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【review】2017å¹´ 私が読んで良かった本 #竹内久美子 #10DANCE #井上佐藤 #桔梗楓 #都陽子 #昭和天皇物語 #能條純一 #半藤一利

review 2017å¹´ 私が読んで良かった本 . iRoakg 去年と同じく、今年1年で読んで面白かった本をまとめました。 今年は324冊。ほとんど漫画とラノベです。 それ以外も読んではいますが、1冊か2冊だなあ……もう少し来年は漫画以外も増やしたいです。 2017å¹´ 私が読んで良かった本 とりあえず、漫画でもラノベではない本から。 まずは竹内久美子さんの『BC!な話―あなたの知らない精子競争』。 面白かった! 「男は多くの種を撒きたいから……」と浮気の常套句があるけれど、世の中そんなに単純ではない...『BC!な話―あなたの知らない精子競争』竹内 久美子 ☆5 https://t.co/WpyQ0ielO2 #booklog — かおり (@iRoakg) 2017å¹´6月4日 貸していただいて読んだ本でしたが、面白かった! 生物学の本は身近にある事で謎に思っている事を解き明かしてくれたりするので読んでいて楽しいです。 そしてBLコミック。 『10DANCE』3å·»。 うっわーい!表紙がラテンだぁ!な3å·»。今までずっとスタンダードだったし!キャラを掴んだ杉木先生最高!出版...『10DANCE(3) (ヤンマガKCスペシャル)』井上佐藤 ☆5 https://t.co/QpuI4NBe7D #booklog — かおり (@iRoakg) 2017å¹´9月24日 まだ完結していない作品ですが、それより何より続いてくれてた!という事が嬉しい。 BL要素は少なく、ダンスの話が多めで、惹かれ合っているであろう二人の人物像がよく解って楽しいです。 そして今年のTL作品はこれが一番でした。 面白かった!TL小説は基本お姫様系というか歴史ファンタジーみたいのしか読まないけど、私にとって相性良い作...『逃げるオタク、恋するリア充』桔梗楓 ☆5 https://t.co/Uq2UcUhlLJ #booklog — かおり (@iRoakg) 2017å¹´2月12日 何度か読み返した作品。 合わない人が読んだら普通の恋愛小説かもしれませんが……オフィスラブものはリアリティーがあるのが1番!  というタイプなので正直、「社長と恋に落ちちゃった!」みたいなのよりは...

【diary】超浅い皇室話

diary 超浅い皇室話 . iRoakg 2017/01/11朝日新聞朝刊 2019年元日から新元号 事前に発表、準備期間 政府検討、特例法の成立が前提 ※学のない私がミーハーに語っているので、不敬・不適切な表現がありましたら、こっそりご指摘いただくか、多目にみてください…… 生前退位がどうなるのか、と言われていた中、ポン!と出てきた新元号の話。 しかも2019年から、と言う事は平成は2018å¹´、30年までと言う事? と。そわそわしてしまいました。 現代で「上皇」という称号を見るとは! あの、タイトル通り超浅い、ミーハーな話ですよ。 今更ですけど「それ違うよ!」とか沢山あると思いますよ。 とりあえず、上皇という呼び名が出てくるかも!というだけでテンションが上がってしまいます。 上皇で知っているのは後鳥羽上皇と後白河上皇……もう歴史通り越して物語の世界ですよ。 (完全にイメージは『平家物語』の世界。ちなみに平家物語で1番最初に出てくるのはコレ↓) 平家物語(1) [ 佐久間智代 ] 価格:699円(税込、送料無料) (2017/1/13時点) 平家物語(2) [ 佐久間智代 ] 価格:699円(税込、送料無料) (2017/1/13時点) 佐久間智代さん……天使密造EXの続編はどこでやってるんだろ…… 話を戻して、上皇になられたらお名前+上皇になるんですかね? 後鳥羽上皇とかの後鳥羽って名前? でも、昭和天皇の奥様、香淳皇后様は良子様というお名前だったよね? と言う事は、少なくとも美智子様は○○皇后、という名前になるんだろうなぁ。 秋篠宮殿下が皇太子になったら、「秋篠宮」という名字(?)はなくなるんだよね。 悠仁親王が成人された時に、まだ秋篠宮殿下が皇太子なら○○宮とか付くのかしら。 しかし、現在男子は悠仁親王しかいないから今の高円宮家、三笠宮家なんかのお名前はなくなってしまうのかしら……それはなんか勿体無いけど…… 女系天皇と女性天皇 悠仁親王がお生まれになって、話はほぼ無くなってしまいましたが愛子様が天皇になるのか?という時にはこの言葉を聞きましたね。 持統天皇とか推古天皇とか女性の天皇はいたのに、何故こ...

