水道管凍結で保険金、北海道で昨年度17億円超…2020年度は72億円超

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 水道管の凍結に伴う損害補償として、北海道内で支払われた保険金が昨年度に計17億円超に上ったことが、日本損害保険協会北海道支部の調査でわかった。厳冬期に長時間にわたり水道を使わないと凍結のリスクが高まるため、最長9連休となる年末年始を前に、同支部は「長く家を空ける場合は水抜きを忘れずに」と呼びかけている。(宮下悠樹)

水道管凍結事故による保険金支払額と件数
水道管凍結事故による保険金支払額と件数

 水道管が凍結して破損し、漏水で損害が出ると、火災保険などで補償されることがある。同支部が損保会社9社の支払い状況を調べたところ、昨年度は17億2300万円(2924件)で、平均保険金支払額は約59万円だった。

 冷え込みが強かった2020年度の72億8551万円(1万409件)より低い水準だが、ビルの高層から下の階まで水ぬれし、数千万円を超える被害が出たケースもあったという。

 同支部によると、凍結事故は、▽外気温が氷点下4度以下になるとき▽一日中氷点下となる真冬日が続いたとき▽旅行や帰省など、長時間水道を使用しないとき――に起きやすい。

 札幌管区気象台の3か月予報によると、道内は今月~来年2月、平年並みの冷え込みと予測されている。今年の年末年始は最長9連休(12月28日~1月5日)となるため、同支部の担当者は「洗面所やトイレでの水抜き方法を確認してほしい」とし、やり方を説明した札幌市作成の動画(https://www.city.sapporo.jp/suido/riyosya/faq/toketu_01.html)を紹介している。

 「損害保険ジャパン」(東京)は今月から来年2月末まで、同社の公式ラインアカウントを登録した人のスマートフォンに「凍結警報」を発信する無料サービスを行っている。

 同社が気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)から提供を受けた凍結予報を基に注意喚起する。被害を未然に防いで保険金の支払額を抑えるのが狙いで、保険契約者以外でも登録できる。担当者は「水ぬれのほか、水道が一時的に使えないなど、日常生活に大きな支障が出る。対策をとる参考にしてほしい」と話している。

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