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古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 あえて言いましょう。 『角川新字源 改訂新版』 は「買うべき」です。 ただし、中国や漢文を少しやったことのある方に、あるいは、校正者や校閲者を目指す方に限ってのことです。これほどいい教材はありません。固有名詞の間違い、変換間違い、地図の間違い、日本語として意味が分からない点などがちりばめられている、すばらしい教材です。 なにか漢和辞典を1冊、、、という方は、少なくとも初版は買ってはいけません。 辞書なんだし、角川新字源なんだから、そんな間違いとかないでしょ、と思う方や、営業妨害でもしたいのかなこの人、と思う人もいるかもしれませんが、数頁を検討した結果(詳細はすでにTwitterで発表すみ)、今回改訂の編者の筆頭である阿辻先生とは知り合いだけれども、
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 驚きです。まぁ、一度、体験していただければすぐに分かります。 ・国学大師字典 http://www.guoxuedashi.com/zidian/725B.html 検索できる辞典・字典は、下記の通り。 ・『漢語大字典』:頁数:文字版・影印版 ・『漢語大詞典』:頁数:文字版・影印版 (言わずと知れた、諸橋『大漢和辞典』を越える質・量の大辞典) ・『現代漢語詞典』:頁数:影印版 ・『康煕字典』:頁数:文字版・影印版 (『康煕字典』が諸本を引用しているのは周知のこと) ・『説文解字注』:頁数:文字版・影印版 (いわゆる段注:段玉裁『説文解字注』) ・『古漢語字典』:頁数:影印版 ・『古文字詁林』:頁数:影印版 (古文字【甲骨文字編・先秦貨幣文編・古貨幣
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 ちょっとびっくりしました。 いや、本当にビックリしました。今まで、漢字・中国語の古代音や中古音、近代音を知るためには、さまざまな本をひっくり返さなければならず、また研究者によって復元音が違っており、そもそも日本語の資料そのものが少ないので、ほとんど知るよしもなかったのです。 わずかに、かの藤堂明保氏による辞典で、藤堂説による古代音と中古音が記載されており、上に書いたような状況なので、藤堂説(一研究者の説)とはいえおおよその音価を知るには唯一といっていいほどの辞典でした。 藤堂明保(編)『学研漢和大字典』1978年初版、学習研究社 もちろん電子辞書にはなっていないタイプなので、漢字を探してどのように復元されているのか、調べなければなりません。 それが
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 なにやらめっちゃ面白そうな講習会。 文理融合型東洋写本・版本学(講習会) 「漢字文献」 石塚晴通氏他 日時:2012年8月30日(木)・31日(金)・9月1日(土) 13:30~17:00(休憩をはさむ) 場所:財団法人東洋文庫 2階講演室(東京都文京区本駒込2-28-21) 日程:第1回目「文字」(漢字、書体・字体・字形、草体化・省画化:各言語特有文字) 第2回目「書誌」(絹・木・竹・紙・電子、写本・版本、典籍の蒐集・伝承) 第3回目「テキスト」(公私、石経・宋版・活版・インターネット、漢籍・仏典・文書、自言語に依る訓読) 受講無料・事前申込制(20名) 応募方法と締切:メールのタイトルに「資料講習会参加希望」と入力の上、kouza@toyo-b
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 一般の人には馴染みが薄いかもしれないが、「唐宋変革」という言葉があり、中国史を勉強している人であれば、必ずと言っていいほど、耳にする言葉です。唐代と宋代では大きな質的な変化があり、それを「変革」と呼んでいます。この論は、古くは内藤湖南から始まるものですが、いわゆる京都学派だけでなく、歴研学派(東京学派)にも共通した(どのような世界からどのようなへ変革したかは別として)認識です。本当におおまかに言えば、京都学派は、これを中世から近世への変革と見るのに対し、歴研学派では、これを古代から中世への変革と見るわけですが、いずれにせよ、唐代と宋代には大きな変化が見られるという点では一致しています。 年の瀬になりましたが、京都学派の礪波先生が以下の本を出されまし
