- 日本の雑談には「定番のフレーズ」が多い
- 一流は「その人」に特化した雑談をしている
- 日本人が「自己開示」に慣れていない理由
- なぜ日本のビジネスマンは雑談が苦手なのか?
- 雑談を通じて「ラポール」を作る
- ひとつの質問だけで、多くの情報が得られる
- 目の前の相手に対して「無条件の肯定的関心」を持つ
- 日本は世界に類がない「ハイコンテクスト社会」
- ビジネスの雑談は「BtoB」ではなく「CtoC」
- 欧米の一流は周到な「準備」をして雑談に臨む
- 日本のビジネスマンの50%は「事前準備」をしていない
- 一流が雑談に求めているのは「リベラルアーツ」
- 「グローバル」な視点と「トランスナショナル」な考え方
- 「何のために相手に会うのか?」を見つめ直す
- 「出たとこ勝負」の雑談をしても勝ち目はない
- 相手の表情やその日の様子を確認しない人が多い
- 「トランザクション文化」と「リレーション文化」
- 無意味な雑談によって失う「3つ」のもの
- 参考書籍
日本の雑談には「定番のフレーズ」が多い
一流は「その人」に特化した雑談をしている
日本人が「自己開示」に慣れていない理由
なぜ日本のビジネスマンは雑談が苦手なのか?
雑談を通じて「ラポール」を作る
ひとつの質問だけで、多くの情報が得られる
目の前の相手に対して「無条件の肯定的関心」を持つ
日本は世界に類がない「ハイコンテクスト社会」
日本は、「以心伝心」という言葉に象徴されるような、相手の気持ちや意図を「察する」とか「忖度する」、「空気を読む」、「行間を読む」というコミュニケーションが成立しやすい社会であり、そもそも自己開示の必要がなかったり、自分の好みを相手に伝えることが必ずしも美徳とは考えられていません。
これに対して、欧米の国々は人種や文化、価値観がバラバラですから、言葉でストレートに情報交換する必要があります。
相手とビジネスで向き合っているのであれば、アメリカであれ、イギリスであれ、欧米諸国は日本よりも結果主義の傾向が強いですから、仕事につながる話や楽しく学べるような話をして、お互いに少しでも意味のある会話をしたいと考えているのです。
ビジネスの雑談は「BtoB」ではなく「CtoC」
流動的で変化の激しい現代のビジネスでは、商談やプレゼンの場で効果を発揮するのは、マーケティング戦略でいう「BtoB」の関係ではなく、あくまで「CtoC」の関係性です。
会社の看板や規模で押し切れるほど、現在のビジネス環境は甘くありませんから、戦略的な雑談がますます重要な時代になっていると考える必要があります。
欧米の一流は周到な「準備」をして雑談に臨む
日本のビジネスマンの50%は「事前準備」をしていない
一流が雑談に求めているのは「リベラルアーツ」
「グローバル」な視点と「トランスナショナル」な考え方
世界で活躍するビジネスマンが雑談で重要視しているのは、「グローバル」な視点と国の枠組みを超えた「トランスナショナル」な考え方です。
それぞれの国によって、文化や価値観が大きく異なりますから、その違いをどう乗り越えて信頼関係を築き、ビジネスで成果を出していくか……に意識を集中させているのです。
自分の国の特性を知っておくことは、自分のアイデンティティの一部ですから、ごく当たり前のことですが、日本人は日本の歴史や伝統について、あまりにも無関心というか、無頓着な人が多いように思います。
「何のために相手に会うのか?」を見つめ直す
「出たとこ勝負」の雑談をしても勝ち目はない
相手の表情やその日の様子を確認しない人が多い
「トランザクション文化」と「リレーション文化」
海外と日本では、ビジネス相手との付き合い方にも大きな違いがあります。
アメリカやイギリスなどのアングロサクソン系の人たちは、最初にビジネスがあり、その後で付き合いが始まるという、いわば「トランザクション」(商取引)の文化があります。
これに対して、日本はビジネスが成立する前の段階で、「どうぞ、よろしく」とお酒を酌み交わし、お互いの関係性を深めてから一緒に仕事を始めます。
いわば、「リレーション」(人間関係)の文化です。
ビジネスのグローバル化が加速している現在、こうしたスタイルの違いがあることも、予備知識として知っておく必要があります。
無意味な雑談によって失う「3つ」のもの
著者のピョートルさんが考える理想の雑談は、お互いに学びのある情報を交換して、信頼関係を結ぶためのプロローグとなるような会話をすることです。
また無意味な雑談によって、失うものが3つあると考えています。
①貴重な「時間」を奪われる
②ビジネスの「可能性」がなくなる
③「レピュテーション」(評判)をなくす