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「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」は、葛飾北斎の代表作にして、浮世絵風景画の代表作です... 「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」は、葛飾北斎の代表作にして、浮世絵風景画の代表作です。「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」は、余りにも有名です。このシリーズは天保初年ごろより、西村永寿堂から出版されました。 初め、題名の通り36図出版されましたが、非常に好評であったため、後から10図が追加され、最終的に46図のシリーズになりました。(当初の36図を「表富士」、追加の10図を「裏富士」と呼びます。)全図に富士山が描かれていますが、46様それぞれの個性的な富士山の姿は、いつまでも見飽きることがありません。「藍摺絵」と呼ばれるモノトーンの作品なども含まれ、様々な趣向を凝らしたシリーズです。 当時、人々の間には、富士山に対する篤い信仰がありました。富士山に集団で参拝する「富士講」が盛んに行われ、富士山に見立てた築山「富士塚」が江戸の各地に作られました。こうした社会的風潮の中で「富嶽三十六景」
2012/09/13 リンク