画くウェザリング技法 旧型客車の屋根を表現する 下地編
09 22, 2011Posted in鉄道模型車両ウェザリング

<画くウェザリング技法 旧型客車の屋根を表現する 下地編>
JAMも無事に閉幕してはや1ヶ月。仕事に追われ鉄道模型もまったく触っていない日々でした。
今回はmasa式「画くウェザリング」技法について一例としてご紹介いたしと思います。
当然絵画的手法ですので、数多くの技法があり
それぞれの特徴はすべて個性として尊重されるものと思います。
どうしてもウェザリング=汚しのイメージが定着していますが、
ウェザリングは臨場感を演出する「塗装の一つの技法」との認識です。
ストラクチャーや車両などの「時代の歴史を刻む」表現で画いております。

今回の材料は、タミヤ水性アクリル塗料
カラーは10色ほど使用いたしますが主な色は次の通りです。
板張り布地の表現 「ハブ」
ホコリなどのよごれ「ハルレッド」
タール散布表現 「フラットブラック」
あとは筆塗り用の筆を数種類
ジオラマ作りでの同じですがエアガンは使用しておりません。

ますは勢いよく下地用に「ハブ」を筆塗りしていきます。
ここでのポイントは「均一に塗らない」ことです。
あとあと表現で効果を発揮いたします。
↓こんな感じで「ムラ」だらけです。
車両と塗装は均一に・・・のセオリーはまったく無視してます。

一晩乾かした後に「板張り布地の表現」作業に移ります。
布地の表面の凹凸をつけるべく使用する機材はこちらです。
↓

屋根の下地につけたた模様になる「布」を探して
テルテル坊主を量産します。
まあ家にあるボロギレあさりですが・・・・
まるく丸めて輪ゴムでとめれば出来上がりです。

さてようやく布地の下地処理のスタートです。
さきほどの「テルテル坊主」に「ハブ」をまんべんなく塗りつけ
パレットにて少し乾き気味まで調整します。

いい具合に半乾きになったところで
屋根に下地を画いていきます。
塗るのなく「画く」ことがポントです。
表現したい面へかるくポンポンと塗料を置いていく感じです。
↓

一晩おいて乾くとこのようになります。
屋根に布目が表現されます。
Nゲージですのでデフォルメが必要で実物より大きな目としています。

さてこれで下地準備が完了です。
旧客の黒い屋根なのに「何故?ハブで塗るのか?」は
この後に続く「旧型客車の屋根を表現する 仕上げ編」でご説明を・・・・・・

にほんブログ村

にほんブログ村
{6 Comments}