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高橋庄太郎さん

好きなことを仕事にしたい!山岳ライターの実情を、キャリア15年の大人気ライターに聞いてみた

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山に関係ない仕事をしながら登山を続けることはできる。でも、登山が好きだからできれば山に関わる仕事がしたい!さらに、文章を書くこと読むことが好きだから山岳ライターになりたい!

だけど、どうやったら山岳ライターになれるのだろう?そもそも生活していけるだけの収入は見込めるの?フリーライターってどんな生活になるの?

一人で想像していても分からないことだらけなので、著名な山岳ライターである高橋庄太郎さんにぶっちゃけ話を聞いてみました!

目次

アイキャッチ画像撮影:吉澤英晃

どうせ働くなら、好きなことを仕事にしたい!

仕事 働く 好きなこと

出典:PIXTA

人として生活を送るためには、働いて収入を得ないといけません。就職について考えるとき、多くの方が好きなこと、得意なことを仕事にしたいと思うはずです。登山が趣味なら山岳ガイドや、登山道具メーカーへ勤めることに憧れている人もいるのではないでしょうか?

山に登りながら収入を得る″山岳ライター″という職業

フリーライター

出典:PIXTA

山に関わる仕事のなかで、山に登りながら収入を得る山岳ライターという職業があります。業務とはいえ山へ取材に行き、見たもの聞いたこと感じたことを文章にする仕事は、なんだかとっても楽しそう。しかも、フリーライターという肩書には、社会に縛られない自由な印象がありますよね。

フリーランスにつきまとう不安と心配

山岳ライター

出典:PIXTA

しかし企業に属さないからこそ、フリーランスという働き方に不安を覚える人は多いはず。真っ先に心配になるのが、生活する収入を得ることができるのかということ。その他にも、どうやったらフリーライターなれるのか?将来性はあるのか?など、分からないことだらけです。

そこで今回は、15年も山岳ライターとして活躍している高橋庄太郎さんに、″山岳ライター″という職業について詳しく話を伺ってきました!

ライター歴15年の大人気山岳ライター、高橋庄太郎さん

高橋庄太郎さん

撮影:吉澤英晃
<高橋庄太郎さんプロフィール>
1970年7月2日生まれ。宮城県出身の山岳ライター。高校時代に入部した山岳部で登山を始める。大学時代には北アルプスや知床などを歩き、大学卒業後に出版社でファッション誌の編集担当を務めたのち、フリーの山岳/アウトドアライターとして活動を開始。
ライター歴:15年
最近の主な活動:『山と渓谷』『PEAKS』などの山岳専門誌での執筆のほか、現在webメディアの価格.comマガジンで「実践主義! 高橋庄太郎の山道具コレクト」などを連載中。『トレッキング実践学 改訂版』『山道具 選び方、使い方』『テント泊登山の基本』など著書も多数手がける。

取材開始直後から衝撃の事実!山岳ライターで食べていくのは難しい?

ライター吉澤
今回は宜しくお願いします!

庄太郎さん
最初から悪いんだけど、この先、山岳ライターで食べていくのは大変だよ〜。

ライター吉澤
(やばい。初めからネガティブな方向に話が向かいそう・・・)
それでも、庄太郎さんみたいな山岳ライターに憧れている人って、大勢いると思うんです。

庄太郎さん
本当にそうかなぁ。僕は雑誌がメインで仕事をしてきたライターだけど、最近は雑誌で書きたい人なんて一人も聞かない。逆にwebメディアがライターを募集すると何十人も応募があるらしい。結局、今はwebでライターになりたい人はいるけど、雑誌中心のライターを目指す人はいないんだよね。

ライター吉澤
どちらも同じ、文書を書く「ライター」という仕事だと思うのですが…。

庄太郎さん
似ているようで違うと思うんだ。雑誌にはページ数や文字数の制限があるから、雑誌での仕事には限られた条件のなかで情報を整理して、読者に伝わりやすい文章を書くスキルと専門知識が求められる。その分、支払われる原稿料も高い。

これがwebになると限られたページ数や文字数で説明しなければならないという面倒な制約がなくなるから、経験がない人でもライターになりやすいし、実際に未経験者を募集しているメディアも多いよね。ただし報酬は少ない傾向にある。


ライター吉澤
なるほど。庄太郎さんは今でも雑誌の仕事がメインなのですか?

収入になりやすい雑誌の仕事と、参入しやすいwebの仕事

高橋庄太郎さん

撮影:吉澤英晃

庄太郎さん
前まではそうだったんだけど、最近それが変わってきて、今では雑誌の仕事とwebの仕事で、取材と原稿書きのために使う時間が同じくらいになってきたんだ。ただ、同じ時間働いても収入はまだ雑誌の方が多いね。

ライター吉澤
それでは、未経験でも参入しやすいwebの仕事から始めて、ゆくゆくは収入になりやすい雑誌の仕事を増やしていく、というのがこれからの王道でしょうか?

庄太郎さん
今は雑誌の仕事はあまり多くないので、これからはweb中心にお金を稼ぐ新しい方法を考えたほうがいいよ。さっきも言ったけど、今のところ雑誌のほうが専門的な知識を求められることもあって、webで経験を積んだだけではすぐに雑誌でも原稿を書けるようにはなれないかもしれない。ただ、webは小回りが利くから発想次第でおもしろい記事が書ける。逆に、雑誌で経験を積めばwebライターとしてもやりやすいはずだね。

ライター吉澤
それでは、初めから雑誌で仕事をすることをめざした方が良さそうですね。

庄太郎さん
それがそうとも言えなくて。最近は雑誌が売れない時代で、雑誌の種類が少ないうえにページ数も減り、制作費を削るために外部のライターに任せる仕事の総量が少なくなっている。今後、雑誌社からの仕事をメインにして食べていくのは難しいよね。さらに、業界の経験がない状態で雑誌社から仕事を得るのはハードルが高いと思うよ。

ライター吉澤
雑誌の仕事のほうが収入になりやすいけど、先行きは不透明で未経験では参入しずらい。webだと未経験でもライターになりやすいが、報酬は少ない。…これから山岳ライターを目指す人は一体どうしたらいいのでしょうか?

庄太郎さん
だから言ったでしょ(笑)。これから山岳ライターとして食べていくのは難しいよって。

それでも憧れてしまう【山岳ライター】という仕事

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