【review】2016å¹´ 私が読んで良かった本 山本あきこ/佐藤友美/東田基/白柳いちか/さちみりほ/栗田房穂/鈴木敏夫/手塚治虫 ※敬称略

review 2016å¹´ 私が読んで良かった本 山本あきこ/佐藤友美/東田基/白柳いちか/さちみりほ/栗田房穂/鈴木敏夫/手塚治虫 ※敬称略 . iRoakg ※ネタバレを含む、個人の主観の強い感想です。 あらかじめご了承ください。 ブクログに読んだ本を記録するようにして1å¹´。 大した読書家ではないですが、自分でも一年を振り返るのもいいかなー、と思ってまとめてみました。 (ちなみに、私のブクログの本棚は上記の私の名前にリンクしてあるプロフィールからご覧いただけます。「こんな本ばかり読んでるのか!」って怒らないでくださいね。私、読書家じゃないので……) 私の中では ☆5:予想よりも面白かった ☆4:予想通り面白かった ☆3:普通に面白かった ☆2:予想よりも面白くなかった ☆1:面白くなかった という判断基準でつけてます。 今回は主に☆5を付けた作品をまとめています。 『毎朝、服に迷わない』山本あきこ 「あ、私が必要としていたのはファッション誌じゃなかったんだ!」と思わせてくれた1冊。基本アイテムをGUや...『毎朝、服に迷わない』山本 あきこ ☆5 https://t.co/reAkeJWxLD #booklog — かおり (@iRoakg) 2016å¹´9月22日 今年、読んでよかった1冊はコレ。 雑誌で「プチプラコーデ」と書いてあるのを読んで「え……8000円がプチプラ?一張羅じゃなくて?」とか思った事ありません? 頑張って買ったとして、子供がいるのにいつ着るの?それ。家で洗えるの?とか思った事ありません? 基本のアイテムを紹介してくれる本はたくさんあるけど、それをファストファッションで紹介してくれているのが嬉しい。 多分、この本は私のように「日頃、ファッションにそんなにお金をかけてないけど、それなりにしたい」というような人間が「これなら明日から出来そう!」という本だと思います。 GUとかも多く紹介されているので、下手したら1000円くらいで手に入るアイテムで、ファッションを見直せます。 私も何点かこの本を読んで服を買いました。 1番驚いたのは、基礎になる服が出来たので「気に入って買ったけど、何と合わせるか迷う」「思っていたのと違った」...

【review】あの頃のBLの話をしよう

review あの頃のBLの話をしよう . iRoakg 執筆陣を見れば一目瞭然。「あの頃」のBL、ひいては同人誌業界を知っている人は胸が熱くなる1冊。もう、懐か...『あの頃のBLの話をしよう [BLインタビュー集]』 ☆4 https://t.co/M48bSdYV8b #booklog — かおり (@iRoakg) 2016å¹´7月23日 私とあの頃 「いや、お前の昔話とか知らねーから」と思われたら、今回の感想はそんなんばっかなのですいません、スルーしてください。。。 私がBLと出会ったのは1993年くらい。中学生の頃。 初めて地元で行われているコミケに行って、訳も分からずおこずかいで買える範囲の同人誌を買って読んだ中に『スラムダンク』のBLパロディがありまして。 「ほう、こんなものもあるのか……」 と読んだのがきっかけ。 その後、ほどなくして近所の今は亡きスーパーの中にある書店にマガジンBE×BOYが置いてありまして。 何となくそれを読んだのが完全にBLを読むようになったきっかけでした。 さて、ここまで何事もなかったように私はBLを受け入れていますが、基本的にはそういう傾向があったという自覚は全くありませんでした。 思い当たるものがあるとすれば、「田舎だったので娯楽が異常に少なかった」。 今みたいにインターネットも浸透していない時代なので、外部からの情報って基本テレビか本だったんですよね。 でも私の田舎はテレビのチャンネル数も少なかったし、本の流通もすこぶる悪かったので、大手(集英社・講談社・小学館)以外の本は希望しても中々入荷しなかったし、本屋の新刊ってコロコロ変わることもなかったんですよ。 だから、目新しい読めそうなものは何でも読む、と。 こういうのって割と地方あるあるだと思うけれど。 ちょっと話はズレますが、私がディズニーが好きでディズニー絡みのビジネス書も読みます、というと驚く方がいましたが、本当に選り好みするほど選択肢がなかったんですってば。 「普通に」って言いながら、映画好き並に映画観る人とか、音楽もかなりの数聴いている人は都会よりも多い印象はあります。 娯楽が少ない分、我が道を行きやすい…… ついでに言うと、当時はBLという言葉はありま...

【review】ディズニーランドの経済学

review ディズニーランドの経済学 . iRoakg 【BookLive】増補版 ディズニーランドの経済学 作者名 :粟田房穂 / 高成田享 新たな発見と納得の1冊。以前紙は廃版になっていたと記憶していて電子書籍を購入。ディズニーが好きなら読んで...『増補版 ディズニーランドの経済学』粟田房穂 ☆5 https://t.co/INJsdlQD5e #booklog — かおり (@iRoakg) 2016å¹´3月28日 場所は日光東照宮。 学生の私は周りを取り囲む木々を見つめて「ディズニーランドだ……」と思った。 ディズニーランドは遊園地じゃない。 構造は宗教施設のそれと一緒だ、と。 ディズニー関連の名著というのは沢山ある。 私が、と前置きしなくても問答無用の名著は下記の二作だろう。(リンク先は楽天ブックスです。電子書籍化はされていないようです。) ウォルト・ディズニー完全復刻版 [ ボブ・トマス ] 価格:3,240円(税込、送料込) ディズニーランドという聖地 [ 能登路雅子 ] 価格:864円(税込、送料込) 『ウォルト・ディズニー』/ボブ・トマス は言うまでもなくウォルト・ディズニーの伝記。 地味なところでウォルト、ロイは二人兄弟ではなく上にまだ男兄弟がいた、というだけでも驚き。 『ディズニーランドという聖地』/能登路雅子 は東京ディズニーランドが出来るまでが書かれたノンフィクション。 ディズニーファンなら読んで損をすることはない本だと思います。 で、今回の『ディズニーランドの経済学』。これも名著と言われていましたが、長く絶版だったと記憶してます。 現在は電子版も出ているので、紙の書籍もあると思うのですが。 まあ、ファンとして捨てどころのない本なので面白かったエピソードだけをご紹介します。 ディズニーランドという“場所” 私が日光東照宮でディズニーランドを思い出したのは、閉鎖された空間で世界観を作り上げる“異世界へ引き込む”装置のせいだったのですが。 それもその筈。 (東京ディズニーシーが出来る前の数字だと思うのですが) ディズニ...

