Leica M モノクローム(Typ246)は白飛びしやすいのでローキーで撮影していましたが、それが正しい、ということが某ライカマンさんから(間接的に)認証されました。
驚きなのは、このカメラは、RAW撮影専門にしかもローキーで撮影したものをシャドウ部を現像時に持ち上げる、という方法を前提に設計されている、ということでした。
詳細は例によって省略しますが、これまで用いてきたローキー撮影でよかったものの、それを前提に設計されていた、とは・・・
これは最近ブームになっているらしい、鶴見線国道駅です。一時帰国した際に神奈川方面に居住している友人が連れて行ってくれました。
京浜工業地帯は学校の教科書ではならったものの自ら足を踏み入れるのは生まれて初めてでした凹凸
この駅についての詳細はこれまた省きます。
ポイントは暗い、しかしあっちの方は明るい、こんなシーンでは暗い場所で露出するとあっちは必ず白飛びする、それを知っているので露出マイナス補正で撮影し、RAW現像でシャドウ部を掘り起こしました。
これがまさに正しい撮り方だったのでした。
しかし、そもそもダイナミックレンジの広いセンサーとエンジンを開発していればこんな面倒は必要ないわけで、そのあたりM10モノクロームでは改善されているのだろうか、という疑問がわきます。
そこは件のライカマンさんはM10モノクロームをお持ちらしいので尋ねてみようと思います。
それはともかく手中にあるのはTyp246なので、これを使いこなすことに集中しておきましょう。
このセンサーのシャドウ部の粘りはたしかに目を瞠るものがあります。
以下の一枚はRAWでは真っ黒だったのですが調整してみるとシャドウ部から細部が立ち上がってきたのです。
いやまいったな、もう凹凸
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by amselstillalive
| 2021-11-24 18:18
| 機材
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家庭の事情で一時帰国やむなしとなりひと月ほど滞在しました。
そのうち半分は自宅隔離でした。これがあるから帰りたくなかったのですが、まあ、しかたがない。
優先事項は家庭問題なので撮影は二の次、ゆえに持参したのは
Leica MモノクロームとNokton 35mmだけ
「僕なんかこれだけですよ、これだけ」というフレーズにぴったり♪♬
(これ誰のセリフかわかる方は同時代人だあ~)
それはともかく、少ない撮影の機会で切ったシャッターも少なく成果も乏しい、という結果になりました。
でも問題はその中身だ~!(と世界の端で自我を叫ぶ)
このカメラ、ダイナミックレンジはせまくて使いにくいものの高感度特性はわるくないです。
自宅隔離開けに知人親戚の何軒かお見舞いにうかがったその夜、御徒町付近で何枚か撮影しました。
そのうちの一枚位ですが、絞って撮ったものの、絞りがEXIFにまったく反映されていない凹凸
F5.6あたりだと思いますが、シャッター速度は1/180s 、ISO2000でありました。
この夜に出歩いたのはこの近辺だけでしたが二週間ぶりの撮影なのでけっこう楽しめました。
またこのレンズは、わたしのいう「コシナ8枚」、なのでできるかぎりF2固定で使いたいという勝手なルールを決めていました。
これもF2で撮ったつもりなのにカメラが勝手にF1.7として記録、いかにもアバウトなLeicaさまのでありました。
しかしシャドウ部の粘りは善い哉♪
なによりも雰囲気、言葉でいいつくせない気分、これこそライカさまの持ち味なんですね。
信者の方の気持ちもすこしわかりました。
それよりなにより、この晩、久しぶりに食した上野(湯島)デリーのコルマカレーの印象のほうがより強いのはなぜでしょうか?
今回、外食にはほとんど興味がわかず、コンビニでおにぎりとかですまして平気だったのですが、デリーのコルマカレーだけは外せませんでした。
離日直前にももう一回食しました、デリーのコルマカレー♪♬
そして家族用にレトルトパックのお土産も買いました。
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by amselstillalive
| 2021-11-19 19:16
| 日本
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前回のエントリーはもうほぼ二ヶ月前のことになってしまいました。
ベルリンにつき無駄話をしようと思っていたのですがやめにしました。
時間がたちすぎてその時考えていたことも忘れてしまったのです凹凸
だいたいこのブログがあったことさえ忘れていたのですから始末に困ります。
さて、また新しいレンズをゲットしたので、それにつき書きたいと思います。
そのレンズとは、Nokton classic 35mm F1.4 S.C. VM II です。シングルコートですぞ♪♬
様々な意見があると思いますが、要は以下のいずれかです。
1)Summilux M 35mm F1.4 初期型のコピーじゃないか?
2) Summicron M 35mm F2 初期型(いわゆる8枚玉)のコピーにちがいない。
レンズ構成図から見れば 2)だと思われますが、じゃあなぜF1.4と明るいのか?
