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先日「プログラマの履歴書」という記事で「コンピューターを使って世の中をほんの少し便利にすようとする」ことが良いプログラマになるきっかけと書きました。先日「どうしたらプログラミングができるようなるか」という質問を受けたので、参考になればと思いもう少し掘り下げてみることにします。 1. 「どの言語を学べば良いか」という問いから離れる 「ノーベル賞はこうして決まる」という本には、セレンディピティ(serendipity: 偶然から生まれる偉大なる発見)という言葉が頻繁に登場します。ノーベル賞は狙って取るものではなく、科学への貢献に邁進するなかで生まれてくるものだと。 その一方、「Serendipity favors the prepared mind (偉大な発見は、準備ができている頭脳を好む)」とも言われます。プログラミングを始めるにあたってどんな言語を学べば良いかという問いに対しては「何が将
「コードを書け。それが履歴書だ」という昔の名台詞が目に留まったので、常日頃感じていることを書き出してみることに。 コードが GitHubで公開してあると、まず採用する側の視点としては非常に助かります。プロジェクトを2、3つ眺めるだけでも、この人が普段どんなことを意識してプログラミングしているのかが見えてきます。例えば、性能を重視しているとか、拡張のしやすさを意識してインターフェースをデザインしているとか。さらに本人の興味の方向性、得意な言語などがわかるが何より嬉しい。過去の経験から、自己申告でJavaができます、C++ができますなどと言うだけの人が期待したレベルでコードを書けた試しがありません。 その次にわかるのがコミュニケーションスキル。基礎的な英語力の判断材料にもなるし、チームを組んだ時のイメージがしやすい。問題を共有する能力も大事。自分一人の頭の中でたくさん難しいことを理解して解決で
昨日、Google Web Toolkit (GWT)に触れたので、備忘録という意味も含めて、もう少し詳細を書いてみます。僕自身、GWTを使って、ゲノムブラウザを作ってみたり、講義のレポート提出用サイトを作成するなど、ここ数年大活躍しているツールで、GWTによるWebインターフェースで、5万行は優に超えるだけのコードを書いています。 Google Web Toolkitは、JavaからJavaScriptに変換するコンパイラと、ブラウザで表示するHTMLを生成するWidgetクラスを含んでいます。Javaの構文でプログラムを記述すれば、Webブラウザで動くJavaScritpコードを作成してくれるというものです。 実際の開発ではHTMLを書くことはなく、FlexTable, Buttonなど、HTMLでよく使うtableやformタグをクラスとして表現してくれているので、再利用可能な形でH
「オープンソース」と「フリーソフトウェア」。この二つは似ているようで決定的に違う。 「オープンソース」は言葉として「ソースが見られる」というただ一つの意味しか持ち得ないが、「フリーソフトウェア」はプログラムを使う人の「自由」を求める言葉だ。 Communications of ACMにRichard Stallmanが「オープンソースではだめなんだ」と訴える記事を書いている。ここで言う「フリー」とは、「無料(タダ)」という意味では決してない。ソフトウェアを使う自由、コードについて学び、変更する自由、そして変更の有無に関わらずソフトウェアのコピーを配布する自由のことだ。 1983年から始まったフリーソフトウェアを啓蒙する運動のおかげで、GNUのツール群や現在のLinuxがあり、これなしには今のGoogleの姿もなかっただろう。自由に使えるOS無しには大規模クラスタの運用などとても叶わないし、