【diary】dマガジンを始めてみる。

dマガジンを始めてみる。 . iRoakg タイトルの通りです。 もちろん存在は以前から知っていたのですが、ファッション誌ばかりが目に付き、しかも毎月はファッション誌も買わないので、良さそうだけど関係ないかな……と思っていました。 きっかけはFRaU 大したことはないのですが、最近随分内容を変えたと聞いていたので、無料で提供される公式のHP(ブログ?)をチェックしていまして。 もう少し読んでみたいから電子書籍で探そうと思ったんです。 (最近雑誌は特に極限まで電子書籍を探しています。捨てるのが面倒だから。) そしたらdマガジンのみで配信されていたのです。定額サービスなのに限定の配信なんてあるんだ……と思ったら な、なんと。 ディズニーファン発見。 定価800円。電子書籍価格699円。20%割引クーポン使っても560円。 月額400円で他の雑誌も読めるなら、もうそれで良くない? 読めるようになるのが少し遅いとか、ちょっと内容削られているとか、「構わん!」って値段じゃない? (※今月の電子書籍で購入したものとdマガジンの内容を見比べましたが、特に違いはありませんでした。懸賞に応募できない、とか付録がない、とかそういうのかも) というわけで、登録しようと決意。 SP決済以外はクレジット払いも出来る ドコモ利用者ですが。 携帯代の支払いは夫の口座からしているのでSP決済はちょっと面倒だったのです。 小遣いは別だからね。 毎月400円を夫に支払う?面倒くさい。 年に1回まとめて?管理したくない。 という訳で、色々調べたら、他キャリアの利用者も使えるようにクレジット払いも出来るらしい。 これよ。 という訳で、ドコモを使っているのにドコモIDに新たに取得。(他キャリアの方はこの方法のみ。ドコモIDを取得します。普通のアカウント作成と同じです。) クレジット払いを設定して利用開始です。 メリットとデメリット メリットは断然定額で読める雑誌数の多さ。 詳細は公式HPで見ていただいた方が確かですが、私はディズニーファンは勿論、ファッション誌のBAILA、SPUR、ライフスタイル誌のFRaU、日経ウーマン、その他にもファミ通、歴史人と「全部は読まないけど読みた...

【diary】女性マンガとBLマンガの男性像

……と、タイトルほどちゃんとした話ではないのですが。 えー、『昭和元禄落語心中』を現在読んでまして。Twitterでは触れているので、ご存知の方もいるのかもしれませんが。 アニメの話題がYahoo!のリアルタイム検索に上がってきて、思いの外、話題だと知りまして。 キャストが豪華でしたね。関智一、石田彰、山寺宏一、林原めぐみの名前が並べば一定年齢の方はコアなアニメファンでも「おっ」と思うのではないでしょうか。 しかも、主題歌は椎名林檎☓林原めぐみという組み合わせで、林檎好きの私は更に「おおっ」となった訳です。 で、原作読んで見ようか、と思ったらBooklive(電子書籍サイト。私、ココを利用してます)で1巻がまるっと無料配信されていたので飛びつくように読みました。 booklive 昭和元禄落語心中 1å·» ↑電子書籍サイト booklog 昭和元禄落語心中 1å·» [BookLive!] ↑感想サイト とりあえず、まだ既刊を全て読んだわけではないので色々と言えないのですが、オノナツメの出世作『リストランテ・パラディーゾ』を彷彿とさせるような老紳士萌え……いや、紳士じゃないか。噺家か。 個人的にはお正月ドラマで立川談春のエッセイ『赤めだか』をやる、と聞いて義母から借りて読んだのも影響がなかった訳ではないです。 [感想]booklog 赤めだか ただ、やはりこう、芸の道は華やかでいて怨念めいた業があって、惹き込まれてしまいますね。 蓮の花のような話というか。 そして。結論というか本題というか。 この『昭和元禄落語心中』、雲田はるこさんという方が作者なのですが。 随分と男性を描くのが上手い方だな、と思っていたらBL作家さんなんですね。 BL作品好きですけど、特別好き、という訳でもないんです。最近まで一人ハーレクイン祭りしていたし……(大々的に言ってるわけではないけど、ブクログやってます。短期間でハーレクインコミックスを読みまくってました)。 ただ、最近は出版業界が低迷しているせいかジャンルの垣根を超えまくって色々な雑誌で色々な作家さんが活動されているので。 「この人、知らないけど上手だな……ああ!○○の人か!!」なんてことも良くあり...

