230603 ZENERATION, 230627 OO-LI

■6月上旬

THE BOYZ 2nd JAPAN TOUR「ZENERATION」の神戸公演に行く。「2023年はできるだけ軽率に現場に行く」が目標なので行くかどうかを迷っていたのだが、一般発売のありかを探す労力を惜しんでぐだっていたところに、たまたま後輩から空いた同行枠への誘い。表立った反応はなくても、アイドル応援ストーリーをちまちまあげていてよかった。

推しているグループが全員違うオタクたちとの同行となり、現実のオタクに直接会うのがはじめてなのでビビりながら合流。結果、現実世界ではじめて、「テンさんはほんとうにヤバくて……」、「こんなに下まつ毛の長いかわいい人見たことがないんですよ!(シャオジュンのこと)」と言葉を発することになった。

会場では、勢いにのまれてペンライトを購入。あわせて、現場ではいつも、記念とおみくじのような思いでランダムの紙もの(保管しやすいステッカーやトレカなど)を買いたくなるので、今回も購入。買ったすべてからソヌが顔を出し、周りから「レート高いので、持っておきましょう!」と言われる。会話のほとんどが普段はあまり口にしない言葉なので、「これが誰かと行く現場……」といちいち感激する。

やはり実際に姿を見ると、パキパキと目の前でメンバー一人ひとりの輪郭がはっきりとする。いわゆる解像度が上がる感覚。人を楽しませることはむずかしく、しかしながら、楽しませて魅せるというゴールに向かって、一秒一秒をさまざまな表現でまっとうする魅力と底力。受け止めきれないほどの輝き……。

舞台上では生身の人間から歌、踊り、ふるまいなどのなにかしらが出力されており、そこにわたしは積み重ねられた時間と歩み、努力や磨いたセンス、はたまた思いを勝手に見る。アイドルの本心まではけっしてわからないが、わたしは身体表現の雄弁さを信頼している。だから、「ステージがすべて」であるコンサートが大好きだな〜。

・今回のディスプレイグランプリ(スクリーンに写るステージ仕様のアイドルの美しさに異様におののく現象、そのおののき度合いを勝手に……)はヨンフンさん。

・好きかもしれん、と思いながら見ていたのもあるが、ジュヨンさんが踊ると目線が一気に引き寄せられてしまう。白い衣装や服が似合いすぎではないですか?

・ソヌを見ると、「オールラウンダー」とはこういう人のことをいうのか、と思わされる。パフォーマンスはもちろん、MCタイムでも抜かれるたびに、「できる人すぎる」と驚く仕上がり。

・あまりいい例えではないのは承知で、「ドボイズ杯──わたしはいったい誰を推すのかダービー」が脳内で開催された。というのも、終盤のハンニョンのまくり上げがすさまじく、「まるで、最終コーナーに入り、後方から伸びてくる競馬を見ているときの感覚だ」と思ってしまったからだった。かわいすぎる!!! 結果は以下の通り。

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・だったのだが、帰宅後に公演を反芻していると、ソヌの魅力と才能の底知れなさが妙に気になっている。

・音楽が好き、または音楽を楽しむアイドルが好き、ということでニューさんのことはずっと気になる。コンサート前日にマイケル・ジャクソンのドキュメンタリーを見ていたケビンさんも!

・KeePerの記憶が鮮明で、終わってからずっと聞いている。中盤のD.D.D周辺の怒涛感、楽しかったな。

・キービジュアルでもあるDNAの二重らせん、メンバーごとに違うのがかわいい。ニューさんのDNA、ハートで構成されているのすごすぎ、よすぎ。

・演出はSMエンタ御用達の会社がやっているのですね! 衣装も全部よかったな。ジュヨンさんの異常なまくり上げられ方をしたクレージュのTシャツの左袖、事前にチェック済みだったので、登場の瞬間「きたー!!!!!」と思った。

・認識しはじめたのは、ニュー・キューが青髪・赤髪で「なにこのキャラクター!」となり、さらにティザーあれこれがかわいかったTHRILL RIDEだったので、実際に見れたことによろこぶ。一列になって蛇行する箇所でなぜか感極まる。


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・NCTのことは全員を孫のような気持ちで眺めているのだが、ドボイズの面々の「ない記憶」を呼びだす大学生感…3日間ぐらい熱に浮かされる感覚でした。

■6月下旬

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WOODZ WORLD TOUR OO-LI in Japanの大阪公演に行く。突然にWOODZにやられてしまったのが3月の話。タイミングよくワールドツアーが決まり、超新規の看板を背負いながら大阪公演に赴く。

終演後すぐに「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜最ッッッッッ高!!!!!!!!」と叫び出したいほどの充実感。ライブハウスで生バンド、ラストまで出続ける信じられないほどの声量。

冒頭2曲は楽曲群のなかでも指折りのロック曲ということもあり、あまりにもロックミュージシャン然とした姿で、どう盛り上がるべきか自分の中ですこし戸惑ったのだが、3曲目「Love Me Harder」で掛け声をしているうちに気がついたら没頭。観客の声援を受けて笑みをこぼすスンヨンさんの姿、水を飲むだけで「かゎぃぃ……」、「キヨウォ……」の声が漏れる会場のMOODZ(ファンネーム)の空気に包まれ、以後、いちどの曇りもなく、最後までずーーーーーーーーっと楽しんだ。

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2023年上半期にいちばん聴いたのはWOODZだった。「ABYSS」を聴きながら、「あなたのつくる曲が大好きなんだ、大切なんだ」ということがどうにかスンヨンさんまで伝わればいいと願ったし、それが目に見える形で伝わればとたくさん歌った。会場全体がそうだったと思う。

終始盛り上がりに欠けることがなかった(すごすぎる)のだが、「On my own」〜「Sour candy」〜「BUMP BUMP」の流れでボルテージが突き抜け、そのままラストまで続いた印象。どれだけ合唱しても、スンヨンさんの声量には太刀打ちできないのがわかり、アンコールの「I hate you」〜「Hope to be like you」はさらに悔いがないほどに声を出しながら踊った。「Hope to be like you」で1秒間に3つほどのハートをつくりながら、ときおりイヤモニを外し、会場の合唱をうるうるとした瞳で聴くスンヨンさんの笑顔を見ていると、「ABYSS」を聴きながら感じた願いが届いたように思った。