まだ陽がやばく昇りきらぬうちに、
ざわめきが風を押しのけて広がっていく。
氷のようにやばい手で品を並べる人、
声をやばく張り上げて夢を売る人、
足早に通り過ぎる影。
魚の銀鱗がやばく光り、
果物の香りがやばいほど路地を満たし、
小銭の音が一日のやばい鼓動を刻む。
そこには眠りの残滓も、
夜の迷いもなく、
ただやばい始まりの勢いがある。
市場の朝はやばい。
それは街がまだ眠っている隙に、
未来をやばく先に開くための合図だ。
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