xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

2024年 俺が見たTVアニメ・劇場アニメ私的ランキング

またしても年末の多忙で年を越してしまったけれども、毎年恒例の独断と偏見アニメランキング、2024年版を記しておこう。前年である2023年のランキングはこちら。

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それより以前の年のランキングはこちらからご参照いただきたい。今回で11回目なのか…。

今回の目次。例年通り出し惜しみはしないので、全ての結果はこの目次でわかるぞ。異論反論は受け付けないが。

対象作品

対象作品は2024年中に初放送・初公開され、自分が視聴完走したTVアニメと劇場に観にいった劇場アニメ作品である。以下に全作品のリストを挙げる。なおTVアニメの劇場総集編はなんとなく一応リストには入れてあるが、ランキングの対象にはしていない。またOP、EDのランキングに関しては、視聴完走を条件にしていない。

2024年冬アニメ

  • 悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~
  • 異修羅
  • 俺だけレベルアップな件
  • 銀河英雄伝説 Die Neue These(冬・春・夏・秋)
  • 外科医エリーゼ
  • 弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
  • 葬送のフリーレン(第2クール)
  • 即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。
  • メタリックルージュ
  • ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

2024年春アニメ

  • Unnamed Memory
  • ガールズバンドクライ
  • 終末トレインどこへいく?
  • 響け!ユーフォニアム3
  • 無職転生 â…¡ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール
  • 夜のクラゲは泳げない

2024年夏アニメ

  • 【推しの子】第2期
  • 俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
  • 義妹生活
  • 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
  • 負けヒロインが多すぎる!
  • 女神のカフェテラス 第2期

2024年秋アニメ

  • ありふれた職業で世界最強 season 3
  • 最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える
  • 精霊幻想記2
  • ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ
  • ダンダダン
  • チ。―地球の運動について― 第1クール
  • 星降る王国のニナ
  • やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
  • Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season 第1クール
  • 歴史に残る悪女になるぞ

劇場アニメ

  • 俺だけレベルアップな件 -ReAwakening-
  • がんばっていきまっしょい
  • きみの色
  • 劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK
  • 劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」前編
  • 劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」後編
  • 劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:
  • 劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:
  • 数分間のエールを
  • 好きでも嫌いなあまのじゃく
  • クラメルカガリ
  • クラユカバ
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
  • トラペジウム
  • ふれる。
  • ルックバック

2024年TVアニメランキング

今年はTVアニメも大豊作。1位はやはりあの最強のダークホース作品!

ちなみに「チ。―地球の運動について」は、もう少し話が進んでから評価したいと思うので来年送りにする(津田健次郎さん流石)。あとノイエ銀英伝は…銀英伝は常識、ということで、あえてここで評価するのも何なのでランキングから外しておく。

1位 「ガールズバンドクライ」(春)

ということで、1位はやはり「ガールズバンドクライ」だ。全く何も期待せずに見始めたんだけど、主人公の井芹仁菜の尖りっぷりに楽曲の良さ、そして俺の地元に極めて近くてめちゃくちゃ生活圏の川崎の街を実にリアルに再現してくれていて、「その道わかる! その歩道橋わかる!」的に個人的な掴みはバッチリだったんだけれども、回を重ねるごとにどんどんキャラクターにも音楽にもストーリーにも、そして映像にも引き込まれた大傑作だった。

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第1話を見て、ラストの川崎駅前のアゼリアのガラス天井横の路上で歌う主人公・井芹仁菜の姿に単純に感動していたのだが…。


出典:「ガールズバンドクライ」第1話, ©︎東映アニメーション

5話での「セルビアンナイト」という川崎に実在するライブハウスでのライブシーンを見た時は、アニメでここまでのライブシーンが作れるようになったのかとまた別の意味で感動してしまった。一人一人別の動きをする観客や、手ぶれを再現したカメラアングル、実際のライブ中に撮影するのは非常に困難と思われる視点の移動、リアルなピンボケのコントロール、そしてCGには苦手と思われる表情のデフォルメなどが一つになって、とんでもないアニメーションとなっていた。


