柿沢未途・前副大臣側、10人以上の江東区議に現金提供申し出…提供先まとめた表も作成か

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 4月の東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で、木村弥生区長(58)を支援した自民党衆院議員の柿沢未途・前法務副大臣(52)側が、10人以上の区議に数十万円~1万円の提供を申し出ていたことがわかった。現金提供先をまとめた表も作成していた疑いがあり、東京地検特捜部は、柿沢氏の事務所関係者や区議らから事情を聞き、現金提供の経緯や趣旨などを確認している。

木村氏(左)の初登庁の際には、柿沢氏が駆けつけた(5月1日、江東区で)
木村氏(左)の初登庁の際には、柿沢氏が駆けつけた(5月1日、江東区で)

 関係者によると、区長選が前自民党衆院議員の木村氏と、同党推薦で出馬した候補による「保守分裂」の争いとなる中、木村氏を支援していた柿沢氏側では、同時期の区議選に立候補した自民党区議や木村氏を支援する非自民の区議ら10人以上に、事務所関係者らが分担して多くて数十万円の現金提供を申し出たという。

 柿沢氏の事務所関係者は周囲に「現金提供は区議選の『陣中見舞い』で、区長選の支援を依頼する趣旨ではない」と説明。読売新聞の取材に対し、これらの区議の一部は現金を受け取ったことを認めた。一方で、「申し出を受けたが断った」と明かした区議もいた。

 公職選挙法は、投票や選挙運動への報酬目的で資金を提供する行為を禁じている。柿沢氏側からの現金に区長選での投票依頼や選挙運動の謝礼の趣旨が含まれていれば買収罪にあたる可能性があり、現金提供の申し出だけでも違反が成立する場合がある。

 特捜部は木村氏を支援した区議らに対する聴取を進めており、複数の区議らが区長選前に柿沢氏や事務所関係者から現金を受け取ったと説明しているという。

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