xckb的雑記帳

身の回りにあったことを雑多に語ります。

2024年 俺が見たアニメ私的ランキング (2):劇場版アニメ、アニソンランキング、その他

記事が大きくなりすぎたためなのか、iPhoneのブラウザがクラッシュするようになってしまったので、劇場版アニメやアニソンのランキングを分離させることに。

TV版アニメのランキング記事はこちら。

xckb.hatenablog.com

今回の目次。こちらも全ての結果はこの目次でわかるぞ。異論反論は受け付けないが。

  • 対象作品
    • 劇場アニメ
  • 2024年劇場アニメランキング
    • 1位 「トラペジウム」
    • 2位 「ルックバック」
    • 3位 「がんばっていきまっしょい」
    • 4位 「きみの色」
    • 5位 「数分間のエールを」
    • 次点 「好きでも嫌いなあまのじゃく」
  • 2024年・TVアニメOPベスト5
    • 1位 トゲナシトゲアリ「雑踏、僕らの街」(ガールズバンドクライ)
    • 2位 ぼっちぼろまる「つよがるガール (feat. もっさ)」(負けヒロインが多すぎる!)
    • 3位 鹿乃子のこ (CV.潘めぐみ), 虎視虎子 (CV.藤田 å’²), 虎視餡子 (CV.田辺留依) & 馬車芽めめ (CV.和泉風花)「シカ色デイズ」(しかのこのこのここしたんたん)
    • 4位 ヨルシカ「晴る 」(葬送のフリーレン)
    • 5位 Creepy Nuts「オトノケ」(ダンダダン)
    • 次点(1) 由薫「Rouge」(メタリックルージュ)
    • 次点(2) 坂本真綾「nina」(星降る王国のニナ)
  • 2024年・TVアニメEDベスト5
    • 1位 トゲナシトゲアリ「誰にもなれない私だから」(ガールズバンドクライ)
    • 2位 SennaRin 「melt」(銀河英雄伝説Die Neue These)
    • 3位 エレノーラ・ヒルローズ(CV:日高里菜)、ユミエラ・ドルクネス(CV:ファイルーズあい)「好きがレベチ」(悪役令嬢レベル99)
    • 4位 鈴木このみ「白花」(異修羅)
    • 5位 ぼっちぼろまる「鎌倉STYLE」(逃げ上手の若君)
    • 次点 Arika「blan_」(Unnamed Memory)
  • 2023年・劇場版アニメ主題歌ベスト3
    • 1位 haruka nakamura & urara「Light song」(ルックバック)
    • 2位 東ゆう(CV:結川あさき), 大河くるみ(CV:羊宮妃那), 華鳥蘭子(CV:上田麗奈) & 亀井美嘉(CV:相川遥花)「方位自身」(トラペジウム)
    • 3位 結束バンド「ドッペルゲンガー」(劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:)
    • 番外(1) 織重 夕「未明 (feat. 菅原圭)」(数分間のエールを)
    • 番外(2) しろねこ堂「水金地火木土天アーメン」(きみの色)
  • おまけ
    • 2024年の聖地巡礼あれこれ
    • 声優部門
    • 旧作の再上映色々
    • さて2025年は?

対象作品

劇場版アニメランキングの対象作品は、2024年中に初公開され、劇場に観にいった劇場アニメ作品である。以下に全作品のリストを挙げる。なおTVアニメの劇場総集編はなんとなく一応リストには入れてあるが、ランキングの対象にはしていない。

劇場アニメ

  • 俺だけレベルアップな件 -ReAwakening-
  • がんばっていきまっしょい
  • きみの色
  • 劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK
  • 劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」前編
  • 劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」後編
  • 劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:
  • 劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:
  • 数分間のエールを
  • 好きでも嫌いなあまのじゃく
  • クラメルカガリ
  • クラユカバ
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
  • トラペジウム
  • ふれる。
  • ルックバック

2024年劇場アニメランキング

コロナの影響を乗り越え、2024年はなんと17作品も劇場版アニメを観たらしい。しかも複数回観た作品がかなりあるからな。とはいえ、先ほども書いた通り、TVアニメの総集編的なものや先行上映的なものは、ランキングの対象とはしていない。そんな中での1位はやはりあの問題作だ。

1位 「トラペジウム」

実はネットの感想をシャットアウトして予備知識ゼロで観にいった。そしていきなりなんか得体の知れないものを観てしまった気分になった。

www.youtube.com

が、それでもラストの「トラペジウム」という文字が何を意味しているのかは、強く伝わってきた。天文にちょっと興味があれば小学生でも知っている単語だよね「トラペジウム」。