出典:「ガールズバンドクライ」第5話, ©︎東映アニメーション

そもそも、ライブシーンだけCGのフルアニメで作るというのは今までも結構あったことだけれども、日常シーンまで全部CGのフルアニメで作るっていうこと自体、その挑戦だけですごいと思うし、今までよくあったセルアニメ風のCGに拘らず、かといってPIXAR風スタイルのCGにもせずに、独自の路線を作っていったというのも、その意気やよし、という感じだな。キャラの動きもいわゆるCGアニメっぽくないデフォルメの強い動きもあったりして、無茶苦茶費用もかかってそうだが大丈夫か?と心配になるほどだ。


出典:「ガールズバンドクライ」第6話, ©︎東映アニメーション

そして11話の、東扇島東公園での(おそらく)「BAYCAMP 2019」というフェスを再現したライブシーンで頂点を迎える。この回は、映像、演出、演技のいずれも本当にクライマックスだった。

第8話から第10話まで、ライブなしだがとても大事なエピソードを積み重ねてこのフェスに繋げていく物語構成、そしてライバルの新ダイヤモンドダストが、同じフェスの大ステージで最高のライブを行う、というところを受けて、挑戦者であるトゲナシトゲアリがより小さなステージで、だが本当に最高のステージを魅せる、という流れが凄まじすぎて圧巻である。


出典:「ガールズバンドクライ」第11話, ©︎東映アニメーション

第11話放送後に公開されたこのCGメイキング動画を見ていると、まさかそこまでモデリングしてたんだ! と絶句するようなシーンもいくつもあり、この作品にかけられた情熱が並大抵のものでなかったことを窺わせられる。上で挙げた、第1話、第5話、第11話のライブシーンを中心とした構成になっており、この3話がやはりCGライブシーンの最大の見せ所でもあったのだろうと思われる。

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さらに、この後の第12、13話のラストに続く展開のほろ苦さが、実に2024年の花田十輝さん関連作品に共通する感じでまた、最高だったのだ。まあこの辺りは「ユーフォ3」や「数分間のエールを」のところでも話そうか。

というわけで、色々な意味で本当に制作側の根性の座った企画がまさかの大ヒットしてしまった作品。こういうのは本当に大好き。

最初は「まあ地元だからねー」ということで、放送中から各話(とOPやMV)の聖地巡礼をほぼ同時進行してたんだけれども、川崎や東京近辺だけではなく、遠征先の舞台となった諏訪、熊本まで結局足を伸ばしたのも懐かしい思い出だな。さらにこの正月には旭川にも行って第8話と第13話の補完もしてきたぞ。

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ということで、よかったらこっちも見てくれ!

2位 「響け!ユーフォニアム3」(春)

ユーフォ3はだね…。実は最初見始めた時に、流石に今回は展開が辛すぎてしばらく放置してしまったのだ。

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だってさ、3年生に進級して高校最後の年に、無茶苦茶ユーフォが上手い3年生が転校してくるんだぜ(しかもかわいい)、なんか色々展開が予想できるよね。辛くなるよね。絶対辛くなるのわかってたから先送りしちゃった。第4話まで見たところで。


出典:「響け!ユーフォニアム3」第10話, ©︎ 武田綾乃、宝島社/「響け!」製作委員会 2024

でまあ、何ヶ月も経ってから見たんだよ第5話以降の残りを。


出典:「響け!ユーフォニアム3」第10話, ©︎ 武田綾乃、宝島社/「響け!」製作委員会 2024

もうさ、やっぱりガンガンに揺さぶられるわけ、メンタルが。特に最終回直前の第12話を見た時はボロボロ泣いていたぞ俺は。なんといってもラストの大吉山でのあのシーンさ。1期のあの超絶名シーンの麗奈と久美子のポジションがひっくり返っているやつ。あれは反則だよ。もうダメだよあれは。

あと、あの奏がさ…、なんと言ったらいいのか…、あそこまでいじらしくなるとは思わなかったよ。いい後輩を持ったな。あれは辛すぎる。


出典:「響け!ユーフォニアム3」第12話, ©︎ 武田綾乃、宝島社/「響け!」製作委員会 2024

まあそれでも、久美子も麗奈もそれぞれの形で自分の好きなことを仕事にしたわけで、それはとても素敵なことだと思うわけだ。その辺りがまた、俺も結構外した形でも最終的に好きなことを仕事にできている久美子タイプの人生なので、さらに感じるものがあるわけなんだよね。

