13インチMacBook Proといえば、均整なアルミのボディーに、デジタルライフを楽しむための機能をギュっと詰め込んだプロダクト。国内でも人気が高くて、「初めてのMac」として選ぶ人も多いです(Apple Storeで見る)。
本連載「目指せ快適! MacBook Pro長期レビュー」では、本体の見所や併せて使うと便利な周辺機器、覚えておくと便利なソフトの設定方法など、MacBook Proをより楽しく使うための情報を提供していきます(連載の目次)。
「MobileMe」といえば、メールやインターネットストレージ(iDisk)などを盛り込んだアップルの統合インターネットサービスだ(Apple Storeで見る)。
Macと親和性が高いサービスなので、MacBook Proユーザーの中にも積極的に活用している人もいるはず。またiPhone/iPadユーザーでは、離れた場所にある端末を探したり、リモート消去できる「iPhoneを探す」機能を使えるため、保険として申し込んでいる人も少なくない。
6月9日に開かれたアップルの世界開発者会議「WWDC 2010」を前にして、このMobileMeには無償化などの噂が飛び交った(関連記事)。しかし、フタを開けてみれば、基調講演ではMacの「マ」の字も現れず、MobileMeにも変化なし。
と思いきや、18日にMobileMeが突如としてリニューアルされた。残念ながら無償化ではなかったものの、既存ユーザーにとって実のある方向へ進化を遂げた。
最大のトピックは、ユーザーインターフェースの改良だろう。これまではウェブページの最上部にメールやiDiskのアイコンが並んでいたが、新バージョンでは「雲」アイコンひとつに集約された。これをクリックすると、画面の中央に各機能が大柄なボタンとして現れる。
並行して複数の機能を利用できない「シングルタブ指向」は変わらないものの、機能を切り替えるときの待ち時間を含めて、全体的な動作パフォーマンスも向上した。
筆者の感覚に頼った判断ではあるものの、テスト機の13インチMacBook Pro(Mac OS X 10.6.4/Safari 5.0)という環境で試したところ、機能を切り替えるときの速度がだいぶ改善された。回線の状態にもよるが、「サクサク使える」印象だ。
機能面でのアップデートを見てみると、スケジュールの「カレンダー」は、Macの付属ソフトである「iCal」と遜色ないレベルにまで操作性が向上した。それ以上に大きく変わったのが、「メール」と「iPhoneを探す」だ。次ページからこのふたつを詳細に見ていこう。
なお、iDiskと写真ビューワー機能の「ギャラリー」には、これといった変更点は確認できなかった。
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