宇宙の片隅で生まれつつある4つの星の卵が、星に育ちつつある場所である、オリオン座のトラペジウム。劇中にも何度もオリオン座が出てくる。トラペジウムの場所も小さく描かれている。そんな引っ掛かりを抱えたまま2度目を観て、はまった。

4人はそれぞれの姿で、それぞれ10年後立派な「星」に育っていた。その過去を「信頼できない語り手」である東ゆうの思い出として振り返る物語なのだな、これは。10年前のあの写真こそが、天体写真の展示の中に一つ「トラペジウム」と題されて飾られて然るべき写真だったのだ。

本職のアイドルだった人が原作の物語だが、色々な意味ですごいなこれは。

まあ、思春期に片足を突っ込んだ子供の親としての自分は、やっぱりこういう作品は親の視点で見てしまうんだよな。あの自己嫌悪やら悔しさやらのごちゃ混ぜで泣いている東ゆうへの母親の語りかけ、ああいう素敵なことをすらっと言える人間になりたいと思うのである。

良い映画だった。また観たい。

2位 「ルックバック」

これもとんでもない作品だった。「ルックバック」。出だしの部分は以前、ネットで読んだことがあったが、まさかこんな物語だとは思わなかった。

www.youtube.com

自分のXのTLとか眺めていると、創作、と言う観点から語られることが多い気がしているこの作品だが、あいにく創作というものにそこまで重点を置いていない俺には、単純に藤野と京本の2人の物語に見える。しかも京本のキャラが強い。

そして、自分の中からなんか謎の親モードの視点とかが出てきたりしながら、観ているうちにまたボロボロ泣いてしまうのである。この作品、あの大きな事件を題材にしているよね。そういう不条理の中に仮に置かれた時、自分はどう思うか、自分は訪ねてきた藤野に何を語れるか、とかも考えてしまうんだよね。切ない。

3位 「がんばっていきまっしょい」

なんか予告編ではイマイチに見えたんだけれども、劇場で見たらとても良かった作品「がんばっていきまっしょい」だ。

www.youtube.com

原作は昭和を舞台にした平成初期の小説で、今までドラマ化、映画化などがされている。とはいえ、令和の現代にリメイクするにあたって、さまざまな改変がなされているようだ。

子供の頃の無根拠な万能感からの卒業にしくじり、色々と拗らせてしまっている主役の悦ネエこと村上悦子のもどかしさを見ていると、また親モードになってしまい、これは親御さん色々心配しているだろうなぁ、とか勝手に思ってしまうんだけれども、その再生の過程で重要な役目を果たすものして、(序盤では非常に受動的に関わっていた)ボートというスポーツが描かれているという点が、また現代的なのだろうな、と思う。

ちなみに俺が一番好きなキャラは寺尾梅子である。オリキャラらしいのにそこはかとなく昭和っぽい名前もいいのだが、梅子が悦ネエに与える影響はとても大きい。

ちなみに2024年3月に松山に行った時に、「しょい」のことは全く知らずに梅津寺で色々写真を撮ってきていた。ダッコとイモッチが競走したとこ。

実は梅津寺には色々と個人的な思い出があるのである(説明するのも面倒くさいので略)。


4位 「きみの色」

今回は音楽を題材にした作品がランク内に多いな。「きみの色」は共感覚をモチーフにした作品であり、特に色使いが実に面白い。

www.youtube.com

主人公たちのバンドはギター、テルミン、キーボードという非常に謎の構成。まあテルミンのバンドは昔結構ライブハウスで聴いていたりしたので、ある意味結構懐かしかったりする。劇伴の曲名が全部色のRGBコードになっているのも面白かったな。こんな表も作ってみたりした。

実に「きみの色」っぽい色たちだ。共感覚系のリアル知人の感想もぜひ聞きたいところ。

続きを読む

2024年 俺が見たアニメ私的ランキング (1):TV版アニメランキング

またしても年末の多忙で年を越してしまったけれども、毎年恒例の独断と偏見アニメランキング、2024年版を記しておこう。今回は長くなりすぎたのか、iPhoneのブラウザがクラッシュしてしまうという謎現象が発生したため、TV版アニメとそれ以外の色々(劇場版アニメ、アニソン、その他)の2編に記事を分割することにした。後半の記事はこちら。

