万博前売り券の販売、計画の半分740万枚にとどまる…関電・大阪ガスが計10万枚を追加購入

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 2025年大阪・関西万博の前売り入場券について、関西電力と大阪ガスが計10万枚の追加購入を決めたことがわかった。販売枚数は計画する1400万枚の半分程度にとどまっており、関係者によると、日本国際博覧会協会(万博協会)が2社に購入を提案したという。

万博会場となる夢洲(10月20日、大阪市此花区で、読売ヘリから)
万博会場となる夢洲(10月20日、大阪市此花区で、読売ヘリから)

 購入枚数は、関西電力が当初の20万枚から25万枚に、大阪ガスが15万枚から20万枚に増えた。経済界では、関西経済連合会の松本正義会長の出身母体である住友電気工業(25万枚)に匹敵する規模となる。

 前売り入場券の11日時点の販売枚数は約740万枚。大阪ガスの藤原正隆社長は追加購入の理由について、「万博の運営費は入場券収入で賄われる分が大きく、(全体の購入枚数が)足りないと困る」と語った。

 万博協会は、入場券の販売目標2300万枚のうち、1400万枚を前売りで販売する計画だ。このうち経済界が購入する約700万枚について、十倉雅和会長(経団連会長)は7月時点で「達成できるメドは立っている」と話していた。

 だが、関西の経済団体で要職に就く企業などが大量購入する一方、東日本を拠点とする企業には購入に慎重な姿勢が目立つ。ある都内の企業の幹部は「東京から大阪までの交通費を考えると家族で行きづらい。社員には積極的に勧めにくい」と打ち明ける。

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