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今年の「#文学」
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デジタル上でニュースが無料で読める時代に、新聞社のデジタルメディアの意義や果たす役割は。 ハフポスト日本版、BuzzFeedJapan の立ち上げに参画し、BuzzFeed Japan Entertainment 編集長を経て朝日新聞に入社。朝日新聞社で編集局のデジタル改革に取り組む朝日新聞デジタル 伊藤編集長に聞きました。 2021 年4月、社外から朝日新聞デジタルの編集長に就任した際、会社幹部から「あなたのような劇薬が必要」と言われました。 2000 人もいる編集局だと個々人に声をかけることには限界があります。その代わり、日々のニュースの出し方の仕組みを考え、変えていくことで、今日、明日だけでなく、半年先、1年先を見据えた変化の土壌作りを進めています。 ネットニュースは世の中に数多くありますが、ニュースの起点となる「現場」に人がいるメディアはすごく少ないのが実情です。 ネットによってニ
行動してみて分かるの繰り返し 僕は子どもの頃から漫画家を目指していました。映画が大好きで「この作品が好き!」と学校で言っても、当時はネットもありませんから分かってもらえず、得意の漫画を描いて映画の面白さを伝えていたのです。ただ、映画『マッドマックス』のようなハードな世界を描きたいのに僕は可愛らしい絵しか描けず、そのギャップでこれは違うと気づいてしまった。それに漫画家はとても孤独だと思えて、僕には無理かもしれないと10年来の夢を諦めました。 次に考えたのは映画監督。とにかく映画が好きだし、自分の作品をチームで作り上げるというイメージに引かれて大阪芸術大学の映像学科へ入学しました。4年の間には何本もの自主映画を撮ったり、プロの撮影現場に連れて行ってもらったりしたのですが、「自分は本当にこれをやりたいのか?」と問いただす気持ちが一向に消えません。そのまま卒業後は映像プロダクションに就職し、映画、
こんなご時世だからこそ求められるアイドルのパワー 「アイドルマスター SideM GROWING STARS」はバンダイナムコエンターテインメントが配信する、携帯端末専用のソーシャルゲーム。プレイヤー自身がプロデューサーとなって個性豊かな数々の男性アイドルをプロデュースする育成ゲームで、2014年の誕生以降、利用者数を着実に伸ばす人気コンテンツとなっている。特徴的なのがSideMに登場する男性アイドルは全員、医者やフリーター、自衛官など、様々な経歴や背景を持っていること。この設定が今回、“お仕事コラボ”企画が生まれる起点になったと三本氏と新地氏は話す。 「SideMがちょうど7周年を迎えるタイミングで、何か企画したいという思いは以前からあったのですが、そのタイミングでコロナウイルスが流行し、飲食店が厳しい、旅行業界が不況など、ネガティブなニュースばかりが聞こえてくる状況に。私と新地はもとも
2021年2月12日(金)、朝日新聞全国版朝刊にKADOKAWAの全15段の広告が掲載された。「#今こそライトノベル」のキャッチコピーを大きくデザインした紙面は、SNS上で大きな反響を呼び、読者の“ラノベ愛”コメントとともに拡散された。今回の企画にはどのような狙いがあったのか。KADOKAWA 宣伝局宣伝2部 宣伝3課の木内崇寛氏、照井日々季氏に話を聞いた。 ライトノベル業界全体を盛り上げる新聞広告は初の試み ライトノベル、通称「ラノベ」は小説のジャンルのひとつ。若年層をターゲットにした軽妙な文章であり、かつ挿絵が多い作品をライトノベルと呼ぶイメージがあるが、じつはその定義はあいまいだ。なかには「ライトノベルのレーベルが出版した作品がライトノベルである」と定義する人もいる。 これまでライトノベルの広告では、作品単体でキャンペーンを打つことがほとんどで、レーベルを超えた発信はあまり行われてこ
バブル崩壊とともに始まり、経済の長期低迷が続き、2度の大震災もあった平成の30年間。モノが売れず、かつてより広告やメディアの力が弱まったとも言われる時代である。そんな時代にどんなクリエーティブやプロモーションが注目を集めたのか。また今後の新聞広告の可能性とは。本誌の前身『広告月報』に長年、「21世紀広告紀行」を連載し、近代から現代の広告を知り尽くす岡田芳郎氏に聞いた。 ──平成30年を振りかえり、印象に残っている広告を教えてください。 初期の作品として、まずは平成2(1990)年のとしまえん「史上最低の遊園地。」をあげたいですね。自らを徹底的にけなす、常識ではありえないクリエーティブでした。デザインもあえて野暮ったくしていますが、実は計算されつくしています。昭和の広告全盛期にあった発想の豊かさ、遊び心も感じられます。 ──その後バブルが弾け、日本経済は長期低迷へと向かいます。 社会からゆと