【review】ウーマンズ・アイランド

感想:やはり女の業を書かせたら、この人に敵う人はいない。 ----- 一人のスターの噂がスキャンダラスに語られる街。そこには、最先端の都市で生きる女たちの恋と野望が渦巻いていた…。テレビ局、広告代理店、コスメ会社、出版社…新しい街で颯爽と生きる11人の本音と思惑がリアルに交錯する連作短編集。TVドラマ化もされた林真理子の超話題作、待望の文庫化! ジャンル 小説 / 国内文学 出版社 マガジンハウス 掲載誌・レーベル マガジンハウス文庫 ページ数 228ページ 電子版発売日 2014å¹´03月28日 紙の本の発売 2009å¹´06月 林真理子さんの小説・エッセイと話題になったものは(全てではないのですが)読んでいますが。 今回はジャケ買いです。完全なるジャケ買い。 東京の夜景だー、ウーマンズアイランドかぁ。 みたいな感じで買ったら。 何だろう、最早ホラーか、と。 舞台は新橋とか台場とか東京でも海沿いの方で(東京住まいですが、全くの逆方向なので認識がザックリですいません……)、そこで働く・もしくは住まう女性たちのプライドと現実。 林真理子さんの描く女性というのは、絵に描いたような才色兼備な女性で、とても読者が感情移入出来るようなものではないのに、そこにまるで凡庸な自分の思っていることを代弁しているかのようにリアリティたっぷりに存在する。 そしてキメの一言は、それを並べただけで一冊の本になるのではないかと思うくらい決まってる。 「私は幸運な人間だけれども、幸せじゃない。この頃、本当にそう思う。」 「それに今のこの幸せは、私の手でつかんだもの。」 「野心というのは女を醜くさせる。これは本当のことだ。」 林真理子さんは『野心のすすめ』(講談社現代新書)という本も出しているが、どうだろう。 お仕事やお友達の、お嬢様として育ち美人で頭も良く一点の曇りもない人生を歩んでいる女性を見ると彼女ほどの恵まれた人生を送っている人でも、そんなことを思うのでしょうか。 実はエッセイばかりを読んでいて、小説は久しぶりですが、女性が読むおしゃれな小説ってこんなんじゃないかしら。 村上春樹じゃなくて。 (いや、村上春樹も読みますよ……少しだけ) 外見は篠原涼子さんみたいな小説なんで...

【review】空色スピカ/かわい有美子【BL】

感想:甘酸っぱい青春ラブストーリー。男子校、生徒会、寮、と王道をこれでもかっ、と詰め込んだ1冊。 ----- 緑豊かな高原に立つ、半寮制の男子校・清泉学院。伝統あるお坊ちゃま学校だが、行事に女の子を招くため、歴代、美形の生徒会長を据えて来た。そんな強者達に並び、新たに任命されたのは華奢で物憂げな美少年・楠ノ瀬。見かけとは裏腹に体育会系な楠ノ瀬を、生徒会の面々は見たまんまの「ギムナジウム風美少年」としてプロデュースすることに。中身とのギャップに苦労しながら、敏腕な副会長・高科に支えられて愛校心と彼女欲しさにがんばる楠ノ瀬だったが、いつしか欲しいのは高科だと気がついて……。 ジャンル BL小説 出版社 笠倉出版社 掲載誌・レーベル クロスノベルス ページ数 253ページ 電子版発売日 2015å¹´08月07日 紙の本の発売 2009å¹´01月 前も申し上げましました通り、最近のお気に入り、かわい有美子さんの1冊です。 本来はSPとかSATとかSITとかを舞台にした平河寮シリーズの感想をアップしようと思ったのですが、まだ書き途中なのでパッションにまかせてこちらを先に書きます。 うん。ちゃんとした感想は、他所でご覧になった方がいいです。 説明出来てない部分が多いかと。 これ、2009年発売の絶版していた作品のようでして。 カバー画像がちっちゃい…… ググってみたけど大差なかったのでそのまま載せます。 イラストは小椋ムクさん。『キャッスルマンゴー』とか読みました。 挿絵はなかったです。 余談だけど、こういう小説の濡れ場の挿絵は軽いテロだよね。 シレッと読んでると突然出てくる。 間に合ってます!間に合ってますからー!って速攻でスクロールする。 電子書籍で読むと、どこで挿絵が出てくるかイマイチ解らない時があるのよ。 いや、挿絵、なかったんだけどね。 で、本編。 男子校、生徒会、寮、と言えばもうそれだけでお腹いっぱいでしょ? 夢、詰まってるでしょ? これ系の王道はタクミくんシリーズが思い浮かぶのですが。 あれはねー、最後が切なすぎた。 タクミくんシリーズと押井版パトレイバー(その後)は切なすぎてダメ...

