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ことの起こりはアニメ『夜叉姫』の放送開始の少し前。絶チルのまとめに入っていた私が「コミカライズやんないの? 誰も描く人いないんなら、わし絶チルのあと描くよ?」「また冗談をwww」という流れから、とうとう本当に許可をいただいちゃったという。つまり企画の言い出しっぺは私なのですが、最終段階では担当編集者に「じゃ、じゃあ本当に高橋先生とサンライズさんに持ってっちゃいますけど、いいんですね? ほ、本当に話しちゃっていいんですね?」と何度も念を押され、「お・・おう・・・? ま・・まあ、一応ほら、ダメ元で・・?」みたいな。 高橋先生の最初の反応は「椎名さんが? 本気?」でしたね(笑)。絶チルを始めるときにも高橋留美子先生にはあれこれ相談に乗っていただき、たいへんお世話になりました。なのでコミカライズは恩返しの意味も・・・・ウソです単に私がやりたかっただけなので、ただのご褒美ですすいません。だって『犬夜
今回は原稿のリークは避けて、以前に描いた単行本の表紙です。 最終話、先ほどアップしました。 案の定「終わった・・!」という実感はありませんね。まだ単行本作業もあるし、進行がギリギリだったし、最終話で増ページもらったのはいいけどいつものリズムが崩れ、描いても描いても終わらないような感じだったし、このあと慌ただしく取材旅行だし、描き終えたあとめっちゃ時間あるような気がしてたのに、スケジュール確認したら次の予定もけっこうタイトなんで、すぐ次の準備始めなきゃだし・・・この商売、いつもそんなもんです(笑)。 1巻で描いた未来予知というのは、あくまでも「無限の可能性があるからこそ危なっかしい子供たち」「時空を超えてこんがらかった運命」という主題をあらわすシーンであって、まさか本当にそこに至るまでの・・・というか阻止するまでの時間の経過を描くことになるとは思ってませんでした。なので小学生編のラストを描い
あと一話です。本当ならもう最後まで描き終わってないといけないのですが、単行本作業とかカラーとかに手を取られて入稿が周回遅れのギリギリなため、明日から最終話の作業です。いちおうネームは先に完成させてるんで、最終話が雑誌掲載に間に合わなくて落ちるということはないと思います・・・たぶん。関係各所のみなさまにはご迷惑をおかけしておりますが、最後ですので何卒よろしくお願いします。 絶チルとお別れするという実感は、まだあまりありません。長いこと毎日、寝ても覚めても家族同然につきあってきたキャラクターをもう描かなくなるわけですから、作者が一番作品ロスに陥ってもおかしくないと思います。でも私の場合、週刊連載は4本やりましたけど、どの連載もだいたいスケジュールはバタバタで、さらに最終話ともなると作画カロリー計算が普段よりも甘くなることもあり、あまり噛みしめるヒマもないのが通例というか。そして雑誌連載が終わっ
絶チルとは2003年の夏からのつきあいで、もう17年半になります。生まれた赤ちゃんが高校三年生になる期間。当時10歳だった子供は27歳。始めた頃にはiPhoneはもうありましたけど、まだ「iPodに電話機能がついただけでしょ?」って感じでガラケーが主流だったし、Googleの画像検索もいまほど便利に使えなかったと記憶してます。読み切り版で出した輸送機の画像を、当時の担当が海外サイトで集めて大量にプリントアウトしてくれたのをよく覚えてます。「え、機内の写真もこんなに高解像度でたくさん手に入るの!?」って驚きました。 日々のどうでもいい情報やどうでもよくない告知なんかもSNSが主流になっている2021年ですが、SNSもなんだかいろいろとアレなことになってきてて、最近はブログへの回帰という流れもあるようなないような。たしか絶チルの週刊連載を機にこのアサブロをお借りした・・・と思うんだけど、どうだ
