待ちに待ったモリミーの新刊に私は手に取った瞬間から感動してしまった。それくらいモリミー不足だった。相変わらず、クスっとさせるのが上手い作風である。言葉のひとつひとつが面白い。そして、森見登美彦の作品全部に言える事だが、登場人物がみんな個性派揃いで濃い。この作品に出てくる場所に行って作品の世界観を直に感じたい。この本を持ってフラッと京都に行きたくなる。 京都、宵山、怠け者。森見節が全開の長編小説でした。ぽんぽこ仮面は凄いですね、こんな働き者はそうそういない。そして、後継者?の小和田くんの怠け者ぶりが僕は好みです。怠けてる?いや、平日はちゃんと働いてるわけだし土日くらいいいのでは…。そんな、小和田くんの先輩はめいっぱい休日を充実させる人。キャラ立てが上手いし、文章も面白いのですが、欲を言えばもうひと盛り上がり欲しかった。著者の本を読み続けている僕は途中から「あれ、どこかで読んだような展開…」と