【review】おやこレシピ/内田春菊

感想:息子2くんが中学生ってびっくり! そして面倒だと聞くと食べてみたくなる「ごぼうかりんとう」。 ----- 今日のおやつも明日のごはんも子どもと一緒に作っちゃおう。著者は4人きょうだいのお母さん(夫はいない)。家の中でも外でも忙しい……はずなのに、今日も気が付けば台所に立っている。小1時間あればパンが焼けるし、卵や小麦粉がダメでもお菓子は作れる! 家にあるもので気楽にできて、子どもはよろこび、食べればおいしい。そんなレシピをたっぷり紹介した実録コミックエッセイ。 出版社: 新潮社 発売日: 2015/11/20 レシピも興味はあるんだけど、まず内田春菊さんのライフスタイルを垣間見るのが楽しい。 子供がワイワイいて、何かを作ってみんなで食べる。 それが楽しそう。 ごぼうかりんとうも美味しそうなんだけど、すいかの種茶も気になる。 息子1くんが「何でもかんでも茶にすんなー!」って突っ込んでるから、結構色々なものをお茶に出来るんだろうな。 コーヒーをあまり飲まず、お茶をよく飲むので機会があれば挑戦してみたい。 まあ、我が家の場合はまず一定量のすいかの種がなかなか手に入らないのですが(笑)。 特に健康の為に!とか手作りがいい!とかってこだわってはいないのですが、何だかんだで余る食材とか子供が作る過程を楽しめそうなものは手軽なイベントとしていいかなー、と。 で、こういうのを読むとやりたくなっちゃうのよね…… 多分、子供がいなくても、気軽なおもてなし料理みたいな感じで楽しめるかと。 ……ん? 何でおもてなし料理なんて思ったのかな? あ、基本、量が多いんだ(笑)

【review】万能文化猫娘COMPLETE/高田裕三

感想:やっぱりラジオドラマが1番"万猫"って感じがする。でも、漫画で見るパパさんなかなか(研究者にしては身体つきが)良い男。そして、ラジオドラマが好きだった人が懐かしい、という意味で楽しめる1冊。 1990年に「WEEKLY漫画アクション増刊・増刊王」(小社刊)にて連載された『万能文化猫娘』と、アニメ化とほぼ同時期の1997å¹´12月より「月刊・少年エース」(角川書店刊)にて連載開始された『新・万能文化猫娘』が、このたび1冊にまとまって刊行されます!! それぞれ異なる設定の"ヌクヌク"誕生をお楽しみいただける、貴重な1冊です!! ジャンル青年マンガ 出版社双葉社 紙の本の発売2010å¹´10月 とにかくね。ラジオドラマですよ。 今思えば、凄いキャスティングでね。 高田裕三のヒロインといえば、の、林原めぐみがヌクヌク役で。 その他も伊倉一恵、神谷明、島津冴子、平松晶子、久川綾、と鉄板!の声優陣。 林原めぐみのイメージってこの"明るく元気!"の役が当時はほとんどでしたね。 『3☓3EYES』のパイ(そういやこの作品のCDドラマ版の三只眼は野沢雅子がやってたなー。これも凄いキャスティングだ。)もだし、ミンキーモモ、女らんま……と、もうこのままこういう役をやっていくんだろうな!と思ってたんだけど。 綾波レイで、180度変わったね。 こんな役もやるんだ……と思っていたら、こっちが鉄板になるとは。 コミック後半に収録されている"新・万猫"の方が割合とラジオドラマに近いですが。 細かい説明はあまりないので、設定を知らないと置いていかれると思います。 その"新・万猫"に海へ行くエピソードが描かれていますけど。 ラジオドラマ収録のCD……多分、vol.2だったと思うんですけど、海に行く話があったなー、と思い出しました。 デパートで今日子とありさが水着を選んでいて、試着室でお互いがお互いの水着姿を評するシーンがあって。 ありさの水着姿を見た今日子が 「背中のクロスした紐が食い込んでボンレスハム!  ……オ シ ャ レ...

【review】NightS/ヨネダ コウ【BL】

感想:いやぁ、『どうしても触れたくない』も『それでも、やさしい恋をする』も読んでいるんだけど…。それなりに面白いんだけど。多分、キャラクターが好みなんだと思います。少し、簡単には本音を言わない、ズルいところが。 「今一瞬、アンタにむしゃぶりつきたくなった」運び屋の唐島は、どこか秘密めいていて色気のあるヤクザ・穂積の仕事を引き受ける。惚れて、探って、騙して、裏切られ……はぐらかされた本心はいつも見えないまま。黒社会の駆け引きと大人の恋の心理戦は、やがて息を呑む圧巻のラストへ――。他、笑わない営業マンと整備士それぞれの視点で紡がれる「リプライ」、男子高校生の恋の始まりを爽やかに描いた「感情スペクトル」。男と男の感情を精緻に描いた傑作集。 ジャンル BLマンガ 出版社 リブレ出版 掲載誌・レーベル ビーボーイコミックスデラックス ページ数 248ページ 紙の本の発売 2013å¹´02月 あんだけ出産に関する本の感想を書いておいて、いきなりBLかよ! と、思われそうですが。 まあ、いつまでも出産に浸っているわけでもないので…… 作品集、です。 表題作以外に2作品が収録されています。 で。 表題作ですが。 穂積さんが、カッコいい。 全部は解らなくて、飄々としていて、でも欲望には逆らわなくて本音も時々見える。 まあ、ルックスも作り込み過ぎない感じが気持ちよく読めました。 内容のボリューム的には同時収録の『リプライ』の方が多いので読み応えがあります。 自動車メーカーの営業と整備士のお話。 メーカー勤めだからか、状況が何となく解りやすい……? そんな気がするだけか。 とりあえず、何にしても学生よりも社会人の方がグッときます。 そりゃー、社会人なので。ねえ。 ただ、漫画家さんも会社勤めって言っても、そんなに沢山されてる訳ではないのでしょうから、やはり取材して描いているのでしょうし。 それで違和感なく描かれる、というのは筆力の成せる技なのでしょう。 まあ、グダグダ言ってますけども。 キャラクターが好みで楽しく読めたんですよ。 これに関してはそれだけなんですよ。 他の作品だって充分面白いんです。 けど、私...

