三冠馬のきょうだいってすごいよねって話 ミスターシービー編【WP9 2022】
- 2024/04/29
- 19:30
セントライト:タイホウ、クリヒカリ、トサミドリ
シンザン:リンデン、オンワードスタン
シンボリルドルフ:シンボリフレンド
ナリタブライアン:ビワハヤヒデ
ディープインパクト:ブラックタイド
オルフェーヴル:ドリームジャーニー
三冠馬のきょうだいってなんだかんだで重賞クラスだよね。
ただミスターシービーの場合はシービークインが繁殖能力を失った影響で彼一頭しかいないんだよね。
じゃあウイポできょうだいを作ろうぜ! という企画。
JBISによるとシービークインは88年にスプレンデイドモーメントを種付けしたようなのでこの時に受胎したというIF。
スプレンディドモーメントは競走馬としては登場せず1987年にしれっと種牡馬の中に加わる。
血統などはこんな感じ。
成長型が早熟、系統確立の弾に使う時は結構ありがたいけどこういう企画の時はちょっとなぁ。子供に遺伝しない事を願う。とりあえず温泉を二つ用意。
こっからはロールプレイ。
史上3頭目の三冠馬ミスターシービーの母であり自身も複数の重賞を勝った名牝シービークイン。
しかし初仔であるシービー以降は不受胎が続き生産者も半ば諦めていた88年、スプレンディドモーメントの種を受胎。翌年には牝馬が生まれる。
一般的には牝馬より牡馬の方が高値で売れるので生産者は牡馬をありがたがるものだがシービークインの娘となれば話は別。
仮に未勝利でも繁殖入りは確実。むしろ不慮の事故を避けるべく競走馬デビューさせない選択肢もありでは? そういう話が持ち上がるレベルであった。
それはさておき。
幼駒時代から動きの良かったシービークインの89は競走馬としてのデビューが決まり、陣営は母の最初の鞍上であった竹原啓二騎手に騎乗馴致を依頼するなど手厚い育成を施していく。
シービーアミーラと名付けられた幼駒は1歳の終わりには兄と同じく松山康久調教師の元に入厩。
438kgという2歳牝馬という事を加味してもいささか小柄で迎えた新馬戦。
兄譲りの豪脚を炸裂させて4馬身差で勝利。続くアスター賞も勝利すると初の重賞、左回りのアルテミスSも制して意気揚々と阪神JFに乗り込むもニシノフラワー、キョウワホウセキに続く3着。
シービーの妹がルドルフの娘に負けるというなんとも因縁めいた結果に。
3歳クラシック戦線。
チューリップ賞、桜花賞ともにニシノフラワー、アドラーブルの3着。
これで3回連続3着。
GⅠ馬のきょうだいがGⅠを勝つ方がむしろ少数事例である。そうそう旨い話はないのか……陣営が歯痒い気持ちで迎えたオークス。
兄妹クラシック勝利!
2着にはメジロカンムリが入り何気に松山厩舎でワンツー。
秋初戦の紫苑Sを快勝するも秋華賞ではサクラショウリ産駒のロンリーコプランを捉えきれずに再び3着。
世間では次走はエリザベス女王杯かと思われていたがまさかのチャンピオンズC
実は調教では芝よりダートの方が動きが良かったアミーラ。
しかしよっぽど芝の成績が酷くない限りクラシックを回避する理由がないのでこれまで芝に専念してきたがいい機会なのでダートを試してみる事に。
斤量の有利があったとはいえ年上の牡馬を蹴散らして勝利。流石は三冠馬の妹である。
中二週で参戦した年末のグランプリ有馬記念では大外というハンデを抱えながらから2着に健闘。
しかし1着トウカイテイオーに9馬身差をつけられたので手放しには喜べない。
年末には3歳女王に。
3歳牝馬ではニシノフラワーがGⅠ2勝を上げていたがこちらは世代戦の桜花賞とNHKマイルだったので古馬混合を勝利したアミーラの方が評価された。
ちなみに竹原ジョッキーは松山吉三郎厩舎の方でも活躍。
4歳初戦もダートのフェブラリーSに出走して見事勝利。
ダート路線の中心的存在となったアミーラだったが……
前走で下したシュンギクに足を掬われる。
同い年のシュンギクは奇しくもミスターシービー産駒。
昨年のJDD勝ち馬で東京大賞典でも2着に入ったもう一頭の砂の女傑。
宝塚記念への出走も検討されていたが陣営は帝王賞でのリベンジを選択。
対戦成績を2勝1敗にしダート最強は自分である事を誇示。
(一部では「きっちりリベンジするのはむしろルドルフっぽいよな~」という声もあったとかなかったとか)