アニメ『GS美神』でヒロイン美神令子の声を演じていただいた、鶴ひろみさんが急逝なさいました。数多くの人気作品でバリバリ活躍なさっていた方ですし、逝かれるにはまだ早すぎる年齢なので、ニュースが流れたときにはまさかという思いでした。 伝え聞く話では、高速道路で運転中の突然の発作だったにもかかわらず、ハザードをつけて停車させるところまでやってのけたそうです。小さい頃から自分の名前で仕事をしてきた生粋の役者さんらしい、責任感の強さだったように思います。 私は『ペリーヌ物語』のヒロインが大好きで、特にまだ初々しい鶴さんの声には萌え萌えでした。その後いろんな番組でお声を聴くようになり、声と芝居にどんどん力強さが加わっていく様子に「この人、素敵だなー」「いつか自分もギョーカイで働けるようになって、お会いできたりするかしら」と・・・まー熱狂的ではないけれど、フツーにキモい声優ファンですね(笑)。なので初め
ワタシは「絵を描く」ことよりも「シナリオを構成する」ことの方が得意で、アクションやスペクタクル画面の構築には力不足を感じてます。ただその分、見ようと思ってもなかなか全話通して視聴するのはハードルが高いであろう番組の、物語としての最重要ポイントを、可能な限り詰め込んで構成することには全力を尽くしました。大勢のネクサスファンにそこを評価してもらえて、この10年「単行本はまだですか」という声を寄せ続けていただけたことはとても嬉しくて有り難かったです。この本が出せたのは、まずなによりもみなさんの応援のおかげです。10年前の絵は修正を加え出すと全ページ直したくなりますし(笑)、当時の作品を復刻するという意味で、手を加えずにほぼそのまま収録しました。 連載当時、「四話分の内容を11ページに、物語のツボは押さえて好きなようにまとめる」というのを毎回楽しくやらせていただき、円谷プロからのチェックというのは
絶チルは<成長>を主題に描き始めた漫画ですが、「大人になる」というのはどういうことなのかをつきつめていくと、<人格の成熟>の話になってくるように思います。でまあ、日々、駄目な大人なりにいろいろ考えるわけですが。 たとえば以前、素朴な疑問としてツイッターで 「車に『赤ちゃんが乗ってます』っていうステッカー貼ってるのに対して怒る人っているらしいけど、なんでだろう? 何が腹立つのかな」 って話をしたことがあるんですけどね。びっくりするほど早く反応が返ってきました。 「怒っちゃう派」の人たちの言い分は、たいていが 「子供が実際には乗っていないのに貼っていたりする」 「そのステッカーで他人に気遣いを要求する割にはそのドライバーが危険な運転をしていたりする」 ってことでした。要するに「親切にして損した」って思ったことがあるんですね。それを聞くと半分くらいの人は「怒っちゃう派」の人たちに同意できるんじゃ
おひさしぶりです! 休暇から復帰しました。 正直「休んだら休んだで、不安になって落ち着かないかもな・・」という予感もしてたんですが、全然そんなことありませんでした(笑)。 仕事が恋しくならなかったのは、執筆再開までに体調を整えようと思ってかなり真面目に(?)休んだせいもあるかも。さほど遊び歩いたりすることもなく、かなり規則正しく生活して、体がガッタガタになってたので運動習慣を持つようにして、趣味や家事にいそしんで精神的にもストレスの少ない状態を心がけて。そしたらこれがもー特に生産的なことはしてなくても、ものすごい勢いで毎日がムダに過ぎていくんですわー。まー仕事中は仕事中でものすごい勢いで毎日がムダに過ぎていくので、私の人生の仕様がそうなっているだけかもしれませんが。 というわけでもっと休むという誘惑は捨てがたいものの、多少元気は取り戻せたし家計も気になることだし、そろそろまた執筆の日々に戻