【review】不妊治療、やめました。~ふたり暮らしを決めた日~

感想:1991年からの著者の不妊治療のエッセイ。少し前の事なので現在は変わっていることもあるかもしれないけど、なかなか聞けない不妊治療の世界。 10年間に及ぶ不妊治療の末、最後に選んだのは「ふたりで生きていく」こと。突然の子宮内膜症手術、度重なる人工授精、流産……。どんなに辛い時も、ふたりで上を向いて歩いてきた――。手塚治虫の愛弟子・堀田あきおと妻・かよが今、日本に"夫婦の絆"を問いかける――!! 今年一番泣けるコミックエッセイ!! ジャンル 女性マンガ 出版社 ぶんか社 掲載誌・レーベル 本当にあった笑える話 紙の本の発売 2011å¹´06月 昔、(って言っても2011年に発売の本らしいからその頃の話だけど)立ち読みをしたことがあって。 今回"ぶんかの日"でぶんか社のコミックが割引していたので電子書籍で購入しました。 著者夫婦は、妻・かよのチョコレート嚢胞(?)をきっかけに早めの子作りを始めるが ……出来ない。出来ない。 病院へ行き、治療やタイミングを指示され、「これで出来るんだ!」と思いきや、出来ない。 時に休み、自然妊娠をするも流産し、一度妊娠したのだから……と思っても、出来ない。 やり方を変えても、病院を変えても、出来ない。 やがて、色々なものを経て、夫婦二人で生きていく選択をするのですが……。 ちょっと興味深いのは、この著者が基本的に男性なこと。(二人の話だけど、描いているのはダンナさんなんです。) そして、優しいんですけど、決して誠実なダンナさんでもないこと(笑)。 だからこそ、現実感のある、押しつけがましくない不妊治療のお話になっているのかな、と思います。 女性が描いてしまうと、やや感情的に成り過ぎる部分もあったりするし(辛いことが多いしね)。 不妊治療は本当に多種多様で、この話も"この時代の、あくまで一例"ということを忘れてはいけないけれど、重すぎなくて、読みやすい本です。 いやあ、本当。子供って授かりものなんですね。

【review】透明なゆりかご 2

感想:1巻とはまた違った切り口での"出産"。最終話はちょっと考えさせられる内容。 分娩中の死亡事故。医師と看護師が取るべき対応は? 14歳の妊娠。産む、産まない? その決断は? 出産の付添い人・ドゥーラとは? 子供が嫌いな看護師・栗山さんが産婦人科医院に勤める理由は? 大反響を呼ぶ真実の産婦人科医院物語!! ジャンル女性マンガ 出版社講談社 掲載誌・レーベルKiss 紙の本の発売2015å¹´10月 私、基本的には完結しているものに感想を書こう思ってまして。(連載中の作品はTwitterでたまに触れてますが……) じゃあ、何故この作品は連載中なのに感想を書いたのか。 ……1巻で終わりだと思ってたんです(笑)。 やってもうた。続刊出た。 という訳で感想なのですが。 1巻は比較的望まない妊娠に悩む女性の話がメインでしたが、2巻は欲しいのに出来ない、幸福になるはずだったのに上手くいかない妊娠・出産のお話です。 特に最終話は辛いだけではなく、僅かながら希望のある話でした。 予想外の妊娠をし、既に4人の男の子のお母さんだった女性が不妊に悩み喧嘩別れしてしまった義妹に5人目の子供を養子に出す、というお話。 周りはみんな中絶をすすめる中、その義妹だけが必要だと言ってくれた、というのが印象的でした。 欲しい人の所にはなかなか来ず、思わぬ人の所には来る。 何が最善の選択かは解らないけど、こういうこともある、というお話です。

【review】マンガで読む国防入門

感想:特に思想もなく、私のように何も知りません、みたいな人間には知らなかったことを解りやすく教えてもらえる一冊。 マンガで読む国防入門 石破茂 / 原望 価格: 429円 (税込) 作品内容 憲法第9条とは? 日米安保とは? 集団的自衛権とは? ほんの少しの興味からでも、まずはこのマンガで触れてみてください。 <目次> 第一章 今そこにある危機 第二章 テロを防ぐには 第三章 イラク戦争とは何だったのか ジャンル ビジネス・IT / 社会・政治 出版社 インプレス 掲載誌・レーベル impress QuickBooks 電子版発売日 2014å¹´07月15日 元々はこの記事が話題になっていたので読みました。 click→石破さんの『マンガで読む国防入門』が面白すぎてマジで推薦文/honz ほとんどは、上の記事を読んでいただければ解るのですが(笑)。 とりあえず、こういうジャンルの話って、誰の話を信じていいのか、どこから入ったらいいのか迷うジャンルなので私は、「身分がはっきりしている人」のものを読むようにしています。 それが正解かどうかは解らないけど、とりあえず立場がある以上、おかしなことは言えないだろう、と。 書かれた時が少し前ですので、多少現在と食い違う部分もあるとは思うのですが。 でも、入門編なのでそれでも充分な情報量だと思います。 しかもマンガなので図解してある分、解りやすい。 ちょっと驚きだったのは2007å¹´?の段階でPAC3(ミサイル迎撃機)って実戦配備してなかったの?! あれって3兆円くらいしてなかった?! そして、航空自衛隊機F-15って敵地攻撃できないの? 戦闘機だからかな? 兵器って難しくて、広く地面を攻撃するか、ピンポイントで戦うかで大分機能が違うみたいだけどね。 馴染みのあるもので考えると零戦は戦闘機。主に飛行機と空で戦う飛行機。 B29は爆撃機。東京大空襲のように、ピンポイントで何かを撃つ、ってよりは沢山焼夷弾を積んでバラバラーっと落とすやつ。 最近は兼用みたいなものもあるのかもしれないけど、リンス...

