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2011年06月06日00:30 カテゴリ地域経済 置き去りにされる雇用の問題。 アメリカの失業率は9.1%に悪化。CNBCのメリッサ・リーは、指標が出た直後にホワイトハウスの高官に「何かおっしゃりたいことは?」と質問を始めました。続いて共和党の議員たちが雇用について会見、フォードの経営陣は失業の影響についてインタビューに答えました。さらに不動産の専門家たちが弱い住宅市況に与える影響を語ったあと、大統領選のキャンペーンを始めた共和党のロムニー氏が当然のように雇用問題から演説を開始。失業率の発表に備えた形で、オバマ大統領もオハイオの自動車産業で働く人たち向けに演説をしました。これらは、すべて生放送で流れました。 先週からアメリカの指標は予想よりも弱いものが続き、株とドルは売られやすく、債券とゴールドが買われやすい流れになっています。景気の回復が弱まった原因としては、日本の津波、QEの終了、高
2011年05月23日00:47 カテゴリ投資と経済 2011年の後半はドル高か? コーヒーの価格は97年につけた最高値に迫り、業界には緊張感が広がりました。砂糖や小麦など他の農産物の値上がりが頭打ちとなり、資金がコーヒーへと流れ込んだ影響もあるようです。貴金属の市場では、銀の急激な値上がりと反落が目立つ。コーヒーも銀も、原油やゴールドのような主要な市場に比べれば商いの規模が小さいことで共通しています。いわば小さな入り江に津波が押し寄せて水位が想像を超えて上がったように、2つの商品の値上がりが強まったように思えます。 これは逆にいえば、ベン・バーナンキが大量にドルを刷る政策を止めるとなれば、規模の小さい市場ではドル高が影響して商品の価格が下がりやすくなるということ。ドルの値を示すドル・インデックスの日足チャートを見ると、一目均衡表の雲の下を降りてきたドルが、いまは雲の下限にタッチしているの
2011年03月29日04:52 カテゴリ地域経済 求められているのは、電力の自由化あるいは民主化。 大きな災害から2週間も経てば、ふつうは大統領や首相が現地を訪れて人々を励ますもの。日本では、ちらっと新聞を見ても「ぶら下がり」が中止されていることが批判的に書かれているだけ。津波が起きて以来、母国の家族や友人から「帰って来い」と電話がかかってくるという外国人は松本にも数多くいます。海外にいる多くの人たちが福島と信州とをいちいち区別してイメージしているわけもない。同じことは東京についても言えるので、東京を離れる外国人が多いことは容易に想像ができます。災害を境に多くのことが変わったと言われていますが、私は逆に災害の前から問題になっていたことが、さらに顕著になったように感じています。日ごろから政治を囲い込もうとする報道。目先の内側の事情ばかりが優先されがちな傾向。多くが東京に集中していることのリ
2011年03月21日01:52 カテゴリメディア 豊かな国の巨大な災害。 印象に残ったのは、英国のニュース映像。福島第一の爆発シーンに、キャスターが唖然としています。 時間が止まったようにも、速く進んだようにも思えた不思議な一週間。日本ショックに揺れたCNBCの報道の焦点は、「津波→原発→為替」と変化しました。なぜ災害に見舞われた国の通貨が劇的に上がるのか?いろんな説明がありますが、つまるところは日本がストック(資産)の大国だからだと言えそうです。 インドネシアやN.Zと違って、日本の対外純資産は世界一。ふだんから個人や企業が保有している外貨建ての資産が多いから、いざ震災となると急激にキャリー・トレードの巻き戻しのような現象が起きてしまう。「日本が米国債を売るのではないか?」という声が出て、米国の長期金利が上がっていないのにもかかわらず、わざわざガイトナー財務長官が売りを否定したのも、も
2011年03月10日03:26 カテゴリ地域経済 QE その終わりの始まり。 「△△硝子です」と、配達が来ました。ガラスの注文なんかしてないのに…と思ったら、なんでも自分の母親が米を頼んだとか。いまはガラス屋さんも仕事が減ったので、米の販売をやっているのだそうです。増える高齢者にとっては、5〜10キロの米をスーパーで買うことも重荷。ある建設会社では、菜種油を作って売ろうとしています。多くの自営業者が、これまでやらなかった仕事に活路を求めようとしています。 最近は遠くで仕事をする人が増えました。派遣、正社員を問わず、職場が遠くなったという話が多い。製造や販売で整理や統合が進んでいるので、遠くへの異動を取るか?あるいは会社を辞めるか?という選択に迫られたという話も聞きます。住宅ローンを抱える世帯の割合は、これまでで最高になっているので、家と勤務先が離れることに悩む人もいます。 日本が年に10
