中ピ連を再評価する

「フェミニズムの歴史と理論」に、斉藤正美さんと私による、中ピ連関連の2つのエントリをアップしました。

これまで、女性学・ジェンダー学界隈では、批判的に語られることのほうが多かった中ピ連。もちろん批判されるべきところも多々ある運動ではあったのだろうが、評価すべき点もあるのではないか。斉藤さんもエントリで書いていますが、大宅壮一文庫の文献目録で、どのフェミニストよりも、群を抜いて記事数が多いのが「中ピ連」のリーダーだった、榎美沙子さんでした。マスコミ上でこれだけ集中的に報道されたフェミニスト、およびフェミニズム団体は、後にも先にも榎さんおよび中ピ連だけなのではないでしょうか。さらに、いまでも、ピンクヘルメットのイメージは多数のひとの記憶に残ってもいます。

中ピ連の運動について、功罪ともにもっと考えてみてもいいのではないか、そんな思いで書いてみました。そして、中ピ連のみならず、他にも本当にたくさんあった、様々なウーマンリブ運動団体についても。

「フェミニズムの歴史と理論」には、今後もぼちぼちペースではありますが、フェミニズムの歴史についてのエントリをアップしていく予定です。
さらに、もう少し発売が近づいてきたら、『社会運動の戸惑い』本のもう一つの柱である、草の根保守運動に関しても少しずつ書いていくかも。。ということで、久しく放置してしまっていた「フェミニズムの歴史と理論」サイトも更新再開していますので、ぜひご覧下さい。

社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動

社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動