「諦めます」丸山九段と都成七段が指す前に投了、駒袋のひもがほどけない和やかなハプニング<1組・丸山忠久九段-都成竜馬七段>

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駒袋のひもがほどけないハプニングがあった=吉田祐也撮影

 東京・千駄ヶ谷の将棋会館での竜王戦ランキング戦1組本戦出場者決定戦で、丸山忠久九段と都成竜馬七段が顔を合わせました。

 竜王戦にめっぽう強い52歳の丸山九段。今期は1回戦で三枚堂達也七段に勝利し、2回戦では稲葉陽八段に敗れて本局を迎えました。「激辛流」の異名を取り、強靱な受けは健在です。

 都成七段は33歳で、今期が初の1組。1回戦で広瀬章人八段に勝利し、2回戦では木村一基九段に敗れました。「踏み込む手が見えなくて」と反省していました。アイデアマンの都成七段は序盤から工夫を凝らすタイプです。

入室する都成七段

 早くも半袖シャツ姿の丸山九段。いざ駒並べ。そこでハプニングが。駒袋のひもが、根元でかたく結ばれてしまったのか、全くほどけません。丸山九段は記録係に渡しましたが、奨励会員もほどくことができません。再チャレンジした丸山九段。それでもひもはほどけず、下座の都成七段に駒袋を渡しました。都成七段は「器用ではないですが」と話しながら、必死にほどこうとしましたが、ほどけませんでした。「諦めます」と丸山九段。都成七段も笑顔で頭を下げ、和やかな雰囲気のなか、別の駒に交換し、無事にひもはほどけました。

 振り駒で丸山九段が先手になりました。丸山九段は居飛車、都成七段は3三金型の向かい飛車で力戦調の展開です。(吉田祐也)

「最強」の紐と丸山九段、都成七段が格闘する動画はこちら

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