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大そうじへの備え
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電子基準点の座標値の変動を見て地震を予測する「MEGA地震予測」なる有料メルマガを配信している、村井俊治・東大名誉教授が、2020年の年初に夕刊フジと週刊ポストに立て続けに登場し、「2020年は東日本大震災と同規模の地震が起こる可能性がある」と地震予測を披露しています。 測量学の権威が警鐘 「東日本大震災の直前と同じ兆候出現」(週刊ポスト2020年1月6日) https://www.news-postseven.com/archives/20200106_1518049.html MEGA地震予測「いま最も危ない」3エリアはここだ! “驚異の的中率”地震科学探査機構が解析(夕刊フジ 2020年1月4日) https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200104/dom2001040002-n1.html 村井俊治氏の主張は、伊豆諸島にある電子基準点「青ヶ島」において
2018年6月18日の7:58頃、大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震が発生しました。地震の規模はM6.1(暫定値)で、茨木市・高槻市・枚方市・箕面市・大阪北区で震度6弱を観測しています。 では、話題の村井俊治・東大名誉教授による有料メルマガ『MEGA地震予測』が、この地震を予測していたかどうか、検証してみましょう。 ■ 『MEGA地震予測』の内容は、無料公開されている「地震予測サマリー」で概ね知ることができます。大阪府北部の地震の直前、6月13日の『MEGA地震予測』が震度5以上の地震を予測していた地域に、この後に発生した震度5以上の地震の震源を描き込んでみますと、以下のとおりとなります。 …いかがでしょうか。いつものとおり日本中に地震予測を出していましたが、なんともピンポイントで震度5以上の2つの地震を外しているように見えることが分かります(いずれも予測円ギリギリのところではありま
2018年4月9日01時32分頃、島根県西部を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。地震の規模はM6.1(暫定値)で、大田市大田町で震度5強、出雲市や雲南市などで震度5弱を観測しています。 では、話題の有料地震予測サービスが、この地震を予測していたかどうか、検証してみましょう。 ■ 村井俊治・東大名誉教授らが発行する「週刊MEGA地震予測」では、今年2018年からAIによる地震予測を取り入れています。国土地理院が設置する電子基準点で異常な変動があったあとに起きた国内での地震を、教師データとしているようです。 では、そのAIによる地震予測はどうだったのでしょうか。2018年3月22日の「週刊ポスト」紙で発表されていますので、以下に示します。今回の島根県西部の震源を、赤×印で重ねてみました。 (NEWS ポストセブン 3/22(木)配信より) ・・・いかがでしょうか。ここまで見事に外すと
埼玉大学名誉教授である角田史雄氏が著した、『地震の癖』(講談社+α新書)という本があります。ひと言でいうと、プレートテクトニクスという定説を真っ向から否定する内容です。まとめますと、 ・「地震は、プレートの沈み込み運動によって起きる」という定説は、ウソである ・地震は、熱による地殻ブロックの隆起によって、ブロック境界部で発生し、熱の移動とともに震源も移動していく といった主張がなされています。幾つか有益な考察もあるのですが、総じて本書の内容は信頼できません。「真実を探求すること」よりも、「やみくもに定説に反対すること」を目的としてしまっている感があり、鵜呑みにされないほうが賢明かと思います。 ■ この本で角田氏は、「従来のプレートテクトニクスは間違いである」、「プレートは海溝部で沈みこんでなどいない」、と一貫して主張しています。そして、「太平洋プレートは、実は時計回りに回転しているだけであ