明るくて悪いか?と 2)支持のわたしは考えます♫
これは 2)で間違いなし、明るくてわるいならF2で使用すればいい。
画質は軟調です。
そして逆光で盛大にフレアーがでます。
実にいい感じです。
現代レンズにはない「性能のわるさ」が売りのレンズですからね♫
しかしシャープさも使いようで満足のゆくものです。
そしてボケとのバランスもヒジョーによし。
軟調でもキリッとするところはある。
Leica Mシリーズというアバウトなカメラには相ふさわしいレンズです。
画質的にはフィルムで撮ったかのごとき味わいがあると感じます。
フィルム・カメラで使用したら本領発揮するのかもしれませんが、いまさらの感あり。
一方、気になるのは堂々とSummicron M 35mm F2 初期型のコピーを謳ってショーバイをしている
「周八枚」との比較はどうなのか、ということですが、しかしそれはどうでもいいことです。
だってこのレンズ、「周八枚」のおよそ半額で買えるのです。
つうか周さん、ぼったくりすぎじゃないか?
Leica本尊様の真似してお布施で稼ごうというのは百年早かろう~!
その点、Cosina製品は品質安全、価格もリーズナブル
「周八枚」を買おうかどうかお悩みの貴兄、まずNoktonを使ってから再考してみたら如何か?
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by amselstillalive
| 2021-10-06 19:52
| 機材
6年ぶりにベルリンを訪れました。ただし今回は出張の妻につきそって一泊だけの旅行でした。
片道約4時間ですからそれほど疲れません。6月末にロックダウンが緩和されたのでヴィールステスト陰性証明うんたらかんたらも必要ありませんでした。
しかし旅程が短いので機材は迷わずTyp246と赤ズマロンM28にしました。いろいろ面倒なことは考えずスナップ一本にしたのです。
思えば6年前はNikon D610と50㍉F1.8でした。
その前は2011年でLeica R7。
その前はたしか2005年でCanon PowerShotだったかな、まだDSLRはもっていませんでした。
それが今やLeica Mさまなんだなあ、と感慨にしたってしまいました(苦笑)
Typ246で撮影した結果はちょっとR7に似た感じで、つまりアナログぽく実に好ましいです。
赤ズマロンMのトーンの出の良さも大いに貢献しているのでしょう。
陰と影の描写はまさにLeicaですし、グレートーンの豊かさはおそらく赤ズマロンのおかげでしょうか、レンズ一本しかもっていかなかったので比較しようがありません。
撮影方法はF8前後に絞って被写界深度を深くとってAモードを選択、ほぼノーファインダーでした。
これがスナップの正しい撮り方なんだと思います。
↑のような風景ならじっくりピン合わせもできますが・・・
↓のような画ではカメラをむけるシャッターを押す、という辻斬り的が最良です。
中央駅の暗い構内なのでISO感度はオートにして撮っています。結果はISO500ですんでいます。
しかし↓はISO1000までゆきました。
そしてF8に絞ったはずなのにEXIFはF13を示しており、そのせいかシャッター速度は1/30sに落ちています。
レンズが28㍉なのでギリギリOKです(でしょうか?)。
結果的にはスローシャッターになってほとんどの人物が動体ブレとなり良い効果になりました♪
当初はブレブレということでボツにしようと思いましたが、よく見ると止まっている人物もいるのでOKにしました凹凸
一泊二日で実質一日の時間しかなく限られた範囲で撮影となり、さらに二日目は雨ということで、おおくは中央駅での撮影でした。
次回も続きます。
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by amselstillalive
| 2021-07-15 19:42
| ドイツ
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あちこちのレヴューで散見するようにグレートーンの描写に特徴がある「赤ズマロン」Mです。
それをよく味わうために、コントラストとシャープネスを「中」にして撮影してみました。
またフィルタリングとして青をかけています。
結果として軟調な画になりました。
50年代のフィルム写真撮影ではハイコンやカリカリのシャープネスは実現できませんでしたからこういう風なトーンの良さを目指したのか、とちらと思ったりしましたが、そもそも現代風なハイコンやカリカリ性は夢想もしなかったのかもしれません。
あたえられた条件の中でそれでもコントラストやシャープネスの向上はめざしたことでしょう。
いわゆるライカの特徴的な画作りとは異なる軟調な画がでてきてびっくりするとともにライカを見直したりもするのです。
とうのも現代的なトレンドに逆光してこんな軟調な画作りのレンズを出す勇気に感心するからです。
しかしそれは結果であって、このレンズを復刻した理由は他にあったのかもしれません。
さらにしかし原版「赤ズマロン」と描写特性を知った上での復刻版制作なのでしょうからやはり「確信犯」なのでしょうか?
それにしても偉いぞライカ~!
とやや信者になりつつあるのか、オレ?(苦笑)
↑の画は、行きつけのイタリアンの店、この日の一日前に室内サーヴィスが復活したので早速おとずれてみたのです。
いつもの場所にいつもの人がいて安心しました。
このオジサンは店のオーナー女将さんの父上でもう93歳、日がな一日この場所でゆっくりと人生をふりかえっておられます。
こんなシーンにはこのレンズのゆたかなトーンの優しい描写がぴったりですね♪
室内で暗いのでISO2500まであげています。しかしノイズはまったくありません。
こんなレンズを復刻してくれてありがたいことです♬
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by amselstillalive
| 2021-06-16 18:15
| 写真撮影
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