「企業と社会の変化と挑戦、その先にある成長」をテーマに、新規事業の開発からプロモーション、ブランディングなどを手掛ける、The Breakthrough Company GO の代表でクリエイティブディレクターの三浦崇宏氏は、ケンドリック・ラマーの黒塗り広告や、漫画『キングダム』の広告キャンペーン「今、一番売れているビジネス書」など、数々の話題になったプロモーションの仕掛け人だ。10月20日、朝日新聞朝刊に全30段で掲載した「新聞広告の日プロジェクト 朝日新聞社×左ききのエレン Powered by JINS」も、実は企画全体を手掛けている。注目を集めるプロジェクトは一体どのように生み出されているのか、三浦氏に聞いた。 マーケティング、PR、クリエイティブを融合 企業の成長に貢献する ──2017年に10年勤めた博報堂から独立し、The Breakthrough Company GOを立ち
商品やブランドのファンやコミュニティーに向けて、プロモーションを行うコミュニティー・マーケティング。ソーシャルメディアの伸長に伴い、その注目度は高まっている。朝日新聞社が展開するバーティカルメディア「ポトフ」のアドバイザーを務める、マーケティングコンサルタントの高広伯彦氏に、コミュニティー・マーケティングの潮流とメディアの意義や目指すべきことなどについて聞いた。 ──なぜ、コミュニティー・マーケティングやファン・マーケティングへの関心が高まっているのでしょうか。 まず、背景にあるのが日本の人口減少です。今後も人口増加が見込めないからこそ、企業は「1人の顧客と長く付き合っていく」ことを重視するビジネスモデルに変わりつつあります。ただ、そのこと自体は、特別に新しいことではありません。顧客が愛用者となってリピート購入し、企業にもたらす利益「ライフタイムバリュー(LTV)」を追求する考え方や、企業
ツイート ベンチャー企業の聖地と言えば、シリコンバレーというイメージが強いだろう。私の周りを見ても、起業家はいるし、ベンチャー企業に勤めている人も多い。ベンチャー企業をサポートする個人投資家やベンチャーキャピタリスト、弁護士なども多くいる。「ベンチャー企業の聖地=シリコンバレー」という方程式は間違いなく成立している。ところがここ最近、シリコンバレーのように起業家が集まる場所が現れてきた。ニューヨークである。ニューヨークといえば、ウォール街を抱える金融の中心地、ファッションブランドやメディア企業の本社が多く、ベンチャー企業には縁がない場所と思っていたが、どうやらそうでもないらしい。 米KPMG Enterpriseと米調査会社のCB Insightsが発行している「 Venture Pulse Q1 2016 」によると、アメリカにおける州別のベンチャー投資件数と金額は、シリコンバレーがある
印刷する クリエーターインタビュー 期待以上の答えを出すために 徹底して考え抜く電通 CDC エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター 岸 勇希 氏 2015/05/25 Tweet トヨタ自動車の「AQUA」や「MIRAI」の広告キャンペーンや熊本の「鶴屋百貨店」のイノベーションプロジェクト、ソニー・クリエイティブプロダクツの「ビーグルハグ」の新聞広告など、数々のプロジェクトを任される岸勇希さん。コミュニケーションデザインの提唱者としても知られ、各方面から注目を集める人物だ。 電通に入社して違和感を覚えた ──電通に入社したきっかけは。 早稲田大学の大学院で情報通信技術やメディア論を学び、修了後は中央大学研究開発機構で市民メディアの研究を続けていました。その時恩師から、「メディア論をより深く学ぶなら、NHKや電通などメディアの内部で現場を経験した方がいい。電通向いてると思うし」とアド