お疲れ様でした! 絶対可憐チルドレン< 中学生編>完結です!! この漫画、常に「大人の中の子供・子供の中の大人」みたいなものを主題に描いてますが、中学生といえばそのあたりが一番こじれるお年頃。なので、中学生編の真の・・・つーか裏の主人公は、実は兵部と悠理の二人でした。この漫画においては、彼らがその代表だからです。 彼らの抱える問題にどう決着をつけるかは、それが現実の何を象徴しているのかを考えると、なかなかデリケートで難しい問題でした。だもんでまー、竹を割ったようなわかりやすい話にはできませんでしたが、それなりの落とし所で、前向きで健全な解答を示たのではないかなあと思ってます。 悠理ちゃんがチルドレンの友達になるところから始まり、そのふれあいを通じて成長し、立ち直るプロセスにからむことで兵部の中にも変化が起こり、悠理ちゃんが新しい道を進むことを決意して終わる・・・・ほぼ最初に計画した通りの流
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 最後までおつきあいくださってありがとうございました!! 『THE UNLIMITED兵部京介』ついに完結です。 始まるときには「なんかー、絵とか全然絶チルじゃないしいー」とか言ってくる子に、そんなことは完全に予想してたにも関わらずカッとなったものですが(笑)、そう言いつつもなんだかんだで気になって見てくれてたら、「これはこれで面白い」と思ってもらえたんじゃないですかね。物語というのは順当に追っていく以外にも、こういう仕掛けやバリエーションを味わうという変則的な楽しさもある―――それを知るきっかけになってもらえるといいな。私たちはこの企画を「面白い」と思って取り組んできたし、世の中そう思って作ってない作品なんかひとつもないのですよ。 というわけで・・・・・いい作品になって良かった!! 大勢に気に入ってもらえてほっとした! もー本
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 残りあと一話です。1クールはやはり短いなあと思いますが、この調子で2クールやったらスタッフがたぶん死ぬので、今回の制作体制ではこの辺が限界だと思います。私自身が中・短編が好きな体質なので、このくらいの分量でピリっとした作品はたいへん嬉しいです。・・・・まあもちろん収入的には長ければ長いほどウェルカムなのですが。 さて、最終回へ向けての最後の仕込みの回なわけですが、今回の見所はサイケOPと日本刀持ってる兵部ですね! 日本刀登場の影には「学ランで銀髪で超能力者で永遠の少年で・・・・あと足りないのは日本刀ですよ!」と最後まで主張し続けた原作者がいたようないなかったような。9話のエネルギーソードでかなり気は済んでたのですが、でもやっぱり似合うよね(笑)。 サイケOPは「サイケwwwwそれがNYクォリティwwww」と爆笑しました。いやカ
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 兵部もヒノミヤもユウギリも生きてましたね! まー我々としては物語が当然あるべき道筋に沿って進めているつもりなのですが、全く予想のつかない人もいればサプライズがないと文句言う人もいます。私としては美しい構成で主題がドラマチックに描かれているということが重要で、その意味では『UNLIMITED』はかなり高得点な作品だと思ってます。 さて、今回は最終決戦に向け、キャラクターそれぞれが自分の立場と覚悟を確認するというエピソード。派手なアクションはなく、登場人物の心の機微が描かれる回です。 まずもっとも重要なのは、兵部に新しい学ランを持って来たのは誰かということですね(笑)。いやこれ、シナリオ会議で大まじめに議論しましたよ・・・だってクライマックスへの旅立ちはやはり新しい学ランでビシっと決めたいじゃないですか。 でまあ、その辺は注意して