2011年02月07日23:31 カテゴリ政治 安い税金を望むのは当然。 松本からセントレア空港までは、けっこうな距離があります。疲れた私が通路にしゃがみ込んでいたとき、地元の人らしきオバサンが声をかけてきました。「あっちの方に行けば、座るところがあるで。みーんな税金でできとるんだから使わなきゃあ」。羽田や成田では、おそらくこんな事はないでしょう。私は、さすがは愛知県だと思いました。 借金を嫌う愛知県の気質は、名古屋金利という言葉を生んだほど。銀行の競争が厳しく、少しでも条件が良いところからお金を借りようとするコスト意識が徹底している土地柄で、この風土が強い製造業を生み出したとも言われています。コーヒーの業界では、あれもこれもと盛り込まれたモーニング・セットが有名。「現場に行く前に、まずは喫茶店に集まって打ち合わせするのが名古屋だけど、こっちの人は違うんですね」という声を聞いたこともありま
2011年01月19日01:22 カテゴリ地域経済 消費税10%は救国の策なのか? 農業をやっている若い人から、切り餅について、こんな話を聞きました。 原料のもち米は、輸入だったりするんです。米には高い税金がかかるから、いったん砂糖と混ぜて輸入して、それを専門の業者が日本で砂糖と米に選り分けるんです。その業者が、むちゃくちゃ儲かってるらしいです。 思い出すのは、缶コーヒー。1980年代のブラジルからは、日本むけに「コーヒー・プリパレイション」という商品が大量に輸出されました。コーヒーのエキスと大量の砂糖を1:9ぐらいの割合で混ぜたものを、日本の大手商社が扱っていた。生豆の輸入には検疫などの面倒な手続きが必要ですが、缶コーヒーの原材料という形にすれば手間もかからない。これが急拡大した缶コーヒーの市場を支えていたのです。お餅の舞台裏には今どき珍しい景気の良い話があるわけですが、裏返していえば法
2011年01月01日21:16 カテゴリ書評 J.K.ガルブレイスの「マネー・その歴史と展開」。 ドル売りが強まって終わった2010年。テクニカル的に見るドル指数は一目均衡表の雲の上限まで下落しているので、2011年は、これからドルが買われていくのか?あるいは売られやすくなるのか?その分岐点から始まることになります。 ドル買いへのためらいは、そのままドル円のレートにも反映しており、日本の新年は一瞬ですが80円台をつけて始まりました。 ファンダメンタル的にいえば、2011年のアメリカ経済が強く回復してゆくなら円安に向かいやすく、逆に雇用や住宅をめぐる指標が期待を裏切るようであれば、円が史上最高値の更新へ向かってしまう可能性が高いといえます。 私たちの生活に大きな影響を与えているドル。そのドルとは、そもそもどんなお金なのか?進む円高のチャートを見ながら、高校生のころに買って、そのままになって
2010年11月28日13:36 カテゴリ中国株 米国、中国、そして日本の消費。 米国はクリスマス商戦が始まるブラック・フライデー。アメリカ経済の大きな部分を占める個人消費の、そのなかでも特に大きなイベントですから、CNBCは各地のショッピング・モールから生中継で動きを伝えます。専門家が口を揃えて言うのは、「ハイエンド」と呼ばれる高級品の売れ行きが好調であるということ。株式市場でもティファニーやコーチの株価が上昇。そして、アップルですね。「今年のクリスマス商戦は、アップル物語となるだろう」と語るアナリストもいます。 米国らしいと思うのは、この衛星写真を使った分析。カリフォルニアの同じモールの駐車場の埋まり方を比較して、今年は昨年よりも好調であると説明されています。かつて壁の向こう側の共産国の動きをつかもうとした手法が、より精度の高い映像によって国内の消費分析に使われているところが面白い。い