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 ・(財)東洋文庫ミュージアム http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/index.html 2011/10/20からオープンしたのを受けて、仕事の終わりにちょちょっと行ってみました。 たいしたことないだろう・・・と期待せずに行ったので、よけいに興奮しました。これ、本好き・オリエント好き・歴史好きにはたまらないミュージアムになりそうです。 諸事情のため、あんまり時間がなかったのですが、辛亥革命100周年記念コーナーには、なんと・・・ 毛沢東 孫文 蔣介石 の直筆の書や筆談やら書類が!!! なんだよ、東洋文庫、やるじゃんか!と思いつつ、宮崎滔天伝来のモノも含まれているようでした。でも、この3人の直筆を同時に見られるだけでも
発刊当時から気になっていたのだが、辞書は山ほどあるし、買うのをためらっていた。 先日、地域図書館でたまたま見つけ、よくよく見てみると、非常に有益な辞典だということが分かった。 どこがいいかというと、まず、親字の字形の選定方式が書かれていて、「代表字」として字体を示し、それ以外を康煕字典体などに拠っている点。いわゆる「新字」「旧字」が一目瞭然なのだ。 7頁・凡例に □代表字の定め方 常用漢字については、常用漢字表にある字体を代表字として収録した。 人名漢字の場合、人名用漢字表内に異体字が共存していることがあるが、それについては以下のような優先順位で代表字を定めた。 (1)常用漢字表の字体 (2)平成九年(一九九七年)時点の人名用漢字表の字体 (3)平成十六(二〇〇四年)以降に新たに加わった人名用漢字の字体 (4)表外漢字字体表の字体 (5)以上の表にない字体 例…「万」と「萬」の場合は「万」
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 まだ現物を見ていませんが、幻の書と言われた漢文の解説本が復刊されました。 2chの漢文参考書スレには必ずといっていいほど登場する本。 そして古本では必ず1万円以上する!! というのも、いわゆる受験参考書だったために一般に流布せず、従って、国会図書館にも蔵書がなければ、地域や大学図書館などにもほぼ蔵書がないというものでした。扱いとしては図録と同じですね。でも、最近は図録は図書館でも見かけるようになりました。 知る人ぞ知る、『漢文法基礎』です。久々に「買い」の本が出ましたよ。本は買わない宣言しちゃいましたが、今年はこの1冊だけ買って打ち止めにしようとすら思ってます。たぶんあまり数を刷っていないでしょうから、学術文庫版も早晩、品切れになるかと思われます。
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 研究仲間のCGさんから『天水放馬灘秦簡』が中華書局より発売されたことを教えてもらったので、一番安い方法で買うことにした。 まず、日本国内では一般的に書虫さんが安いとされているが、18000円もする。 ・書虫 http://www.frelax.com/cgilocal/getitem.cgi?db=book&ty=id&id=TSFM306953 国内では一番安いのではないかと思うが、正直中国国内から直接買うようになってから、書虫も高く思えてきた(商売だから当たり前ですけれども)。 そこでまずみたのが、中国のネット古本検索の「孔夫子旧書網」。新刊でも安く出ていることがある。 ・孔夫子旧書網 http://search.kongfz.com/book
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 拙ブログの「お薦め本リスト」の中の「中国古代の生活を知る本」(http://astore.amazon.co.jp/ancienchinabl-22)でもとりあげている、長らく絶版状態にあった林巳奈夫先生の『中国古代の生活史』が復刊(再版)されることが決まったという。 たまたま見た ・三国志ニュース http://cte.main.jp/newsch/article.php/1508 で知る。復刊の状況や本の紹介が詳しく書かれているので興味のある方は参考にしてください。 ・吉川弘文館のHPでは、2009/12/15出版、予約受付中、となっている。2800+税円という値段もうれしい。 http://www.yoshikawa-k.co.jp/book
