サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大そうじへの備え
lansen.hatenadiary.org
お詫びと訂正 昨日の時点では、該当のSSDのファイルシステムが破損したとの前提で記事を書いてしまいましたが、その後Puppy Linuxでドライブをマウントしたところ正常にファイルの読み込みができたとのことです。従って、この記事は前提自体が間違っていました。大変申し訳ありません。 しかも、昨日の時点のこの記事は、ほぼ断定的にファイルシステムの破損原因をデータ保持エラーのせいだと結論していたり、そもそも何か書き方が感じ悪いなど問題が多すぎるので、全面的に書き直させていただきました。あまり見ていただきたくはないんですが、反省を込めて昨日時点の記事の内容をこちらの魚拓に残しておきました。うーん、穴があったら入りたい… プロフィール画像も変えておいたので許してください。 SSDとリードオンリーモード はじめて引越し近距離を使う人が知っておきたい3つのルールさんで行われていた東芝SSDの耐久テストの
SeagateのMomentus XTシリーズは、2.5インチHDDに4GBのSLCフラッシュを搭載した"ハイブリッドHDD"です。このシリーズについてのベンチマークや実環境でのパフォーマンスについては、既に多数のレビューが存在します。とりあえず列挙すると、AnandTech, Tom's Hardware, Tech Report, HDD・SSDとの比較動画といったところです。特に最後の動画で分かるように、OSやアプリケーションの起動時間について、Momentus XTはSSDには劣るもののHDDよりかなり高速になるようです。 しかし、これらのレビューでは、"ハイブリッド"によりどれだけ高速化されるのか、明白なベンチマークスコアは提示されていません。やはり、MB/sで性能表記ができないとなんとなく落ち着きませんよね。(←僕だけ?) というわけで、本日の記事では、"ハイブリッド"による高
RealSSD C300における小サイズランダムライト性能 前回の記事で述べたように、RealSSD C300はパーティションアラインメントが調整されていない場合に大きくランダムライト性能が下がります。また、こだわりのMONOさんの記事にあるように、AS SSD Benchmarkを実行すると、Writeの"Acc.Time"が低スコアになります。この項目は512バイトのランダムライトにかかる時間の平均値であり、0.8msということは1250IOPS(0.625MB/s)でしかありません。同じテストにおいて4KBのランダムライトは29.62MB/sなので、これは不自然に低い値です。 これらの現象は、RealSSD C300が4KiB未満の書き込みを不得意としているために発生するのではないかと推測されます。そこで、Iometerを用い、512B, 1KiB, 2KiB, 4KiBのランダムラ
最近のHDDの大容量化・低価格化はとどまるところを知らず、2TBのWD20EARSは何と9,000円を下回る価格で販売されています。従来のHDDは512バイトを1物理セクタとして扱い、PC側も同様に512バイトを1論理セクタとしていたのですが、WD20EARSを始めとしたWestern Digital社の最近のHDDは、4096バイトを1物理セクタとするAdvanced Format Technology(AFT)を採用しています。AFTは、HDDの見かけの容量を増やし、読み書きの速度を向上させ、おまけにECCの効率まで向上するといいことずくめなのですが、一方で後述する論理・物理セクタのずれによる性能低下が発生します。この性能低下は、SSDやUSBメモリといったNANDフラッシュ製品でも起こります。今回の記事では、これらの性能低下問題について、性能が下がる原理と、実際のパフォーマンスの変化
大変長期間放置して申し訳ありませんが、ようやく続きです。 改めてSSDの寿命とは? 前回までの内容を簡単にまとめると、以下のような感じです。 NANDフラッシュの書き換え回数が増えると、ビットエラーの発生率が上昇する SSDやUSBメモリなどのコントローラは、ビットエラーが多くなったブロックを無効化する 無効化されたブロックが増え、SSD内に設けられた予備領域が使い果たされると、そのSSDは"寿命"を迎える ビットエラーには、書き込みエラー(書いた瞬間にエラーがある)、保持エラー(書き込みから時間が経つとエラーが発生する)、リードディスターブ(多数回の読み込みを行うとエラーが発生する)の3種類がある NANDフラッシュの種類によっては、保持エラーが非常に大きくなることもある。一方、リードディスターブは概ね無視できるほど小さい SSDをはじめとするNANDフラッシュの"寿命"を平均書き換え回