Tweet 資生堂は今年1月21日、シニア女性向けの総合ブランド「PRIOR(プリオール)」を発売。マス広告での認知促進と、地域に根差した活動による接点拡大の両面で、シェアを伸ばす意向だ。 シニア女性にはAISASでいう「Search」がない 今年1月、資生堂からシニア女性をターゲットとした大型ブランド「PRIOR(プリオール)」がデビューした。足掛け3年、累計6,672人へ調査を行い、彼女らの生活や意識、具体的に商品に求めるものまでを追究。数年後には50歳以上人口が日本の全人口の半数を占めるという超高齢化社会に向けて、消費意欲の高いシニア女性のシェア拡大を狙う。 過去にも同社では、この世代に向けて商品展開を進めてきたが、苦戦していたのが現状だった。ヘアケアブランド「TSUBAKI」のローンチを成功させた手腕をもってプリオールのブランドマネージャーに就任した石川由紀子氏は、「最初からブラン
印刷する クリエーティブは進化する カンヌライオンズ2014 音と光でセナがよみがえる リスペクトと追悼の映像がカンヌ最高賞電通 クリエーティブディレクター/クリエーティブテクノロジスト 菅野 薫氏 2014/8/21 Tweet 1989年の日本グランプリ予選、アイルトン・セナは鈴鹿サーキットでF1世界最速ラップを樹立した。そのラップの記録を、現代の先端技術を駆使し、エンジン音と光を用いて再現したプロジェクト「Sound of Honda/Ayrton Senna 1989」。当時ホンダが開発した車載センサーからリアルタイムでデータを収集する「テレメトリーシステム」に保存されていた走行データを解析し、「あの日のセナの走り」をよみがえらせた。カンヌライオンズ2014では7部門で15個の賞を受賞し、最高賞といわれるチタニウムライオンのグランプリも獲得した。 カンヌ、最後の最後でグランプリ ―
印刷する 出版特集「本を作ること、売ること」 「いろんな生き方を伝える」ことが町の書店の役割千駄木往来堂書店 店長 笈入建志氏 2014/11/25 Tweet 文京・千駄木の静かな街並みに溶け込み、地域の人々が集まる千駄木往来堂書店。店長の笈入(おいり)建志さんは、町の書店の役割を深く見つめる。 ―― 最近の読書環境の変化についてどのように思いますか? 便利な買い方が浸透し、買う本が決まっている人はネット書店や大型書店、電子書籍で買うようになりました。その中で私たち町の書店がすべきは、「買う本が決まっていない人」が来られる場を作ることです。従来、書店は売れ筋ランキングや新刊を中心に並べてきました。しかしこれからは、読む人の気持ちに寄り添い、小さい書店ほど得意ジャンルを作り、主観や個性が反映された棚作りをすべきです。 ―― 往来堂書店ではどのような空間演出や棚作りをしていますか? 気になる
印刷する 出版特集「本を作ること、売ること」 自分でも気づいていない欲求を顕在化する そんな“想定外の出会い”を提供したい博報堂ケトル代表取締役社長・共同CEO 嶋 浩一郎氏 2014/11/25 Tweet 読者の心をつかむ書棚づくりの工夫とは? 「本屋大賞」の立ち上げや書店「B&B」の運営など、さまざまなアプローチから出版に関わる、博報堂ケトル代表取締役社長・共同CEOの嶋 浩一郎さんに聞いた。 リアルな書店は欲しいものを言語化する場所 ―― 書店が減り続けています。今の時代、読者はどこにいるのでしょうか? 多くの人がネット通販や電子書籍を活用していますよね。僕自身、仕事で本を探すときはアマゾンを使いますよ。欲しい本のテーマがはっきりしている時はネットの方が便利ですから。 でも、だからといってリアルな書店に行かないかといえば、そういうわけでもない。書店は「知りたいこと」と偶然出会える
印刷する 2014年を望む 【寄稿】「ヒューリスティックマーケティング」という新潮流の予感四元マーケティングデザイン研究室 代表 四元正弘氏 2014/2/5 Tweet 昨年はスマートフォンが普及して、「O2O(オー・ツーオー)」のようにソーシャルメディアを活用したマーケティング手法が話題になった。2014年はどのようなマーケティング手法が注目されるのか。元電通総研の研究主席で現在、四元マーケティングデザイン研究室代表の四元正弘氏に今年の潮流について寄稿してもらった。 ソーシャルメディアをやるほど短絡的になりやすい?! 「前頭前野皮質」とは、意思決定と感情抑制に関係する脳の部位だが、米国テンプル大学神経意思決定センターがMRI(磁気共鳴画像)機器を使って行った脳の実験が興味深い。紹介記事によると、前頭前野皮質は情報が増えるにつれて活性化するが、さらに情報を増やすと突然、作動を停止し、判断
