【この2つの事をすれば、サポート詐欺の被害に遭わない!】前回は、サポート詐欺の手口と被る被害についてお話し致しましたが、今回は、ウイルス感染を告げる偽の警告画面に遭遇した時の2つの対象方法についてお話し致します。
それは、ウイルスか感染を告げる警告画面が偽物か本物かを見極める事と、偽の警告画面と分かったら閉じる事です。
この2つの対処方法を知っていれば、突然、パソコンにウイルス感染を告げる警告画面が現れても慌てず騒がず冷静に対処する事ができ、被害を回避できます。
この記事は、イラストやアニメーションを交えて分かり易く解説した動画としてYouTubeに投稿しています。
この記事と併せて、YouTubeの動画をご覧いただくと、より一層理解が深まりますので、是非、YouTube動画もご覧ください。YouTube動画:
「偽の警告画面の見極めは簡単・確実!」~これでサポート詐欺には騙されない!~それでは、続きをどうぞ!
【こんなに違う!セキュリティー・アプリのウイルス感染の通知画面と偽の警告画面!】①偽の警告画面の特徴!ウイルス感染を告げる警告画面の真偽を見極める為の第一歩は、セキュリティー・アプリのウイルス感染の通知画面と偽の警告画面を比較して、その違いを理解する事です。
そこで、先ずは偽の警告画面を見てみましょう。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます!
偽の警告画面には、次の5つの特徴があります。
・ブラウザで表示されます。
・電話連絡やアプリの購入など、何らかのアクションを求める文言が記されています。
・アラーム音や人の声が流れます。
・画面が最大化されて×ボタンが消え、画面を閉じれません。
・ウイルスに感染したと声や文字で示すだけで、ウイルスの退治は行いません。この記事をYouTubeにて公開しています。
YouTubeの動画上では、偽の警告画面上でアラームが鳴り、女性の音声が流れる光景をご覧になれます。
以下のリンクからYouTube動画を是非、ご覧下さい。YouTube動画:
「偽の警告画面の見極めは簡単・確実!」~これでサポート詐欺には騙されない!~②セキュリティー・アプリのウイルス感染通知画面の特徴!では次は、セキュリティー・アプリがウイルス感染を検知した場合の通知画面を見てみましょう。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます!
セキュリティー・アプリのウイルス感染通知画面には、次の3つの特徴があります。
・感染したウイルスを退治します。
・退治したウイルス名と、どの様に退治したのかを示す処置名だけを記すシンプルな内容です。
・×ボタンがあり、画面を閉じれます。
・アラーム音や人の声は流れなず静かです。
・電話連絡をしたり、アプリの購入を促す様なアクションは求めません。③偽の警告画面の見抜く2つのポイント!偽の警告画面の特徴とセキュリティー・アプリのウイルス感染通知画面の特徴を比較した結果、偽の警告画面に必ずある次の3つの特徴が分かります。
・感染したウイルスを退治しない為、退治したウイルス名や、どの様に退治したかを示す処置名が記されません。
・電話連絡やウイルスの購入など、何らかのアクションを求める文言が記され、ごちゃごちゃとしています。
・アラーム音が鳴ったり、ウイルスに感染したと喚く人の声が流れます。つまり、以下の2つが警告画面にあれば、100%偽の警告画面と見破れるのです。
・ウイルス感染を通知するだけでウイルスを退治しない。
・電話連絡やアプリの購入などのアクションを求めて来る
【偽の警告画面の閉じ方!】偽の警告画面だと見破れれば、後はブラウザを閉じれば良いのですが、偽の警告画面は先程もお話し致しました様に最大化して×ボタンが隠れている為にマウス操作では閉じれません。
そこで、次のキー操作で閉じましょう。
①偽の警告画面ではマウスカーソルは、偽のサポートセンターの電話番号が記されている場所以外は隠れて見えませんが、取りあえずマウスを一回クリックしましょう。
これは、偽の警告画面以外にも他のウインドウが開いている場合、偽の警告画面を選択した状態で無いと閉じる事が出来ない為です。
②次にESCキーを長押しするか、ALTキーとF4キーを同時に押してみましょう。
③すると、ブラウザの最大化が解除され、右上に×ボタンが現れますので、クリックすると閉じれます。
④この時、「移動」と言うボタンが現れたらクリックしましょう。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! ⑤このキー操作でも閉じれない場合は、CtrlキーとALTキーとDELキーを同時押してブルーの画面に替わったら、その中の「タスクマネージャー」と記された文字をクリックして、「タスクマネージャー」を開きます。
⑥次に、タスクマネージャーの上に記されている「アプリ」の文字の下に今開いているアプリの名前の一覧が表示されますので、Sの中からブラウザの名前をクリックし、タスクマネージャーの右下にある「タスクの終了」をクリックするとブラウザが閉じます。
⑦後は、タスクマネージャーを閉じます。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! ⑧キー操作でブラウザを閉じた場合、再びブラウザを開いた時に「復元」と記された小さなウインドウが現れた場合、「復元」ボタンはクリックせずに、×ボタンをクリックして小さなウインドウを閉じましょう。
「復元」ボタンをクリックすると、せっかく閉じた
偽の警告画面が再び開いてしまいます。※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます!