その後はGⅠ級を連戦連勝。
もはや国内での格付けは終了したと言っても過言ではない。
そして年末には再び有馬に参戦するも何故か2年連続大外16番。
結果はトウカイテイオーだけでなくウイニングチケットにも破れ3着。牝馬が安定して馬券圏内にいるだけでも凄いのだが。
今年は二部門で選出。
ドバイからの赤紙招待状を貰ったアミーラ陣営は5歳時に海外遠征を敢行。
……が、前哨戦のマクトゥームチャレンジR3ではパセアナの2着、本番のDWCでは8着と初めて掲示板を外し、世界の壁を痛感する結果に。
帰国後は平安S、帝王賞と連勝(平安SではフェブラリーS勝ち馬のミスタールドルフを撃破)
衰えがない事を証明するとBCクラシックで開催される世界最強決定戦の招待に応じる。
……のだが。オーサムアゲインSは3着、BCクラシックは7着とやはり海外は鬼門。
帰国後はチャンピオンズCの3連覇の偉業を達成。
(展開にも左右されるので一概には言えないが)年を経るごとにタイムを縮めているのは圧巻。
そんなアミーラでも海外では通用しないという絶望もあるのだが……
3度目の挑戦となった有馬記念ではナリタブライアンとヒシアマゾンの3歳最強の二頭に次ぐ3着。
ビワハヤヒデとの兄弟対決がなくなった代わりに先々代の三冠馬の妹との競り合いはなかなか盛り上がった。
年末には2年連続で最優秀ダート馬に選ばれる。
最優秀4歳以上牝馬に選出されたのはノーザンテースト産駒のオオトリサンセット。
双方の勝ち鞍は
シービーアミーラがチャンピオンズC、帝王賞、平安S。
オオトリサンセットがヴィクトリアマイル、中山牝馬S、福島牝馬S。
この結果に一部の競馬ファンはダート軽視と騒いだ。
6歳になってもまだ十分戦えそうな雰囲気のあったアミーラだがシービークインの牝系を残すという大事な役目が残っている事もあり引退が決定。
28戦15勝。
展開に左右されやすいと言われる追い込み脚質ながら国内では4着以下になった事がないという抜群の安定感を誇った。
年末に守永真彩が二頭は両思いと告げるイベントがあったがショックのあまりスクショをし忘れた。
競走成績
1991年
7月4週
2歳新馬
札幌4R 芝1800m 右 小雨 良 8頭
2枠2番 1番人気
1着
9月2週
アスター賞 1勝
中山8R 芝1600m 右 晴れ 良 15頭
3枠4番 2番人気
1着
10月5週
アルテミスステークス GⅢ
東京10R 芝1600m 左 晴れ 良 11頭
7枠9番 1番人気
1着
12月2週
阪神ジュベナイルフィリーズ GⅠ
阪神10R 芝1600m 右 晴れ 良 18頭
7枠14番 2番人気
3着
1992年
3月2週
チューリップ賞 GⅡ
阪神10R 芝1600m 右 晴れ 良 12頭
4枠4番 3番人気
3着
4月2週
桜花賞 GⅠ
阪神10R 芝1600m 右 晴れ 良 18頭
5枠9番 3番人気
3着
5月4週
優駿牝馬(オークス) GⅠ
東京10R 芝2400m 左 晴れ 良 18頭
2枠3番 2番人気
1着
9月2週
紫苑ステークス GⅢ
中山10R 芝2000m 右 晴れ 良 18頭
2枠3番 1番人気
1着
10月3週
秋華賞 GⅠ
京都10R 芝2000m 右 曇り 良 18頭
8枠16番 1番人気
3着
12月1週
チャンピオンズカップ GⅠ
中京10R ダ1800m 左 曇り 良 16頭
4枠7番 2番人気
1着
12月4週
有馬記念 GⅠ
中山10R 芝2500m 右 晴れ 良 16頭
8枠16番 3番人気
2着
1993年
2月4週
フェブラリーステークス GⅠ
東京10R ダ1600m 左 晴れ 良 16頭
2枠4番 1番人気
1着
5月1週
かしわ記念 JpnⅠ
船橋 ダ1600m 左 晴れ 良 12頭
8枠11番 1番人気
2着
6月4週
帝王賞 JpnⅠ
大井 ダ2000m 右 晴れ 稍重 14頭
7枠12番 1番人気
1着
8月3週
クラスターカップ JpnⅢ
盛岡 ダ1200m 左 雨 重 11頭
1枠1番 1番人気
1着
10月2週
南部杯 JpnⅠ
盛岡 ダ1600m 左 晴れ 良 11頭
6枠7番 1番人気
1着
10月5週
JBCクラシック JpnⅠ
大井 ダ2000m 右 晴れ 良 16頭
1枠1番 1番人気
1着
12月1週
チャンピオンズカップ GⅠ