2010年11月06日16:30 カテゴリ たった1杯で夜も眠れず。 平成の眠りを覚ます支那漁船 たった一隻で夜も眠れず。江戸の人たちなら、こんな風に皮肉ったかも。マスコミという名の護送船団は、小沢一郎をめぐってニコニコ動画にブッチギリで抜かれ、そしてYoutubeに衝突された状態。sengoku38の投稿に、どうしても痛快さを感じてしまうのは、やはり普段からモザイクがかかった情報ばかりが流されていると感じるせいでしょう。隠されているときには「きっと凄いんだろうなあ」と想像が膨らみますが、いったん暴露されてしまえば一瞬の驚きはあるものの、たちまちイメージは消費されてゆく。 投稿者が「仙石」という名前を選んだのは、漁船の衝突事件を仕切った仙石官房長官に対する当てつけ。つまり、それだけ政治の動きを注視している人だといえる。もしも私が動画を流失させた公務員なら考えることでしょう。検察も警察も、役
2010年09月29日14:20 カテゴリ地域経済 デフレは玉突き現象のように進む。 近所のタバコ屋には、「ただいま配達に出ております」の貼り紙。高齢者が多いので、「まとめて買うから持って来てくれ」というお客さんが多いのでしょう。駅前のタバコ店にはスーツを着た男性2人が営業の応援に来ていて、まるで大晦日の蕎麦屋のような雰囲気。10月になればクルマの補助金の終了に続き、タバコを買いにコンビニに行く人が減るので、街の消費には影響がありそう。 国税庁の調査で、民間企業の給与が大きく下がっていることが明らかになっています。業種別では、こんな傾向が出ている。 業種別の平均給与は、電気・ガス・熱供給・水道業が630万円でトップ。最下位は宿泊業・飲食サービス業の241万円。 日本はインフラの利用にかかる費用が高く、ゆえに給料も高く維持できるのでしょう。逆に、それを利用する側の業界では、賃金が安く抑えられ
2010年09月28日16:48 カテゴリ中国株 月給10万円でも家族に仕送り。 2ch【賃金】勤め人はつらい…過去最大23万円の下落 昨年の民間平均給与406万円に 国税庁まとめ[10/09/28]より。 13 :名刺は切らしておりまして:2010/09/28(火) 15:51:40 ID:xqlhTfZW そこで中国に出稼ぎですよ 14 :名刺は切らしておりまして:2010/09/28(火) 15:53:15 ID:Ev/r4XOn まだ職があるだけましって時代になるな…。 製造現場経験者は紹介業を通じて中国の日系工場に行けば中国語できなくても再就職あるけど飲食業とかサービス業、営業職は難しいな…。 16 :名刺は切らしておりまして:2010/09/28(火) 15:55:01 ID:h5f7OdbW >>14 それは初耳だが、そんなに渡航してるか??? 19 :名刺は切らしておりまし
2010年09月12日15:04 カテゴリ地域経済 銀行員のつぶやき。 2chの経済板「日銀はなぜデフレ政策を堅持するのか?」というスレッドに、金融のリアルな現状を伝える書き込みを見つけました。以下にまとめてご紹介します。 テレビはクルマへの補助金が終わることをニュースにしていますが、実際にはリスケジューリング終了の方が影響は大きそうです。 銀行員だけど、いったんデフレマインドが形成されると資金力に勝るとこが下請けにわたすが手形サイト(支払いの期日)を延ばしたり、手形支払いの受け取り拒否をしたりして今は小さいところは余計不利になって、むしろ運転資金は増加している印象だ。 企業が現金決済主義に走るってのがマクロにどういった悪影響をもたらすかわかってるの?借り入れせざるを得ない企業が世の中にはいっぱいあって、そういうところの負担だけが重くなってるの。一方で上場企業は半数が無借金。この不均衡が問
2010年09月10日11:17 カテゴリ政治 懸念すべきは破綻ではなくオランダ病。 日本振興銀行が破綻。ペイオフが発動されます。まるで天からの声が聞こえるようです。「日本は、もっとお金を刷らないとダメなんですよ」。木村剛さんといえば『通貨が堕落するとき』という本で、長期金利の高騰と激しい円安に襲われる近未来を描いてみせた人。しかし現在の日本は1%ぐらいの長期金利、そして強い円高にさらされている状態ですから、振興銀行の終了は、いわば「ニッポン破綻論の終わり」のようにも感じます。 いよいよ国会でも日銀による国債の買い取りが論じられるようになりました。民主党の大久保議員は、「日銀券ルール」の撤廃を求めている。焦点は、財政法の5条。国会は、日銀に国債を買い取らせることができるでしょうか? すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借