印刷する 2014年を望む 今、メディアビジネスこそ急成長分野だ東洋経済オンライン 編集長 佐々木紀彦氏 2014/2/5 Tweet 2012年11月にリニューアルした「東洋経済オンライン」は、わずか4カ月で月間5,300万PV(ページビュー)を獲得し、日本有数のニュースメディアとなった。この改革の立役者で、『5年後、メディアは稼げるか』の著書もある編集長の佐々木紀彦氏に、2014年のメディア界を見通してもらった。 わずか数年で急成長した海外のデジタルメディア ――昨年のメディア界の動きの中で印象に残ったことを聞かせてください。 2013年は、新しいビジネスモデルを持つ海外のデジタルメディアが急成長した年でした。デジタルメディアといえば、もうからない、人員を増やせないというイメージでしたが、その常識を覆す企業が登場し、世界ではむしろ急成長したのが印象的です。 なかでも注目しているのは、「
印刷する 挑戦する出版界 2013 書評ができるまで朝日新聞社 報道局 文化くらし報道部 読書編集長 鈴木京一 2013/11/27 刊行された書籍を読者に紹介するために評論する書評。新聞に掲載される書評は、読者、出版社双方から注目されています。朝日新聞に掲載される書評はどのように書かれているのか。文化くらし報道部 読書編集長の鈴木京一に聞きました。 ネット書店では購買傾向に従って「お薦め」を示され、ツイッターで自分と嗜好(しこう)の合う発信者をフォローすれば、必要な本の情報が入ってきます。「自分の好きなもの」の情報はいくらでも入る世の中で、新聞書評の役割があるとすれば、「自分の知らない世界」が自分の隣にあることを知ってもらうことだと思います。 隔週水曜に朝日新聞東京本社で「書評委員会」を開いています。日曜朝刊の4ページある読書面のうち、見開きの読書2・3面に新刊書評(約1,100字が1本
印刷する マーケティング・キーワード 「データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)」博報堂DYメディアパートナーズ データマネジメントプラットフォーム部長 柴田貞規 2013/08/01 Tweet 今年度に入ってから、広告主・媒体社・広告会社などの担当者からよく発信されているキーワードの一つがDMP(Data Management Platform)だ。今回はこのDMPについて、いくつかのポイントに整理してお伝えしたい。 <1.DMPとは何か> DMPという言葉は各事業者が様々な定義をしており、一つの定義が存在しているわけではない。あえて定義すれば「顧客(オーディエンス)データベース」と言っていいだろう。 データに関わるテクノロジーやハードウエア自身、またデータを利用したソリューションがそれぞれ進化したことで、従来から重要視されていたデータそのものが改めて注目されている。従来から
今回からスタートする「ロングセラー商品の戦略を聞く!」は、マーケティングコンサルタントの金森努氏が、さまざまなロングセラー商品の歴史や現在の戦略などを企業の担当者に聞き、長く支持され続ける秘訣(ひけつ)に迫ります。第1回で取り上げるのは、1955年に刊行され、今日までに累計1,100万人の読者を持つ国民的辞書へと育った岩波書店『広辞苑』です。辞典編集部課長の平木靖成氏がインタビューに答えました。
印刷する AD TOPICS 難しいことも視覚化でわかりやすく 広告企画「INFO-GRA!」実施中!グラフィックデザイナー 木村博之氏 2013/9/20 Tweet 朝日新聞社は、2012年8月より「インフォグラフィックス」という表現手法を取り入れた「INFO-GRA!(インフォグラ!)」という広告企画を実施している。インフォグラフィックスとは、インフォメーションとグラフィックスをかけ合わせた言葉で、複雑でイメージしづらい事象や仕組みを、チャートやグラフなどを用いながら、視覚的な表現でわかりやすく伝えるグラフィックデザインのことだ。 小学4年生にもわかるように「翻訳」 日本におけるインフォグラフィックスの第一人者として活躍する、木村博之氏が「INFO-GRA!」のコンセプトデザインを担っている。その制作方法について木村氏は次のように語った。 「デザインを考える前に、まず資料をしっかり