甲骨文字の入力は非常に不便である。もっとも、甲骨文字をして仕事をしている人が少ないことを考えれば、当然と言えば当然。 それを考えれば、 ・今昔文字鏡 http://www.mojikyo.com/ で甲骨文字フォントが収録されているのが奇跡的くらいな話なのかもしれない。 しかしながら、この今昔文字鏡の甲骨文字フォントはおよそ入力することを前提にされていないような気がする。 私は今昔文字鏡はVersion2.0とVersion4.0の両方を使っているが、甲骨文字の入力に関してはversion2.0の方が優れている。たとえば、「卜」の甲骨文字を入力しようと思ったら、Version2.0は「卜」の字を出して「情報」を押すと、「関連字」のところに様々な字姿の「卜」が映し出され、そこから甲骨文字を選べばよい。しかし、Version4.0は「文字の情報を見る」を表示させても、「関連字を参照する」を表示
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 たまたま 三国時代の出土文字資料班・編『魏晋石刻資料選注』(京都大学人文科学研究所、2005年) の現物を見る機会があり、高そうな本だけどいくらぐらいだろうと奥付を見たら「非売品」とあって、入手できないのかと残念に思っていたが、京都大学のリポジトリで全頁見ることができることを知った。 http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/70897 石刻ごとに1つのpdfファイルになっているが、全部落として「いきなりPDF」というソフトを使って1つのファイルに結合して保存しておいた。こうすると1冊の本としてオフラインの時でも見ることができる。 なかでも、三国魏の「上尊號碑」、「受禪表」は、
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 春秋時代、中国では、人は穀物を手づかみで食べていた。アワ・キビなどを蒸したりして。。。 春秋戦国時代を専攻しているわけではないが、これはまったく盲点をつかれた。 春秋時代までは手づかみで、戦国時代に入ってようやく「箸」が登場する。その背景には当然なんらかの社会的な変化が想定できるが、自分自身にはちょっと見当がつかない。下記の書でも一応の説明をしているが、説得的なものになってはいないように思える。 太田昌子『箸の源流を探る―中国古代における箸使用習俗の成立』(汲古書院、2001年) しかし、殷から魏晋までの箸について文献・考古学両面から詳しく論じているほか、第六・七章では「中国古代における食器具類と食事様式について」と題して、箸以外の食器具の変遷と食
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 古代中国の人々がいったいどんな姿をしていたのか、どんなものを着て、どんな風に生活していたのかは、実はあまり研究されているわけではない。 戦前から戦後にかけての、原田淑人氏の研究が単著としては唯一くらいなもので、論文も多くない。 杉本正年『東洋服装史論攷』〈古代編・中世編〉(文化出版局、1979・1984年) もあるのだが、この研究は評価が分かれるかもしれない。それほど体系的ではないし、消化不足のようなところもある。しかし、かなり面白い議論がなされているので、思わず見入ってしまうことが多い。 この分野の研究が多くないのは、モノとナマエを同定する名物学的な研究が近代では歴史研究の範疇の外として認識されてしまうことが多かったのではないかと思っている。歴史
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 最近、楚簡(=戦国時代の楚文化圏から出土した竹簡)を読んでいるのですが、なかなか難しく、また面白みもあります。 もっとも、読めない箇所が出てくると、もっぱら先行研究に頼って読んでいるわけですけれども。。。 釈文されたものではなく、独自に読もうとすると、古文字学の知識がけっこう必要なことが分かりました。研究仲間に楚簡を(も)やっている人がいますが、彼が時折簡牘や古典籍を読むときに音通で解釈しようとするのがなぜだか分かった気がします。 ただ、大学院の指導教官が言っていたように、古典籍の漢文は基本的にはそのまま素直に読むのが一番で、音通は最後の最後で、まさに禁じ手のように自分は考えています。 そんな時に役に立つのは『経籍纂詁』や『説文通訓定声』などの古典
をお薦めしたい。原書は古いものだが、形から草書が検索できてまずまずよい。特に上にあげた講談社学術文庫版はハンディなので持ち運びにもいい。 あとは、日本の古文書読解に欠かせない工具書、くずし字字典は、いわずと知れた、 すべての“くずし字”を起筆順に五つの部首に分けて配列した。くずし字に慣れない人たちのために同字異形を数多く掲出した。成語・熟語・慣用句などの例を豊富にあげて文書解読に便した。ひらがなと変体がなとを漢字同様に扱って該当箇所に挿入した。異体字・略体字・合成語句などもできるだけ掲げるようにした。付録に「カタカナ一覧」「扁旁くずし基準」「ひらがな・変体がなの解読」「字例によるくずし字検索一覧」を収録した。巻末に「音訓索引」を付し同一文字の異同を知るよすがとした。 と、
