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2014年の夏はグーグルがリリースしたイングレスというゲームに没頭して、都内をひたすら歩き回った。こ... 2014年の夏はグーグルがリリースしたイングレスというゲームに没頭して、都内をひたすら歩き回った。これは位置情報と拡張現実を用いたゲームで、プレイヤーは世界を二分する勢力(青色のレジスタンス軍/緑色のエンライテンド軍)のどちらかに所属し、グーグルマップ上に配置された世界中のポータルを奪い合う。言わば現実の空間を舞台とした陣取りゲームだ。自軍の陣地を増やすには世界中の史跡名勝や地元の名物店、公園等の公共施設に設定されている拠点(ポータル)を占領する必要があるのだが、自軍のポータルを防御もしくは敵軍を攻撃するにはポータルから40メートル以内に実際にスマートフォンを持って立ち寄らなければならない。 イングレスの世界的なヒットを分析していくと現在のネットワーク社会の本質のようなものが露呈してくる。第一に挙げられるのがネットと現実の融合だ。「仮想現実から拡張現実へ」とは世紀の変わり目に発生した情報技
2015/05/24 リンク