そんなジャイアントパンダも、時にクマ科としての片鱗を見せることがある。
ジャイアントパンダの生息地として知られる中国でも、日本同様、動物園の人気者として親しまれてきた。特に北京動物園で飼育された「グーグー」のあまりの人気に、たびたび観客が囲いに侵入し、パンダに襲われる事故が起きている。突然の侵入者に、グーグーは驚き、人間を攻撃したのである。最初の事件は、2006年9月、酔っ払いの男性が誤ってパンダの囲いに入ったことがきっかけだった。男性は、グーグーに抱きつこうと近づいていった。急な人間の振る舞いに驚いたグーグーは、男性の足に思いっきり咬みついた。酔っ払った男性も負けじと、グーグーに咬みつき返そうとし、両者はしばらく取っ組み合いになった。グーグーにはケガはなかったが、男性は足を食いちぎられ重傷を負っている。
翌年の2007年10月には、今度は15歳の少年が囲いに侵入し、グーグーに足を食いちぎられる事件が起きた。食事中だったグーグーは、大事な餌をとられると思ったのか、侵入してきた少年の脚に咬みついたのである。その傷は骨にまで至り、食いちぎられた肉片が少年のかたわらに落ちていたという。
そのさらに翌々年の2009年1月、三度目の悲劇が起きた。囲いに入ってしまった子どもの玩具を取ろうとした男性が、グーグーに襲われている。両足に咬みつかれ重傷を負った。