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 こんにちは。少しばかり涼しくなってきましたね。 さて、立場上というか職業上というか、適切な言葉が見あたらないけれど、自分の原稿を「校正」することもあり、他人の原稿を依頼されて「校正」することや、他人の校正に従って、赤字をゲラに反映させることも仕事にしていたりと、印刷物の編集やとくに「校正」には多少かかわりがあるので、「校正」をする機会は意外に多い。 以前は、出版社に泊まりがけで校正に行ったこともある(出張校正と言うらしい)。 その時の記事はブログにも書きました(ほとんど内容はなく予告篇みたいなものですが)。 明日、明後日と漢和辞典の出張校正バイト(2006/11/08) http://ancientchina.blog74.fc2.com/blog
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 とあるものをなんとか今日、提出。 その際、またもや肝心な資料が手元にないことが発覚。。。 こんな部屋イヤだ(w さて、 nagaichiさんの枕流亭ブログの2007年9月10日の記事 http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20070910 を見た。 京都大学人文科学研究所が所蔵している石刻拓本資料をもとに、魏の王基残碑の釈文をされている。 詳しくはリンクをご覧ください。 うち、不明な字をひとつ挙げている。 どんな字がというと、下の『金石萃編』でいうと、下から4字目の字。 最近、漢字の異体字字典>「獨」の異体字に寄せてというブログ記事で、石刻資料の字体や異体字を探す工具書をアップしたこともあり、また自分も上の字は初めて見る字だ
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 前回のブログの記事「漢字の異体字字典>「獨」の異体字に寄せて」では、主に漢代~南北朝を中心とした漢字の字姿、字体を載せた字典類を紹介したけれども、もちろん『淳化閣法帖』なども非常に役に立ちます。 ブログ「古代中国箚記」お薦め本リストの「漢字の字形を調べる字典」のページにも字典類を紹介してあるので、興味のある方はご覧ください。 今日はネットで漢字の字体を調べられるところをいくつかご紹介します。 ・異體字字典 http://140.111.1.40/main.htm 台湾のサイトなので、文字コードをBIG5にすれば見ることができます。 「字形檢索」→「部首索引」で、部首ごとに調べるのが便利です。 これで見ると前回とりあげた「獨」の異体字も収録されていま
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 最近は、南北朝~唐代にかけて、墓誌などが大量に出土しているが、石刻資料といえば、やはり後漢代のものが多い。出土資料を読む際にも、役立つことがある。 8月上旬に、石刻資料の文字(隷書が主体)を収録した字書を買った。 ・(宋)劉球『隷韻』中華書局、2003年。 漢代以降の石刻資料に見える隷書を韻ごと文字ごとに集めた、いわば文字姿の字典。巻末に四角号碼索引つき。この三書の中では一番いいような感じがする。 ・(清)顧藹吉『隷辨』中華書局、2003年。 同上。巻末に総画索引つき。 ・翟云升『隷篇』中華書局、2003年。 これは部首別に字を収録。トレースした感じに載せている。 いずれも、中華書局の「古代字書輯刊」シリーズで、1980年代に出版した再版もの。 漢
Lecturer_Weiye @kyo_marub 前漢と後漢で犬や畜産、タンパク源の変化を見て取っているようですが、"変化"を記録から読み取ろうとすれば読み取れるでしょうけれど、他方の時代に記録がなくても”それがなかった”ことにはなりえません(史料が残っていないだけの可能性を想定すべき)私見では前漢中期~後漢中期は同じと考えてます 03-19 00:29 @kyo_marub 前漢後漢で大きな違いは、個人的には考える必要がないと思っています。厳密には考えるべきなのでしょうが、現状の史料状況からして違いを想定するほどの検討材料がありません都市と近郊の農耕状況は、唐代くらいまでは同じ構造で、生鮮野菜とかを近郊が都市に供給するのは漢代から見られます 03-19 00:20 CNKIhttps://t.co/JAukyAC7HsとCNKI(oversea)https://t.co/N8JCI6K