大前研一氏の「「知の衰退」からいかに脱出するか?」によると、日本の財政赤字はEUに加盟しようとしても即座に断られるほどだそうだ。どういうことか気になって調べてみると、EU加盟の経済収斂基準というのがあり、そこに財政:過剰財政赤字状態でないこと。(財政赤字GDP比3%以下、債務残高GDP比60%以下)と書かれている。財政支出、債務残高のGDP比を見ると、2008年の日本の財政赤字はGDP比の2.6%で、債務残高はGDP比の170%にもなっている。(wikipedia: 国内総生産 GDP) 2009年度の日本の実質GDPが520兆円規模なので、その3%は15.6兆円。これが国債を発行してよい基準額のはずだが、2010年度予算で44兆円国債を発行するようなので、GDP比の8.4%ということになり、EU基準を大幅に上回ってしまう。 財務省による2009年度の各国の債務残高のデータを見ると、日本の
ふと本棚を眺めていると、「理系のためのサバイバル英語入門―勝ち抜くための科学英語上達法 (ブルーバックス)」という本を発見。東京大学の1~2年生向けに教養学部で開かれていたゼミ「理系のためのサバイバル英語入門」の内容を本にしたものです。もう10年以上前に書かれたものですが、まったく色褪せていないことに驚くばかり。 一番驚いたのが、昔読んだときと今読んだときとで印象がまったく異なっていること。この本の内容を十分に咀嚼するには、読む側にもレベルアップが必要なようです。 1.まず冒頭の科学用語の英語表現をどれだけ知っているかのテストで、高校や大学で学ぶ、文学・哲学・社会学中心の英語が、理系の学問では役に立たないことに気付きます。(大学1年生の頃、初めてこの本を読んだ僕はこのレベルでした。英語そのものを教える人ってどうしてもいわゆる理系分野を知らない人になることが多いので…) 2.自然な英語を書く
先日の「ぜひ押さえておきたいコンピューターサイエンスの教科書」というエントリでは、東京大学理学部情報科学科の講義で使われていた教科書を中心に紹介しました。では、実際の授業の様子はどうなのでしょうか? タイミングの良いことに、情報科学科のカリキュラムのパンフレットがウェブで公開されています。 東京大学理学部 情報科学科 パンフレット かなりの力作で感動しました。なにせ今まで外向けの色気があまりにない学科だったので。。。 (苦笑) 理学部情報科学科と工学系の学科との一番の違いは、パンフレットにもありますが、コンピューターの原理や理論的背景も押さえ(ここが重要)かつ最先端の技術やモノも作り上げていくところでしょうか。そんな雰囲気を、カリキュラムや実際の講義・演習の様子、教授陣のメッセージなどから、感じ取ってもらえることと思います。 一点だけ補足。このパンフレットには普通の学科紹介でよく見かける卒
僕はバイオインフォマティクスという生物と情報の融合分野で研究を行っています。東大の理学部情報科学科にいた頃は同僚のマニアックな知識に驚かされたものですが、そのような計算機専門の世界から一歩外に出ると、それが非常に希有な環境だったことに気が付きました。外の世界では、メモリとディスクの違いから、オートマトン、計算量の概念など、コンピューターサイエンスの基礎知識はあまり知られていませんでした。コンピューターサイエンスを学び始めたばかりの生物系の人と話をしているうちに、僕が学部時代に受けた教育のうち、彼らに欠けている知識についても具体的にわかるようになってきました。 バイオインフォマティクスに限らず、今後コンピュータを専門としていない人がコンピューターサイエンスについて学ぶ機会はますます多くなると思われます。そこで、これからコンピューターサイエンスを学ぼうとする人の手助けとなるように、基礎となる参
Windows上でTeXの論文を快適に書くためのTipsを紹介。インストールが必要なものは以下の通り:OMake: ファイルの更新をモニターして自動再ビルドしてくれる優れものTeX一式: 僕は英語論文しか書かないのでMikTeXを使っています。インストールが簡単pdfopen, pdfclose: Acrobat Reader でPDFファイルを開け閉しめするのに使います(MikTexにも同梱されていますが、back機能が使えるこちらの方が便利。参考:http://magic.aladdin.cs.cmu.edu/2005/07/15/pdfopen-and-pdfclose/)omakeと、pdflatex, pdfopen, pdfcloseがコマンドライン(コマンドプロンプトやCygwinシェル)から使えるように、環境変数PATHを設定します。 以下は僕の使っているCygwin用の.