中京10R ダ1800m 左 晴れ 良 16頭
3枠5番 1番人気
1着
12月4週
有馬記念 GⅠ
中山10R 芝2500m 右 晴れ 良 16頭
8枠16番 3番人気
3着
1994年
3月1週
マクトゥームチャレンジラウンド3 GⅠ
メイダン ダート2000m 左 晴れ 良 16頭
5枠9番 2番人気
2着
3月5週
ドバイワールドカップ GⅠ
メイダン ダート2000m 左 晴れ 良 14頭
1枠1番 4番人気
8着
5月4週
平安ステークス GⅢ
京都 ダ1900m 右 晴れ 良 16頭
8枠15番 1番人気
1着
6月4週
帝王賞 JpnⅠ
大井 ダ2000m 右 曇り 良 16頭
6枠12番 1番人気
1着
9月1週
ジョン.メービーステークス GⅡ
デルマー 芝1800m 左 晴れ 良 14頭
2枠2番 1番人気
2着
10月1週
オーサムアゲインステークス GⅠ
サンタアニタ ダ1800m 左 晴れ 良 14頭
2枠4番 1番人気
3着
10月5週
ブリーダーズカップクラシック
サンタアニタ ダ2000m 左 晴れ 良 14頭
4枠5番 6番人気
7着
12月1週
チャンピオンズカップ GⅠ
中京10R ダ1800m 左 曇り 良 16頭
1枠1番 1番人気
1着
12月4週
有馬記念 GⅠ
中山10R 芝2500m 右 晴れ 良 16頭
7枠13番 3番人気
3着
幼駒時代の評価
誕生時
秘書:◎
牧場長:○
河童木:-
長峰:-
美香:◎
入厩時
秘書:◎
牧場長:○
河童木:△
長峰:-
美香:◎
0歳時コメント
4月1週:まだ生まれたばかりなのですが、この仔はなかなか丈夫そうですね
1週目(底力):この時期の幼駒は、日ごとに大きくなっていきます
2週目(フィジカル):動きのよさが目立ちます
かなりの身体能力を持っていそうですよ
3週目(メンタル):なかなか好奇心旺盛ですね
物覚えもよさそうですよ
4週目(脚部不安 ):すくすくと育っていますよ
このまま無事に行ってもらいたいものです
1歳時コメント
成長度1:現在、馴致を行っています
順調に成長していますよ
成長度2:順調に成長しています
ずいぶん大人になってきましたよ
成長度3:時折、大人と見まがうほどに成長しています
わりと早い時期にデビューできそうですよ
健康1:骨太で、とにかく体が丈夫なんです
こういう馬は、長く活躍してくれますよ
健康2:骨太で、とにかく体が丈夫ですね
健康面に関しては、なんの不安もありません
馬格:まだ幼駒なので先々はわかりませんが、この馬は少し小柄ですね
トラック:現在、トラックコースで調教しています
順調に進んでいます
賢さ:とても利発そうな顔つきをしています
よい目をしていますよ
精神力:かなり我慢強いところがありますね
精神面で強いものを持っているかもしれません
気性:とてもおとなしい性格ですよ
素直で、人の言うことをよくきくので手がかからずに助かります
瞬発力:すばらしいバネの持ち主ですね
柵を飛び越えてしまうんじゃないかと心配するくらいです
柔軟性:しなやかな動きを見せてくれますね
体の柔らかさは、かなりのものです
評判:現時点ではさほど注目されていないようですね
まあ、勝負はレースに行ってからですよ
2歳時コメント
スピード:動きがいいですね
スピードがついてきました
スタミナ:スタミナがついてきました
距離延長も心配ありませんね
気性:なかなか素直で聞き分けもいいですよ
それにいつも落ち着いています
健康:とても健康な馬ですよ
運動した後などの回復ぶりなど、体の丈夫さには目をみはるものがあります
パワー:時折、力強い動きを見せてくれます
なかなかのパワーを秘めていそうです
瞬発力:追い出すと鋭い脚を見せるんですよ
なかなかの瞬発力を秘めていそうです
柔軟性:身のこなしがとても軽いんです
体の柔らかさはかなりのものですよ
勝負根性:他馬にひるむようなところがあるんですよ
ちょっと勝負強さに欠けるかもしれません
馬場適正:走りっぷりから見て、ダートが向いているように思いますね
小回り:なかなか器用なところがありますね
小回りのコースも苦にしないでしょう
走法:走り方は普通のようですね
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