xckb.hatenablog.com

ちなみに前年である2023年のランキングはこちら。

xckb.hatenablog.com

それより以前の年のランキングはこちらからご参照いただきたい。今回で11回目なのか…。

今回の目次。例年通り出し惜しみはしないので、全ての結果はこの目次でわかるぞ。異論反論は受け付けないが。

  • 対象作品
    • 2024年冬アニメ
    • 2024年春アニメ
    • 2024年夏アニメ
    • 2024年秋アニメ
  • 2024å¹´TVアニメランキング
    • 1位 「ガールズバンドクライ」(春)
    • 2位 「響け!ユーフォニアム3」(春)
    • 3位 「葬送のフリーレン(第2クール)」(冬)
    • 4位 「負けヒロインが多すぎる!」(夏)
    • 5位 「俺だけレベルアップな件」(冬)
    • 6位 「【推しの子】第2期」(夏)
    • 7位 「ダンダダン」(秋)
    • 8位 「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」(秋)
    • 9位 「無職転生 â…¡ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール」(春)
    • 10位 「Unnamed Memory」(春)
    • 次点 「夜のクラゲは泳げない」(春)
    • バカアニメ枠「悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~」(冬)

対象作品

対象作品は2024年中に初放送・初公開され、自分が視聴完走したTVアニメ作品である。以下に全作品のリストを挙げる。また次の記事に載せたアニソン(OP、ED)のランキングに関しては、視聴完走を条件にしていない。

2024年冬アニメ

  • 悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~
  • 異修羅
  • 俺だけレベルアップな件
  • 銀河英雄伝説 Die Neue These(冬・春・夏・秋)
  • 外科医エリーゼ
  • 弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
  • 葬送のフリーレン(第2クール)
  • 即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。
  • メタリックルージュ
  • ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

2024年春アニメ

  • Unnamed Memory
  • ガールズバンドクライ
  • 終末トレインどこへいく?
  • 響け!ユーフォニアム3
  • 無職転生 â…¡ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール
  • 夜のクラゲは泳げない

2024年夏アニメ

  • 【推しの子】第2期
  • 俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
  • 義妹生活
  • 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
  • 負けヒロインが多すぎる!
  • 女神のカフェテラス 第2期

2024年秋アニメ

  • ありふれた職業で世界最強 season 3
  • 最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える
  • 精霊幻想記2
  • ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ
  • ダンダダン
  • チ。―地球の運動について― 第1クール
  • 星降る王国のニナ
  • やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
  • Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season 第1クール
  • 歴史に残る悪女になるぞ

2024年TVアニメランキング

今年はTVアニメも大豊作。1位はやはりあの最強のダークホース作品!

ちなみに「チ。―地球の運動について」は、もう少し話が進んでから評価したいと思うので来年送りにする(津田健次郎さん流石)。あとノイエ銀英伝は…銀英伝は常識、ということで、あえてここで評価するのも何なのでランキングから外しておく。

1位 「ガールズバンドクライ」(春)

ということで、1位はやはり「ガールズバンドクライ」だ。全く何も期待せずに見始めたんだけど、主人公の井芹仁菜の尖りっぷりに楽曲の良さ、そして俺の地元に極めて近くてめちゃくちゃ生活圏の川崎の街を実にリアルに再現してくれていて、「その道わかる! その歩道橋わかる!」的に個人的な掴みはバッチリだったんだけれども、回を重ねるごとにどんどんキャラクターにも音楽にもストーリーにも、そして映像にも引き込まれた大傑作だった。

www.youtube.com

第1話を見て、ラストの川崎駅前のアゼリアのガラス天井横の路上で歌う主人公・井芹仁菜の姿に単純に感動していたのだが…。


出典:「ガールズバンドクライ」第1話, ©︎東映アニメーション

5話での「セルビアンナイト」という川崎に実在するライブハウスでのライブシーンを見た時は、アニメでここまでのライブシーンが作れるようになったのかとまた別の意味で感動してしまった。一人一人別の動きをする観客や、手ぶれを再現したカメラアングル、実際のライブ中に撮影するのは非常に困難と思われる視点の移動、リアルなピンボケのコントロール、そしてCGには苦手と思われる表情のデフォルメなどが一つになって、とんでもないアニメーションとなっていた。


出典:「ガールズバンドクライ」第5話, ©︎東映アニメーション

そもそも、ライブシーンだけCGのフルアニメで作るというのは今までも結構あったことだけれども、日常シーンまで全部CGのフルアニメで作るっていうこと自体、その挑戦だけですごいと思うし、今までよくあったセルアニメ風のCGに拘らず、かといってPIXAR風スタイルのCGにもせずに、独自の路線を作っていったというのも、その意気やよし、という感じだな。キャラの動きもいわゆるCGアニメっぽくないデフォルメの強い動きもあったりして、無茶苦茶費用もかかってそうだが大丈夫か?と心配になるほどだ。


