"ePub 編集・変換" ソフト "Sigil" に、"Chapter Break" ( = split / ファイル分割、章単位分割 )機能のあることはよく知られている。
"ePub 電子書籍" では、意図的にページ区切りを設定しない限り、ダラダラとページが連なって表示されるため、"章ごと" に "頭出し" することができる "章単位分割" ( "Chapter Break" )の機能は貴重である。
◆ 参照 <失敗しない"Sigil"での "表紙ほか画像" 挿入と"Chapter Break"の手順完全図解!(当日誌 2010.12.20)>
これは、一般的なシステム用語風に言えば、"File Split(分割)" 機能のことである。
とすると、"File Split(分割)" 機能があれば、"File Merge(=合併)" 機能があっても然るべきだと考える。
よく調べてみると、"Sigil" には、しっかりと "File Merge(=合併)" 機能も備えられていたのである。
先ずこれに気づいたきっかけから書こう。
とある "Text" ファイルを、 "Calibre" で "ePub 変換" するトレーニングをしていると、その "Text" ファイルが "かなり規模が大" であったためか、内部の "xhtml" が表紙は別としても、"複数本数" に分けられて変換されていたのである。
多分、この辺は、 "Calibre" での "ePub 変換" 時に望むように設定することが可能なのだとは思う。
実は、この "Text" ファイルには、"多数の章立て" が施してあり、"Sigil" で "ePub 編集" をしながら "File Split(分割)" して "Chapter Break" しようと考えていたのであった。
"Calibre" での "ePub 変換" で "File Split(分割)" されたのは、"章の途中" のものもあり不快であったため、とりあえず "一本化" できないか......、と考えたのである。
そこで、"Sigil" の中に "File Merge(=合併)" 機能がないかと探したのである。
すると、"しっかり" と装備されていたというわけなのだ。
この辺の機能は、"知る人ぞ知る" の範疇に入る隠れた機能かと思われる。が、こうしたニーズを自覚する人には結構ありがたいような気もするので、下記の通り、図解で紹介することとした。
(1) 内部に "複数本数" の "xhtml" ファイルが |
(2) 最下段のファイルから "Merge" を掛ける |
(3) 上段のファイルと "Merge" される |
(4) 再度、最下段のファイルから "Merge" を掛ける |
(5) 二度の "Merge" で "一本化" が達成! |
"ePub 電子書籍" の制作に当たっては、内部の "xhtml" ファイルを "File Split(分割)" したり、逆に "File Merge(=合併)" したりしなければならないことも生じる。"Sigil" は、"Chapter Break" 機能を持つとともに、"Merge" 機能をも併せ持つというわけである...... (2011.01.26)
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