「クルド人は出てって」選挙演説で飛び交う排外主義 ヘイトの指摘も

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 6人が争う埼玉県川口市長選(2月1日投開票)では、一部の候補者が排外主義的な訴えを繰り返しており、差別を助長しかねない状況に。「ヘイトスピーチ」だと指摘する声も上がっている。

 「クルド人は川口から出てってください」。26日午後7時過ぎ、多くの人が行き交う川口駅前で、政治団体「日本大和党」公認の古川圭吾候補(55)が繰り返し叫んでいた。

 「多文化共生は不可能」が持論で、外国人を市職員に雇用しないといった公約を掲げる。周りには日の丸を持つ支持者や「選挙ヘイトを許さない」と書かれたプラカードを持って演説に抗議する人の姿もあった。

 クルド人は、独自の言語と文化を持つ民族で、トルコやイラクシリアやイランにまたがる地域に暮らし、推定人口は3千万人とされる。トルコでは、クルド人の独立を目指した非合法武装組織クルディスタン労働者党(PKK)=2025年に解散宣言=と関係が疑われるクルド人への取り締まりが強まり、国を逃れたクルド人の一部は日本にたどりついた。川口市では1990年代からクルド人が暮らし始め、2025年1月時点で1513人のトルコ国籍の人たちが住む。このうちクルド人が何人いるかはわからない。

真偽を市長に聞くと……

 古川氏は告示日だった25日にも、「今の市長、奥ノ木さんもクルド人から脅迫されたりしてるんですよ。本人が言ってますちゃんと。だから今回もう市長は無理だと。これ以上外国人に関わりたくないと」とする内容の演説をした。

 脅された、という話は本当な…

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    高橋真樹
    (ノンフィクションライター)
    2026年1月30日10時57分 投稿
    【視点】

    根拠のないデマや、小さな出来事を誇張するなどして不安を煽り、外国人を排斥するスピーチを繰り返す議員や候補者が増えています。残念ながら、それが注目を集め、票になるからです。 こうしたスピーチは脅威の実態がないのに、あるかのように錯覚させる効

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