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光の道に関する報告書が提出され基本方針が了承された。 http://www.soumu.go.jp/main_content/000094716.pdf http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/global_ict/38282.html どうやら、ここまでで、私はタスクフォースお役ご免のようなので、失礼して自由にコメントさせていただきたい。 世間ではこの報告がソフトバンクの敗北で、NTTの勝利であるように受け止めている向きが多いように思う。しかし私は、これはNTTの歴史的惨敗だと思う。ソフトバンクが勝利したともいえないので、勝ったのは統制経済が好きな人々なのだろう。 注目すべきは、次の三点である (1)ファイヤウォール強化を「アクセス網及びこれと一体的に設置される中継網」を対象としたこと。 (2)ユニバーサルサービス対象を(ブロードバンドではなく
国営会社による光ファイバ整備に反対すると書いたら、いろいろな方に「ではどのように整備するのか?」とおたずねいただいた。確かに反対するからには代案を提供しないといけない。まずはざっとスケッチしてみたい。 (1)基本ポリシー 日本の全ての場所に2系統のブロードバンドアクセスを用意する。2系統とするのは、災害時などを考えるとバックアップが必要だからだ。 (2)徹底した「相乗り」の推進 ここがポイントなのだが、上述の2系統のアクセスについて徹底的した相乗りを推進することが重要だと思う。「ブロードバンドがない」と言っている過疎地に行ってみたら、実際は河川管理や行政用や電力用の光ファイバが敷設されている場合が多い。日本の中に光ファイバが実際に全くない村を探す方が難しいのではないかと思っている。これからは放送用にひかれている場合も多くなるだろう。 ところが、それらが制度的な壁に阻まれて、民間のインターネ
NTTはどうせなら、自らの手で再々編を提案してみたらどうだろうか?今の縦割り構造をやめて、伝送設備会社とサービス会社に分けた上で、地域(東西)や物理層(有線・無線)別の垣根を取っ払う。その方がビジネス戦略としてもすっきりして、ダイナミックな事業展開ができると思う。バックボーン統合なども進めやすいだろう。複雑なグループ内取引も減って管理コストも下がるのではないだろうか? 自らの手で、と呼びかけさせていただくのは、民営化した会社の組織構造や経営戦略に、政府に年がら年中介入されるのはとても不健全なことだからだ。アクセス回線などの不可欠設備があって、どうしても問題が解決しない場合に介入があるのはいたしかたないのだが、それを大義名分にしてビジネスの問題に行政や政治にごちゃごちゃ影響力を行使されては、経営にならない。NTTから経営マインドがなくなるのは長期的に国民の利益にもならない。 アマゾンやアップ
あんまり気負わずやろうと思っていたのですが、お盆休みになって、ちょっと大きく考える気持ちの余裕が出てきました。 SFCという「未来を実践すること」を期待されている学校をお預かりした役割をちゃんと果たさなくちゃと思います。 エスタブリッシュしたところでは、扱えないような、emergingな学問や、問題意識を貪欲に取り込んでいかないといけない。少なくとも東大クローンや三田クローンを作ったのでは意味がない。もちろん、やみくもに何でもやればいいわけじゃなくて、これから我々が直面する世界に答えを出していくものでなくてはならない...難しい...けれど考えるだけで楽しい。 来る学生も、他では収まらないような尖った学生に来てほしいです。偏差値の序列の中のone of themになるのじゃなくて、「あの自由で、先端的な学校でワクワクしてみたい」と思ったりする学生や、「私のことを理解して伸ばしてくれるのは、
一週間ほど前になってしまいますが、授業(ネットワーク社会の構築)にガーラの菊川さんが来て下さりました。菊川さんとは、慶應ビジネススクールが1996年に立ち上げたアントルプレナースクールに、菊川さんが一期生として参加してくださった時以来の付き合いになります。1996年だから、まだイーベイもなく(正確には出来てたはずだけど、誰も知らず)、ビットバレーも、ネットバブルも何もないころです。私が、ネットの本質は顧客間インタラクションで、ビジネスモデルはプラットフォーム化だと、一生懸命言っても、反応してくれる人が少なかったそのころに、理解してくれて、コミュニティを自社のビジネスモデルの中核理念にしてくださりました。 それから、一直線に大成功というわけではなかったけど、いまや海外売上が80%以上のグローバルなオンラインゲームプラットフォーマーになろうとしている。政府の審議会なんかで、ガラパゴスを語ってい