【偽の警告画面を疑似体験できるWebサイト】①偽の警告画面を疑似体験できるWebサイト「偽警告画面の閉じ方体験サイト」偽の警告画面は、いつ遭遇するか分からない為、実際に遭遇した場合、冷静な気持ちで偽の警告画面と見破り、閉じる事が出来るのだろうか?と不安に感じると思います。
そこで、、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)と言う組織のWebサイトにある「偽警告画面の閉じ方体験サイト」で偽の警告画面を疑似体験して偽の警告画面に慣れ、画面の閉じ方を練習する事をお勧め致します。
②「偽警告画面の閉じ方体験サイト」を体験してみましょう!「偽警告画面の閉じ方体験サイト」を開く手順は次の通りです。
1)
ここから「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」を開き、ここに記されている説明を読み、ページの下にある「偽セキュリティ警告画面の閉じ方体験サイト」ボタンをクリックします。
2)次に、「体験サイト起動」と記されたボタンがあるページが開いたら、「体験サイト起動」ボタンをクリックします。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! 3)すると疑似的な偽の警告画面が開き、とアラーム音と女性の音声が流れます。
4)ここで先程のキー操作で警告画面を閉じるれ練習をしてみましょう。
5)また、画面の左にあるウインドウの中の「体験サイト終了」ボタンをクリックする事でも画面を閉じれます。
6)尚、「閉じる」ボタンや「復元」ボタンは表示されません。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます!
【サポート詐欺の新たな手口】サポート詐欺の手口はWebサイトやYouTubeなどで暴露されていますが、これに対抗する為、サポート詐欺の手口は日々狡猾に変化しています。
①偽の警告画面に遭遇するケースの変化!偽の警告画面に遭遇するケースは、今までは海外のWebサイトやアダルトサイトにアクセスした場合でしたが、今は真っ当なWebサイトでも遭遇するケースが増えています。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! それは、Webページに表示する広告を「次へ」や「ここをクリック」などのボタンに偽装し、それをクリックする事で偽の警告画面に誘導する狡猾な罠を仕掛けている為です。
また最近は、ブラウザの「通知機能」と言う、ブラウザを閉じていてもメッセージを表示する機能で偽の警告画面を表示するケースも出ています。
下の画像は、実際にパソコンとスマートフォンの通知機能で表示された偽の警告画面です。
この2つの偽の警告画面は、「偽の警告画面はブラウザで表示される」と言う前提条件を覆していますが、先程お話し致しました「ウイルス退治は行わず、クリックする様にアクションを求めている事から簡単に偽の警告画面と見破れます。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! ②偽の警告画面に表示される内容の変化!