【review】ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ

感想:スタジオジブリ設立と、女海賊ドーラの物語。 児童文学の系譜からみたラピュタの魅力とは?ドーラのようなイギリスの海賊はいたのか!?1986年公開の宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』の奥行きを、森絵都、金原瑞人、夢枕獏、石田衣良、上橋菜穂子ら豪華執筆陣が読み解く。当時の制作現場の裏側からスタジオジブリ設立秘話まで、作品を十倍楽しく観るための決定本。 出版社: 文藝春秋 発売日: 2013/5/10 前回と同様、私の稚拙な説明を読むくらいだったら直接読んで頂いた方が良いです。 と、前置きをしたところで感想を。 前回の教科書・風の谷のナウシカが、宮崎駿監督の初めての長編アニメーション映画の話だとすれば、今回はスタジオジブリ設立の話が印象的でした。 天空の城ラピュタ作成秘話としては有名なパクさん(高畑勲監督)がナウシカで得た利益をドキュメンタリー映画の撮影で使い果たしてしまいそうになり(誤解がないように言っておくと、映画を作る、というのは元々あった話。)、鈴木プロデューサーが宮崎駿監督に相談したところ、天空の城ラピュタの脚本が出てきた、という話もありましたが。 面白かったのはスタジオジブリのスタジオ探し。 トップクラフト(風の谷のナウシカの製作会社)の原徹さん、鈴木敏夫さん、高畑勲プロデューサーで不動産屋を回ったが門前払いをされ続けたそうで。 で、結論が、「服装」。 原さん以外の二人は薄手のジャンパー姿だったから……って、出版社とはいえ会社員の鈴木さんもジャンパー?! 確かにジャンパーのオジサン2人にテナントは貸したくない……かも。 明らかに怪しそうだし。 で、更に鈴木さんが高畑さんに言ったのが 「高畑さんが悪い。いい年してその格好はない」 ってヒドい(笑)。 翌日高畑さんがジャケットを着てきて、吉祥寺で良い物件が見つかったそうですが。 ついでに、スタジオジブリの命名に関しては宮崎駿監督が 「イタリアの軍用偵察機にジブリっていうがある。スタジオジブリがいい」(←飛行機好き) と、アルファベットを書いて見せたら、高畑勲監督が 「宮さん、これ、正確にはギブリって発音するんじゃないか?」(←言語に強い...

【review】恋と軍艦

感想:ああ、悔しい。やっぱり最後は良いようにそれてしまう。 「裸にしてエロいことでもするわけ!?」「二人の秘密だ……今日のこともね」中1の遠藤香菜(えんどう・かな)のあこがれの男(ひと)は、28歳年上のさわやかイケメン町長。なのに金髪・ピアスに、くわえタバコの不良オヤジと友だちでお泊まりする仲。おそろいの香水つけてたり、魚の小骨をとってあげたりするって仲良すぎ!この恋に未来はあるの!?――オトナの情事(恋)×コドモの事情(恋)……西炯子が描く新境地! ジャンル 少女マンガ 出版社 講談社 掲載誌・レーベル なかよし 完結したので。 ってゆうか、最終巻読むまで「どんなマンガ……?」と、思ってたんですよね。 町長さんと入市さんのBL的な展開も、主人公たちの町の活性化の下りも、恋愛も。 どれも、掘り下げられるだろうけど、「なかよし」の範疇からは溢れそうな内容で。 だからって「ブレンド」の許容範囲でもないだろうけど。 でも、最終的に町長さんへの憧れと同級生の陽くんへの恋心の違いが明確に語られていて。 悔しいわ。 やっぱり最後は納得させられてしまう。 後日談も番外編でそれなりに語られていているので気持ち良い読後感ですが。 やはり「なかよし」の範疇がもどかしい。 全てにおいて、実はもっと描けるでしょう。 「ご想像通りよ」って、ことなのでしょうけど。 ああ、悔しいわ。