それにしても終盤に出てきた香織先輩とか本当にマジ天使だったな…。あすか先輩との話はびっくりしたが。

…ということで、積んだまま放置しなくて本当によかった。10年続いた物語の素晴らしいエンディングだった。

そういえば先日、超久しぶりに宇治にふらっと立ち寄ったときに、久美子ベンチでInsta360 X4使って360度写真撮ってきたのでついでに載せとく。

割と上手く撮れたのでグリグリ動かしてくれ! (2024年の宇治はユーフォ含め色々とNHK関連でホットだったな)

3位 「葬送のフリーレン(第2クール)」(冬)

さて、フリーレン第2クールだ。新キャラいっぱい出てきてどうなんのこれ、と思ったら無茶苦茶面白かった。

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なんといってもこの二次試験のダンジョン編が最高だったな。だいぶキャラクター像が固まってきた段階で、凄まじいアクションシーンと共に人間模様を見せていくという、実に見事な構成。


出典:「葬送のフリーレン(第2クール)」第26話, ©︎ 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

この一連の話数は、実は何度も何度も見てしまったぞ。ここのフェルンとフリーレン凄いよね。


出典:「葬送のフリーレン(第2クール)」第26話, ©︎ 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

しかし、新キャラクターたちの中では俺は圧倒的にユーベルが大好きなのは実は秘密だ。CV長谷川育美なところも含めて最高すぎる。最初見た時は何この目つきがおかしいヤバい女、とか思っていたのだがどうしてこうなった。ちなみに2位はデンケンだ。


出典:「葬送のフリーレン(第2クール)」第24話, ©︎ 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

あと劇伴も最高だったよね。流石のEvan Call節。続きが楽しみでついに原作を読み始めてしまった。

4位 「負けヒロインが多すぎる!」(夏)

実は昨年のこのランキング記事で、2024年のアニメについてこんなことを書いていたのだけれども…

個人的にはマケインがどう仕上がってくるのか微妙に楽しみだったりする(いみぎむる先生は、今回はキャラクター原案ということなのね)。

…予想をはるかに上回る最高のアニメに仕上げてくれてありがとう、アニメ版マケインスタッフ&キャストの方々! ラッコさん大好きな原作組の俺としては大満足だよ!

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(それにしてもこのPVの前半後半の落差は何?)

でもまだ豊橋行けてない…。豊橋の方々、内心ではキモいと思ってるかもしれないけれども、マケインを受け入れてくれてありがとう。

それにしても負けヒロイン1号の八奈見杏奈さん、初登場ですでにこの表情ってのが残念すぎて本当に素晴らしい。


出典:「負けヒロインが多すぎる!」第1話, ©︎ 雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

個人的に一番笑ったのは、アニメ効果で「このラノベがすごい」ランキングでマケインが軒並み各部門1位を取っていたのに、女性キャラ部門だけ八奈見杏奈さんが2位になって、負けヒロインの品格を見せつけてくれたことだな。公式さんからして「ほぼ1位!(ヒロイン以外)」だからな。

ちなみに八奈見を下した1位はやはりお隣の天使様こと椎名真昼さんだ。まさに最強の勝ちヒロインだな。

5位 「俺だけレベルアップな件」(冬)

クッソ面白くなさそうなタイトルで、2024年の冬アニメにも関わらず、実は年末まで視界にも入ってなかったんだけど、昔の友人に勧められて見てみたら無茶苦茶面白かった。なんだこの逆タイトル詐欺。

現代の都市にいきなりダンジョンへの入り口が出現して、その後「覚醒」した者たちは「ハンター」と呼ばれてダンジョンでの戦いを生業としている、というなんか実にありがちな設定なんだが、これが面白いんだよなー。

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韓国の原作のようだけれども、日本でアニメ化されていて、キャラクター名は日本人の名前に変えられているけど、車は韓国みたいに右側通行でなぜか文字での公用語は英語、という作品世界、まあ国際展開を見据えての判断(吹き替えでどうにでもなるという意味)だろうけれど理に適ってる気がする。なんか国際展開用にキャラクター名がオリジナルの韓国名だけれども日本語の音声も別に録ってるらしいね。