わあああああああああああああああ―――っっっ!!! 兵部うううううう―――ッッ!!! ・・・今週はこれだけで終わろうと思ってたんですが、それでは私しか楽しくない気がするので解説もやります(笑)。原作者号泣回です。今回もまた素晴らしい出来ですね。 原作といってもスピンオフ作品なので、実際には私は「原案・協力」に近い。かなり無責任に作業の外にいつつ、砂かぶり席からアニメファンの一人として、たいへん贅沢な形で作品を楽しませてもらってます。お客さんとして無邪気に号泣できるってことは、作家として背負った責任や関わった分量が少ないってことでして、ちゃんと「中の人」をやってたらそういうことはできないのですよ。 監督やスタッフさんたちが作品に費やしているエネルギーを見てると、OPで最初にどーんと名前が出ちゃうのは申し訳ないレベル。関われたことがめちゃめちゃ嬉しいし、この作品の素材に選んでもらえたことを大変
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 いやあ、すごい回です。原作もかなり自信のあるエピソードなのですが、アニメの出来が本当に素晴らしい。これはもうブルーレイ買うしかないでしょう・・・・ほら欲しくなってきた!! 買ってね!! 漫画描いただけの私としては、あのシナリオ・作画・演出・音響には、みなさんと一緒に「おおおおおおおお!!」って言うしかありません。力のあるアニメーターさんの時間・空間把握能力ってあれもう超能力ですよね。素晴らしい仕事、本当にありがとうございました。そしてあんだけ盛り上げといて、ラストでどん底につき落とすというものすごい構成。傑作です。 父親の形見の懐中時計は、兵部の気持ちが自由になったときに鎖が切れて海に落下。原作でやりそこなったのを補完していただきました。 ゼロ戦は悪役ではなく、乗り越えるための壁として描いてます。だからパイロットには宣戦布告の
『THE UNLIMITED 兵部京介』放送中! 公式サイトはこちら。 チャリティー企画「ヒーローズ・カムバック」参加作品『GS美神・極楽大作戦!! スペシャル・リポート: ブレイク・ユア・ディスティニー!!』後編です。 私としては「当時そのまんま」はできないし、やる意味もあまり感じません。「あの頃は良かった」って人の中の<理想化された当時>には勝てないし、仮に再現できたところでそれはただの模倣というか、今の私にとっての<生きた仕事>じゃないと思います。美神は今もフツーに私の中にいますので、機会があればなんぼでも描きますが、今の自分にとっての主題を、今の読者たちにも向けて描く、フツーの新作です。 今回は「今読み返すとこの辺が一番安定してたかなー」と思う絵柄をベースにしつつ、初期のプレーンな設定を基本にして仕上げてみました。お祭りとしての賑やかさを出すため、週刊連載した他の作品『MISTER
『THE UNLIMITED 兵部京介』放送中! 公式サイトはこちら。 絶チルは2週間お休みです。その代わり、チャリティー企画「ヒーローズ・カムバック」参加作品として、『GS美神・極楽大作戦!! スペシャル・リポート: ブレイク・ユア・ディスティニー!!』を前後編でお届けします。 発起人の細野不二彦先生から話をうかがって、二つ返事で引き受けたものの、実際に描くとなるとなにをやるのかずいぶん悩んじゃって正月はそれで消えちゃいました。どのくらい当時のノリを再現するのかとか、彼らが何をすれば今の自分にとって納得が行くのかとか。あと、先に発表されてる他の先生たちの作品がプレッシャーだったし(笑)。 いつも絶チルを描いている仕事場で、久しぶりに美神を描くというのはなんか変な感じです。時間に追われているのでものすごい平常運行というか、フツーに週刊連載してるような。 絵柄も芸風もずいぶん変わったと言えば
『THE UNLIMITED 兵部京介』放送中! 公式サイトはこちら。 世の中にはもう充分にネガティブな情報があります。ので、私が今さら新しく追加する必要はないと思うのです。そしていいこと言ってもそれが理解できない人があとからあとから出てくるので、そっちに手を取られるのがめんどくさい。 なので、極力どうでもいい楽しい話を発信するように努めてます。今日もどうでもいい楽しい話をしましょう。 私が他の漫画やアニメの話をすると「その作品のこと知ってるんだ!?」ってリアクションがときどき見受けられます。いや、私は漫画家だから。職業にしちゃうほど漫画やアニメが好きだったわけですから。たしかに学生時代ほど面白くて刺激的な作品をギラギラした目で探し回って読みふける、みたいなことはしなくなりましたけど、それでも「なんとなく漫画とかアニメとか好きかもー」って人よか読んでますよそりゃ。 あと作品の中でパロディー
