ビッグモーター営業マン、暴言2時間…車に顔べったり付け「お前なんか客じゃねえ」

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 中古車販売大手ビッグモーターに関する相談が、過去10年間で約6倍に増えたことが国民生活センターへの取材でわかった。同社を巡っては、車を壊して損害保険金を水増し請求する手口や街路樹への除草剤散布などの問題が表面化したが、顧客への暴言や無断契約など強引な営業を訴える証言も少なくない。背景に、過酷なノルマで現場を締め付ける同社の体質が浮かぶ。

ビッグモーター太田店前(奥)で途絶える国道354号沿いの並木(7月28日、群馬県太田市で)
ビッグモーター太田店前(奥)で途絶える国道354号沿いの並木(7月28日、群馬県太田市で)

 2021年6月、千葉県の会社員男性(30)は、県内の同社店舗を訪れた。交通事故の相手方への賠償請求額を決めるため、追突されて後部が壊れた愛車の価格相場を知りたかったからだ。「車を買ってくれるなら見積もりしますよ」。購入の意思はないと何度伝えても、対応した営業マンは 執拗しつよう に買い替えを勧めてきた。

 男性は根負けし、「ローンの仮審査」との説明を信じて「仮ですよ」と念押しした上で書類に記入した。だが、店を出た後に信販会社から連絡があり、本契約を結ばされていたことがわかった。すぐに契約を解除し、ビッグモーターに苦情電話を入れた。

 「この野郎」「お前なんか客じゃねえ」……。車で帰宅すると、待ち構えていた営業マンが車の窓ガラスに顔をべったりと付け、汚い言葉を浴びせてきた。暴言は約2時間にわたり、通報で警察官も駆けつけた。

 国民生活センターによると、全国から寄せられたビッグモーターに関する相談は19年度に1000件を超え、昨年度は1491件に上った。13年度(260件)と比べると約6倍になる。中古車の購入や売却に伴う契約の解除、返金のほか、契約時やクレーム対応時などでの説明不足に関するものが多いという。

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