印刷する カンヌの風を聴く 世界で戦うなら、コンセプトの解像度を下げ、エグゼキューションの解像度を上げよ電通 コミュニケーション・デザイン・センター シニア・クリエーティブ・ディレクター 岸 勇希氏 2013/08/29 Tweet 今年のカンヌライオンズで、映像表現からデジタルコミュニケーション、スポーツイベントからプロダクトに至るまで、あらゆるフォーマットがエントリーされる「ブランデッドコンテント&エンターテインメント部門」の審査員を務めた岸勇希氏に、審査の様子や受賞作品について聞いた。 何を審査するべきかの議論を重ね、部門の存在意義や審査基準を鮮明化 ──昨年新設されたばかりの「ブランデッドコンテント&エンターテインメント部門」の審査員でした。 審査が始まってまず驚いたのは、クライテリア(審査方針)がなかったことです。例えば、2008年にサイバー部門を審査させていただいた時であれば、
Tweet 「一般公募の部」の応募総数は約1,200点。厳正な審査を重ねた末、候補作品は34点に絞られた。これらを当ウェブサイトで5日間公開。その後、最終審査を実施、受賞作品が決定した。 [朝日広告賞] 大日本除虫菊 〈金鳥の渦巻(うずまき)〉 土屋誠、春原伸也、佐野円香、太田青里 「コピーにある“美容”という着眼点に共感できた。ただ、『美容の会社かもしれない』ではなく、『美容の会社です』と言い切ってほしかった。そうすれば、生々しい女性の写真が生きたかなと思う」(原研哉氏) 「面白い表現が許される感じがする広告主なので、その範囲内でこういう表現は、いいと思った。テレビである女優さんが、『最近不愉快なこと』として『1年前にヤブ蚊に刺された跡がまだ取れない』と言っているのを見たばかりだったので、なおさらいいと思った」(佐々木宏氏) 「キンチョーの課題には、毎年多くの力作が寄せられるが、その
印刷する 2012年度(第61回) 朝日広告賞 決まる! アイデアの発端は「新聞でかわいい女の子のグラビアが見たい!」一般公募の部 グランプリ 土屋誠氏/春原伸也氏/佐野円香氏/太田青里氏 2013/07/16 Tweet 2012年度朝日広告賞「一般公募の部」の最高賞は、大日本除虫菊の課題「金鳥の渦巻(うずまき)」。シミひとつない美肌の女性が紙面を占め、「キンチョーは、美容の会社かもしれないと思った。」というキャッチコピー。 審査会では、「虫よけ」というイメージが定着しているキンチョーの蚊取り線香に「美容」という価値を与えた視点に多くの賛辞が寄せられた。 デザイングループ チカメパンダン アートディレクター・デザイナー 土屋誠氏 モードツー・コンパス コピーライター 春原伸也氏 フォトグラファー 佐野円香氏 編集・ライター 太田青里氏 受賞した4人は、普段は全く別の職場で働いてお
65歳に差しかかる団塊世代を中心に、彼ら祖父母世代とその子ども家族が支え合う、 新たな家族像に注目が集まっています。時間と資金に余裕のある祖父母世代が、距離的に近くに住む子ども家族を経済的に支援したり、子ども世代は親(祖父母)世代の相談に乗るなど精神的な支えになっているそうです。そうした傾向を意識して、子どもや孫向けの商品・サービスをあえて祖父母世代に訴求する戦略を取る企業もあります。 本特集では、「3世代消費」に注目して、新しい家族の消費行動の実態について探ってみました。 <インタビュー> ●子どもや孫の消費を祖父母世代が支え 親の消費に子どもが助言する「つながり消費」の時代へ 三菱総合研究所 事業予測情報センター 主席研究員 高橋寿夫氏 ●中国の長寿の村で見た光景が発端 3世代が笑顔で暮らす時代を日本にも 木楽舎 代表取締役 / ソトコト統括編集長 小黒一三氏 ●「育G」ブームをリ
印刷する マーケティング・キーワード 「サービスデザイン」博報堂 コンサルティング局 ストラテジックプラニングディレクター 岩嵜博論 2013/04/12 Tweet 「サービスデザイン」とは、物理的なモノだけではなく、サービスをもデザイン(設計)の対象とする新しいデザイン領域のことを指す。 この概念は、サービス工学やサービスサイエンスと呼ばれる経営学や工学の領域で生まれた。サービスと聞くと、ホテルや病院などの人的サービスが思い出されるが、人的サービスは付加価値の源泉が属人的になりがちで、生産性にもバラつきが見られた。サービスサイエンスでは、こうした領域に科学的なモデル化と評価の視点を取り入れ、生産性を向上させようと試みがなされた。 サービスデザインは、ユーザーにとって魅力的な価値や経験をデザイン(設計)するための方法論として、製品開発領域でのデザインでも発展することになる。この領域におけ