最近、高橋学・立命館大学教授という方が、「地震や火山の専門家」として週刊誌に取り上げられ、地震予測や噴火予測を次々と披露しています。これまでに、IWJ、日刊ゲンダイ、週刊ポスト、週刊プレイボーイ、週刊女性といった雑誌が、高橋学教授を取り上げ、すぐにでも巨大地震や大噴火が日本で起きるかのような予測を、繰り返し紹介しています。 ですが、高橋学教授の地震予測や噴火予測は、本当に信用できるものなのでしょうか。これまでの高橋教授の予測が当たっているのか、以下に検証してみましょう。 ■ 高橋学教授は、2016年の6月4日と7月31日に、ジャーナリストの岩上安身氏らにメールを送り、地震予測を披露しています。このメールの内容は、岩上氏によって以下に公開されています。 「大地震の予兆あり!東日本でマグニチュード7に警戒を!」(IWJ 2016年8月12日) http://iwj.co.jp/wj/open/
2016年10月21日(金)14:07頃、鳥取県中部を震源とする地震(速報M6.6)が発生し、倉吉市葵町、湯梨浜町龍島、北栄町土下で震度6弱を観測しました。巷で話題の地震予測研究者や、有料地震予測サービスなどは、この地震を事前に予測できていたのでしょうか。以下にみてみましょう。 ■ まず、電子基準点の動きで地震を予測する、村井俊治・東京大学名誉教授らの地震科学探査機構(JESEA)はどうでしょうか。 鳥取県中部の地震M6.6の直前・10月19日に発行された、彼らの有料地震予測メルマガ『週刊MEGA地震予測』で発表された地震予測を、以下に示します(※右側の地図は、この予測領域を日本地図に描いてみたものです)。 …「鳥取県・島根県周辺」に、地震予測がでています。ですが、それ以外にも7カ所、日本のほとんど全国を網羅するように予測がでているのです。これでは、鳥取の地震を「ピタリ」と当てたとは到底い
電子基準点のデータを使い、有料メルマガ『週刊MEGA地震予測』で地震予測サービスを行っている、東京大学名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)という方がいます。 2016/3/6放送のフジテレビ『Mr.サンデー』において紹介され、通信大手のNTTドコモが本格的に協力を開始するなど、最も注目されている地震予測研究と言えるかも知れません。 それでは、この村井俊治氏らのメルマガ『週刊MEGA地震予測』は、2016/4/14に熊本で発生した熊本地震(M6.5・最大震度7)(※4/16に本震と思われるM7.3)を、予測できていたのでしょうか。直前に発行されたメルマガの内容を、以下に検証してみましょう。 ■ 熊本地震の発生直前に発行されたメルマガ『週刊MEGA地震予測』(4/13発行)に記載された地震予測は、以下のとおりです。 レベル4(震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い) ・南
ですが、この内容をみてみますと、科学的な検討が全く十分になされておらず、信頼できないものであることがわかります。もちろん、地震はいつどこで発生するかわかりませんので、常に備えは必要ですが、ことさらに不安にならないようご注意ください。以下に説明します。 ■ まず村井氏は、記事中、以下のように述べています。 「6月28日~7月4日の週に「神奈川の山北で4.2cm、箱根で4cm、湯河原で4.3cm、静岡の宇佐美で5cm、伊豆諸島の三宅で5.5cm、八丈で4.4cmと、一斉異常変動が見られた。経験則として、長い静謐後に異常が見られたら、近いうちに大地震が起きる可能性が高いと考えられます」 …ご注意いただきたいことは、これら電子基準点のデータは、村井氏らが独自に観測しているものではないということです。彼らは、国土地理院が発表している「日々の座標値」を、そのまま使っているだけなのです。この「日々の座標
. ここのところ、電離層擾乱に基づいて地震予測を行っている早川正士氏(地震解析ラボ所長、電通大名誉教授)が、5月30日の小笠原での地震(M8.1)や、6月4日の釧路地方での地震(M5.0)などを、連続して的中させたとして、話題になっているようです。 ですが、よく調べてみますと、数々のハズレ予測を無視して、当たった(ように見える)ものだけを取り上げている、というだけに過ぎません。つまり、「下手な鉄砲」が当たっただけにしか見えません。以下に説明しましょう。 ■ 実は、早川正士氏ら地震解析ラボは、小笠原と釧路地方をはじめ、国内において地震が起きる可能性が高いエリアに対して、あちこちにずっと予測を出しているのです。 以下に、昨年9月から彼らが発表してきた地震予測を抜粋してみます(地震解析ラボのサイト内「予測情報アーカイブ」より引用)。いずれの予測も、予測期間は1週間程度ですが、当たらないともう1週