出典:「ガールズバンドクライ」第6話, ©︎東映アニメーション

そして11話の、東扇島東公園での(おそらく)「BAYCAMP 2019」というフェスを再現したライブシーンで頂点を迎える。この回は、映像、演出、演技のいずれも本当にクライマックスだった。

第8話から第10話まで、ライブなしだがとても大事なエピソードを積み重ねてこのフェスに繋げていく物語構成、そしてライバルの新ダイヤモンドダストが、同じフェスの大ステージで最高のライブを行う、というところを受けて、挑戦者であるトゲナシトゲアリがより小さなステージで、だが本当に最高のステージを魅せる、という流れが凄まじすぎて圧巻である。


出典:「ガールズバンドクライ」第11話, ©︎東映アニメーション

第11話放送後に公開されたこのCGメイキング動画を見ていると、まさかそこまでモデリングしてたんだ! と絶句するようなシーンもいくつもあり、この作品にかけられた情熱が並大抵のものでなかったことを窺わせられる。上で挙げた、第1話、第5話、第11話のライブシーンを中心とした構成になっており、この3話がやはりCGライブシーンの最大の見せ所でもあったのだろうと思われる。

www.youtube.com

さらに、この後の第12、13話のラストに続く展開のほろ苦さが、実に2024年の花田十輝さん関連作品に共通する感じでまた、最高だったのだ。まあこの辺りは「ユーフォ3」や「数分間のエールを」のところでも話そうか。

というわけで、色々な意味で本当に制作側の根性の座った企画がまさかの大ヒットしてしまった作品。こういうのは本当に大好き。

最初は「まあ地元だからねー」ということで、放送中から各話(とOPやMV)の聖地巡礼をほぼ同時進行してたんだけれども、川崎や東京近辺だけではなく、遠征先の舞台となった諏訪、熊本まで結局足を伸ばしたのも懐かしい思い出だな。さらにこの正月には旭川にも行って第8話と第13話の補完もしてきたぞ。

xckb.hatenablog.com

ということで、よかったらこっちも見てくれ!

2位 「響け!ユーフォニアム3」(春)

ユーフォ3はだね…。実は最初見始めた時に、流石に今回は展開が辛すぎてしばらく放置してしまったのだ。

www.youtube.com

だってさ、3年生に進級して高校最後の年に、無茶苦茶ユーフォが上手い3年生が転校してくるんだぜ(しかもかわいい)、なんか色々展開が予想できるよね。辛くなるよね。絶対辛くなるのわかってたから先送りしちゃった。第4話まで見たところで。


出典:「響け!ユーフォニアム3」第10話, ©︎ 武田綾乃、宝島社/「響け!」製作委員会 2024

でまあ、何ヶ月も経ってから見たんだよ第5話以降の残りを。


出典:「響け!ユーフォニアム3」第10話, ©︎ 武田綾乃、宝島社/「響け!」製作委員会 2024

もうさ、やっぱりガンガンに揺さぶられるわけ、メンタルが。特に最終回直前の第12話を見た時はボロボロ泣いていたぞ俺は。なんといってもラストの大吉山でのあのシーンさ。1期のあの超絶名シーンの麗奈と久美子のポジションがひっくり返っているやつ。あれは反則だよ。もうダメだよあれは。

あと、あの奏がさ…、なんと言ったらいいのか…、あそこまでいじらしくなるとは思わなかったよ。いい後輩を持ったな。あれは辛すぎる。


出典:「響け!ユーフォニアム3」第12話, ©︎ 武田綾乃、宝島社/「響け!」製作委員会 2024

続きを読む

トラブルにより記事を分割しました

記事が大きすぎたためか、iPhoneのブラウザがクラッシュするトラブルが発生していたことに気がついたため、こちらの記事を2分割しました。

xckb.hatenablog.com
xckb.hatenablog.com

「可変赤外線フィルター」のテスト:本当にそんな機能を持つ製品なのか? どのような原理なのか?

