エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
「インターネット教養」と嘲笑されるものの一つに中島敦の『山月記』があることは、インターネットばか... 「インターネット教養」と嘲笑されるものの一つに中島敦の『山月記』があることは、インターネットばかり見ている皆さんはご存知だろう。 教科書に掲載されているという普遍性、中二病心をくすぐる文体、人が虎になるというファンタジー性、そして何より繊細な青年の挫折譚への共感、どれをとっても「インターネット教養」として共有される理由にふさわしいし、もちろん文学作品として完成されている。 しかし、無教養で意地の悪い私はどうしてもそれが気に入らない。 なぜか。それは、インターネット民にとってこの作品のイメージが「虎」として共有されているからだ。 もちろん、「それは中国説話に由来していて~」、「文学的表現として~」とかいう話をしている訳ではない。 「『山月記』に出てくる「虎」は美しい。だからこそ、良くないのだ。 『山月記』が優れているのは、若者の自意識やナルシズムを美しく描き、それらからの解放も描いていること