ちょっと間が開いてしまいましたが、続きです。 NANDフラッシュにはどのくらいビットエラーが発生するか? 実際のNANDフラッシュのビットエラーの発生率について、以下の文献が興味深いので紹介してみたいと思います。 N. Mielke, T. Marquart, N. Wu, J. Kessenich, H. Belgal, E. Schares, F. Trivedi, E. Goodness, and L. R. Nevill. "Bit Error Rate in NAND Flash Memories," In Proc. of IEEE International Reliability Physics Symposium(IRPS 2008), pp.9-19, 2008. この文献は、2008年に開催された国際学会の予稿で、著者はIntelとMicronの社員です。文献そのもの
「NANDフラッシュを利用した製品には寿命がある」という記述はあちこちで見かけますが、具体的に"寿命"とは何なのかという点についての詳しい説明は少ないのが現状です。…というより、今まで不勉強で僕がよく分かってなかったので、最近調べた内容について記しておきます。 SSDはどうなったら使えなくなる? SSDの寿命が尽きた状態とは、SSD内の予備領域が払底した状態を指します。 SSDをはじめとしたNANDフラッシュを利用するストレージには、必ず「予備領域」が設けられています。後述するように、SSDやUSBメモリなどのコントローラは、ビットエラーが多数発生したセクタを含むブロックを"不良ブロック"とみなし"無効化"します。このとき、OSから認識されるストレージの容量が減ってしまうと困ったことになります。そこで、コントローラは、予備領域からブロックを補填することで、額面の容量が減らないようにしていま
更新をサボっている間に、CrystalDiskMark 3.0が公開されていました。 旧バージョンのCrystalDiskMark 2.2と比較して、SSDの性能を多角的にベンチマークするための新機能がいくつも追加されています。今回の記事では、ベンチマーク結果を交えてそれらの新機能を紹介してみたいと思います。 Random Read/Write 4KB QD=32 起動して一番最初に目に付くのが、"4K QD32"という新しいテスト項目が追加されている点です。これは、NCQ(Native Command Queuing)による性能向上をベンチマークするためのテストです。 NCQとは、HDDやSSDが複数の読み込み・書き込み命令を同時に受け取ったときに、同時処理や順序の並び替えにより、パフォーマンスを向上させる仕組みです。QD(Queue Depth)とは、同時に発行される命令数を表します。
前回の記事に記した通り、実物のSST-HDDBOOSTの挙動が公式サイトの説明と異なっているのではないか?という質問をSilverStone社に送ってみたところ、非常に迅速かつ丁寧な回答を頂きました。ブログへの転載の許可もいただいたので、その内容について書きたいと思います。 パフォーマンスの問題について SilverStone社のサポートによると、現在のファームウェア(Rev.100127.1.C07)はやはりHDDとSSDの両方に同時に書き込みを行っているとのことです。これは、詳細は分かりませんが、GPTを用いた2TB以上のディスクを接続した際に発生する不具合を回避するための措置だということです。この問題は近く公開されるファームウェアで解決される予定です。 というわけで、「試した!」さんの記事を見ると明らかなように、現在のファームウェアでCrystalDiskMarkを実行すると以下のよ
SST-HDDBOOSTというキワモノが販売されていたので、ついつい手を出してしまいました。 この製品は、SSDを用いてHDDの読み込み速度を向上させるというものです。原理は簡単で、HDDの内容の一部をSSDにミラーリングし、読み込みのリクエストが来たときに、そのデータがSSD上にあればSSDから、なければHDDから読み込むというものです。SSDの方が圧倒的に読み込みが速いので、この仕組みでドライブ全体のパフォーマンスが向上するという寸法です。HDDのデータのうち、どの部分をSSDにミラーリングするかというのは色々工夫ができそうなものですが、この製品の場合は単にHDDのLBAの先頭部分だけがミラーリングされます(参照:代理店のマスタードシード社のページ、ギャラリー6枚目のHD Tuneの結果)。小細工を弄さず、男らしい割り切りですね。 この製品を用いれば、JMF602搭載SSDが救済される