「日本と海外ではキャラ名が異なるので、これまでなかったことなのですが、日本版・海外版でアフレコを2回しています。海外でも日本の声優は人気なので、字幕でアニメを見る人を意識しました。だから違和感のないようにキャラ名を変えてアフレコをしたんです。あとは背景、ステータス画面などは英語表記にしています」
「世界同時展開ではあるのですが、映像の作りは海外を意識しすぎないようにしています。どうしても海外に寄せようとしてしまいがちですが、日本で作る意味を考えていました。日本のアニメのよさを押し出しつつ、海外のアニメファンの好みもバランスよく取り入れていこうとしました」

出典:俺だけレベルアップな件:世界同時展開の狙い 日本のアニメの魅力を世界へ - MANTANWEB(まんたんウェブ)

それはちょっと聴いてみたいかも…と思ったら、たしかにCrunchyrollの英語版トレイラーでは水篠旬(성진우, Sung Jinwoo)が日本語で「ジヌさーん!」とか「ソン・ジヌハンター」とか呼ばれているな。面白い。

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ところで、ハンターが覚醒すると、覚醒時点で最強のS級から最弱のE級までのS、A、B、C、D、Eのどれかのレベルに決まってしまい、以後一生変化しないという設定は、日本よりずっと大学受験の結果が一生を左右するとか言われている、韓国の学歴社会を象徴しているのではないか、とか思ったりするのだがどうなんだろう?

そんな中で、謎の「システム」の導きで唯一レベルが上がっていく主人公は、そういう社会の構造と一線を画す異物的な存在として韓国では受け入れられるのかな、とも思ってしまう。すでに2025年の1月から2期が始まっているが、これまた面白いので、是非見てない方はキャッチアップをお勧めする。

6位 「【推しの子】第2期」(夏)

「【推しの子】」の第2期は、今度こそ本当に偶然ながら、社会的な問題となった不幸な事件とリンクしてしまっていたな。だが普通にドラマとして、2.5次元編はかなり楽しめた。

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まあここで、割と多くの人が蛇蝎のように嫌っている「実写化」ではなく、ある程度受け入れられているように見える「2.5次元」を持ってきたのはなかなか上手いと思ったな。実写化だとはなから受け付けない人も多そうだからね。

あと実際の2.5次元の舞台を見たことがある人は、漫画実写化のドラマとか映画を見たことある人よりはずっと少ないと思うし(かく言う俺も見たことがないので、その点も興味深かった)。

どうも原作周りが炎上していたようだが、まあそれはともかくとして続きが気になるぞ!

7位 「ダンダダン」(秋)

また今年も0話切りしていた作品をランキングに入れることに…。なんか世間で色々と盛り上がっているようなので、8話を放送していた頃に配信で慌ててキャッチアップしたのだけれども、幽霊、宇宙人、高倉健…なんだこれは。

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と言うことで、なんとなく自分の中では「考えるな、感じろ」枠だったりするのだが、とにかく破茶滅茶で面白い! なんか本当に訳のわからないところで終わってしまったので、2期を楽しみにしてる。

8位 「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」(秋)

これ、一体どのような視聴者を想定しているんだかよく訳がわからないのだが、16歳で非業の死を遂げた「軍神令嬢」が10歳の時の人生の分岐点に戻り、人生をやり直すという、まあ、それだけ聞けば結構俺好みの要素もあるので見ていたら、いつの間にか毎週楽しみな作品になってしまっていた。

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人生をやり直す女子の主人公が敵国の皇帝や王と結婚する、というストーリー構成は、冬にやっていた「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」と共通しているのだけれども、「やり竜」はゆるさとハードさの緩急の按配が絶妙でとても楽しめた。

ちなみに、原作ではループ前の時間軸での歴史上の事件を描いた特別編も先日発売されていて、まさにちょうど今読んでいるんだが、本編で割と幸せに暮らしているキャラクターたちが次から次へと死にまくっていて、3分の2くらいまで読んだところですでに辛すぎる。

あ、それ以外の原作は楽しいよ! ぜひアニメの続きも読んでみては。個人的にはジル先生編(ラノベ版第5巻)が特に好き。

9位 「無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール」(春)

無職転生 Ⅱの第2クールだが、とりあえず俺はエリスが一番大好き派なので、エリスが出てこないだけでちょっとダレてしまうのだよ…。いや、楽しかったんだけれどもね。

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アニメでも早くエリス復活してくれー。

10位 「Unnamed Memory」(春)