5月14日(木)の22:40ころからTBSラジオのアクセスという番組で、薬のネット販売のことが取り上げられるとのことで、出演する予定です。リスナー参加型ということで、こわい方が質問してきたらどうしようと、心配しております。そんな時、良かったら助けてくださいませ。 本件については、厚生労働省から、5月18日が締め切りでパブリックコメント募集が出ているので、心ある方はぜひ、意見を出していただければと思います。事実上ネット販売を禁止する内容です。 以前このブログでも説明しましたが、規制派の論理の出発点は、薬は危険なので、のむ人にリスクを伝えることが望ましく、それは薬局の人と、薬をのむ人が対面で行った方がいい、というもので、そこまでは分からないではないです。 問題は、そこから先で、世の中には自分で店に出向くことが困難な人がいるという問題に対して、「対面」という建前を独り歩きさせて、代理人が買いにい
自民党の「医薬品のネット販売に関する議員連盟」から意見を聞きたいとご依頼を頂戴し、3月18日に行ってまいりました。議会の日程が込んでいる時間帯にあたったとのことで、あまり多くの先生方にいらしていただけなかったのですが、とりあえず頑張って思うところを伝えてきました。ここにその際に使った資料があります。「20090318.pdf」をダウンロード 実は、時間の多くが、省令で規制するのが合憲か違憲かという、手続き論に費やされてしまって、安全性を高める議論の時間が食われてしまったのが少し残念でした。この議論に対するスタンスによって、親規制改革会議か、反規制改革会議かが決まるということらしく、そのようなことを考えもせず出かけていった自分の政治センスのなさに、反省しきりでした。この点について私は、法学者ではないので判断もできず、自分の論点からは憲法論は抜いておりましたし、「親か反か」と問われてもどちらで
3月12日の日経さんの「やさしい経済学」にPOS(point of sales)からPOU(point of use)の時代へ、という話を書いたら、おかげさまでいろいろ反響をいただきました。 データキャプチャの技術や、時空間情報技術の発達によって、商品の「販売時点情報」ならぬ「使用時点情報」がとれるようになるというメッセージです。かつて、POSが販売データを卸の出荷ポイントから、小売のキャッシュレジに移したことで、マーケティングのあり方に大変革を与えたのと同じか、それ以上のインパクトを持つように思います。たとえば株価情報などを記載した「日経会社情報」のような書籍を考えても、POSの時代は、本がいつ売れたか、くらいしか分からなかったのですが、携帯電話からデータベースをアクセスして調べていただく時代になって、誰が、どの会社の情報を、いつ、どこで調べたかがリアルタイムで分かるようになる。それは限
Toward a World in which Humans, Nature, and Machines Live Happily Together Jiro Kokuryo, Keio University I think my role today is to provide alternative thinking from the east. In that spirit, a suggestion I would like to make today is that perhaps we should aim at building an ecosystem in which humans, nature and machines live happily together, instead of trying to build a world in which humans u
2月24日に一般医薬品の通信販売をめぐる厚生労働省の検討会に委員として出てまいりました。三木谷氏なども出席されて、注目度満点でした。 メディアなどでは対立が強調されて、確かにそういう面もあったのですが、私としては、これまで検討されてきた方々と重要な一致点を見つけた会でした。 一致点は「リスクコミュニケーション―製品などをめぐるリスクに関する情報を消費者に的確に伝え、フィードバックなどを受け止め、共有し、改善に反映させる態勢を整えること)」の重要性です。特に規制派のシンボルのようになっていらっしゃる薬害被害者団体の増山さんが、一方的にメーカーや販売者の責任を追及しようというお立場ではなくて、消費者が正しい情報にもとづいて自分で判断できる状態をつくることを重視されていることを認識して、共感しました。会全体としても、リスクコミュニケーションの立場から安全性を高めることを追及されたわけで、その点に
IT戦略を新しく見直すことになって、調査会が立ち上がって國領が座長代理(起草担当)というのになりました。3月までに緊急プランを作って、6月までに本報告書を書かないといけないという強行軍です。できるだけ広くインプットをいただきたいと思っているのでよろしくお願いします。 あまりに短期勝負なので、何か議論のたたき台がないといけないと思って作った資料がここにあって、6日の調査会で説明しました。パブコメも募集中です。 「座長代理」としては、各方面からいただくインプットを尊重して、うまくまとめていかないといけないのですが、個人的には、今回は「デジタル情報活用」が最大のポイントじゃないかと思っています。インフラを整え、アプリケーションへの投資もずいぶんしたのに、次のようなことがネックで恩恵が実感できないのを、この際、棚卸しして、片っぱしから対応できたら、それだけでも世の中に貢献できそうな気がします。 <
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