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 「微」の漢代の隸書の形が「微」と違って、真ん中の下の部分が「耳」に作っていること、それが唐代あたりにようやく「微」の字形が出始めたのだろう、ということは、このブログの「この漢字、読めますか?」(2007/01/20)でほんの少し書いた。 実はその時、甲骨文字と金文の「微」の字形も『甲骨文字典』や『金文編』などで見ていたのだが、上のブログの画像に出したような隸書時代のものとも、似てもにつかないものだった。いったいどこから「耳」(のような部分)を含んだ字体が出てくるのだろうと、不思議に思ったが、古文字の専門家でもなんでもないので、お手上げだった^^ それと、ひとつ前の記事、「X.『経籍纂詁』と「説文遊び」」で、『説文解字』の篆文は、あまり当てにならない
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 本当に欲しいとき、仕事で必要な時には手に入らずに、しばらくしてから手に入る。だいたい本はそんなもの(笑)。それを見越して、けっこう広い範囲をカバーするように中国の古典籍の標点本・影印本などや辞典・字典は買っているつもりなのだが、それでも「買っておいてよかった。いよいよ使う時が来た!」という本はほとんどない(w ということは、、、 買ってる本というのは、ほとんど使ってないっていうことか?? 年末年始、中国で、阮元『経籍籑詁』(上・下)(中華書局・1982年発行、2006年第3次印刷)を買った。ある字ごとに、春秋~漢代くらいの古典籍につけられた注を拾ったもので、中国の古典籍を読む上で必須の工具書と定評のあるものなのだが、如何せん中国では(おそらくたびた
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 一時期、仏教漢文を読むのにはまったことがあった(笑 きっかけは、1993年だったかに中国に留学していたとき、たまたま買って読んだ『六祖壇経』(原文と注のみ)を読んで、その面白さにハマったからだ。 というか、つくづく変人だな、自分は。。。 帰国後に、中川孝『六祖壇経』たちばな出版、1995年を買い求めて、原文で読めなかったところを確認したりしてた(笑) そんなこともあり、仏教漢文を読めるようになりたい、なんて漠然と思っていた。それに、魏晋南北朝期に出始めた口語や特殊な虚詞の理解には、漢訳仏典の文法・知識・用例が有用だといくつかの本を読んで知ってはいたから。 運良く、下記の本が発売されたので、すぐに買い求めて読んだ。 伊藤丈『仏教漢文入門』大蔵出版社
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 いわゆる「漢文」と日本人が呼んでいるものは、中国語では「古典漢語」「古代漢語」「古漢語」または「文言」などと言うことが多い。「漢文」という名称は、漢字だけがずらずら並んでいる原文でなくて、漢文訓読文(読み下し文、書き下し文)などを連想してしまうこともあるので、訓読された文ではなくて古代の中国語そのものだ、という意を強くあらわすためか、日本でも中国の古典漢文を対象にした専門書では「古代漢語」「古典漢語」などと呼ぶことが多いように思う。 このブログでは、なにげなく日本語化されている書き下し文を「漢文」と言って、原文を「古典漢語」と区別したり、また「漢文」という言葉で両方を含ませていたりする。 中国古典の原文そのものを「古典漢語」などと呼ぶことは、誤解も
古代中国の文章・文物・歴史・研究について。とりあえず漢文(古典漢語)や漢字について徒然なるままに、また学会覚書、購書記録なども記していきます。 古代中国箚記2006/11/16で紹介した、藤堂明保『漢字の起源』講談社学術文庫、2006年を買ってきた。11月16日のブログに「徳間書店から1966年(増補版、現代出版、1983年)に出た文庫化だろう。」と書いたが、たしかに最終頁に「本書は、一九六六年、徳間書店より刊行された『漢字の起源』を底本としました。」とあった。 たまたま、神保町をうろうろしたら、その現代出版社版『漢字の起源』があった。600円と安かったので、重複するかなと思いつつ、買ってみた。 この1983年の現代出版社版の『漢字の起源』のまえがきで藤堂氏は言う、、、 だがこの十余年の間に、中国での発掘がめざましく進み、思いもよらぬ文物が大地の底から姿を現した。こうなると、旧著の前半は、
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