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落語の『やかん』は知ったかぶりのご隠居の噺(はなし)だ。八五郎から物の名前の由来を尋ねられ「茶碗... 落語の『やかん』は知ったかぶりのご隠居の噺(はなし)だ。八五郎から物の名前の由来を尋ねられ「茶碗(ちゃわん)はちゃわんとしているから茶碗だ」などと、珍妙な答えを連発する。「では、やかんは」と聞かれ「昔サムライが兜(かぶと)の代わりにかぶったからだ」と言う。 ▼「戦場で敵の矢が当たってカーンと鳴る。矢がカーンでやかんとなった」。八五郎が「つる(取っ手)が邪魔になりませんか」と突っ込むと「あごにかけ忍(しのび)の緒(ひも)にする」と負けていない。注ぎ口は「戦(いくさ)で名乗り合う声を聞くための耳の代わり」だそうだ。 ▼だから落語界で「やかん」とは、生半可な知識を振りまきたがる者のことを言う。それにしても、やかんの形から兜を思いつくとは、みごとな想像力である。ところが米国で最近、このやかんの格好が思わぬ「ナチス騒動」を招いたというニュースには驚いた。 ▼ロサンゼルス郊外に大手百貨店が建てた看板広
2013/06/09 リンク