日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

「道路族」問題に思う

木曜日、本日も新宿で研修。終わって、また電話会議。終わって帰宅。

ふと流れてきた「道路族」について、子供がちょっと騒ぐ程度でクレームつけんなや…と最初は思ったのだが、いろいろ調べていくと結構な問題のよう。

広い土地の再開発時に、土地を細かく分割して戸建てを沢山建てるような…いわゆる「ミニ開発」ですね、これをやると、袋小路の私道ができる。そうすると、めったに車も入ってこないので好き放題に使おうと買う人と、私道しか無いので静かに過ごせるだろうと思って買った人との間で、すごい軋轢が起きる。隣の家との距離も近いし、家に囲まれた路地は音も響くし、なおさらですね。

そしてここで「道路族」という言葉が出来たことによって、今までなら顕在化しなかった子供の騒ぎ声などを殊更気にする人も出てくる。「道路族」という言葉で問題を訴えてもいいんだ、と。そこに、神経衰弱になっていて医療的なケアが必要な人とか、さらには被害妄想を拗らせた所謂「集スト被害者」の人も参戦してきて、話は混迷を極める。

被害を訴える側も、ミニ開発とか、私道でバーベキューとか、昔の子供の騒音がちょっとうるさいのとは質が違うんだよ、と訴えればいいと思うのだが、「道路族問題被害者」としての連帯のためもあってか、そういうふうには問題提起しない。ただただ、道路で遊ぶべきではない、という訴え方をする。

道路で遊んでいること自体を理由に、騒音を訴えた側が勝訴した事例は無いので、ますます理解は得られない、感情的断絶は拡がる…みたいな事態になっている。そして傍目には、道路族被害を訴える人が、ネットでいがちな共同親権問題を訴える男親みたいな、かなり「奇異で感情的な人たちの集団」に見えるようになってしまう。

ざっと見た限りでは、弁護士ドットコムの記事は、典型的な林先生案件的症状が記載されていたりして眉唾で…。時事通信のこの記事が、客観的に事象をとらえているように見えた

新興住宅街の「道路族」~袋小路で騒ぐ親子、トラブル解決の糸口は?~:時事ドットコム

大変ですね…と眺めるしかないわけですが。大変ですね

在華坊(@zaikabou)/2021年01月21日 - Twilog