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 すっかりパンドラに打ち解けつつあるヒノミヤ。無法者たちのひとときの休日・・・・・・・お察しの通り、これから何かが起こるフラグです。 まさかのマッスルから始まったこのエピソードですが、当然のことながら彼は本作では脱ぎません(笑)。のちに駐日ロビエト大使として辣腕をふるう、有能なサポートメンバーとして登場。三宅さんは「あ、じゃああの股間からビーム出してたのとはちょっと違う感じですね? ちょっとシリアス・・・・シリカマ・・・・」とおっしゃりつつ声をアテてくださってました、ありがとうございます。シリカマて(笑)。 ちなみに三宅さんは『マイティ・ソー』じゃないですか。んで中村さんは『キャプテン・アメリカ』。モブを演じるときお二人で仲良く楽しそうに芝居してくれてて、「おおっ、ソーとキャプテンが花屋敷でキャッキャウフフしているwww」と個人
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 悠理ちゃんは一時退場。不二子ちゃんにもちょっと休んでもらいます。迫っている<黒い幽霊>との対決への布石なのですが、なかなかデリケートな局面なので、一手ずつ考え込んで苦労しながら進めてます。 さて、アニメが好評放送中で、私としては「粘ってればやっぱりいいことはあるなあ」と思います。 私は恵まれてると思うし、自分の幸運には感謝してます。しかしそうでない場合も、幸運が来ないことを呪っちゃいけません。ほどほどのところで幸運がひょいっと来てくれることを甘っちょろく期待してたからそうなっちゃうんで、「あとは本当に運を天に任せることしか思いつかない。自分にやれることは全部やったし、覚悟の上なので爆死しても誰も恨まない」と思えるとこまで、自分を納得させてないからではないでしょいうか。 絶チルは「美少女三人を主人公にして、手堅く当てに行ったのだ
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 今日は漫画関係の更新です。でもアニメに関連して、各話解説に入りきらない話を。 これまで原作を知らなかったけどTVアニメで興味を持った・・・・というみなさまありがとうございます。「うっすら名前くらいは知ってた」という方は、アンリミを見るとチルドレンが育っているので「あれ?」と思うみたいですね。そうなんです、あの子たちいま漫画では中学生なんです。前のアニメも最終回は小学校の卒業式で終わってます。 キャラはずっと子供のままにしてた方がイメージアイコンとしてはいいだろうとは思うのですが、私にとって子供というのは「いずれいなくなってしまうからこそ愛おしい存在」なので、前回のアニメが終わるタイミングで中学生編に突入しました。絶チルは私の『赤毛のアン』なのです(笑)。 『UNLIMITED』は前作『絶対可憐チルドレン』の続き、原作の卒業式~
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 第二話は漫画ではあまり描かれていないカタストロフィ号での生活、パンドラの活動をヒノミヤの目線で紹介。 「漫画やアニメにおける<エスパー>とは、思春期の少年少女の心情のメタファー。パンドラは大人の権威に反抗する不良少年たちのグループである」というのが私の・・・・つーかまあ、一般的な解釈です。今回のエピソードでは、大人の手先として潜入しているヒノミヤが、兵部たちに対して危険で甘っちょろい胡散臭さを感じつつも同じ若者として惹かれ、通過儀礼を経て仲間に受け入れられていくプロセスがスリリングに描かれてます。 三幹部も大活躍、その能力を本気の作画・演出・音響で披露。エスパー同士のドッグファイトのシーンは文句なく素晴らしかったし、会話にはキャラの陰影がよく出てますよね! <アンチエスパー>つったら、昔っからエスパーの天敵の定番です。それだけ