本記事では、昨今出回っている「可変赤外線フィルター」とでも言うべき製品をテストして、物理的な直感では実現不可能であるように思われるこの製品の機能を検証し、その上でどのような原理で動作しているのかについても推測する。

とはいえ、専門的な赤外線対応の分光測定器のような機材は持っていないため、手元にある機材を用いて調査を行うこととする。

今回の目次

  • 昨今の赤外線フィルター事情と謎の可変赤外線フィルター
  • 可変赤外線フィルターのファーストインプレッション
  • 可変赤外線フィルターを通常の赤外線フィルターと比較する
  • 可変赤外線フィルターの実際の機能と動作原理の推定
  • この商品は「買い」か?
  • しかし世の中には「使える」という評価もあるぞ?(2024å¹´12月12日追記)
  • ズームレンズでXムラの変化をチェックしてみる(2024å¹´12月15日追記)
  • 余談:赤外線写真とピント合わせ

注:記事中のAmazonへのリンクは、アソシエイトプログラムで収益化しています。

昨今の赤外線フィルター事情と謎の可変赤外線フィルター

さて、先日の「秋葉原電影区域」に行ってきた影響で、赤外線写真の撮影を再開しようと思ったのだけれども、久々に赤外線フィルターを検索していると、自分がひところはまっていた頃にほぼ唯一の選択肢であった富士フイルムの角形フィルター以外にも、現在は色々な選択肢があることがわかってきた。

xckb.hatenablog.com


以前使っていたのはこういう角形フィルター。薄いプラスチック製なので、簡単にカッターで切ったりすることもできて、工作には便利だ。

上のフィルターは、波長760nm以上の赤外線を通す(≒ 760nm以下の赤外線、可視光、紫外線を通さない)IR76というフィルターだが、同様のフィルターが20nmごとという非常に小刻みな単位で、760nmから960nmまで、IR(InfraRed sharp cut)フィルターというシリーズとしてラインナップされている。ちなみに740nm以下は単純にSC(Sharp Cut)フィルターと言う名前になり、紫外線に入る390nmまで用意されている(390nmは紫外線カット目的の、いわゆるUVフィルターと同等である)。

www.fujifilm.com

ところが最近、amazonとかを検索してみると、やたらとたくさん検索結果に出てくるのが「可変赤外線フィルター」とでもいうべきものだ。

おそらく検索して出てくる商品全てが、(フィルター径などの違いはあるものの)基本的に同じものだと思うのだが、具体的なリンクは示さないことにする。共通する特徴は以下の通り。

  • 530nmから720nmまで、可変NDフィルターのようなリングを回すことで、波長を調整可能

しかしだ。理屈がどうにも納得がいかない。よく似た製品でいうと、広く販売されている可変NDフィルターは、2枚の偏光板を重ねて、片方を回転枠に入れれば概ね実現するであろうことは理解できる。理屈も単純だ。

だが、回転枠を回すことで透過波長を連続で変化させるようなことが果たして可能なのだろうか。自分が知っている限りの物理的・光学的な理屈では、ちょっと方法が思いつかない。

可変赤外線フィルターのファーストインプレッション

ということで早速この「可変赤外線フィルター」を購入してみたのだ。まあこれで何万円もするとアレだが、せいぜい数千円なのでまあ、仮にインチキであったとしても面白そうだから許すというゆるい感じで。

テストには、ローパス未改造のFUJIFILM X-T30と、フルサイズ35mm相当の広角レンズXF23mmF1.4 Rの組み合わせを利用した。

XF23mmF1.4 Rは、マニュアルでのピント操作がクラシックレンズのような操作性で非常に使いやすいので、手動ピント調整が必要となる赤外線写真には便利そうである。

まずは、このフィルターの530nmと750nmと書いてある間の11個の目盛りのところで1枚ずつ写真を撮ってみた。露出は全てオート。

これを見るだけで、なんか雲行きが怪しそうであることがわかる。なぜなら可変幅の下端である530nmは、ケンコーのオレンジ色のフィルターYA3の560nmよりも黄色に近く、黄色フィルターのY2との480nmの中間ややオレンジ色寄り、ということなので、少なくとも赤フィルターR1の600nmよりちょい上までは普通に可視光である。

ちなみにY2, YA3, R1はこんなフィルターだ。

つまり、本当に連続的にシャープカットの波長を動かせるのであれば、530nmから650nmあたりまでは普通にオレンジから赤色、そして濃い赤色への色の変化が見えないとおかしい。だが上の11枚の連続写真には全くそのような気配は見えない。

そもそもそんなことが技術的に可能であれば、Y2→YA3→R1を1枚で実現するようなフィルターが出てきてもおかしくないはずだ。だが自分の知る限りそんなフィルターは存在しない。