冬アニメのフリーレンに続いての、種﨑敦美CVの魔法使いが主人公のアニメ。いや全然違うけどね。最初気が付かなかったけれども、以前読んだ「Babel」ってラノベと同じ世界の物語だった(実際、かなり先の方の原作ではBabelのキャラクターが出てくる)。

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ちょいと作画レベルとかはイマイチではあるけれども、なかなか面白いので見ていたのだが、最後の最後でそうきたか!ということで、2期が1月から始まっているのでぜひ。これも現在原作が出ているところまでは読んでいるんだけれども、なかなかに時間的に雄大な作品である。面白い。

次点 「夜のクラゲは泳げない」(春)

ヨルクラも結構楽しみに毎週見ていたんだけれども、当初の自分の予想よりは熱中できなかったんだよな。でも上坂すみれCVのあのキャラは大好き。あれは最高。

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バカアニメ枠「悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~」(冬)

今回は割と豊作だったため、バカアニメ枠を挟む場所がなかったということなのだが、その栄誉のポジションは「悪役令嬢レベル99」に差し上げたい。まあそこまでバカに徹しているわけでもないが、かなり爆笑しながら1クール存分に楽しめた。こういうアニメは好きだ。

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とはいえ、小説原作とアニメで「ゲームの主人公キャラ」の扱いが随分違うんだが、どうやらコミカライズ版もその辺り変わってるみたいね。どういう意図なんだろう?

2024年劇場アニメランキング

コロナの影響を乗り越え、2024年はなんと17作品も劇場版アニメを観たらしい。しかも複数回観た作品がかなりあるからな。とはいえ、先ほども書いた通り、TVアニメの総集編的なものや先行上映的なものは、ランキングの対象とはしていない。そんな中での1位はやはりあの問題作だ。

1位 「トラペジウム」

実はネットの感想をシャットアウトして予備知識ゼロで観にいった。そしていきなりなんか得体の知れないものを観てしまった気分になったが、それでもラストの「トラペジウム」という文字が何を意味しているのかは、強く伝わってきた。天文にちょっと興味があれば小学生でも知っている単語だよね「トラペジウム」。

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宇宙の片隅で生まれつつある4つの星の卵が、星に育ちつつある場所である、オリオン座のトラペジウム。劇中にも何度もオリオン座が出てくる。トラペジウムの場所も小さく描かれている。そんな引っ掛かりを抱えたまま2度目を観て、はまった。

4人はそれぞれの姿で、それぞれ10年後立派な「星」に育っていた。その過去を「信頼できない語り手」である東ゆうの思い出として振り返る物語なのだな、これは。10年前のあの写真こそが、天体写真の展示の中に一つ「トラペジウム」と題されて飾られて然るべき写真だったのだ。

本職のアイドルだった人が原作の物語だが、色々な意味ですごいなこれは。

まあ、思春期に片足を突っ込んだ子供の親としての自分は、やっぱりこういう作品は親の視点で見てしまうんだよな。あの自己嫌悪やら悔しさやらのごちゃ混ぜで泣いている東ゆうへの母親の語りかけ、ああいう素敵なことをすらっと言える人間になりたいと思うのである。

良い映画だった。また観たい。

2位 「ルックバック」

これもとんでもない作品だった。「ルックバック」。出だしの部分は以前、ネットで読んだことがあったが、まさかこんな物語だとは思わなかった。

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自分のXのTLとか眺めていると、創作、と言う観点から語られることが多い気がしているこの作品だが、あいにく創作というものにそこまで重点を置いていない俺には、単純に藤野と京本の2人の物語に見える。しかも京本のキャラが強い。

そして、自分の中からなんか謎の親モードの視点とかが出てきたりしながら、観ているうちにまたボロボロ泣いてしまうのである。この作品、あの大きな事件を題材にしているよね。そういう不条理の中に仮に置かれた時、自分はどう思うか、自分は訪ねてきた藤野に何を語れるか、とかも考えてしまうんだよね。切ない。

3位 「がんばっていきまっしょい」

なんか予告編ではイマイチに見えたんだけれども、劇場で見たらとても良かった作品「がんばっていきまっしょい」だ。

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原作は昭和を舞台にした平成初期の小説で、今までドラマ化、映画化などがされている。とはいえ、令和の現代にリメイクするにあたって、さまざまな改変がなされているようだ。