5年に一度、データベースのトップ研究者が一か所に集まって、データベースの未来について語るThe Clearemont Report on Database Research 2008の記事がCACMに紹介されていました。 The Claremont Report on Database Research (各研究者のプレゼンテーションスライドはこちらから) 大規模データ処理、RDBMSエンジンの見直しの必要性、クラウド、MapReduce、開発者にとってのデータベースの使いやすさ、新しい言語は?、Uncertain data, プライバシーの管理などなど、DBの将来を見据えた意見が盛りだくさんです。 どの研究者がどの方向性を打ち出しているのかを記事から読み取れれば、もう立派なデータベース通。そして、錚々たるメンバーのなかになぜかTim O'Reillyが混じっている。。。 とにもかくにも、
「いかに働き、いかに生きるか」 やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論 最初は「研究者」のための本かと思って購入したのですが、そんなことはありませんでした。会社や組織に縛られて不自由な思いをしていたとしても、自分の人生にとって大切なことはしっかりものにするためのエッセンスが見事に凝縮されています。 研究者として仕事をすべき10の原則 「興味を持てる得意分野を発見する」 「最初は自分で学ぶ」 「師匠を持つ」 「現場で恥をかく」 「失敗を恐れつつも、果敢に挑戦する」 「自分の世界で一番になり成功体験を得る」 「研究者としての自信をつける」 「井の中の蛙であったことに気付き、打ちのめされる」 「すべてを知ることはできないことを理解する」 「それでも、自分の新しい見識を常に世に問うていく」 一見当たり前のようでも、自らが紆余曲折を経てこの原則に辿りつくことの大切さは、研究
プログラミングの世界ではコードの動作を確認するために「テストコード」を書きます。仕様の変更などでコードを大幅に修正する機会は多いのですが、テストコードがあれば重要な機能が動かなくなった場合でも、すぐに確認できます。政治の世界でも、マニフェストの実現度合いを確認するための「テストコード」が必要ではないでしょうか。 テストコードを動かしてみると以下のようになります。今はマニフェストの実装(実現)段階なので、もちろん真っ赤(すべて動いていない状態)です。 テストをすべてパスすると、表示は緑になるはずです。 このようなテストコードがあると、政治の解釈、問題点がゆがめられていないかを、その都度確認していくことができます。一票を投じることも大切ですが、一般に分かりやすい部分しか報道しないマスコミに頼らず、各々が持つ専門的な知識(育児、教育、研究、経済などなど)を活用して、自らの目で政治が行われる様を監
SSDを使うとDBMSはどう変わる?徹底検証した記事を書きました! WEB+DB PRESS Vol.52 予約受付中です。 実際に最新最速のSSD、Intel X25-Eを使ってDBMSのパフォーマンスを計測するなど、わくわくしながら記事を書くことができました。SSDの実力に驚きつつも、使い方を間違えるとHDDより遅くなる? など新しい発見もあり。 そして、SSDとHDDの違いがどのようにデータベースの性能に影響するのか?ディスク上のデータ構造(ヒープ、B+-treeなど)からバッファ管理など、データベースシステムの中身を解剖してわかりやすく解説しています。読みやすくなったのは丁寧に添削してくださった担当様のおかげです。感謝。 ディスクを活用したデータのソーティング(External merge sortなど)に加え、2009年6月にEdgar F. Codd Innovation Aw
石井先生の基調講演で紹介されていた言葉:The best way to predict the future is to invent it. - Alan Kay (未来を予測する一番よい方法は、自ら未来を創ることだ)Alan Kayは、今や常識となったオブジェクト指向プログラミング(1960-1970年代ごろ)や、ウィンドウを重ねるGUI、ノートブック型のコンピュータ(Dynabook, 1968)など、現在のパソコンの基となるアイデアを考案してきました。それらの功績から2003年にはACM Turing賞(いわば、Computer Scienceのノーベル賞)を受賞しています。 彼がこれらのアイデアを考案して40年後の今、僕の目の前にはウィンドウがあり、オブジェクト指向の考え方を使ってプログラムを書いています。彼の言葉は、まことにむべなるかなと思わざるをえません。
