形あるもの　

published on2019 03 29 Fri 00:11

Category気づき

京都市北区にあるそのお寺は
広い敷地に20か寺を超える塔頭が立ち並び
これまで多くの名僧を輩出し、茶の湯文化とも縁が深く
日本の文化に多大な影響を与え続けてきました

異空間、非日常を感じることができる
静かなお寺だったのだけど・・・
何でここに行くことになったんだっけ？？

そうそう
広い公園や博物館は木を植えたり池を造ったりして
真実を隠すことができるのでワークをするのに
チェックしておきたい所でもあります
・・・ってことで、行ったのだった
とにかく広い敷地でしたのでね

私たちが訪ねた時、幸運なことに
信長さんや秀吉さんなど戦国大名ゆかりの
お寺が公開されていて、拝観することにしたのです

料金を払い、靴を脱いで中に入ろうとすると
お世話係の女性が近づいて来て、私は注意を受けました
バッグは持ち込めないので、ここで預かるとのこと

あらら
どこかで聞いたセリフ
・・・そうだ、ちょうど3年前、やっぱり京都のお寺でした
その時とまるで同じだわ
（よろしければご覧ください

勘違いしてしまった人・山も怒るのです）

何で、どうして、あちらのバッグがOKで
こちらのバッグがいけないのぉ～～～
それに、いざ中に入ってみたら
観る順番、説明を受けるのに待っている場所など
あれダメ、これダメ
完全に支配なのです

そりゃぁ、大切なお寺の宝を見させていただくわけですから
決まり事もあるでしょう
その女性や、中であれこれ指示をしている男性に
何の罪も、落ち度もありません
自分の仕事をやっているだけです

しかし、私はカッカッと頭に血が上ってしまったのでした
感情的にイライラしたり怒るのは
ホント良くないのだけどね～
支配されることにとても反応してしまうのです

・・・特別に襖絵やお庭を見せてあげます
だから、決められた通りに動くのは当たり前だし
高い料金も支払ってください

この価値観は、やはり、3年前に感じた
人間のエゴ、傲慢さと同じでした

普段は見せていない分
より価値があるように見せかけるやり方も
ザックリ言えば、闇の叡智なのです

帰りがけに
私のバッグが何故持ち込めなかったのかお聞きしました
答えは、手提げ型だったから。。。でした
うっかり、障子に引っ掛けて穴をあけたらいけないからだそうで
貴重品は透明なビニール袋が用意されていて
そちらに移しました

・・・次は気をつけます
そもそも、私の準備が良くなかったのだから

そういえば、昔は茶碗ひとつが
人の命よりも大事にされていました
名器と言われる茶碗を、もしも割ってしまったら
切腹してお詫びをするのです
今では考えられませんが、そういう時代だったのですよね

けれども、形あるものは、永遠ではありません
人はそこに美しさや儚さを感じ
価値を見出すのだと私は思っています

昔からある物が色褪せないように、壊れないようにと
ずっと守っていかなくてはいけないというものが
大切なのは分かります

でも、そこだけにフォーカスしてしまうと
視野が狭くなり、時として、見るべきものが
見えなくなってしまう危うさがあると感じているのです

支配、隠蔽体質、お金・・・
やはり、そこは人間ですからね
あくまでも私の個人的な考えです

だから、もう少し、おおらかさを求めてしまうのでした

そんな私も、次に行った神社の名物“あぶり餅”を食べて
大満足できました

できれば、京都はまた行きたい場所です
今回行けなかった所もあるし
（嵯峨野方面や平家ゆかりの場所など）
また、行けたらいいなと願っています

愚痴も沢山書いてしまった京都巡礼の旅の記事になりましたが
皆さま、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～　おわり　～

ではでは
みなさまの心が愛に溢れ幸せでありますように

　