【review】親なるもの断崖

感想:現在、途上国であるような問題は、少し前まで自分の問題だったかもしれない事実。 昭和の初め、北の大地には、 貧困と時代に翻弄される、 哀しい少女たちがいた!! 日本漫画家協会賞優秀賞受賞作品 昭和2å¹´4月、北の海を渡り、 4人の少女が北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。 松恵16æ­³、その妹梅11æ­³、武子13æ­³。道子11æ­³。 松恵は着いたその日に客をとらされ、首を吊った。 奈落の底で、少女たちの血を吐くような人生が始まった!! 出版社: 宙出版 発売日: 2015/7/10 (Amazonより) とりあえず、売春防止法の成立が昭和33年だということに驚き。 ということは我々の母が産まれるくらいまで、祖母の時代はまさしく女性は「商品」であったと。 昭和33年って言ったら東京タワーが出来た年ですよ。 そんなもんか。そんなもんなんだなあ。 まあ、風習というか、近代化というのは、やはり中心部から行くと思うので舞台になった北海道なんかはかなり日本の中でも遅かったとは思うけれど。 ただ、お話全体では虐げられ、絶望しながらも生き抜く女性たちよりも、男性たちの時代や世間に翻弄されながら苦悩する生き方のほうが印象的でした。 第一部の主人公、お梅を女郎にし、陰ながら支えてきた直吉。 男女のように愛していたのかというと、何か違和感がある。 なんか、妹を思う兄のような……かと思えば崇拝者のように跪く。 彼の人生が詳細に語られることは無かったんだけど、愛しているような、憎いような、遊郭を生き抜く互いに無くてはならない存在なのに、幸せにはなれない関係。 そこをどこか冷めた目で踏み台にしていく、お梅と翻弄される直吉。 出てくる人に芯から悪い人はいないのに誰も幸せにはならない話。 もう一人は大河内さん。 お梅を身請けする人です。 言葉少なで、この人も今ひとつ本音は出てこないのですが。 この人の第一部のラストと第二部のラストの対比はとても印象的。 誰も幸せにはならない。 何も解決していない。 これからも沢山の困難が待ち受けているはず。 ただ、ラストシーン。 大河内さんに連れられたお梅の娘・道生の笑顔...

【review】ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ

感想:どこから説明していいか解らない。ナウシカが好きならとにかく読んでみる価値のある1冊。 文春ジブリ文庫創刊、第1å¼¾! 凶暴な美しさを秘め、友愛を体現するヒロイン像と圧倒的なSF世界。伝説的映画の魅力を立花隆、内田樹ら第一級の執筆陣が読み解く! 出版社: 文藝春秋 発売日: 2013/4/10 いやあ、とにかくしがみついて振り落とされそうになりながら読んだ、って感じ。 色々な切り口から、色々な方々が風の谷のナウシカを読み解きます。 それで1番感じるのは、風の谷のナウシカという作品が、映画もコミックも掘り下げられるのに耐えうるものだということ。 そして、プロデューサーとして作品にいた高畑勲という方は宮崎駿監督以上に謎めいて変わった方だなぁ、ということ。 本書では、作品に携わった銀河鉄道999等の作画監督もしている小松原一男さん、機動戦士ガンダムなどでも美術監督をしている中村光毅さん、久石譲さん、エヴァンゲリオンの監督・庵野秀明さんと 錚々たる製作陣のコメントが並ぶ。 更に、作家・椎名誠さん、微生物生態学を専門にする広島大学大学院准教授・長沼毅さん、元外務省主任分析官・佐藤優さんなどが専門的な見地から作品を分析する。 一つ一つで感想文が書けそうだが、とても見が持たない。知識が足りない。 読んでください(笑) まあ、それよりも何よりも。 何が印象的って、「(公開日までに)間に合わない」と言った宮崎駿監督に対して「どうする?」となった時に意見を求められたプロデューサー・高畑勲の答えが。 「ダメなものはダメでしょう」 すげーな。パクさん。 やっぱりこの人が1番よく解らない。

【review】とりあたま大学 世界一ブラックな授業!ç·¨

感想:安定のクォリティー。博学で滅茶苦茶(笑) とりあたま大学 世界一ブラックな授業!ç·¨ 西原理恵子/著 佐藤優/著 新潮社 危険度、Fランク!最凶の教授陣が、マンガとコラムで白熱講義!毒と笑いは、東大以上。大増量の第4弾! とにかく、今回印象に残ったのはまず、MOOC。 初めて知りました。 インターネット動画で講義が受けられるなんて。 ちょっと面白そう!と思って、早速gaccoという MOOCのサイトに登録してみました。 とりあえず、受けてみたのはEvernoteの講座。 いや、もうずっと使っているんだけども。 改めて説明を受けると知らなかった機能もあって面白かったです。 私はいつも、Evernoteの主な使いみちはウェブクリップだったので。 動画も一つ10分弱なのでやりやすいです。 あと、もうひとつは食品の異物混入の事件についての記事で。 高須先生が「一番怖いのは環境ホルモン!」には思わず納得。 なんの知識のない私が過去に「メス化する自然」 1冊を読んだだけでも考えるものがあったので。 自然界にあるウィルスやバイ菌も勿論怖いけど、その恐怖が遠のいた分、私たちは大量の化学物質に晒されている。 それらは「害がない」とされているが、それはあくまで「現在」の話であって長い蓄積の中で何らかの影響に晒されているという話。 まあ、だから即消毒に使われる化学物質が悪い、という話でもないけど。 要は、世の中100%安全なものもないし、100%毒にしかならないものもない、ってことなのでしょうけど。 とにかく、いつもの通り、楽しく読めます。