今回の記事では、Windows 7のSSD対応の内容についてまとめておきます。 Windows 7がどのようにSSDを認識するのか、SSDと認識されたドライブに対して何が行われるかについては、"Engineering Windows 7"Blogの日本語翻訳版の記事に詳しく記されています。 それによると、Windows 7は以下の2通りの方法でSSDを認識しているようです。 IDENTIFY DEVICE dataのWord 217の値が1 (参考:ATA8-ACS仕様書) ランダムリード性能が8MB/s以上 前者の条件を満たすSSDは、CrystalDiskInfoで"回転数"の項目が"----(SSD)"と表示されます。この規格は策定されたのがつい最近であり、やや古いSSDでは対応していません。そのため、後者の条件を付け加えることにより、すべてのSSDを正しく認識できるようにしていると
Trimコマンドが送信される条件について Windows 7では、OSが不要だと判断したディスク領域をSSDに通知する"Trim"というコマンドが実装されました。昨今のDRAMを搭載したSSDは、小さなサイズ(おそらく数十KB)でのアドレス変換を行い、ランダムライト性能を向上させています。その代償として、ランダムライトを繰り返すとSSDの性能低下が発生してしまいます。性能低下は「ガベージコレクション」という処理を行うことで回復できますが、Trimコマンドはそのガベージコレクションを補助する仕組みと言えます。 Trimコマンドを利用するには、OSとSSD双方の対応が必要となります。現在のところ、TrimをサポートするOSはWindows 7のみ、SSDの方はIntel X-25M G2シリーズ、Indilinx Barefootコントローラ搭載製品のみとなっています。さらに、いずれのSSDも
(注)"Process Hacker"の"I/O"にはディスクへのI/Oだけではなく、プロセス間通信なども含まれているようです。そのため、下記の方法では正確なディスクへのI/Oを調べることはできませんでした。例えば下記の例では、HDDLedはディスクへのアクセスを行っていません。詳細はコメント欄に記してあります。 Process Hackerというソフトを使うと、現在起動中のアプリケーションやサービスのI/Oの状態を調べることができます。というわけで、このソフトを用いてSSDに頻繁に書き込みを行っているソフトを調べてみました。なお、ソフトの具体的な使い方については、GIGAZINEの記事が非常に参考になります。また、日本語版 by rikuさんにおいて、日本語化パッチが配布されています。 下のJSMonitorのスクリーンショットは、システムドライブとして使用中のK5-64のものです。 明
2009/08/29 v0.4cに更新しました。SLC製品の認識にバグがあったのを修正しました。 2009/08/26 v0.4bに更新しました。リソースリークが発生する可能性があった問題を修正しました。 2009/08/23 v0.4aに更新しました。旧形式のログにエラーがあった場合に正しくコンバートできるように修正しました。 前回のリリースからかなり時間が経ってしまいましたが、ようやくSSD寿命推定&快適設定ソフトの最新版が完成したので公開します。 今回の目玉は、Indilinx社製Barefootコントローラ搭載SSDへの対応と、JSOptimizer(SSD快適設定)のWindows Vista/7環境への対応です。 新たに対応可能となったSSDの例としては、下記のものが挙げられます。 OCZ Vertex/Vertex EX/Vertex Turbo/Agilityシリーズ Su
最近、USBメモリの容量を詐称した詐欺製品が出回っているようです。実際には数GBのNANDフラッシュしか搭載していないにもかかわらず、より多くのアドレス空間があるように見せかけてあるというもので、OSからは256GBとか512GBとかに認識されるようです。当然、実際のフラッシュの容量以上のデータは書き込めません。具体的な体験談は、水槽日記 on the webさんの記事や秒間SUNDAYさんの記事などで読むことができます。Yahooオークションなどでもこうした製品が堂々と売られており、注意が必要です。 ちなみに、本当に256GBの容量があるUSBメモリは、先日Kingstonから発表されました(マイコミジャーナルの記事)。お値段は約10万円とのことです。 さて、まともな製品が10万円するのに、ヤフオクで同じ容量のものが数千円という時点であからさまに怪しいのですが、より論理的にそれがあり得な
