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阪神大震災で全壊した臨済宗・福海(ふっかい)寺本堂(神戸市兵庫区)で奇跡的に残った本尊・釈迦如来坐... 阪神大震災で全壊した臨済宗・福海(ふっかい)寺本堂(神戸市兵庫区)で奇跡的に残った本尊・釈迦如来坐像(ざぞう)(高さ69センチ)が、奈良時代後期(8世紀後半)に制作された可能性の高いことが松浦正昭・元富山大教授(仏教美術史)の調査でわかった。 エックス線撮影で、8世紀後半に盛んだった技法「木心乾漆造(もくしんかんしつづく)り」が使われていたことを確認した。 福海寺は、室町幕府を開いた足利尊氏が1344年に創建し、この像も当時からあったと伝わる。戦時中に流出したが、空襲で焼失した寺を戦後に再興する際、先々代の住職の親族が買い戻した。1995年の阪神大震災では本堂から無事に発見。住民からは「不死身の仏像」と呼ばれている。 昨年11月、松浦元教授がエックス線で内部構造を調べた。その結果、木製の原型(心)が確認でき、木心乾漆造りと判断した。さらに、松浦元教授は、衣装のひだやしわの表現が法隆寺(奈良
2014/01/05 リンク