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社会現象を複雑系として捉える研究が現在どこまで進んでいるのか,普通の人々はもちろん,一般の社会科学者にもよく知られていない。こういうとき力を発揮するのは,自分の研究にこだわる研究者より,読者の関心を理解するサイエンスライターである。 その1つといえそうなのが,"Why Society is a Complex Matter" という60ページにも満たない本である。著者の Phillip Ball は,Nature に寄稿するサイエンスライターで,その著書は何冊も邦訳されている。その彼が,経済物理学を始めとする複雑系社会科学を紹介する本を書いた。
Mac Fan 6月号の「スペシャリストのためのMac」という特集が面白い。各分野の専門家が愛用する特殊な Mac 用ソフトが紹介されている。登場するのは流体力学,スポーツ分析,3D映像制作,舞台音響,生体電気,金融分析,番組企画,歴史学,言語学,医療診断,ソフト開発・・・。 なかでも注目はスポーツで,バスケットボール女子日本代表のテクニカルスタッフ・恩塚亨氏が SportsCode というソフトを紹介している。試合のビデオにタグを打ってデータベース化・分析する。女子バレーボール日本代表,ラグビー日本代表,そして広島東洋カープが利用している! 恩塚氏によれば,バスケットボール女子日本代表の選手の半分以上が Mac を使っているという。iPhone にデータを送って閲覧することもできるという。そういえば,女子バレー日本代表の試合では,眞鍋監督が iPad を持って指揮を執っている。カープはそ
鳥取大学で開かれたソーシャルメディア研究ワークショップ。栄えある第1回になるか,それとも幻のワークショップとして終わるのか,いずれにしろ参加者の皆さんには喜んでいただけたし,参加できなくて残念という声もいくつかいただいた。自分の発表を犠牲に,幹事役に集中してよかった(ウソ)。 発表者(敬称略)とその発表タイトルは以下の通り: ■水野誠(明治大学):ソーシャルメディア・マーケティング・サイエンス ■石井晃(鳥取大学):口コミに着目した消費者行動の数理モデル化 ■鳥山正博(野村総研):ネット上の情報収集と口コミによる商品分類 ■藤居誠(東急エージェンシー):QPRモニタの購買行動とCGM ■山本晶(成蹊大学):消費者のクチコミ受発信意向について ■澁谷覚(東北大学):ソーシャルメディアにおける信頼性 ■佐野幸恵(日本大学):ブログデータから観測する人間の集団現象 ■村田真樹(鳥取大学):メディ
いま,ビジネスパーソンも含め,行動経済学に関心を持つ人々が増えている。行動経済学は意思決定者の「限定合理性」に光を当てた。その延長線上に,感情や無意識の重要性が認識され,神経経済学(ニューロエコノミクス)が登場した。行動実験中心の行動経済学に対して,脳神経科学的な基礎づけを行うのが神経経済学だ。さらに,そうした実験に基づく知見に進化論的な基盤を与えるのが進化心理学である。人間の意思決定の特徴を,人類の長い進化プロセスにおける適応として説明しようとする。 この3つの学問はお互いに関連しながらも,独自に発展している。それをマーケティングあるいは消費者行動という観点から総合的に捉えるとどうなるか。それを非常に読みやすい文章でコンパクトにまとめたのが,ルディー和子『売り方は類人猿が知っている』である。ルディーさんはダイレクト・マーケティングの世界で活躍されてきた,どちらかというと実務家に属する方で
弁護士・小倉秀夫氏のブログla_causetteで気になるエントリが続いている: 「補助金漬けの産業」・・・私立学校振興助成法に基づく私立大学への補助金は、平成20年度で約3200億円です。平成20年度の大学の教員数は講師、助教、助手をひっくるめて、約9万7000人です。従って、教員一人あたり約340万円程度の補助金を国は大学の教員につぎ込んでいるということになります。 介護ビジネスだって、一人あたり340万円もの補助金が設定されれば、もう少し担い手が増えるような気がします。 「税金で350万円も年収を嵩上げしてあげる必要はあるのか」・・・現在、大学教授の平均年収が約1100万円、准教授の平均年収が約900万円ですから、教員一人あたりの補助金約350万円をここから差し引いても教授で平均750万円、准教授で平均550万円くらいになります。・・・補助金なんかなくったって、学者たちが上から目線で