子供の頃の無根拠な万能感からの卒業にしくじり、色々と拗らせてしまっている主役の悦ネエこと村上悦子のもどかしさを見ていると、また親モードになってしまい、これは親御さん色々心配しているだろうなぁ、とか勝手に思ってしまうんだけれども、その再生の過程で重要な役目を果たすものして、(序盤では非常に受動的に関わっていた)ボートというスポーツが描かれているという点が、また現代的なのだろうな、と思う。

ちなみに俺が一番好きなキャラは寺尾梅子である。オリキャラらしいのにそこはかとなく昭和っぽい名前もいいのだが、梅子が悦ネエに与える影響はとても大きい。

ちなみに2024年3月に松山に行った時に、「しょい」のことは全く知らずに梅津寺で色々写真を撮ってきていた。ダッコとイモッチが競走したとこ。

実は梅津寺には色々と個人的な思い出があるのである(説明するのも面倒くさいので略)。

4位 「きみの色」

今回は音楽を題材にした作品がランク内に多いな。「きみの色」は共感覚をモチーフにした作品であり、特に色使いが実に面白い。

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主人公たちのバンドはギター、テルミン、キーボードという非常に謎の構成。まあテルミンのバンドは昔結構ライブハウスで聴いていたりしたので、ある意味結構懐かしかったりする。劇伴の曲名が全部色のRGBコードになっているのも面白かったな。こんな表も作ってみたりした。

実に「きみの色」っぽい色たちだ。共感覚系のリアル知人の感想もぜひ聞きたいところ。

5位 「数分間のエールを」

こちらも花田十輝先生の関わっている、音楽がモチーフになったフルCGアニメ作品で、CGにしても「ガールズバンドクライ」とは全く異なるイラスト系のルックを目指しているように見える。そして「ガルクラ」「ユーフォ3」と同様にビターなストーリーだ。結局自分はこういうストーリーと、音楽が好きなんだな、と思ってしまうな。

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「ガルクラ」では、自分を貫きそれでも先に進んでいく姿、「ユーフォ3」では自分なりの形で好きなものを仕事にしていく姿、そしてこの作品では、ひとたび諦めた道に再び向かっていく姿と、三者三様の愛する音楽との関わり方が描かれているが、どれも真摯で尊い姿だ。

こちらの作品、大傑作というわけではないと思うが、とても気になる作品だった。

(ちなみに、劇中歌を1曲、柿チョコさんが歌っていたな)

次点 「好きでも嫌いなあまのじゃく」

「好きあま」、まあ色々と欠点のある作品ではあることは否定できないのだが、なんか気になっていて、実際割と好きだ。映画館で予告編を見た時、何この山形県! と思って気になっていたのだけれども劇場では見逃してしまい、Netflixで見た(山形県には個人的にちょっと縁があるのだ)。

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というわけでなんか、ものの勢いで11月に聖地巡礼にも行ってきたので、そちらも見ていただければと。CV富田美憂の鬼ガール、つむぎがとてもかわいい。

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2024年・TVアニメOPベスト5

今年はOP曲が大豊作だったな。なのでかなり選ぶのに苦労した。

1位 トゲナシトゲアリ「雑踏、僕らの街」(ガールズバンドクライ)

1位はやっぱりこれ。これ以外考えられない。最初なんの興味もなかった「ガルクラ」だけど、このOPを最初に見て一気に引き込まれたのを覚えてる(まあ、本編はほぼ完全にCGだけれどもOPはかなり手描きが入っているけどね)。

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終盤のカットをコマ送りして、実は熊本の風景が一瞬だけ入っていたりするのを後で知ったけれども、それもまた芸が細かい。勢いで聖地巡礼までしてしまったのももう懐かしい思い出だ。

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2位 ぼっちぼろまる「つよがるガール (feat. もっさ)」(負けヒロインが多すぎる!)

いやー本当にマケインはいいアニメ化をしたよな。このOPとかも本当にもう、最高じゃね?