印刷する トップクリエーターが語る新聞広告の時代 ~朝日広告賞60回の歩みから~ 【審査委員座談会 前編】制作者は新聞広告のだいご味を知っているかアートディレクター 副田高行氏 × コピーライター 前田知巳氏 × アートディレクター 佐藤可士和氏 2013/02/08 Tweet 若きクリエーターの才能の発掘を目的とする朝日広告賞「一般公募の部」。60回の歴史で数々の著名クリエーターが輩出してきた。現在、同賞の審査委員を務めるアートディレクターの副田高行氏、コピーライターの前田知巳氏、アートディレクターの佐藤可士和氏に、近年の応募作品に対する感想や、応募者に期待すること、「一般公募の部」の在り方などについて、縦横無尽に語ってもらった。 受賞者にチャンスが増える賞であってほしい 副田高行氏(以下、副田) 最初に聞くけど、2人は「一般公募の部」に応募したことはあるの。 佐藤可士和氏(以下、佐藤
印刷する トップクリエーターが語る新聞広告の時代 ~朝日広告賞60回の歩みから~ 「個告」の時代、新聞は王道を行きつつデジタルとも新たな取り組みをTUGBOAT クリエーティブディレクター アートディレクター 川口清勝氏 2013/02/08 Tweet 昨年、朝日広告賞の「広告主参加の部」の審査委員に加わった川口清勝氏。過去60年のグランプリ受賞広告を見て、全体の印象について聞いた。また、オンラインメディアの施策を幅広く展開されている視点から、デジタル時代において新聞が進むべき方向性についても語ってくれた。 歴代グランプリに共通する「時代の共有感」 ──過去60年のグランプリ受賞広告を見た印象は。 新聞広告は時代を映す鏡なのだと改めて感じました。コピーの巧さやビジュアルの先進性など、技術的に優れた点への評価ももちろんあったと思いますが、60年という長いスパンで振り返った印象は、圧倒的に時
印刷する トップクリエーターが語る新聞広告の時代 ~朝日広告賞60回の歩みから~ 【広告デザイン史を語る 前編】回を重ねるにごとにはっきりしてきた広告賞の個性グラフィックデザイナー / 日本デザインセンター 最高顧問 永井一正氏 2013/02/08 Tweet サンフランシスコ平和条約の発効により、日本国民の主権の回復が世界で承認され、英国ではエリザベスⅡ世が即位、「鉄腕アトム」の連載が月刊誌『少年』で始まった1952年──。この年の新聞広告から、朝日広告賞はスタートした。66年度の「広告主の部」のグランプリ受賞者で、92年から97年まで審査委員も務めたグラフィックデザイナーの永井一正氏に、朝日広告賞「広告主参加の部」の歴史を、日本のデザインの歩みとともに振り返っていただいた。 終戦直後、「ラッキーストライク」のデザインに目を奪われた 1945年、日本は広島、長崎に原子爆弾が投下され、8
印刷する マーケティング・キーワード 「スマート・マス」博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 研究員 佐藤真代 2013/01/23 Tweet 「スマート・マス」とは、今まで20代、30代の情報感度が高いユーザーによって普及が進んできたスマートフォンが、2012年に入って高校生や主婦など一般層にまで普及することによって生まれた、新たなユーザー像のこと。具体的には、1日何時間もスマートフォンを使う女子高生、スタンプを用いたソーシャルメディアでのコミュニケーションに熱中する主婦・・・・・・など、昨年まで語られてきた“スマートフォンを使いこなす先端ユーザー”とは異なるユーザー像を指す。 調査※によると、これまでスマートフォンは、デジタル機器を使いこなす20~30代の層や、就職を控えた学生などを中心に普及してきた。昨年からは、これらに加えて10代を中心に、その他の年代にも普及が進
印刷する 出版界のこれから 2012 電子書籍のライバルは、家庭で楽しむゲームや映画出版デジタル機構 代表取締役社長 野副正行氏 2012/11/28 Tweet 講談社、小学館、集英社など国内の出版各社、大日本印刷、凸版印刷など印刷各社の出資に加え、官民ファンドの産業革新機構も150億円の出資を決め、設立された出版デジタル機構。今年4月に活動をスタートし、5年後をメドに電子出版の市場規模を100万点、2,000億円規模に拡大することを目指している。代表取締役社長の野副正行氏に、活動目的や今後の課題について聞いた。 コンテンツの充実が急務の課題 ──出版デジタル機構の活動によって、読者にどのような効用がもたらされるのでしょう。 新刊本をはじめ、小さな街の書店では手に入らない本、大型書店でも置いていない本、あらゆる本が電子化され、迅速に検索・購読できるようになれば、読書環境は豊かになります。
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