昨日書いたように、今、"Bandicam" の活用で、"PCアプリ操作" 向けの "動画マニュアル" を "ePub 電子書籍" として仕上げようとしている。
静止画のフォトは多少の経験や自信もあるものの、"動画" や "video" に関しては学習すべきことを多々残している。
したがって、"動画マニア" の方々には常識的なことでも、一々、体験的に再確認しているところでもある。
何にせよ "video" コンテンツをまとめようとすれば、先ず第一に留意しなければならないのは、"video ファイル" の "容量(圧縮容量)" だということになろう。
Web コンテンツならばもちろんのこと、"iPad/iPod/iPhone" などのモバイル端末を想定した場合にも同じことが言えるはずだ。
そこで、差し当たって "iPad" 用 "ePub eBook" 向け "埋め込み video" を念頭に置いている自分にとっても、その際の "video フォーマット" が ".mp4" を拡張子とするものであることが良さそうだと分かっていても、どうも "その先の事情" がありそうだ。
今、 "video" の編集には、先日も書いたフリーソフトの "iWisoft Free Video Converter" を利用させてもらっている。
◆参照 <"iWisoft Free Video Converter"は,"Merge into one file"処理をも実行し便利!(当日誌 2011.02.02)>
このフリーソフトが優れたツールであることは述べたが、その一つとして "コンバート" する "フォーマット" が実に多岐に上っている点が挙げられる。
詳細は、このソフトをダウンロードして確かめていただくとして、ちなみに、 "拡張子 .mp4" にも何種類かのフォーマットがあって、よくよく確認してみると、"容量(圧縮容量)" にかなり大きな開きがあるのだ。
不勉強にして、この辺の事情に疎かった自分は、改めてこうした事情を認識させられたのであった。
で、結論から言うと、どうも、 "拡張子 .mp4" の "フォーマット" でも、最も好感が持てるのは、"H.264/MPEG-4 AVC" というものであるようだ。
とりあえず、便利なサイトからの引用をさせていただくことにする。
<H.264 【H.264/MPEG-4 AVC】(MPEG-4 AVC)
読み :エイチニーロクヨン
別名 :MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding
分野 :デジタル家電 / デジタル放送 / デジタル動画 / データ圧縮
▼ 関連用語
......
2003年5月にITU(国際電気通信連合)によって勧告された、動画データの圧縮符号化方式の標準の一つ。ISO(国際標準化機構)によって動画圧縮標準MPEG-4の一部(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)としても勧告されている。このため、一般的には「H.264/MPEG-4 AVC」「H.264/AVC」のように両者の呼称を併記する場合が多い。
H.264は、地上デジタル放送の携帯電話向け放送「ワンセグ」や、ソニーの携帯ゲーム機「PSP」、次世代DVDの「HD DVD」や「Blu-ray Disc」、Apple社の携帯音楽プレーヤー「iPod」やマルチメディアソフト「QuickTime」などで標準動画形式として採用されている。
H.264は携帯電話のテレビ電話といった低速・低画質の用途から、ハイビジョンテレビ放送などの大容量・高画質の動画まで幅広い用途に用いられる。従来広く用いられてきたMPEG-2に比べ、H.264を用いると同じクオリティなら概ね半分程度のデータ量で済むよう改良されている。
H.264の符号化の基本的な方式はH.263などの従来方式を踏襲しており、動き補償、フレーム間予測、DCT(離散コサイン変換)、エントロピー符号化などを組み合わせたアルゴリズムを利用する。それぞれの技術について、浮動小数点演算を整数演算で代替するなど処理方式を改良したり、新しい技術を取り込むことにより従来方式よりも優れた圧縮率を達成している。
フレーム予測技術や符号化に関していくつかの方式から選べるため、それらの組み合わせが「プロファイル」として複数定義されており、目的に応じて使い分けることで、要求される処理性能やビットレートの違いに柔軟に対応できる。><H.264 【H.264/MPEG-4 AVC】(MPEG-4 AVC)/IT用語辞典 e-Words>
自分でも実際確かめてみた。前述のフリーソフト "iWisoft Free Video Converter" が指南役となってくれたのだが、とある "video" クリップ/01.avi(3.69 MB)を、各種の "拡張子 .mp4" フォーマットに変換してみたその結果は以下のとおりであった。
(1) "H.264/MPEG-4 AVC Video"......3.93 MB
(2) "MPEG-4 Movie"..................6.33 MB
(3) "MPEG-4(MC) Movie"............7.48 MB
もちろん、圧縮比率で "画像劣化" が生じていたのでは話ににならない。そこで、それぞれの画質を確認してみると、ほとんど差があるとは思えなかったのである。となると、(1) "H.264/MPEG-4 AVC Video" を選択せざるを得ないと判断したのであった。
多分、"動画マニア" の方々にとっては、何を今更という事情なのかもしれない。が、とにかく、体験的に了解できたのであった...... (2011.02.11)
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