「地震解析ラボ」の予測結果を公表している「ハザードラボ」というサイトで、彼らの地震予測が自己検証されています。 http://www.hazardlab.jp/know/info/details.php この自己検証によると、彼らの「的中精度」は、50%を超える好結果だとされています。しかし、よく見ると明らかに分かるように、この検証はハッキリ言ってインチキです。自己に都合の良いように統計が操作されており、このような姿勢をみても地震解析ラボ(ハザードラボ)が悪質であることが良くわかります。 (※1月に記事を載せましたが、よく見るとさらに更に悪質な自己検証が幾つも見受けられましたので、内容を更新しました) ■ まず、もっとも悪質なのは、「重複カウント」です。 たとえば彼らは、「2012/11/30~12/17」という長い期間を設定して、「東北~関東」という極めて広い地域を指定し、M5程度の地震
. 電子基準点のデータから、有料メルマガ「週刊MEGA地震予測」などで地震予測サービスを行っている、東京大学名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)という方がいます。 本サイトでは以前より、村井氏は測量学が専門だと言ってもGPSは全くの専門外であり、データの取り扱いや発言は出鱈目であって、地震予測も実は全然当たっておらず、全く信用できないと指摘しています。ですが、週刊ポスト、週刊現代、週刊朝日、フジテレビ…といった各週刊誌やテレビ局が、なぜか彼を絶賛して祀り上げることを一向にやめないので、繰り返し批判を続けています。 今回は、村井俊治氏らの言っていることが、明らかに支離滅裂であり信用できないものであることを説明します。 ■ 村井俊治氏らは、JESEAのサイトにおいて、彼らの地震予測を以下のように説明しています。 「国土地理院は1994年以降、地殻変動を観測する目的でGNSSを用
. 一部の週刊誌をはじめとするメディアが、東大名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)の地震予測を絶賛して紹介し続けているようです。 村井俊治氏は電子基準点の観測データをもとに地殻変動を監視し、有料メルマガ『週刊 MEGA地震予測』などで地震予測を行っています。ですが、その内容をみてみますと、村井氏の地震予測には非常に怪しい点が見受けられます。怪しいというより、ほとんどデタラメとしか言いようがありません。以下にご説明します。 ■ 観測データがあり得ない値を示している 村井俊治氏は、JESEAのウェブサイトや週刊誌上で、電子基準点が示す週間地殻変動が4センチを超えると地震の前触れだと主張しています。そして、日本の各地で、それを超える地殻変動が観測されており(大きなところでは10センチ)、それが地震の前兆だと言うのです。 (週刊ポスト9月19・26日号より予測図を引用) …ですが、
本サイトにおいても、たびたび批判(予測が当たっていない点、外れたのに的中だと言い張る点、予測方法の特許に不備がある点)してきた、東大名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)の地震予測。 彼らは有料メルマガ『週刊MEGA地震予測』などで地震予測を行っていますが、内容をみてみますと、彼らが予測の根拠としているデータそのものにも非常に怪しい点が見受けられます。怪しいというより、明らかにデタラメであると断じざるを得ません。以下にご説明します。 ■ 村井俊治氏ら(JESEA)のサイトには、彼らが地震予測の根拠としている、地殻変動の観測結果のデータが紹介(こちら)されています。このページにおいて彼らは、地震発生前に、1週間単位で、数センチ規模の地殻変動を捉えたと主張しています。 …ですが、地震も起こさず1週間も経たないうちに地殻が数センチも動いているという時点で、かなり怪しいデータだと言わ
近年、「大地震の発生直前に上空の電離層で異常が起こり、上空電子数(TEC)が増える」と主張する研究があり、テレビなどメディアでも紹介されています。代表的なものには、日置幸介・北海道大教授や、梅野健・京都大教授による研究があります。 「夢の地震予知が実現か」と一部では期待されているこの研究ですが、個人的には私は非常に懐疑的にみています。その理由を、以下に幾つか挙げてみます。 (1) 地震と関係がない場所でも電子数増大が起きている 梅野教授らは、東日本大震災を起こした東北地方太平洋沖地震や、熊本地震の直前に、上空の電子数が異常に増えたと主張しています。たとえば下の図は、東北地方太平洋沖地震の発生4分前の上空電子数を示した図です(地上の各観測点と、斜め上空の或る衛星と、の間の空域の電子数を示しているので、日本列島がずれたようなプロットになっています)。 (http://www.hazardlab
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