続きを読む

「好きでも嫌いなあまのじゃく」聖地巡礼(3):山寺・天童方面

さて、山形を舞台にしたNetflixオリジナルアニメ「好きでも嫌いなあまのじゃく」の聖地巡礼記事第3弾は、山寺・天童方面だ。あらためて考えると山形県の南東部をがっつり巡っているなこの作品。

www.netflix.com

前回の蔵王みはらしの丘・上山・高畠・飯豊・蔵王方面の記事はこちら。

xckb.hatenablog.com

今回の目次。ほとんどの舞台が山寺付近で、城山児童遊園だけが10km弱離れた天童にある。

  • 仙山線・山寺駅東の橋梁
  • 「山寺 ほりかわ」駐車場
  • 山寺芭蕉記念館近くの坂道
  • 山寺宝珠橋公園(立谷川河川公園 山寺地区)
  • 山寺宝珠橋
  • 山寺日枝神社
  • 城山児童遊園(天童)
  • 大森赤石橋と立谷川
  • 芭蕉橋付近
  • おまけ:山寺でのブランチ
  • おまけ:実際の旅程

仙山線・山寺駅東の橋梁

まずは、ツムギの父、いずるが歩いて渡る鉄道の橋から。

ぴったり同じアングルにするのは難しいが、山寺駅近くのこちらの橋がモデルということで間違いないだろう。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

ちなみに上の写真は、後にも出てくる「山寺宝珠橋公園」にある、「日本一の芋煮会フェスティバル」で使用された鍋「二代目鍋太郎」の近くから撮影したものだ。

ところで俺は芋煮に関する山形vs宮城のアレコレに関しては、圧倒的に山形支持派である。

imoni-fes.jp

「山寺 ほりかわ」駐車場

いずるが鉄道橋から驚異的な身体能力で降りてくる場所は、お土産屋さん「山寺 ほりかわ」の駐車場である。

再現度はすごく高い。そしてこの高さからぴょんぴょん降りてくるいずる氏すごい。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

山寺芭蕉記念館近くの坂道

目的地の日枝神社が近いということで、つむぎが走って坂を降りていくシーンは、山寺芭蕉記念館近くの坂道だ。この地図の真ん中あたり。

意外にこの背景が完璧に再現されていたりするのだ。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

ここはもっと奥で撮影しないといけなかったようだ(何度かカットが変わるたびに視点が前の方にちゃんと進んでいる)。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

道の反対側のブロックはこんな感じ。逆光で写真がイマイチだが、結構再現されている。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

山寺宝珠橋公園(立谷川河川公園 山寺地区)

先ほどの坂を降りていった、立谷川沿いにある公園。先ほどの巨大芋煮鍋のあるところだ。

この藤棚のあたり、微妙にアングルが合わない部分が色々あるんだよな…。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

続きを読む

「好きでも嫌いなあまのじゃく」聖地巡礼(2):蔵王みはらしの丘・上山・高畠・飯豊・蔵王方面

さて、山形を舞台にしたNetflixオリジナルアニメ「好きでも嫌いなあまのじゃく」の聖地巡礼記事第2弾は、蔵王みはらしの丘・上山・高畠・飯豊・蔵王方面。

www.netflix.com

前回の米沢方面の記事はこちら(ちなみに次回は山寺・天童方面を予定)。

xckb.hatenablog.com

今回の目次。

  • 山形市南山形配水場前の道
  • 上山市立北中学校付近から踏切まで
  • 上山市十日町の商店街
  • 上山市民公園
  • 花咲山展望台の日の出
  • かみのやま温泉IC付近
  • 蔵王みはらしの丘1号公園
  • 手ノ子駅
  • 瓜割石庭公園
  • 蔵王の御釜
  • おまけ:残る謎

山形市南山形配水場前の道

おそらく、柊の家がある設定と思われる「蔵王みはらしの丘」は、蔵王にあるわけではなく、蔵王を見晴らす山形市、上山市の高台に位置するいわゆるニュータウンだ。

そこから放浪の旅に出る第一歩がこちらの県道51号を跨ぐ陸橋。柊の家の方向に歩く二人。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

そしてちょっとこの写真はは左から撮りすぎてしまった。柊の自宅でユキノカミに襲われた二人は、上と同じ橋を今度は逆に渡っている。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

実際に撮影するのは難しいけれども、この場所もちゃんとある(上の地図の行程の右下側の緩やかなカーブのところ)。


出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

坂を降りたところにある、東北中央自動車道の下を潜るカルバート。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

若干の改変はある感じかな。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

とはいえ、今まで通ってきた道や、この上を向いた時の電線の形などの共通点からも、おそらくここで間違いないと思われる。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

上山市立北中学校付近から踏切まで

さらに夜の上山市を歩く二人。この行程を右から左側に向けて歩いていく。

上山市立北中学校そばの交差点から農道を歩いていく二人。再現度はかなり高い。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