昨日は夕方から東京財団に向かい,VCASIセミナーを聴講した。VCASI とは Virtual Center for Advanced Studies in Institution(仮想制度研究所)のことで,青木昌彦氏が所長を務める。セミナーの題目は「社会科学の哲学から見た神経経済学---協力行動と嗜癖」で,講師は社会哲学を専攻する吉田敬氏である。吉田氏は神経経済学を行動経済学の神経科学的基礎づけを目指すグループと,神経科学の理論的基礎として経済モデルを導入するグループに分け,それぞれの代表的な研究を紹介する。前者の代表は,ゲーム論における協力行動の研究であり,後者の代表は,人間の嗜癖ないし依存症の神経メカニズムをモデル化する研究である。 吉田氏は,前者の行動経済学的な神経経済学に対する共感を持ちながらも,その前途には大きな障壁が立ちふさがっていると指摘する。脳の特定部位の活動と認知行動の
今日のCマーケティングの授業では,ビジネス・エスノグラフィの専門家,田村さんをゲストスピーカーにお招きした。エスノグラフィ(民族誌学)は,元々は異文化の理解を参与観察などによって行う人類学的な方法論であったが,いまやビジネスの最前線だけでなくマーケティングの研究テーマとしても注目されていることは,このブログでも書いたことがある。消費者理解という,本来マーケティング・リサーチが行うべきことが,新たな学問によって担われている。 田村さんによれば,マーケティング・リサーチの限界は,もっぱら消費者の購買意思決定に関わる面だけに注目してきたところにある。「生活者」ということばがマーケティングの世界で語られるようになって何十年も経つが,それを実践にどう組み込むかについては,まだまだ課題が多いということか。ビジネス・エスノグラフィはソフトウェア業界で生まれ,最近ではOA業界を筆頭にさまざまな業界に浸透し
物心ついてから,ほぼ途切れなく新聞を購読している。最近でもほぼ毎日,最低1時間はテレビを見ている。そういう立場からすると,新聞・TVが消滅する,といわれても実感はない。しかし,現在進行する技術や経済システムの変化がどのような環境を生み出すのか,そこでメディアはどうなる可能性があるかと問われると,そういうシナリオを考える価値はあると答えるしかない。 佐々木俊尚氏は新著で,今後確実に危機を迎えるのが新聞メディアだと述べている。米国では新聞社の経営危機が現実のものとなっているが,それは対岸の火事ではない。ニュースの配信において,新聞はもはやネットに代替されるしかない。しかし,だとしたらネットでの課金をうまくやれば,新聞社は生き残れるのではないか?ところが,そんな考えは甘いと佐々木氏は指摘する。 その点,TVのほうがまだ可能性があるという。映像コンテンツ制作への参入はそう簡単ではないし,さまざまな
神保町・お茶の水は,いつのまにかカレーの街になっていた。このところ明治大学商学部大友ゼミの学生たちが作った「カレエコMAP」をもとに,昼はできる限りカレー店を訪れてきた。ただし,インド料理店の「本来の」カレーは好きではないので除外した(本格中華料理店のラーメンより,いわゆるラーメン屋のラーメンが好きなのと同じだ)。 神保町界隈のカレーの有名店といえば,まず挙がるのがスマトラカレーの「共栄堂」だ。このへんで働いていた「昔」もずいぶん通った。インド風とはちと違う風味が人気だが,ぼくは正直いって,大好きとまではいかない。ただし,お酢にレタスを浸したサラダが非常に美味しいこと,大量のらっきょうがテーブルに置かれている点がうれしい。 もう一方の有名店として「エチオピア」がある。辛さは0~70倍まで。0倍を頼んでみたが(他にそんな軟弱な客は他にはいなかった),それでも十分辛い! シャーベットが無料でつ
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