2010年09月06日19:01 カテゴリ政治 小沢一郎さんの選挙の巧さ。 菅総理は「1に雇用、2に雇用」。小沢一郎さんは「投資をする」。ようやく雇用や投資という言葉が政治の前面に出てきました。「日本は素晴らしい」とか「とてつもない」という言葉では、もはや隠しようがないほど厳しい現実が明らかになってきたということでしょうか。 菅総理がクリーンな政治なら、小沢さんは強い政治。対立軸は「菅vs.小沢」になっていますが、1990年ごろから続いてきた「小沢vs.マスコミ」という構図が再び繰り返されているようにも見えます。ネットでは小沢一郎を支持する声が強いのに、新聞の調査になると菅直人の支持が強くなってる。ネットとマスコミがネジレているかのようです。 これまで何度も「小沢神話の終わり」が報道されてきました。細川内閣が終わったとき。新進党が解散したとき。そして自由党という小さな党の党首になったとき。
2010年08月27日22:09 カテゴリ日銀 主要中央銀行のバランスシート。 伊藤隆敏さんのコラムに載っているグラフ。日銀がバランスシートを拡大していないことが一目瞭然。これでは円高が進むのは当然。お札を刷らない日本が、先進国の通貨高を引き受けているような状態。 「日銀」カテゴリの最新記事
2010年08月27日17:57 カテゴリ書評 インフレを恐れてデフレを呼んでしまう日本。 倉庫を整理していたら、1995年の週刊朝日が出てきました。表紙には、「デフレ時代の、貯蓄の鉄人たち」と見出しがあります。記事は、こんな風に始まっています。 「日本経済は第二次大戦後、初の本格的なデフレを経験している」。6月20日、米国連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長はこう言い切った。英国経済誌のエコノミストも先月、「デフレに死す」との見出しで、「日本が1930年代の大恐慌以降、激しい物価低下に見舞われた初めての先進国になった。景気悪化を回避するために日銀は公定歩合を0%にすべきだ」と論評した。 こうした海外からのデフレのご宣託が相次ぐなか、日銀の松下康雄総裁は、「デフレ的状況ではない」と否定しているが、いまの公定歩合は過去最低の1%。日銀は7月7日に今年2回目の金利の低め誘導に踏み切
2010年08月13日18:36 カテゴリ為替FX デフレを忘れて円高に騒ぐ日本。 出口戦略は、どこへやら。この3〜4ヶ月で長期金利は低下。さらに物価は上がりにくい、しかも雇用が弱いということで、デフレを懸念する声がアメリカで強まっています。CNBCでは「デフレ」という話になると必ずといって良いほど「日本」という単語が出てきます。 Fedが米国債の買い取りを続けると発表したため、為替はドル円で85を割り込む円高に振れました。日本の新聞には「為替介入」の文字が躍っていますが、焦点がズレているように思えます。「節目を割り込む円高になった!→大変だぁ→総理、財務省、日銀のコメントを取れっ!→さて介入か?」という報道のパターンは、いつもながらの円高まつり。デフレから脱却するためには何か必要か?という中長期の視点が抜け落ちている。だから米国でデフレへの警戒が強まって政策が変わっても、それが強く意識さ
2010年07月13日18:44 カテゴリワールドカップ 1票の格差は、世代間の問題でもある。 今回ほど遠くに感じた選挙はありません。開票速報も討論番組も、まったく見る気が起きませんでした。それよりもワールドカップに惹きつけられます。最後の最後まで交代枠を残しておくことで、フェルナンド・トーレスを「出すぞ!出すぞ!」と相手に思わせ続けるスペインの采配には驚きました。監督は、不調の選手をピッチに出さないことで武器とした。 参院選に興味を持てないのは、選挙事務所やスタジオが実際の社会からかけ離れた特殊な場所に見えてしまうからです。街頭での絶叫も、候補者が熱くなればなるほど、逆に遠くに感じられる。社会の変化は、ごくごく普通の街で起きているのに、それと選挙とが切り離されているかのようです。 CNBCでは、日本の経済の先行きについて強気や弱気の意見が交錯しますが、それでもアラン・グリーンスパンのよう
2010年07月01日13:50 カテゴリ地域経済 シャッター街はパーキング街へと変化している。 映画館のエンギザも閉館。負債は5億円以上だとか。1階に入っていたテナントの白木屋が撤退したのは06年のこと。近所の人の話では、この建物も「鳥の巣」になっているとか。最近はマンションの入り口に「鳩にエサを与えないでください」と張り紙が出たりしますから、カラスや鳩の住み場所が街に増えているのでしょう。空きビルが増えれば地価は下がりますが、しかし、なかなか固定資産税が下がらないので、大きな不動産を持っているところは大変です。 観光客からは「松本の駐車料金は高い」という声をよく聞きます。「パパ、ここの駐車場が一番高かったね」な〜んていう小学生の声が聞こえるときもある。なるほど長野市のサイトを見ると、市営の駐車場は「30分は無料」。松本市は150円を取っています。松本の駐車場の料金が下がらない理由のひと
