しまで結局一度もページを開かない。 ■ 当たり前のことだけど、アナログな本はデジタル化されたものほど長くは残らない。 陽に焼ける。黄ばむ。シミがつく。虫やほこりがつき、湿気を吸い、そして最
October 21, 201216:02 カテゴリプログラミング公開やら広報やら 個人データをまとめて Glacier にバックアップする (ためのツールを公開しました) 海外に引っ越すにあたって、ちょっと心配だったのが手持ちのデジタルデータの保護。 今回、荷物を減らすために、持っていた本1500冊とCD500枚をすべてデジタル化して本体は処分してしまいました。(機会があればこれについても別途書く)。つまり、引っ越しの際HDDに何かあったらそれらの財産もすべてパーということ。 一応、PCのデータはネットワークストレージにもバックアップしてあるんだけど、結局PCもネットワークストレージも同じ引っ越し荷物に入るので、もし貨物まるごと紛失したり水没したりしたらバックアップの役を果たさないわけです。アメリカは荷物の扱いが雑だとも聞くし... こういうときこそクラウドにバックアップするのがいいので
October 16, 201214:33 カテゴリ 「世界一薄い財布」の意外な利点を海外で発見した 財布にカードと小銭を溜め込んで、厚さが2cmにも3cmにもなっていたのに嫌気がさして、あるときから「世界一薄い財布」というやつを使い始めた。 薄い財布 abrAsus(アブラサス) ツールを自分に合わせるのではなく、自分を良く出来たツールに合わせて改造する、という意味で、この財布はアップル製品に似ている。 なぜこの財布が薄いかと言えば、重なる部分が少なくなるように徹底的にデザインされているというのもあるけど、カードは5枚しか入らない、小銭は一列に15枚程度しか入らない、という思い切った機能の切り捨てがされているからだ。 では、実際生活していて小銭の枚数が15枚を超えることはないのかというと、実はけっこうあるw そういう時は、思い切って小銭をゴミ箱なり募金箱なりに放り込んでしまえばいい。贅沢
August 15, 201215:09 カテゴリ番組の途中ですがマジレスです 日本人にとって放射能がケガレであることと、原爆がタブーであること 最近では「放射脳」とも揶揄される、原発からは放射能が1マイクロシーベルトたりとも漏れてはならぬというような極端なゼロリスク要求や、原発の1シーベルトと自然放射の1シーベルトは別物です、とでも言い出しかねない感情的な拒否反応は、元を辿れば「ピカドン」というタブーに端を発するものなのではないかと考えている。 敗戦以来、日本にとって「原爆」は、ドイツにとっての「ナチス」と同じ意味でタブーと化していて、それに付随する「放射能」もまたタブーになっちゃってるんじゃないだろうか。 例えば池田信夫先生のような人がいくら科学的な議論を持ち出しても、感情的な拒否反応を超えることができないのはそれが原因なのではないか。 ■ 戦争の昔話をする老人はみな「自分は非国民じゃ
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