(以下の記事は民主党のマニフェストと、政策集INDEX2009を混同して書いたものです。まだこの2種類の扱いの違いが不明瞭なので、どう反応して良いか扱いに困っています。追記:結局、朝日の記事がいたずらに反感を煽っていただけなのが分かりました。最後にまとめてあります。) 7月15日の朝日新聞の記事にて、民主党が選択的夫婦別姓をマニフェスト、つまり公約に明記するのを見送る方針を決めたとの記事がありました。(ニュースサイトは数カ月したら記事を消してしまうので、引用しておきます)民主党は、総選挙マニフェスト(政権公約)で、選択的夫婦別姓制度を柱とした民法改正の明記を見送る方針を決めた。...(中略) ある幹部は「これまでは野党だから(否決前提に)提出できた」と説明したという。政権政党となれば、実現をめぐって党内の推進、反対両派の対立が過熱しかねないとの懸念があるようだ。(民主公約、夫婦別姓明記見送
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「経営者の条件」 P.E. Drucker より Exectiveが成果を挙げる際の障害: 自分の時間は、他人の自由にされてしまう 顧客・上司から電話がかかると、貴重な30分はあっという間に過ぎ去る Exectiveは、日常業務に追われる 職歴を通して実につけたものから脱却できない 貴重な時間を、日常業務に浪費・埋没させてしまう 日常の仕事の流れが、Exectiveの関心と行動を決定してしまう 医者にとっては、患者を診るという日常に身を任せることで、優先して取り上げるべき問題は自ずと見えてくる しかし、Exectiveははるかに複雑な事象に対峙している 日常業務内の個々の事象は、Exectiveとして解決すべき問題の手がかりですらないかもしれない 貢献と成果に向けて働くことを可能にする判断基準 これは、日常の仕事のなかからは見出せない Exectiveは、組織の一部であり、他の人が貢献を利
論文書きなどで論理を練る訓練をしていると、文章には、指す対象を「あいまい」にしたまま扱える「表現力の強さ」がある、と気付くようになりました。 論文ではあいまいな表現はすぐに潰しますが、ブログで書く文章では、対象を限定しすぎてしまわないように敢えて「あいまい」にしたり、意図的に、根拠などが「あいまい」な事柄をもとに「あいまい」なことを書いて、AでBになり、だからCという一直線のロジックだけではうまくとらえられないものを表現したりしています。 なので、曖昧かどうかの区別は、おそらく普通の人より随分とはっきりしていて、読み手がどの部分に「あいまいさ」を感じて、ひっかかるかは、把握しているつもりです。 それゆえ、はてブなどで、他の人にとっては「あいまい」な表現だと気づかずに、自分の世界の中だけしか意味の通じない文章を、敵意むき出しで投げかけられると悲しくなります。なぜなら、そのような言葉を投げかけ
はてな界隈での騒動を眺めていると、彼は「大したことはしていない」という言説であったり、「がっかりだ」という趣旨の発言を非常に多く見かけます。 しかし、こと文章を書く力においては、そう批難する側の人たちの文章力は、彼の足もとにも及んでおらず、稚拙なものが目立つように思います。例えば、文章を印象付けるための工夫であったり、物事をわかりやすく伝える技術(指示語や議論の対象を明確にする配慮など)に欠けているため、厳しい言葉を投げかけるわりには、足元がしっかりしていないような印象を受けるのです。 そのような様子を見ていると、なんだかやるせない気持ちになります。はじめから「文体」を大事にしている人と、その機微には目もくれず、表面的な成果や発言の意味ばかりに気が向いてしまう人。そのように、メッセージの媒介である文体そのものを無視してしまうと、彼が世の中に示した一番大事な功績を見逃してしまうように思います
自宅にあった、ここ5年間に読んだ論文を集めたらこれくらいになりました。(ちなみに全部両面印刷。ラボにも、もう1山分?くらいあります) 今や論文のPDFファイルはネットで簡単に入手できる時代で(ただし英語に限る)、画面の大きなディスプレイなら、そのまま読んでも特に不自由がありません。(なぜ印刷するかというと、電車の中やカフェで読んだり、お風呂で読んでも安心だったり(え?)、読み終わったら子どもに落書きさせたり(ええ?)するためです)。とにもかくにも、印刷された論文は家に置いておくとスペースをとってしまうので、1ページ目だけ読んだ記録用に残し、後は廃棄するために、子どもがホチキスの針をはがしてくれました。いい子。