2010年06月08日23:18 カテゴリ地域経済 日本人だけで日本の高齢化は支えきれない。 広告は、まるで永遠の健康が可能であるかのようなイメージをふりまいています。そのうち「偏差値よりも年齢!こうして私は90を超えた」という体験談が出版されるのではないかと思うほどです。健康や長寿は多くの人たちの願いであり、それを否定することは誰にもできません。 2010年代には、団塊の世代が70代、団塊ジュニアが40代になります。いくら少子化の対策を打ってみたところで、これからの20年間に労働人口が増えないことは明らか。増えてゆく社会保障費のために、年金や税金を上げることはできるのか?テレビや新聞は新しい総理大臣や小沢一郎について報じていますが、進みつつある高齢化については、多くを語っているようには思えません。 もはや日本人だけで日本の高齢化を支えてゆくことはできないでしょう。しかし、日本の社会が日本
2010年06月02日20:24 カテゴリ 激震は、ふつうの街で起きている。 最近は、定番のような商品も入荷が滞るようになってきました。たとえば、このメリタのグラスポット。ガラスが厚めで長く使えるところが良さなのですが、価格の競争が厳しいためか、販売が停止に。カリタのステンレス製のポットも、カタログを見ると種類が減っています。「激安」「豪華」「最先端」といったところに光が当たる一方、ふと気がついたら業者が商品の取り扱いを止めていた…ということが増えています。 少し値段は高いけれど、それなりに便利だったり、つくりが丈夫であるという商品は、だんだん売れにくくなっている。ちょっと変わった器具を扱っている輸入業者に電話をかけてみると、まったく応答がなく、調べてみたら会社そのものが消えていたということも起きています。これはコーヒー業界に限った話ではなく、さまざまな業界でも見られる現象のようです。 日
2010年05月23日23:32 カテゴリ投資と経済 リスクの回避がリスクになっている日本。 ドル指数は、下落の場面を挟みながら上昇しています。ユーロの売りが大きく影響しているわけですが、やはり今年はドルが買われやすい。急激なユーロ安につられて円が買われたあと、ドル売りが起きても、その流れは円へと向かいやすくなっています。「ギリシャはダメだな」などと見下していたらユーロ安で円高の波が来て、そのうえ「日本の財政も危うい」と強調していたら、さらに円が買われるという皮肉な展開。ドル円が何度も90を割り込んで円高の時期が長くなれば、ますます企業の拠点は外に向かいやすくなります。「とうぶん円高が続きそうだから、やっぱり製造はアジアでするべきだ」という話になる。いまだ人民元の切り上げが始まっていないことを考えると、ドル円95の壁は厚いと考えておいた方が良いかもしれません。 なぜ、円が買われるのでしょう
2010年05月12日16:34 カテゴリメディア 地域の情報誌にみえる社会の変化。 このような文章をネットに綴るようになってから、10年以上になります。最初は、よく喫茶店に置いてある地域のサークルの冊子みたいなものをイメージして始めました。東京で作られた新聞や雑誌だけでは感じられない、地域ならではの特徴が出れば良いと思って続けてきました。 おかげさまで最近は「ブログ、見てます」というお客さんが来られることも増えてきました。しかし、ゴールデン・ウィークのような連休になると、旧知の人を含めて、それが毎日のことになり、なかなか対応もできません。私は著述業で食べているわけではなく、焙煎や仕入れなど通常の仕事をしているので、せっかく遠方から来られた人に対して心苦しくもあり、連休前には更新を止めてみることにしました。 地域の情報誌も、ずいぶん変化しました。数年前だとデートのコースになりそうな新しいお