TranscendからIndilinxコントローラ搭載のSSDが発売されるようなのですが、そのデータシートがアップされており、そこにSMARTの仕様も記述されていました。Vertexシリーズの最新Firmware(v1.3)で追加されたD2,D3エントリの情報はないものの、それ以外の全ての仕様が明らかになっています。 01(001) Raw Read Error Rate 09(009) Power on Hours 0C(012) Device Power Cycle Count B8(184) Initial Bad Block Count C3(195) Program Failure Block Count C4(196) Erase Failure Block Count C5(197) Read Failure Block Count C6(198) Total Count o
こちらのページに、新バージョンを公開しています。今後はこちらのページからダウンロードしてください。 2008/06/06 バージョンを0.3Beta2に差し替えました。一部の環境で快適設定の起動に失敗する問題を修正しました。 JSMonitor最新版と、それに含まれるSSD快適設定のみを抜き出したJSOptimizerを公開します。JSMonitorは対応ドライブがない場合には起動できませんが、JSOptimizerはどのような環境でも起動することができます。RAID0やJMicron以外のコントローラを搭載したSSDをご使用の方は、JSOptimizerを使用してください。 現在の所、JSOptimizer及びJSMonitor内のSSD快適設定はWindows XP専用です。Vista/7をお使いの方は対応までしばらくお待ちください。また、2000への対応予定はありません。あしからずご
昨日に続いて、もし「ひゅうが」を軽空母に改造できたとして、戦力として期待できるかという点を考察します。 さて、軽空母が戦場の帰趨を制した唯一の戦例として、フォークランド紛争が挙げられます。軽空母の戦力を分析する上で、この戦いの教訓を外すことはできません。以下では、フォークランドでの戦訓を元に、現代戦での軽空母の有効性について分析したいと思います。 フォークランド紛争でのイギリス軍空母の活躍とその限界 フォークランド紛争は、1982年、フォークランド諸島の領有権を巡り、イギリスとアルゼンチンとの間で行われた戦争です。 戦争前に、イギリス軍は正規空母を全廃していました。また、フォークランド諸島周辺に適当な航空基地もなかったため、航空戦力の主力となったのは「インヴィンシブル」「ハーミーズ」の二隻の軽空母に搭載された20機(戦争初期、途中で補充あり)のV/STOL機シーハリアーでした。 シーハリア
Firefoxで英辞郎をマウスオーバー表示 SSDについての良質な記事は英語で書かれていることが多いので、最近は研究以外でも英文を読む機会が増えてしまいました。英文を読むとき、分からない単語の意味をわざわざ調べるのは面倒ですし、思考が妨げられてしまいます。そこで、Firefox上で動作するマウスオーバー辞書を導入してみました。 今回利用するのはFirefoxのアドオンであるMouseoverDictionaryと、ダウンロード購入版の英辞郎です。 英辞郎を利用するには、以下の3つの方法があります。 スペースアルクで検索 書店などで売っているCD-ROMを購入 ダウンロード版を購入 今回紹介するダウンロード版は、スペースアルクでの検索と異なり有料ですが、ネット接続が不要になるという利点があります。また、CD-ROM版に比べると安い上、最新のデータを利用することができます。 肝心のマウスオーバ
