13.3型と15.6型の価格はほぼ同じ
画面サイズが大きいほどノートPCの価格は高くなると思いがちだが、実はそうでもない。13.3型も15.6型も製品が一番多い価格帯は15万~20万円前後となっており、前者は小型軽量化などモバイルに特化した製品が多い。後者は大画面を活かした動画鑑賞など据え置き用途に向いている。
そのため、PCを持ち運ぶか、部屋で据え置きで使うかの用途によって13.3型か15.6型を選べばいいわけで、ここはさほど悩む必要はない。むしろこのカテゴリーで重要なのは、画面サイズ以外の性能だろう(外に持ち出す場合はデザインも気になるところだが)。
15~20万円で買える
13.3型と15.6型ノートPCを勝手に採点
ワインの味と同じで、ノートPCを評価する際のポイントは人によって違う。バッテリーの持続時間や、キーの打ちやすさを気にする人もいれば、製品の頑丈さや液晶の画質を気にする人もいるだろう。そこで、異なる価値観を持った3人のPCライターに各社のSandy Bridge搭載ノートを採点してもらった。
採点方法は基本スペック(搭載CPUやメモリ容量、バッテリーの使用時間など)が最大40点、本体サイズや、デザイン、色などの外観が最大30点、騒音と排熱が最大10点、ライターの個人的な思い入れや評価ポイントが最大20点の、合計100点満点としている。
総合的に点数が高かったベスト3は、万人にオススメできる「失敗しない夏モデル」として、次ページ以降で具体的にレビューしていこう。
失敗しない13.3型と15.6型ノートPC選び ベスト5 | ||||
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順位 | メーカー/製品名 | 石井英男 | 後藤宏 | 花茂未来 |
1 | Lenovo「ThinkPad X1」 | 95点 | 91点 | 74点 |
2 | DELL「XPS 15z」 | 90点 | 93点 | 76点 |
3 | 東芝「dynabook R731/38C」 | 75点 | 81点 | 94点 |
4 | パナソニック「Let'snote B10」 | 71点 | 79点 | 89点 |
5 | 富士通「FMV LIFEBOOK AH77/D」 | 79点 | 75点 | 70点 |
努力賞 |
ソニー「VAIO S VPCSB28FJ」 NEC「LaVie L LL850/ES」 東芝「dynabook Qosmio T751/T8C」 HP「EliteBook 8560p」 富士通「FMV LIFEBOOK SH76/D」 |
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モバイルマイスター 石井英男
13.3型ではスリムで堅牢性が高いLenovo「ThinkPad X1」が気に入った。15.6型では、コストパフォーマンスの高いDELL「XPS 15z」がいい。価格差もわずかなので、フルHD液晶モデルをお勧め。
スペック厨 後藤宏
ノートPCは薄いほうがカッコイイ。15.6型ではDELL「XPS 15z」が、13.3型ではLenovo「ThinkPad X1」が最高。ソニー「VAIO Z」も大注目だが、25万円前後という価格がネック。15万~20万円の価格帯では「XPS 15z」がベストチョイスだろう。
コストパフォーマンス命 花茂未来
WiMAXやSSDなど長期的に有用な機能を備えたうえで、価格と性能のバランスがいい東芝「dynabook R731/38C」がお勧め。バッテリー駆動が約13時間というのも心強い(あくまでメーカー公称値だが)。ワイヤレスTV配信などTV機能が充実したNEC「LaVie L LL770/ES」も捨てがたいが22万円前後という価格に躊躇する。せめて20万を切ってくれれば……。
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