2010年04月09日17:28 カテゴリ政治 「たちあがれ日本」とシルバー民主主義。 きょうの地元紙の一面です。「人にやさしい霊園に」。訪れる高齢者が増えたので、手すりなどを付けるんだそうです。つくづくシルバー民主主義の時代になったと思います。霊園は優しく、職場は厳しくなってゆく。建設業界の人によると、松本で最も坪あたりの単価が高い工事は火葬場だとか。なるほど豪華な大理石が輝いていますが、私の父親が亡くなったときには混んでいて、その利用もかないませんでした。 70代のお爺ちゃんたちが集まった「たちあがれ日本」は、振り込み詐欺に利用されそうな新党。票を集めるのは難しそうですが、お金を集めるのは易しいかも。「石原慎太郎さんや与謝野馨さんの新党のために」などと電話をかければ、お金を振り込む人がいるかもしれません。さらに野田聖子のような人が参加すれば、顔ぶれは完璧。 新聞やテレビでは政策とか理念
2010年04月03日20:25 カテゴリ政治 若林正俊議員の引退。 参議院も、お爺ちゃんたちの座席は、もう病院なんでしょうね。若林正俊さんは、隣に座っていた友だちの代わりに親切で薬を受け取った患者のようです。「ありゃ?青木さん、どこ行ったずら。んじゃぁ、オラが代わりにボタン押しとくわ」。そんな印象。長野県では、すでに若林家の後継者が息子に決まっていますから、県連も「まあ、お爺ちゃんは変な辞め方しちゃったけど、あとは息子さんに頑張ってもらうだけだ」という状態でしょう。日本の政治にあるのは、激しい対立でも、権力闘争でもなく、緩やかな衰退。 今年の参院選は、自民(若林家)と民主(北沢防衛大臣)が、それぞれの指定席を確保する無風な選挙になると思われましたが、小沢幹事長の方針に県議の高島陽子さんが応えて、状況は一転。しかし、県議選のときには「4人の子供を育てました!」と連呼して票を集めた高島さんも
2010年04月02日23:21 カテゴリ書評 『現代中国女工哀史』 よその工場から来た人に会ったら、素早く相手を値踏みする。「何年生まれ?」若い女子工員たちは互いに聞く。まるで車の年式を確かめているようだ。「一カ月いくら? 寮費と食費込みで? 残業手当は?」それから、どこの省から出てきたか聞くかもしれない。だが、名前は絶対に聞かない。 冒頭を少し読んだけで、「あっ、やつらのことが書いてある」と感じました。都市と農村との格差は、日本でもおなじみの話ですが、たくましい彼女たちは、さらにその先を歩んでいる。この本を読んでしまうと、ありがちな観念に寄りかかった話がつまらなくなります。印象に残るのは、春明という女性のケータイの使い方。 たまたまその日、春明のもとには男性から交際申し込みの電話がひっきりなしにかかっていた。誰かが見合いサイトに美人の写真を掲載し、その横に春明の電話番号を書き込んだのだ
2010年03月25日18:12 カテゴリ中国株 グーグルの撤退に、市場は百度の株高で応えた。 チャートは、検索サイト「百度」の株価。グーグルが中国からの撤退をほのめかした1月12日から上げています。市場は、「グーグルが撤退なら、儲かるのは百度だ」という声で応えた。アメリカの議会は、人民元の切り上げが焦点。中間選挙が近いので、地元の雇用のためにも議員が切り上げを強く求めないといけない。 いっけんすると対立を強めているアメリカと中国ですが、底流では互いに深くつながる関係になっています。百度の株式はN.Yの市場で取引されているし、ドルがシッカリしないことには中国だって人民元の切り上げに踏み切りにくく、大量にかかえている米国債の価値だって下がってしまう。 フィナンシャル・タイムズの記者は、この点を理解したうえで温家宝に質問していたように思えます。中国の経済回復は強く、消費者物価は目標としている3
2010年03月20日17:40 カテゴリ投資と経済 東京の地価が下落。 ユーロの底打ち感が、強まって消えた1週間。終わってみれば、1月中旬の繰り返しのような形。私はFMOCがユーロ売りの契機になると考えていましたが、いまの市場は指標でも要人の発言でもなく、ひたすらテクニカルに動いています。これは、市場が自律的に値を決める傾向が強まっているからだといえそう。 不動産では、地価が変調。東京の落ち込みが強いことに驚きました。信州では、東京とのつながりが強い軽井沢で最も下落率が大きい。5年ぐらい前は、次々に建つマンションが、まるでデフレの海に浮かぶインフレの島のように見えたものでしたが、今では東京の全体がデフレに染まったかのよう。アジアの大都市では不動産が値上がりしているので、なおさら東京の下げが目立ちます。 最近は日本にいる中国人にむけたメディアでも、日本に対する悲観が強まっています。もう日本
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