最近、SSDのランダムライト性能を向上させる"FlashPoint"というソフトが話題になっています。今回のエントリは、このソフトウェアの使用方法と、その原理についてです。 FlashPointとは FlashPointはドライバの形で提供されているソフトで、インストールすることでSSDのランダムライト性能を向上させることができます。以前紹介したMFTと異なり、システムドライブに対して使用可能な上、現在のところフリーで公開されているため、注目を集めています。 このソフトの高速化の原理ですが、公式サイトの説明では、「システムメモリのうちの少量(beta-3 versionでは32MB)をアロケートし、それを最初の固定ドライブのための一種の書き込みバッファとして使う」と記述されていますが、それだけではあまりよく分かりません。 というわけで、公式サイトのWebページの階層をさかのぼり、作者本人の
SLC製品におけるプチフリチェック 前回までの記事と同様のテストを、TS8GSSD25S-S(8GB, SLC)でも行ってみました。その他のハードウェア構成は同一です。 このSSDはSLCを搭載しており、ブロックサイズが1MBとかなり小さいという特徴があります。 Random Writeの結果 これは、4KBの書き込みをランダムなアドレスに行ったときの書き込み時間のグラフです。右上の数値はテストに使用したファイルサイズであり、縦軸が書き込み時間(対数)、横軸が何番目の書き込みかを示します。 500MB以上のファイルサイズの場合、MLC同様のピークが見られます。この結果から、やはりSLCでもプチフリ現象が発生していることがわかります。ただし、ピークの大きさはかなり小さく、最大で115ms程度または160ms程度でした。 アドレスジャンプ距離と初プチフリ発生回数 ジャンプ距離 0.5MB 1M
システムデータの回復時間 システムデータのガベージコレクションが終了するまでの時間を測定してみました。 前回の記事までのテストは、テスト開始までに5分間の待ち時間を取っていました。今回は、その時間を短くした際にどうなるかを計測してみます。一度プチフリ現象が発生するまで16MBジャンプの書き込みを行い、表の上段の待ち時間の間は何もせず、その後もういちど16MBのジャンプ書き込みを行って、初プチフリが観測されるまでの回数を計測しました。 待ち時間[秒] 10 30 60 90 120 150 180 初プチフリ[回] 8 24 50 73 77 77 77 全てのシステムデータが解放されるまでに、なんと90秒以上の時間がかかっています。 次に、待ち時間に何もしないのではなく、90秒間ずっとランダムリードを行ってみたところ、全くシステムデータが解放されず、3回目にはもうプチフリ現象が発生してしま
以下の内容は、ある程度推測を含みますが、現象を矛盾なく説明できているかと思います。ただし、筆者はSSDに関して全く専門ではありません。もし間違いがあれば、ぜひご指摘をいただきたいと思います。 最初に結論を書いてしまいます。 JMF602は数ブロックを1管理単位にまとめてウェアレベリングを行っている。SHD-NSUM30(MLC,30GB,SATA)の場合、1管理単位=4ブロック(4MB×4=16MB)。 JMF602は空きブロックのうちの一部をシステムデータとして用いている。SHD-NSUM30の場合、システムデータの大きさは76管理単位(76×16=1,216MB)。 小さな書き込みが起こると、JMF602は変更された部分のみをシステムデータ内のブロックに書き込む。ブロックコピーはアイドル時に行われる*1。 書き込みが連続して行われ、システムデータが使い切られたとき、JMF602はブロッ
JMicron社製のJMF602コントローラを搭載したSSDをシステムドライブとして利用すると、「プチフリ」と呼ばれる現象が発生することがあります。プチフリとは、SSDに対して書き込みが発生した際に、マウスムーブ以外の一切の操作が受け付けられない状態が数秒〜数十秒続くという現象です。これは、該当するSSDを用いた全ての環境に発生するわけではなく、使用に耐えないレベルで発生することも、ほとんど体感できないこともあります。 今回の記事では、この現象がどのような場合に発生するのか、そのメカニズムを解析してみました。 まず、以下のベンチマーク結果を見てください。CrystalDiskMarkのRandom 4KBと、HD Tune Pro 3.5の4KBのRandom Writeの結果です。使用しているSSDはBuffaloのSHD-NSUM30(MLC,30GB,SATA)、OSはWindows