が、すぐに引き返してきたことになるんだよね、この方向に歩いているということは。まあ、「道を間違えた!」ということなのかもしれないけれども。劇中でも背景右奥に「田んぼの中のぽつんとタワマン」的に有名な「スカイタワー41」がちゃんとあることに注意。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

この橋は写真撮る場所を間違えた。もっと手前から撮らなきゃいけなかったんだ。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

橋を渡ってすぐの場所にあるのがこの山形新幹線・奥羽本線の踏切。同じようなアングルにするのは難しいし危険なのでやらないけれども、周囲の構造物からもこの踏切であることは確実。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

続きを読む

「好きでも嫌いなあまのじゃく」聖地巡礼(1):米沢方面

さて今年の春、川崎のチネチッタで予告編を見た時に、これは見に行かねばと思っていたんだけれども、そのあとすっかり忘れていて、やっと秋口になって観たNetflixオリジナルアニメ「好きでも嫌いなあまのじゃく」。この作品の聖地巡礼に、山形県まで行ってきたぞ。あまり評判になっていないようだけれども(それもあって失念していた)俺はこういう「ファンタジー現実」な作品も結構好きだぞ。

まあNetflix作品なので他では観られないが、ぜひこちらで観てくれ。英語タイトルの「My Oni Girl」がなんか「マイおにぎり」に空目できてちょっと好きだ。

www.netflix.com

俺は個人的にちょっとだけ山形県に縁があるので、予告編で「うわーむちゃくちゃ山形だ!」と思っていたんだけれども、全編見たらやっぱりとても山形だった。ということで、今のところ地域別に以下の3編に分けて記事を書いていく予定。

  1. 米沢方面 (この記事)
  2. 蔵王みはらしの丘・上山・高畠・飯豊・蔵王方面
  3. 山寺・天童方面

結構地理的に散らばっているので、わりと回るのは大変だけれども、蔵王を除いて1泊2日で巡ってきた(蔵王は去年行ってきたばかりなので、その時の写真で勘弁させていただこう)。では最初の米沢方面、いってみよう!

ということで今回の目次。

  • 米沢駅・米沢駅前(西口)
  • 佐氏泉弁財天
  • ヨークベニマル 米沢店
  • 住之江町通り(山交バス米沢営業所付近から住之江橋まで)
  • 長命山 幸徳院 笹野寺 (笹野観音)
  • 笹野民芸館そばのカーブ
  • 西條天満公園・旧西條天満神社
  • 平和通り
  • NCV米沢センター
  • 山形県置賜総合支庁本庁舎横の交差点
  • 小野川温泉・宝寿の湯
  • 米沢での移動ルート
  • おまけ:米沢に関連した今回の旅のお食事

米沢駅・米沢駅前(西口)

今回は、新幹線で米沢駅に入り、夜も米沢の街に宿泊した。この物語は米沢駅から始まるのだが、後の展開で主人公たちが米沢に向かう展開となる(しかも最終的には山寺に向かう経由地として米沢が存在している)ので、山形県の地理を知っていると、ちょっと頭が「?」になるという問題点があることは否めない。

米沢駅在来線ホーム(2番線、3番線)。リアルだ。ちなみに1番線は新幹線。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

西口改札を出る柊。ロケハン当時は改札右横にNewDaysがあったのかな? 少なくとも今回行ったときは、NewDaysはもっとずっと右の方にあった。あと改札内の構造が今とちょっと違うように見える。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

5月の公開だったけれども、今でもちゃんと「好きあま」の幟とかパネル的なものとかは残っているぞ。

あと、駅の観光案内所で「ロケ地巡礼マップ」とかは手に入る。事前に入手しておきたい場合はこちらへ(こちらのブログでは、このマップに載っていない場所も色々と紹介する)。あとスタンプラリー用紙もあったけど、ちょっと遠慮してやらなかったな。高校を除くほぼ全てのスタンプ設置場所には行ったけど。

travelyonezawa.com

西口駅前。もうちょっと前から撮りたかったけど、この先は車道なので自制。「牛肉どまん中」の看板が今とちょっと違うっぽい。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

佐氏泉弁財天

米沢駅近くにある弁財天の神社。

実際の風景と比較すると、背景は結構違う。以前はこんなふうに木が茂っていたのだろうか?