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3位 鹿乃子のこ (CV.潘めぐみ), 虎視虎子 (CV.藤田 咲), 虎視餡子 (CV.田辺留依) & 馬車芽めめ (CV.和泉風花)「シカ色デイズ」(しかのこのこのここしたんたん)

すまん本編は4話くらいでギブアップしてしまったのだが、このOPが色々な意味で凄かったことが認めざるを得ない。

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一応、奈良に行った時に鹿の写真をたくさん撮る程度にはかなり気になっていた。

4位 ヨルシカ「晴る 」(葬送のフリーレン)

1期OPのYOASOBIに比べるとキャッチーさには欠けるかも知れないけれども、2期の雰囲気には合っていたんじゃないかな。

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5位 Creepy Nuts「オトノケ」(ダンダダン)

なんかメロディラインが耳に残る、中毒性のある曲。OPアニメーションも凄かった。

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次点(1) 由薫「Rouge」(メタリックルージュ)

これはOPアニメーションと合わせ技の勝利だな(本編はそこまでピンと来なかったが)。しかしそんなでかいブラックホールどうするの、とは思った。

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次点(2) 坂本真綾「nina」(星降る王国のニナ)

なんというか、坂本真綾が歌うアニメのOPだぜ! という感じが全開で実によかった。本編はとんでもない場所で終わってしまったのだが、続きはどうなるのだろう。

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2024年・TVアニメEDベスト5

まあ今年は、ガルクラの特殊EDとかを全部選考対象にしていると、ベスト5全てがガルクラの曲で埋まってしまう気がするので、メインEDである「誰にもなれない私だから」を1位にして、残りは別作品から取ってこよう。

1位 トゲナシトゲアリ「誰にもなれない私だから」(ガールズバンドクライ)

EDアニメが本編終了後のストーリーだというのは最後まで気が付かなかった。不覚。そう思って見直すとまたこれが良い。

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2位 SennaRin 「melt」(銀河英雄伝説Die Neue These)

ED曲としては実に勿体無い使われ方をしていたけれども、実に澤野節な名曲である。

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3位 エレノーラ・ヒルローズ(CV:日高里菜)、ユミエラ・ドルクネス(CV:ファイルーズあい)「好きがレベチ」(悪役令嬢レベル99)

これはさ、なんというかエレノーラがかわいすぎるんだけれども、そこに仕方なく付き合っている感を出しながらも、実際に仕方なく付き合っている感のあるユミエラの2人のダンスの対比が実にいいんだよね。序盤ではエレノーラが出てこないので、誰このかわいい子扱いされていたのも懐かしい。

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4位 鈴木このみ「白花」(異修羅)

これ実にいい曲だよね。正直本編は消化不良気味なんだけれどもこのEDは最高に気に入ってた。(そして2期が始まってるので、改めて原作を読み始めてる)

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5位 ぼっちぼろまる「鎌倉STYLE」(逃げ上手の若君)

実に耳に残る。それに尽きる。

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次点 Arika「blan_」(Unnamed Memory)

このアンメモのEDも実によかったな。ああ、ここで一息つけるか、というタイプのED曲。2期のEDも担当していてそちらも良い。

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2023年・劇場版アニメ主題歌ベスト3

劇場版アニメの主題歌ベスト3だが、今年はオープニングでもエンディングでもない劇中の歌に良いものがありすぎたので、番外(1), (2)としてそれらを追加した。

1位 haruka nakamura & urara「Light song」(ルックバック)

やっぱり1位はこの曲かな。祈りのような美しい響きの曲。この映画に最高に合っている。

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2位 東ゆう(CV:結川あさき), 大河くるみ(CV:羊宮妃那), 華鳥蘭子(CV:上田麗奈) & 亀井美嘉(CV:相川遥花)「方位自身」(トラペジウム)

トラペジウムのこの曲、劇中では完成した形では人々に届かなかった、4人のためだけの曲となった音楽。まさにこの映画のエンディングに相応しい。

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3位 結束バンド「ドッペルゲンガー」(劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:)

ぼざろ劇場総集編2作目のオープニング。あのライブでの3曲目という設定にはやっぱりグッときたぜ。

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番外(1) 織重 夕「未明 (feat. 菅原圭)」(数分間のエールを)

そして劇中歌で印象に残った曲はこれだ。まさにこの映画のメインテーマにふさわしい。

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番外(2) しろねこ堂「水金地火木土天アーメン」(きみの色)

