2016年04月21日12:15 カテゴリ社会時評 報道の自由低下を報道する自由 今朝の朝日新聞の第7面に、ぽつんと孤立したような記事があった。第1面の目次欄にも紹介はなく、パリ駐在員からの報告の形をとっている。「国境なき記者団」(本部・パリ)が20日に発表したランキングで、報道の自由ついての日本の順位が、前年より11下がって72位になったというのだ。 これは世界の180国を対象にしていて、日本の下には主要国としてはイタリア、ロシア、中国ぐらいしかない。上位には北欧諸国が並んでいて、日本も2010年には11位だったものが、毎年つづけて順位を下げ、下げ止まらずにいるわけだ。2010年と言えば日本では民主党への政権交代が実現した翌年だった。そう言えば政権への要望や批判を、当時のマスコミは活発に書いていたような気がする。世の中の風通しがよかった。 今年の上記の報告書では、「東洋の民主主義が後退し