先日、痛ましい事件があったばかりですが、学生生活で困ったことがあった場合、一人で悩むだけではなく「勇気を振り絞って」相談してください。 特に修士・博士課程では、人間関係も狭くなりがちで、研究がうまくいくかどうか、それに伴う将来への不安など、極度のストレスにさらされます。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、一度そのような辛い経験を経たはず人でも、十分な理解者となりえないことはよくありますし、家庭や人間関係など、置かれている立場が違うと、似たような問題でも、悩みの様相は変わってきます。 基本的に、大学は自らの意思で勉強する人をサポートする場所です。勉強の邪魔もしない代わりに、自分からアクションを起こさないと何もしてくれない場所、と考えた方が良いと思います。その例を挙げると、何もしなくても授業を受けられた高校までとは違い、大学では自ら履修届を提出する必要があり、自分自身で物事を判断
(データベースシステムとその研究の世界を一般の人にわかりやすく伝えるため、「図書館」をモデルにした話を書いてみました。試験に出そうな(?)部分は太字で強調してあります。) 「データベース」という言葉は、データの集まりという意味です。データベースシステムの研究では、例えて言うなら「欲しい本がすぐに見つかる図書館」をいかに作るかという問題を考えます。ここで「データ」は図書館の「本」に相当し、「ハードディスク」は「本棚」がたくさん収められている図書館の建物だと考えてください。 「欲しい本がすぐに見つかる」とはどういうことでしょうか?例えば、図書目録を調べて目的の本棚の番号がわかったとしても、本棚までの距離が遠ければがっかりしてしまいますよね?(高すぎて手が届かない、とか泣けてきます)
NHK高校講座 世界史 ライブラリーパレスチナの紛争を生み出した元凶など、いまさら聞けないと思っている方にもお薦めです。(パレスチナ問題に関しては、The Economist誌なども歴史を振り返る記事を書いていましたね。「The Arabs and Israel - The hundred years' war」)過去を知らずして、今を理解することは到底できません。NHKのように映像のアーカイブを残す試みは素晴らしいと思います。 映像があるのとないのでは興味の持続の仕方が全然違います。山川の詳説世界史研究などの内容と比べるとテレビで扱われている分量は少ないのですが(資料映像など、本よりも充実している面もありますが)、やはり、これだけの分量の歴史解説を何の刺激もなく読むというのは大変なもので、より詳しく知る前のappetizer(食欲をそそるもの)としてNHK高校講座は十分活用できるのではな
大学の研究の都合でサーバーの構築が必要に。Linux未経験の女子学生が立候補。彼女をバックアップするためにラボ一丸となって準備に奔走する。けれど、後に、他にサーバー管理ができる子がいたことがわかって、たいそうショックを受け卒倒しそうになりました、ということです。 この「サーバー管理ができることを隠す」という気持ちは、なんとなくわかります。僕自身も学生時代、能ある鷹は爪を隠す、とまでは言わないけれど、同じ雰囲気を感じたためか、サーバー管理ができることを大っぴらにはしていなかったように思います。現に、大学時代の友人の中には、僕がサーバー管理ができることを今更ながらに知って驚いた人もいます。
文化祭で、出し物の都合でピアノ奏者が必要に。ピアノ未経験の女子生徒が立候補。彼女をバックアップするためにクラス一丸となって準備に奔走する。けれど、後に同窓会で、他にピアノが弾ける子がいたことがわかって、たいそうショックを受け卒倒しそうになりました、ということです。 この「弾けることを隠す」という気持ちは、なんとなくわかります。僕自身も高校時代、能ある鷹は爪を隠す、とまでは言わないけれど、同じ雰囲気を感じたためか、楽器が弾けることを大っぴらにはしていなかったように思います。現に、高校時代の友人の中には、僕が楽器を弾くことを今更ながらに知って驚いた人もいます。
真摯(しんし)であることと、正直(しょうじき)であること。この二つは似ているようで、与える印象はかなり違うものです。先日の草彅君の謝罪会見のおかげで、「正直」と「真摯」の違いに関する例をいくつか思い出すことができたので、ここに挙げてみます。 以下は、温暖化ガスによる環境問題で、ガソリンの代わりに、バイオ燃料と言われるエタノールを使うことのデメリットを紹介したThe Economistの記事:(一応リンクは張ってありますが、原文はThe Economistの購読者しか読めないようです。すみません) And when Henry Ford was experimenting with car engines a century ago, he tried ethanol out as a fuel. But he rejected it—and for good reason. The amo
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