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2024年ランキング
ahirasawa.hatenablog.com
原稿の執筆がほぼ終わってきたので、先週から見直しを始めている。この見直しが終わり次第、出版社に順次入稿し、編集者さんのコメントを反映したら次はゲラ作成である。ようやく大きな山を越えた感じだ。しかし編集者さんにとっては、これからが仕事である。(編集作業の流れは以前のエントリに書いた。あのときは雑誌だったが、書籍の場合も基本的には同じである。) 今回は執筆と並行して、何人かの方に査読をお願いしている。先日、その中のある人から「本文にある“中学校で習ったあの集合論の集合です”の意味がわからないです。自分は大学ではじめてベン図を見ました。」と指摘されてちょっと驚いた。 中学校で習った集合論は、鮮烈な印象として今でもよく覚えている。中学に入学して最初の授業が数学で、新卒の女の先生が教えてくれたのが集合論だった。それまでは数学といえば四則演算があるものとばかり思っていた。図形や確率でも計算式を使うのに
第3回の記事で「より本格的なモデルを筆者のブログに掲載します」なんて書いたことをすっかり忘れていた。今日になって急に思い出したのでセコセコと作ってみた。 まずは航空機の座席予約のモデルから。 だいたいこんな感じだと思う。座席レイアウトは便ごとに定義するのではなく、あらかじめ基本的なパターンが決まっているはずである。「機種」と「座席レイアウト」を分離したのは、1つの機種でも複数のレイアウトを持つはずだと考えたからである。 自分の中では、記事で、発着地となる「空港」を別エンティティに切り出さずに「便」の属性にしたのがずっと引っかかっていた。「全体−部分」関係の説明に注力するためにカットした枝葉だが、あまりにいい加減なモデルを活字にするのはちょっと気が引けたから。 次はハンバーガーショップのセット商品である。せっかくなのでマクドナルドのホームページを参照してみた。 http://www.mcdo
昨日、編集者さんから本が届いた。内容は何十回、何百回も読んだものだが、実際の本になると素直にうれしい。情報発信の媒体としてはネットが主流になりつつあるが、著者に自分の名前が書いてある紙の本はやっぱり格別である。この3年間はいろいろ大変だったが、やっぱりこの仕事をやって良かったと思う。 これはなんとも不思議な現象だが、内容を一から十まで全部知っているにも関わらず、納本された本はけっこう面白く読める。原稿を書いているときは書くことに一所懸命だし、ゲラの校正をするときは間違い探しが中心だが、この段階になると肩の力を抜いて素直に読めるからだと思う。そろそろ細かいことを忘れ始めてもいるので、ところどころに意外な展開があったりする。前回の本の時も納本直後に3回ぐらい読んだことを思い出す。 とはいえ、それも出版直後だけの話で、少し経つと目を通す気もしなくなってくる。自分の場合は、本だけでなくそのテーマ自
渡辺幸三さんが自身のblog「設計者の発言」で、DOA(データ中心アプローチ)とOOA(オブジェクト指向アプローチ)の違いについて議論している。渡辺さんとはこのテーマについて、過去にも何度かメールなどで直接議論したことがある。とても面白いテーマだし、せっかくの機会なので、今回はblog上で議論してみようと思う。 実はこの議論の時はいつもそうなのだが、議論の中身と関係なく、強いストレスを感じる。この最大の理由は、渡辺さんが強く主張する意見に対して、自分が十分に反論しないからだと思う。正確には「反論しない」というよりも「あまり強く反論する気になれない」といった感覚である。 この原因は、方法論に対するスタンスの違いにあると思う。 自分は方法論を使う立場である。既存の方法論の中で役に立ちそうなものを選んで、実務で利用する。使いづらいところがあれば、自分の解釈で一部を割愛したり、内容を補うこともある
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