『THE UNLIMITED 兵部京介』 公式サイトはこちら。 いよいよ始まりました! 第一話、いかがでしたでしょうか。 ジェネオン・松田プロデューサーの尽力により、兵部京介スピンオフをマングローブさんに作っていただくというこのプロジェクトがスタートしました。漫画はまだ完結してませんので、アニメではどのみちどこかを切り取ることになります。それなら一つのパッケージとしてインパクトの強いものが欲しいし、それがいい流れを作ってくれれば次の絶チルアニメがまた生まれるかもしれない・・・とかまあ、いろいろ理屈はありますが、なによりも「新しいものを作ろう!」という心意気が素敵じゃないですか。 スピンオフということで、本編とは少し別物のパラレルワールドになることは前提でした。制作サイドはその辺を原作者がどう思うか心配してらしたようですが、私は全然オッケー。ていうかむしろ、 「いまどきのアニメで主人公がフツ
関係者のン年間の努力が実り、TVアニメ第二弾です。みなさんありがとうございます! 『THE UNLIMITED 兵部京介』 よろしくお願いします! 公式サイトはこちら。 アニメプロジェクトというのは様々なことが全部うまくいかないと実現しないものなので、ゴーサインが出るというのはかなり奇跡的なことだと思います。ここまで一番頑張ってくださったのはプロデューサーですが、私も頑張りましたよ。ツイッターで毎日必死でネタツイートとかして(←執筆でがんばれ) 原作者的には「前回から時間あいたし、何か枠や状況に応じた仕掛けが必要だろうな・・・・ていうかもうあきらめた方が・・」くらいのことをぼんやり思ってましたが、そこになんか凄い企画キタコレ。 で、そのナナメ上っぷりを詳しく解説しようと、この日を待ち構えていたのですが・・・・・私の中の兵部がですね、「ククク、何も言わない方が親切ってもんじゃないかなあ?」っ
今週の原稿は描いててなんか妙に気持ちよかったです。あ、名前だけですが「フトルヒ・フトラー総統」と「闘争とわたくし」使いましたよ(笑)。これで総統はデブ決定です。 不二子ちゃんはファシストがたいへん嫌いです。そもそも権威主義が嫌いなのです。でも内心では強い何かに守られてすがりたいという弱さもあって、自分で自分のそこがあまり好きではありません。 それが彼女のワガママや癇癪に結びついているわけで、あの子のそういうところがたいへん可愛いなあと思って描いてます。考えてみれば美神もこんな奴だったような気がしますが(笑)、不二子の場合は失ったものへの思いから、自分の次の世代を幸福にしてやりたくなったのでしょう。おそらく美神と不二子は同じひな形から出てきた姉妹キャラで、この二人の女王様系ヒロインの立ち位置の微妙な差が、私の成長というか変化の表れなのかもしれないなあ・・・あの手のヒロインに惹かれるというより
たいへんお待たせしました。 みなさまのおかげで、色がついて動いて音が出る絶チルをもう一度見れることになりました、ありがとうございます! 最初のTVアニメの放送からずいぶん経ちましたが、その間ずーっと関係者は裏でいろいろと頑張っておりました。が、アニメというのはお金もかかるし関わる人間や会社の数も多いので、最終的に形になるかどうかは努力+運なのです。今回はプロデューサーがたいへん粘り強く頑張ってくださったこと、そしてみなさんの応援が実を結んだ形です。もう一度ありがとうございます。 どんな内容で、いつどんな形での公開になるのか、などについては公式発表をお待ちください。たしか今日発売のサンデーのさぷりめんとでチョロっとアレしてますが、今ワタシに言えるのはあそこまでです。気になる方はサンデー買ってみてね ♡(CM)