こちらも劇中歌として実に良い形で使われていたな。もう一度観たいぞ。この曲の誕生時の、CV新垣結衣のシスター日吉子さん、何気に面白かった。

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おまけ

2024年の聖地巡礼あれこれ

「ガールズバンドクライ」と「好きでも嫌いなあまのじゃく」の話は書いたけれども、それ以外にも2024年は結構面白い聖地巡礼をしたな。

まずは1月のシンガポールでの「宇宙よりも遠い場所」。本当に久しぶりの海外だったけれども、これは本当に色々と運が良かった旅だったな。特に「天天海南鶏飯」での食事はもう無理だと思っていたのに、最終日にたまたま朝から開いていてOKだったとか。もう懐かしいぜ。

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そして5月に北海道の野付半島へ。日本最大の砂嘴であり、知る人ぞ知る「宝石の国」の舞台のモデルになったところだ。ここは本当に「世界の果て」の形容詞がよく似合う、凄まじい場所だった。あと、低緯度オーロラも(多分)僅かに写真に撮れたぞ。

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10月には、「アリスとテレスのまぼろし工場」の劇伴でとても印象的な響きを奏でていた謎の打楽器「シデロイホス」を叩きに、安曇野まで行ってきた。

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実はあと1つ、懐かしの「サクラダリセット」の舞台のモデルと思われる場所も2箇所行ってきたのだけれども、あまりに間が空きすぎていて、まだ記事にまとめていない。流石に近日中にまとめたいと思っているのでもう少しお待ちあれ。以前まとめた「サクラダリセット」の記事はこちら。

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声優部門

別に声優部門は毎年設けていないのだが、時々それらしきことをつぶやいているようなので、一応2024年はどうだったのかを話しておくことにするか。

新しい人だと、やはりトラペジウムで東ゆうの最高の舌打ちを聴かせてくれた結川あさきさんかな。その後も若君とかコラマイ方面とかあさきタイムとかで色々活躍していたのも聴いて多才さにも驚かされているので、今後の活躍にも大きく期待している。

あと新人といえば、ちょっと毛色は異なるけれどもトゲナシトゲアリのメンバーたちも本当にすごかったと思う。是非とも活躍を続けていってほしい。

総合的にはやはり、長谷川育美さんかね。結束バンドのメインボーカルとしての活動に、ぼざろ劇場総集編前後、さらに「がんばっていきまっしょい」のイモッチに、フリーレンのユーベル、ルプななのリーシェさんと大活躍だったな。エイティシックスのヴラディレーナ・ミリーゼさんから注目していた自分としては実に嬉しい限り。

旧作の再上映色々

夏頃に、新海誠監督の初期作品「秒速5センチメートル」「雲のむこう、約束の場所」が特別上映されていたので、両作品とも観てきた。実はどちらも劇場で観るのは初めてだったりしたのだが、これは劇場で観られて本当によかったな。

 

新海誠の初期作品としてはやっぱりこの2作が好きなんだよね俺。再上映本当にありがとう。

あと、年末に観た「劇場版 銀河鉄道999 4Kリマスター版」。流石に初上映(45年前)以来ということはないのだけれども、相当に久しぶりに観たこの作品、やっぱりよくできているよなー。

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流石に大人になると色々とツッコミを無意識に考えてしまったりする場所もあるんだけれども、そんなことはもうどうでも良かったりする。2024年にシネコンの劇場入り口でこのチラシが貼られているのを見るとは思わなかったよ。

それにしても、最後に流れるキャストやスタッフリストを眺めていると、すでに他界されている(ことを自分が知っている)方々も多いんだけれども、一方まだ現役で活動されている方々もいたりして、みんながんばれ! と思ってしまったりする。

さて2025年は?

まあ、2025年の冬アニメに関しては、すでにこちらのランキングに入っている作品のうち「俺だけレベルアップな件」と「Unnamed Memory」が2期をすでにスタートしており、どちらも良い感じのスタートである。ということで、春以降はどうかというと…、個人的には「私を喰べたい、ひとでなし」が気になっているな。まだいつ放送かは決まっていないみたいだけれども、結構期待している。

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まあ多分、また全然知らない作品の中に、色々と凄いやつが隠れているんだろうな。楽しみ。