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

ヨークベニマル 米沢店

駅近くのヨーカドー系(多分)。お土産とかも、ここで買うのがおすすめかも。

ちょっと撮影の角度をしくじった気がするが、それを考慮しても背景はだいぶ違うな(これほど高い建物は近くにない)。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

住之江町通り(山交バス米沢営業所付近から住之江橋まで)

柊が歩いていくのは西口駅前から住之江町通りを通って住之江橋まで。

このあたりはかなり正確な再現がされている。



出典:「好きでも嫌いなあまのじゃく」(©︎コロリド・ツインエンジン)

続きを読む

「秋葉原電影区域」に行ってきた

(注:記事中のAmazonへのリンクは、アソシエイトプログラムで収益化しています。)

秋葉原の「AKIBAカルチャーズZONE」4階で、2024年11月7日から11月18日まで開催された「秋葉原電影区域」というイベントに行ってきた。とはいえ、昔は住んでいた場所からも秋葉原にはしょっちゅう通っていたのだけれども、今は本当に何年振りに来た? とか思うくらいご無沙汰していた街なのであった。

とか言いながら、「AKIBAカルチャーズZONE」という会場が実は昔のラオックス・ザ・コンピュータ館だということすらわからなかったほど秋葉原と縁遠くなっていたのだなぁ、と感じるのであった。

ということで会場に到着。

こちらがイベントの紹介動画。最高。

www.youtube.com

実際のところ、いつもFPVドローンでの素晴らしい動画を作られているSKYFISHさんに、廃墟写真のイメージが強いtoshiboさんという、Xもだいぶ前からフォローしているお二方を含む5名のアーティストさんが参加して秋葉原を撮影するというイベントだったので、(迂闊なことに開催されるまで認識していなかったのだけれども)もうこれは行くしかないだろう。早速二日後に時間を取ることができたので、秋葉原に行ってきたのだった。

まずはSKYFISHさんの展示。このテレビで上映されていたのだけれども、これが最高すぎる。

秋葉原ラジオセンターの中を飛び回るFPVドローン。

書泉ブックタワーのエスカレーターをジグザグに上昇していくFPVドローン。

まんだらけコンプレックス(実は行ったことない)の中をぐいぐい進むFPVドローン。

あっとほぉーむカフェAKIBAカルチャーズZONE店(こちらも行ったことない)の廊下から客席を、そしてステージまで飛び回るFPVドローン。

素晴らしすぎる。実際に上映されていた映像はこれよりずっと長くてすごく良かったのだけれども、動画作品を物販に出すのは結構ハードル高いのか、物販では何も売られていなかったのが残念で仕方がない。こんな感じのFPVドローンにGoProを乗せて撮影しているとのこと。

toshiboさんの写真も凄かった。終電後の秋葉原の、誰もいないさまざまな場所の夜を撮影した写真たち。最高すぎる。

他の3人の方々は知らなかったのだけれども、どれも素敵な写真たちでじっくり見て回ってしまったし、早速SNSでもフォローした。

特に印象的だったのはyuuuiさんの、赤外線写真を含む作品たち。思わず在廊されていたyuuuiさんに、いろいろとお話を伺ってしまった。

実はずっと昔、フィルム時代から赤外線写真は結構好きだったのだけれども、こういう感じでアートとして成立している赤外線写真は実にいいと思うのだ。カラーを含む赤外線写真は、昔憧れつつも敷居が高すぎて使えなかった赤外カラーフィルム「エクタクローム・インフラレッド(EIR)」の記憶を少しくすぐって、そういうところも良い。自分でもまた赤外線写真を撮りたくなったので、機材を揃えてみるかな。

検索したらlomographyのサイトに、エクタクロームインフラレッドによる作品のページがあったのね(フィルム: Kodak Ektachrome Infrared EIR · Lomography)。デジカメで赤外写真を撮った場合にほんのりと映り込むカラーとは原理が全く異なるので、同じような写真は簡単には再現できない。が、昔再現しようと頑張ったことがあるので、もう一度やってみるのもいいかもしれない。そんなやる気をもらった気がした。

その他にもメイドさんたちの写真とかもあったりと、古いアキバと今のアキバが混在した、実になんか良いイベントだった…。

ということで、物販で購入したのはこちらの品々。ドローンの奇跡のような光の筋の入った写真2枚に、toshiboさんの作品集「【秋葉原 Deep Night】」、yuuuiさんの作品集「[Good night in your dream] -AKIHABARA-」。

素晴らしいイベント、ありがとうございました。

ちなみに赤外線フィルター、以前俺がいろいろやっていた頃はこういう角形のフィルターを使っていたのだけれども、今は(中国製の怪しそうなやつが多いけれども)普通の形状のフィルターもあるのね。

実は最近も赤外線カメラで時々技術的な遊びを楽しんでいるので、この辺りもぜひ見ていただければと。

xckb.hatenablog.com

xckb.hatenablog.com