科学技術で将来解決できるのか?
現在「将来の科学技術の進歩で解決する」との「確証のない甘い楽観的な見込み」で環境問題は解決出来るとの情報が溢れています。「将来放射能は消滅処理する」との「確証のない甘い楽観的な見込み」で原発が推進されてきたのが典型例でしょう。しかし、原発が造られて稼働されて半世紀以上が経っても放射能の消滅処理は成功しておりません。放射性物質はまともに処理させずに放置されているか地下処分されて地下に溜まり続けています。いつの間にかなし崩し的に「地下処分」が現実的な処理法にされてしまいました。
現在でも旧態依然とした【放射能の消滅処理】2023/04/03
は研究されており、時おり「期待が持てる方法」などという報道がされますが、絵に描いた餅でしょう。
放射性物質だけではありません。(マイクロ、ナノ)プラスチックや人工的な有毒廃棄物、農薬のグリホサート、ネオニコチノイドなどのさまざまな化学物質も生物にとって非常に危険です。・・・そしてナノテクノロジーや遺伝子組み換え技術も生態系を破壊するやも知れません。AI技術も人類を破滅に追い込む可能性が低く無いでしょう。
「確証のない甘い楽観的な見込み」で物事を進めてきた結果、後戻りできない危険な状況を世界に作り出しているのです。
「確証のない甘い楽観的な見込み」で物事を進めるのでは無く「予防原則」で物事を進めるべきでしょう。「予防原則」とは環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼす仮説上の恐れがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも規制する事です。「危険が見込まれるのなら不確実でも止める」です。 例えば、現在世界で最も問題視されている「CO2地球温暖化」が脅威であるとするならば、化石燃料を使わないことです。しかし現代社会では「経済性」が無いと「予防原則」は適応されません。だから【CCSだとかCCUS】2023/09/23 のようにしょうもない逆効果の対策ばかりがなされるのです。
「予防原則」の代わりに「確証のない甘い楽観的な見込み」で「将来の科学技術に期待」することは結局は問題の先送り肥大化なのです。
以上に挙げた新技術のうちいくつかは人類を破局に追い込む危険性は無いと考える人も沢山いることでしょう。しかし彼らも、全ての新技術を安全だと言い切ることはできないでしょう。そしてそのうち一つでも人類を滅ぼすほどの威力のある技術が沢山あるのです。もう既に世に出てしまったこれらの全ての技術を封印することは不可能に近いでしょう。だとすればこれらの技術のいくつかで遠くない将来に人類が滅んでしまう可能性は非常に大きいのでは無いでしょうか?
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