2009/02/14: PerfectDisk 2008の"空き領域の結合を重視"オプションをつけた結果を掲載しました SSDにおける断片化の影響について SSDにはデフラグは不要という主張を時々目にしますが、実際にはSSDもデフラグの効果はあります。ただし、Windows標準のデフラグはあまり効果がありません。 SSDは、ランダムリード速度に優れたストレージです。そのため、書き込み済みのファイルが断片化していても、そのファイルの読み込み速度はあまり低下しません。 一方、JMF602搭載製品など、一部のSSDはランダムライトがHDDより遅いという欠点を持っています。それらのSSD上の空き領域が断片化していると、書き込み速度が低下してしまいます。Windows標準のデフラグは、積極的に空き領域のデフラグを行わないため、書き込み速度を回復させる効果は高くありません。 空き領域の断片化は、書き込
DailyTechの記事に、JMicron社に対するインタビューが掲載されていました。興味深い記事なので、その内容について紹介したいと思います。 まず、JMF601/602のバージョンについて。 JMF601/602シリーズには、JMF601A/602Aと、JMF601B/602Bという2つのバージョンがあります。JMF602Aを搭載している製品はOCZ Core V1, SuperTalent MasterDrive MXなどの旧シリーズで、最大読み込み速度が120MB/s程度、最大書き込み速度が80MB/s程度です。現在販売されている最大読み込み速度150〜170MB/s、最大書き込み速度90〜100MB/sのSATA製品は、JMF602Bを搭載しています。また、EeePC901-16G, S101などの16GBのSSDは、JMF601Bを搭載しています。 JMF602搭載SSDのプチ
JSMonitorは、JMicron社製JMF601/JMF602コントローラまたはIndilinx社製Barefootコントローラを搭載したSSDのモニタリングおよび寿命予測を行うソフトウェアです。さらに、それらの機能に加え、SSDへの読み書きを減らし、快適に使用するための設定を手軽に行える機能もあります。 JSOptimizerは、JSMonitorからSSD快適設定のみを抽出したソフトウェアです。JSMonitorは対応するSSDが存在しない場合には起動できませんが、JSOptimizerはどの環境においても使用可能です。 開発に当たっては、トランセンド社のデータシート(JMF602)、MemoryCorp社のデータシート(JMF602)、トランセンド社のデータシート(Barefoot)を参考にしました。 現在のバージョンは、JSMonitor v0.4c, JSOptimizer
震災に新生活にWorld of Tanks(参考)にと、いろいろ時間を取られているうちに5月になってしまいました。というわけで、久方ぶりに更新してみます。 以前の記事において、MarvellのSATA3チップ(88SE9123/88SE9128)のドライバや、AMDチップセットのAHCIドライバではTrimが送信されないと書きましたが、前者はバージョン1.0.0.1051、後者はバージョン1.2.1.275においてTrimに対応したとのことです(参考:Be Hardwareの記事)。というわけで、今回の記事では、それぞれのドライバにおけるTrimの効果を簡単に計測してみました。 テスト方法とP55チップセットによるリファレンス計測 テストは基本的にHD Tune ProのWriteテストの結果を見るというお手軽なものです。実行方法は以下の通りです。 HDDEraseでSSDにSecureE
EasyCoという会社から、SSDのランダムライト速度を大幅に向上するというソフト"Managed Flash Technology(MFT)"が販売されています。MFTは正確にはソフトというよりドライバで、MFTで高速化したドライブは通常のドライブと全く同様に使用することができます。 このソフトは、OCZの掲示板などで話題になっていますが、日本語での紹介はまだないようです。そこで、以下ではMFTの使用方法とベンチマーク結果についてまとめてみました。 結果から先に述べると、SuperTalent MX Rev.Bでのベンチマーク結果は目を見張るほど向上しました。 CrystalDiskMarkのWriteの結果はIntel並みになり、コピー速度はHDDやSLCのSSDに匹敵するほどになりました。代償として、SSDの記憶可能な容量が約1割減少しますが、性能の向上に比べれば十分許容可能な値では
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Lansenの現実逃避日記』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く