最近の偽の警告画面は、ウイルス検査をしている様に思わせる動きのあるアニメーションや電話番号を何カ所にも表示するなど、視覚に訴える方向に変化しています。
また、マウスカーソルは、サポートセンターの電話番号が表示されている部分にだけ表示されます。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! 更に、偽の警告画面の中に電話番号を入力するフォームを設けているケースもあります。
これは、サポートセンターの電話番号が「010」から始まる国際電話番号にシフトしている為に、偽のサポートセンターへの通話を躊躇されて騙せなくなる事を回避する為の苦肉の策と思われます。
※画面をクリックし、虫メガネのアイコンをクリックすると拡大してご覧になれます! ③偽のサポートセンターの電話番号の変化!偽のサポートセンターの電話番号と言えば先頭の番号は「050」ですが、最近は「010」で始まる電話番号に徐々にシフトしつつあります。
④プリペイド・カードを購入させる手口の変化!プリペイド・カードを購入する際、店員から購入目的を聞かれた時の対処法を指示して来ます。
また、プリペイド・カードを何回も購入させ、その都度1枚多く購入する様に指示して来ます。
⑤ウイルスを除去するサポート代金の決済手段の変化!最近は、プリペイド・カードの他にインターネット・バンキングによる決済も行うケースがあります。
偽のオペレーターは、インターネット・バンキングによる決済を行う様に誘導した後、偽のオペレーターが振込操作を行い、こちらのほんの一瞬の隙を狙って大金を騙し取ってしまうのです。
尚、③~⑤につきましては、YouTubeの動画にて詳しくお話ししていますので、以下のリンクから是非ご覧ください。YouTube動画:
「こんな幼稚な手口に騙されないで!」~最新、サポート詐欺の手口と被害!~
【お話しのまとめ】①偽の警告画面は、以下のたった3つの特徴があれば簡単確実に見破れますので、慌てず騒がず冷静に警告画面を観察しましょう。
・退治したウイルス名や退治方法が記されていない。(ウイルスを退治しない為!)
・電話連絡やリンクのクリック、アプリの購入など、問題解決の為の何らかのアクションを求める文言が記されている。
・アラームや人の声でウイルスに感染した事を喚き散らす。※本物のセキュリティー・アプリは、ウイルスを退治するので、何のアクションも求めて来ません。②偽の警告画面は最大化されている為に×ボタンが見えず、マウス操作では閉じれませんが、ESCキーの長押しで最大化が解除されて×ボタンが見える様になりますので、後は×ボタンをクリックして閉じましょう。
③閉じたブラウザを再び開いた時に「復元」と記されたボタンがあるウインドウが表示されたら、「復元」ボタンはクリックせずにウインドウを閉じましょう。(
「復元」ボタンをクリックすると、再び偽の警告画面が開いてしまいます!)
③IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のWebサイトにある「偽警告画面の閉じ方体験サイト」は、偽の警告画面を疑似体験できますので、何度も開いて偽の警告画面に慣れて、キー操作による閉じ方を練習し、偽の警告画面に遭遇しても冷静に対処できる様に有効活用しましょう。
④Webページを閲覧している時に、「次へ」とか「ここをクリック」などのリンクボタンがある時はマウスカーソルをクリック重ね、「Ads by Google」と言う文字が現れたら、それはリンクボタンに偽装した広告のリンクですので、クリックしない様にしましょう。
⑤最近は、ブラウザ以外でも偽の警告画面が表示され、如何にもセキュリティー・アプリからの警告画面と思ってしまいますが、①で記しました以下の2つの特徴があれば、100%偽の警告画面と簡単に見破れます。
・退治したウイルス名や退治方法が記されていない。(ウイルスを退治しない為!)
・電話連絡やリンクのクリック、アプリの購入など、問題解決の為の何らかのアクションを求める文言が記されている。⑥サポート詐欺の手口は、これからも狡猾で騙され易い様にアップデートして行きますので、IPAのWebサイトやネットニュース、YouTubeなどから最新の情報を入手し、新しい手口でも騙されない様にしましょう。
この記事は、イラストやアニメーションを交えて分かり易く解説した動画としてYouTubeに投稿しています。
この記事と併せて、YouTubeの動画をご覧いただくと、より一層理解が深まりますので、是非、YouTube動画もご覧ください。YouTube動画:
「偽の警告画面の見極めは簡単・確実!」~これでサポート詐欺には騙されない!~