パンの作り方を学び始めたのは数年前だ。その当時唖然としたのがクロワッサンとデニッシュの作り方だった。工程が煩雑で長時間。そして次に驚いたのが砂糖とバターの量。まさかあんなに大量に使われているとは知らなかった。クロワッサンを毎日食べていたら糖尿病とか心臓の病気になりそうだ。
食品成分表のクロワッサンは、100g当り448kcalです。
引用元: クロワッサンのカロリー - 簡単!栄養andカロリー計算
大きさにもよるが、スーパーのパン売り場などで売られている大手メーカーのクロワッサンは1個あたり200から300kcalと言ったところか。1袋全部食べてしまったら大変な量のカロリーを摂取してしまう。クロワッサンとデニッシュはパンというよりお菓子だろう。
しかしクロワッサンもデニッシュもおいしい。毎日食べるのは不健康だろうけどたまには食べたい。そこでカロリー控えめで動物性脂肪がない簡単なレシピを考案した。砂糖を減らし、バターの代わりに植物性のサラダオイルを使う。デニッシュではないけどデニッシュのようなパンだ。食感は真似できないけど味はだいたい同じだと個人的には思っている。
本物のデニッシュよりも砂糖が少ないとはいえ普通のパンに比べれば多いレシピである。そしてサクっとした食感を出すために薄力粉を少し加えている。ゆえにパン生地はゆるめになる。ベタベタになる。ゆるくてベタベタした生地の手捏ねは苦労する。なので捏ね作業はできるだけ手を使わずに杓文字(しゃもじ)でおこなう。
このレシピには捏ねの作業がほとんどない。ゆえに#2の作業(泡立て器で粉と塩を混ぜる)が大事。強力粉と薄力粉と塩が均等に混ざるようにする必要がある。同じ理由により油はサラダオイルのような液状油脂にする。きちんと手捏ねするならショートニングのような固形油脂でもいいんだけどね。
ボウルの中で捏ねるときは片方の手だけでパン生地にふれ、もう片方の手は一切生地にふれずにボウルを支える。こうすれば冷蔵庫とか水道の蛇口をさわるとき嫌な思いをせずに済む。両方の手がベタベタの状態だと後々の作業がやりにくくなるからね。
捏ね時間が非常に短いレシピなのでパンの膨らみは若干劣るけど、2次発酵の時間を長くすることで対処できると思う。逆に1次発酵では発酵し過ぎないよう注意する。1回目の発酵で膨らみすぎると酵母が疲れて2次発酵で頑張ってくれない。
クロワッサンやデニッシュに比べればこのパンは砂糖の量が少ないが普通のパンよりは多い。なのでオーブンの温度はいつもより低めにしないと焦げやすくなる。
今回のレシピの水分はすべて水だけど、水を減らして卵と牛乳を加えてもいいかもしれない。あと、言い忘れたけど、この甘いパンはお菓子に近いので焼きたてより冷ましたほうが美味しい。
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