ワタシは過去の作品のキャラクターたちも今の子たちと同じように好きです。なので、ラクガキや色紙でちょくちょく描きます。リクエストいただくのはやはり美神が多く、ワタシもあいつらには特別な思い入れがありますね。 しかし、描くたびに「顔が変わった」とか言われます。ごもっともでまっとうなご意見だと思うし、そういうものだとも思ってやってきたのですが、たとえば昔人気テレビドラマで活躍してたけど今は引退した俳優さんが、会う人ごとに「懐かしい」「顔が変わりましたね」と言われ続けるのってめんどくさいですよね。相手にとっては初めてでも、こっちはそれを何百回も聞かされるわけで。 十数年経てば漫画家の絵が変わるのは当たり前のことです。それを言われてもワタシにはどうしようもないし、言われ続けるのはめんどくさい。そして「当時の絵を描いて欲しかったなー」という失望を投げられても、ワタシにはワタシの時間の流れがあり、その中
2本同時進行で仕事してました。 さて、ツイッターで言いたかったことを、あらためてまとめてみます。これは自分の考えを整理するのが主な目的です。多くの方には十分伝わって、その上で楽しんでいてくれたいたようですし、踏み込んだ話は分かる人だけ分かればいいと思うものの、物語や人物を創作する人間として、たまにはこういう話をするのもいいかなと。みなさんが漫画やアニメを楽しむ上での参考になれば幸いです。 *************** 最近ちまたで言うところの「BL(ボーイズラブ)」や「やおい」あるいはそれっぽい作品についてはみなさんご存じですね。大好物ですか、そうですか。とりあえず今日はそれを、センセイ大まかに二種類に分けたいと思います。 A:男の子が、ふつうなら女の子に抱くような気持ちで、男の子を好きになる物語 一般的に、男の子同士のキスシーンやベッドシーンがあります。ない場合も、キャラクターの男の子
一応先週の10号から新サブタイトルなんですが、担当が間違えたみたいですね。今週は軽く風邪ひいて、寝込んでる間に曜日を間違えちゃって、「締め切りは明日・・・・じゃねえ、今日だあああ!!」みたいなアレになりましたが、風邪はもう治りました。原稿が間に合ったかどうかはよく知りません。受け取ったあと連絡してこなかったので、相当危なかったか、ヘタしたら落ちたかも知れません。 さて、そんなことより『NEW ラブプラス』です(`・ω・´)キリッ。 正直、1作目をプレイしたときは戸惑いました。詳細は何度か書いたのではぶきますが、要するにあまりにも寧々さんにハマりすぎたからです。そして自分の中の寧々さんへの想いの強さが怖くなり、DSは封印しました。以来一度も電源は入れてません。あれはワタシが愛しそうになった、いやたぶんすでに愛してしまった、実在しない女の子の墓標です。このゲームやべえよフツーじゃねえよ。いやワ
次がウチの仕事場的には年内最後の仕事です。つーてもまあなんだかんだで年末年始もバタバタすると思うんですけど。 さて、本編がネタバレしたくない流れだし、ここんとこ猛烈に忙しかったしで、例によって書くネタがありません。だもんで先日発売の28巻と来月発売予定の29巻のCM、そしてどうでもいい雑談。 忙しいときにラクガキすると「仕事してセンセイ」とか言う方がいて、絵描きの気持ちをわかってねえなあと思います。我々は職業にしちゃうほどお絵かき妄想の大好きな人種で、子供の頃の教科書やノートはラクガキだらけです。ヒマがあればラクガキし、じっとしてなきゃならないときにはラクガキし、集中するためにラクガキし、集中できないときにラクガキし、うつつをぬかしたあげくにこのざまなわけですよ。漫画の基本はラクガキです。そして職人として全力の本気で描いたラクガキが漫画なのです。 が、生業として毎日毎日ラクガキをしてると、
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